召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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鬼畜クソ軍師!(挨拶)


今回は烈火の愛重い筆頭であるこの娘の出番です。


召喚士とプリシラ

さて、俺はいつもヘクトルやエリウッドと馬鹿をやったりリンにしばかれたりしているが、これでもヴァイス・ブレイブの事実上のトップとして仕事が山のようにある。俺と同類であるルフ男とルフ子を巻き込んで山のようになっている仕事を片付けるのも召喚士の仕事である。当然のように外に出したらまずい資料もあるので普段は専用の執務室で仕事をするようにしている。

そこで仕事をしていたら困った表情をした秘書・イシュタルがやってきた。十中八九面倒事なのでスルーしたいところだが、これで重大な問題だったら目を当てられないので大人しく報告を聞くことにする。

 「何かあったか?」

 「はい、今、食堂の方から来た苦情なんですが……」

 「食堂だったら管轄は治安維持部隊の方だ。リンに持っていけ」

俺の言葉に益々困った表情になるイシュタル。

 「それがリンさんが召喚士さんに持っていけ、と」

リンが俺に仕事をふるのは大体面倒事である。できれば拒否したいところだが、残念ながら拒否権は存在していない。

 「やれやれ、何があった?」

 「食堂で奇行をしている英雄をどうにかして欲しいと」

イシュタルの言葉に俺は書類の山脈が出来上がっている机から立ち上がる。

 「やれやれ。ただでさえ仕事が多いんだからこれ以上増やさないで欲しいんだがな。インバース、すまんが少し空けるぞ」

 「了解ですわ〜」

俺の言葉に一緒になって書類の山と格闘していたインバースから了承の返答が飛んできたのを確認してからイシュタルと一緒に執務室を出たのであった。

 

 

 

食堂に入ると目当ての英雄はすぐに見つかった。なにせその英雄を中心に巨大な円が出来上がっている。その光景は『どうにかしたいけど近寄りたくない』というのを地で行っていた。その英雄を見ていた一般人達は俺が来たことがわかると『早くなんとかしてください』と目で訴えてきた。仕方ないので俺はその英雄に近づく。

その英雄は赤毛の髪に羽の髪飾りをつけた美少女。口の中でモソモソ言ってる。

見た目は深窓の令嬢のようなお嬢様。何か食ってる。

割と初期の頃に活躍したせいで英雄値はそこまで溜まっていない英雄。ナニカを噛み締めている表情は至福の一言。だが仮にも人前でやることではない、やめろ。飲み込むな。

俺の傍に立っている秘書・イシュタルの表情は思いっきり引きつっている。まぁ気持ちはわからないでもない。俺も何も知らない相手だったら精神病院に叩き込んでいる。

さて、そろそろ突っ込むか。

 「なに食ってんだ、お前」

 「レイモンドお兄様のウ=ス異本です」

 「なんだいつも通りのプリシラじゃないか」

 「待ってください。小冊子を食べている時点でだいぶおかしいです」

 「え?」

 「え?」

 「……えぇ」

別にプリシラがレイヴァンの肖像画とかウ=ス異本を食べるとか割と普通のはずなんだが、イシュタルは軽くドン引きしていた。

 「しかし、あれだな」

 「なんですか召喚士さん。ついに私の愛を受け入れてくれるかレイモンドお兄様と一緒に出撃させてくれる気になりましたか?」

 「お前を星5で召喚してしまったのは俺最大の失態だな」

 「なんですかそれ!!」

俺の言葉に怒った表情になるプリシラ。星4でレベル40まで育てた直後に星5が来て複雑な気分になったのも遠い昔のようだ。騎馬杖でリバース持ちなのはいいが軒並み低いステータスのせいで全く出撃する機会がなくなっているからなぁ。

 「もうほんと召喚士さんのデリカシーのなさには呆れるを通り越して愛おしさまで感じるレベルですけどレイモンドお兄様が未だに星4レベル1なのは納得できていませんからねいえお兄様が弱くて私がお兄様を助けるとか全然オッケーというがむしろばっちこいなわけですけどなぜかお兄様はあの女顔を頼りにするという私的に納得できない案件なわけです私の純粋な気持ちはお兄様と召喚士さんの子供をマタニティして産みたいだけなのにお兄様は全力で拒否なされるし召喚士さんはパオラさんガードとリンさんバリアーが仕事をしていて私がマタニティできる機会が全くないことが問題なんですよそれだったらせめてレイモンドお兄様と一緒に出撃したいのに召喚士さんが『育成に必要なのは回転数』とか言って修練の塔にお呼びがかかるのは経験値UPのスキルを持つ人か再行動要員の人ばかり時間ができたからレイモンドお兄様と一緒にいようとしてもレイモンドお兄様は逃げてばっかりですし召喚士さんはお仕事やエリウッドさん達とバカをやっているせいで一緒にいられませんしあぁ私はレイモンドお兄様と一緒にいたり召喚士さんのお役に立ちたいだけなのにねぇ召喚士さんレイモンドお兄様と一緒に出撃させてください私やっぱりレイモンドお兄様と召喚士さんのお役に立てるのが一番嬉しいですからねぇお願いしますレイモンドお兄様と一緒に出撃させてくださいなんでもしますから」

 「却下」

 「酷い!!」

ヨヨヨと泣き崩れるのを俺は冷めた目で見つめる。だが倒れこみながらもレイヴァンのウ=ス異本の咀嚼をやめないあたり本気でへこたれる様子ではない。烈火時代に深窓の令嬢だったプリシラもレイヴァンとの再会やエリウッドやヘクトルの悪影響を受けてこんなのになってしまった。時の流れとは残酷だ。

 「ほれ。ここでそんな奇行していたら目立つから自室に戻ってやれ」

 「嫌です」

 「は?」

 「レイモンドお兄様と一緒の部屋じゃなきゃ嫌です」

 「いやお前な」

そこでギュルンと俺を視線で射抜くプリシラ。

 「レイモンドお兄様か召喚士さんが私を孕ませろこの野郎」

 「ウルセェこの馬鹿」

もうめんどくさくなったので秘書・イシュタルに治安維持部隊牢獄にプリシラを叩き込ませる俺だった。




プリシラ
ようやく出せた我がヴァイス・ブレイブの愛が重い筆頭。実兄と召喚士の子供を産みたいと考える危険人物。でもレイヴァンに対する愛の重さは割と原作通りだと思うんですけど、烈火をやったみなさんはどう思います?
ちなみに実兄を巡る一番のライバルはルセア。

秘書・イシュタル
なんか秘書って響きがいいよね……という作者の欲望により我がヴァイス・ブレイブ良識派のイシュタルが召喚士の秘書に。ちなみにルフ男とルフ子にはオルエンとラインハルトが秘書として働いている。

プリシラの怪文書
怪文書かけるかなぁと不安になっていたらあっという間に500文字超えて作者もビビった。



そんな感じでプリシラ回でした。プリシラに限って言えばキャラ崩壊ではなくキャラの拡大解釈な気もします。

ツイッターでは投げていましたけど我らが女神・パオラ様を星5の10凸が完了しました。次はスキルをイジイジしなきゃ。

そして会話回収のために大天使の息子達もレベル40に。しかし安心してください! 出撃はさせていませんよ!!(結晶使用でレベル40に)
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