今回は烈火から封印にかけて登場するソフィーヤの出番です。FEHで弱いほどこの作品ではバフがかかるバグ。
「あ〜、生き返るぅ〜」
俺は飛空城に備え付けられた温泉でゆっくりと入る。最近は主にヘルのせいでアスク王国の反ヴァイス・ブレイブ勢力がうるさくて、俺とルフレ’sが死ぬほど忙しかったのだ。あやつめ、死の王の分際で政治戦を仕掛けてくるのは想定外だった。
「まぁ、そのおかげでアスク王国内の反ヴァイス・ブレイブ勢力の大半を駆逐できたわけだしな。一概に全部悪かったとも言い難いか」
そのとき、お風呂の入り口が開く音がする。こんな早くから風呂に入りに来るのはよほどの酔狂者か訳ありだけだ。
俺が入り口を見たら背丈よりも長い紫髪を持った美少女。
「こいつはソフィーヤの姐御じゃないですか」
「……あぁ、小僧ですか。元気そうですね?」
俺の礼に軽く返しながら、ソフィーヤの姉御は掛け湯をして湯船に入る。
「あぁ〜、生き返る〜」
「ソフィーヤの姉御もお疲れですか?」
ソフィーヤの姉御が心底疲れきった声を出すのは珍しいのでつい口に出してしまう。
「ヴァイス・ブレイブに所属する兵士の一人がクスリ(麻薬)をカタギの人間に売りやがったんですよ」
「そいつは……お疲れ様です」
我がヴァイス・ブレイブでは麻薬は取り締まられることは少ない。戦場においては必要なものだと言う理解があるからだ。だが、それを一般人に横流しすることは固く禁じられている。
「そのバカはどうなりましたか?」
「今頃はニフルの湖で魚とよろしくやってるでしょうよ」
つまり沈められたと言うことだ。
これまでの会話から理解できる通り、ソフィーヤはヴァイス・ブレイブの合法だけど非合法な事柄を扱う総責任者である。それと言うのも俺と長い知り合いであり、その性格から抜擢することとなった。
抜擢された後は凄まじかった。映画にしたら全5部作映画になるであろう『仁義なき戦い』を繰り広げ、ソフィーヤ組が無事に収めることになったのだ。
「しかし、あれですね……っと、吸っても?」
「構いませんよ。どうぞ、火です」
「ありがとう」
俺がつけた魔法の火で葉巻に火をつけて一服するソフィーヤの姐御。
「あの夢想家だった純朴少年が闇落ちして鬼畜外道になったと思ったら、今度は救世主? あんたはどこに向かってるんですか」
「昔の話はよしてくださいよ姐御。夢想家だったのも師匠のところから旅に出るまでの話ですから」
俺の言葉に煙を吐き出すソフィーヤ。
「それですよねぇ。あんなに世間に夢を見ていた青年が、次に会った時は『世界全部を呪っています』って眼をしてたんだから驚きですよ」
「だからよしてくださいって」
「まぁ、それもリンのお嬢ちゃんのおかげでだいぶマシになったみたいですけど……それで? リンちゃんとはヤッたの?」
「おっさんくさいですよ、姐御」
「おっさんくさくもなりますよ。せっかく新しい世界に召喚されたんだから新しい人生を歩もうと思ったら、居たのはあんたですよ? しかも任された仕事も昔からやっていることの延長みたいなもんだ。もうちょっとどうにかなりません?」
俺の言葉に葉巻を吸いながら文句を言ってくるソフィーヤの姐御。
「だけど姐御。そう言って姐御に拠点の陥落お願いしたらヤッパ一本で殴り込みかけたじゃないですか」
「何を言ってるんですか、殴り込みの華と言えばヤッパに決まってるでしょう」
「事務所への殴り込みじゃないんですから」
この人はヤクザ事務所への殴り込みをかけるように敵拠点に刀一本で殴り込みをかけるから困る。
「最近はめっきりカチコミをかけてくる命知らずも減ってしまいましてねぇ。つまらん世界ですよ」
