召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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鬼畜クソ軍師!!(挨拶)


今回はアンケートでいただいたシーダ回。そして扱いが酷い英雄が一人います。お気をつけください。


召喚士とシーダ

 「なんか食い物あるかねぇ」

 「これから昼だし、何かしらはあるだろ」

ヘクトルの言葉に俺は軽く答える。俺たち二人は現在、つまみ食いのために厨房に向かっている。オカン(ナーガ)や無理矢理母(ミコト)、自称嫁(リン)にバレたらお説教は免れないが、いざとなったら人柱(ヘクトル)を使って逃亡する所存である。

 「……なんか不穏なこと考えなかったか?」

 「むしろ俺たちが互いのことで不穏じゃないことを考えたことがあったか問題」

 「それもそうだ」

俺たち仲良し!!(時と場合による)

その時、巨大な爆発音がヴァイス・ブレイブに響き渡る。

 「なんだなんだ!! イドゥンの暴走か!? それとも修羅三人衆の手合わせがついに危険な領域に突っ込んだか!?」

 「落ち着け脳筋!! 爆発音はこの先の厨房からだ!!」

俺とヘクトルはそこからダッシュで厨房に向かう。

そして呆然とした。

綺麗に消し飛んでいる厨房。申し訳なさ程度に残っている(たぶん)料理。そして呆然と立ちすくんでいるタリスの王女・シーダ。

シーダは俺とヘクトルに気がつくと慌てた様子で弁明を始めた。

 「お願いです……信じられないと思いますけど、落ち着いて聞いてください」

シーダはそこまで言うと俺とヘクトルを真剣な眼差しで見つめてくる。

 「厨房が勝手に爆発したんです」

 「「料理ができない奴はみんなそう言うんだ」」

まさかの清純派ヒロイン食事作れない属性である。

 「おいおい、どうすんだよこれ」

 「参ったな。ルフ子の奴から予算引き出させられるかね」

 「ご、ごめんなさい!! ごめんなさい!!」

俺とヘクトルが厨房だったところに入っていくと背後から別人の気配を感じる。

 「待て待て!! シーダ様への苦情は俺に言ってくれ!!」

 「誰だお前は」

 「オグマと申しますが!?」

突如入室してきた金髪オールバックに左頬に大きな十文字傷があるがたいのいい男に俺が不審げに問いかけると、自称・オグマは驚愕した表情を見せる。

 「オグマ……オグマ……おい、脳筋、うちにそんな名前の奴いたか?」

 「いたぞ!? 俺より先に星5でいたぞ!? 確かに唯一いた星5は女神・パオラに勇者の剣を献上させられて、出てきたはしから羽にされているけど、確かに所属しているぞ!?」

ヘクトルの驚愕顔である。はて? 確かにパオラ様に勇者の剣を(強制的に)献上させた英雄はいたが、いちいちそんな木っ端英雄など覚えていられないのが本音だ。

 「はは、通りで扱いが一般兵士並みだと思った。俺だけ修羅道場に連れて行かれなくて不思議だったんだが、まさか英雄としてカウントされていなかったとは」

 「げ、元気を出してオグマ!!」

 「第一、シーダの部下は軍神・バーツのイメージが強すぎて他が霞む」

 「ゴッホォ」

 「召喚士!! それはとどめだ!!」

だが事実だ。新・紋章の時はマイユニとバーツとパオラ様でクリアしたようなものだ。

 「もういいです、シーダ様。どうか俺のことは秘伝書にでもしてください」

 「攻撃の覚醒3とかいらんわ」

 「グフゥ」

 「もうやめろ!! オグマのHPはもうゼロだ!!」

俺の死体蹴りを必死に止めてくるヘクトル。

 「なんの騒ぎだい?」

 「ま、マルス!!」

 「ホグ!?」

オグマ?を抱きかかえていたシーダはマルスの登場によって慌てて立ち上がり、オグマ?は嫌な悲鳴をあげながら倒れ伏した。

 「これは……何があったんだい? まさか敵襲かい?」

 「いや、これはシーダが料理をした結果だ」

 「バカなことを言わないで召喚士!! マルス様の絶対的伴侶たるシーダ様がそんなメシマズ属性なんか持っているわけないでしょう!!」

俺の言葉にマルス家臣筆頭のエクラ(クリス)が噛み付いてくるが、言われた本人は苦しそうに胸を押さえている。

 「へぇ、シーダの料理かい? そういえば食べたことなかったね。これかい?」

 「う、うん、そうだけど……失敗しちゃったから食べない方がいいよ」

 「そんなことないよ、美味しそうじゃないか」

そう言ってシーダの料理を食べるマルス。

そしてマルスの顔が小規模爆発した。

 「ま、マルス!? 大丈夫!?」

 「マルス様!!」

慌てた様子でマルスに駆け寄るシーダとエクラ(クリス)。そんな二人にマルスはパーフェクトスマイルを見せる。

 「ちょっとスパイシーだけど美味しいよ」

 「ま、マルス!!」

感激してマルスに抱きつくシーダ。「マルス×シーダ尊い。もうマジムリ……尊い……尊い以外の言葉がない……」と言いながら昇天しかけているエクラ(クリス)。そのエクラ(クリス)を必死になって止めようとしているロディ。

 「なぁ、ヘクトル」

 「なんだ召喚士」

俺の言葉にヘクトルは俺の方を向き、そして力強く頷く。

 『やっぱり英雄王は最高だぜ!!』

 




シーダ
まさかのメシマズ属性を付与された正統派ヒロイン。良識派だが料理をすると厨房が消し飛ぶ。原理は本人にもわかっていない。

マルス
みんな大好き英雄王。イケメン。

オグマ
誰だお前



こんな感じでシーダ回でした。シーダは言動は良識派だけど、料理に関してはテロが起こるというひどい設定。これで原作に料理上手なんて設定があったらどうしようと思って書きました。
オグマ? あぁ、そんな奴もいたね。古い話さ。奴がいた頃なんて。


さて、作者の最近のFEHですが、とりあえずリバイバルガチャでリン(ノーマル)の10凸を目指しつつ、別のキャラの10凸も目指したいところ。候補は今のところ二人。一人目は爺騎士ギュンター。二人目は我らが軍神・バーツ。どっちにすっかなぁ。
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