「いえいえ、裏の世界を姐御が抑えてくれているんで、俺たち表側の人間も助かってます」
「ですがねぇ、小僧。こっちに来た当初はそりゃ楽しかったですよ。毎日のように殴り込みをかけてかけられ……それが今やうちの組だけになってしまったよ」
「それに関しては申し訳ないと思ってますよ。俺たちもヴァイス・ブレイブに邪魔になりそうな裏組織は片っ端から潰させてもらったんで」
俺の言葉に感慨深げな顔になる姐御。
「思えばあの頃が楽しかったですねぇ。命をとるかとられるかの緊張感が常にありましたから。それで小僧。次の死の王国には私らみたいなのはいるんですか?」
「おそらくは居ないかと……」
俺の言葉に舌打ちをする姐御。
「全く。ニフルの連中はキン○マついていないような腑抜けばっかりだし、ムスペルは骨はあるけど能力がない連中。アスク王国にいたっては論外と来た。私以外でも大丈夫でしょうよ」
「いやいや、姐御のおかげでここまで問題なくこれているんですよ。姐御以外だったら俺たちがもっと苦労することになってた」
「ったく。これですよ。小僧達は能力があるのに怠けたがりだからなぁ。少し私の下で鍛えられますか?」
「勘弁してくださいよ。もう油風呂は勘弁ですって……」
黒い牙にあった根性試しのことを姐御が知らないはずもなく、俺は何回はやらされて火達磨になった思い出がある。
「一番風呂いっただきぃ!!」
そこに入ってくる脳みそが働いていないであろう声。我らが脳筋ヘクトルである。
呆れるようにヘクトルをみる姐御。
「な〜にが、一番風呂ですか。先に入っている人物を確認してから入って来なさい」
「ゲェ!? 姐御。す、すいやせん」
「ふん、まぁいいでしょう。ほれ、脳筋小僧もさっさと入って来なさい」
「ヘイ!! 失礼しやす!!」
ヤクザの下っ端が似合いすぎるヘクトル。
「あんたも忙しいんじゃないですか?」
「へへ、それが最近は遠距離反撃の技マシンとしてしか働いてないんですよ。飛空城も負け通しですし」
ヘクトルの言葉に姐御の視線が俺にむく。
「飛空城もせっかく他所の組との抗争なんだから、本腰入れたらどうです?」
「よしてくださいよ。そこまで回すには人手が足りませんて」
その後も絡んでくるソフィーヤの姐御を必死に宥めるのであった。
ソフィーヤ
ソフィーヤ組組長。簡単に言うと極道さん。表の世界の支配者が三軍師だったら裏の世界の首領。子供には優しいが、大人には容赦なし。『ケジメが必要ですね。とりあえず指詰めろや。できない? それじゃあ命捨てるか?』。その姿はまさしく親分。烈火組みからも一目置かれる姐御。黒い牙とは古い時代に鎬を削った仲。
ヤッパ
言うところの日本刀
そんな感じでソフィーヤ回でした。ソフィーヤが原型をとどめていない? 逆に考えるだ。このソフィーヤが正しい姿だって考えるんだ。
『表の世界を三軍師が牛耳ってるんだったら、裏世界のドンも必要だよな』と言う作者の完全な思いつきによって烈火から封印にかけて登場するソフィーヤさんがヤクザな姐御になりました。そして召喚士の隠し設定にも触れていくスタイル。召喚士の設定が小出しに出て来たゾォ。烈火リメイクされたら全部放出覚悟で烈火編書くのになぁ!! 残念ながらでないからなぁ!!
さてさて、作者の最近のFEHですが、闇落ちカム子のスキル継承に迷ってます。基本的にステータス高いけど、魔防だけが30以下なうちの闇落ちカム子。なにつけっかなぁ。
ちなみに一人いたエフィは40会話回収したので弓騎馬リンに火薙の弓を没収しました。弓騎馬リンのスキルもいじいじしないと!!