海王星
ものすごい冷気の嵐が覆う星。ここをお気に入りの地としてよくここに来る少年がいた。その名は内夢 和音(うちゆめ わおん)。
彼は地球人類史上ただ1人の特殊な人間。その正体は元々神になる者が人間界を愛し、人間界に生まれ変わった存在。
彼の父親と母親は2人ずついる。父は内夢 学(うちゆめ がく)と戦争神マーズ。母は内夢 澪(うちゆめ みお)と音楽の神ミューズ。
彼には寿命がない上、死ぬ身でもないため人間の親からは家に来た時以外は放置されている。時には1年間家に帰らないこともあった。
彼の周りには時々ピアノの鍵盤が宙を舞っている。これは人間の親が買い与えたピアノを気に入り、彼が常に持ち運べるようにピアノに魔法を注いだからである。
彼はそのピアノを出現させ、宇宙空間を漂いながら美しい旋律を流すことが好きである。
彼の姿も特徴的であった。若干小さい身長。軽すぎる体重。そして棒のようなものに発光体がついている羽根(発光ダイオードのような七色に光る発光体が下側に、付け根から先端へ伸びている発光体が上側にある。)
そんな彼は突然この世界から姿を消した。しかし、人間の親を含め大して大きな反応はなかった。
そして幻想郷で。
博麗霊夢はいつものように神社の掃除をしていた。
霊夢「あぁやっぱり掃除をすると心が洗われるわ。」
そう言い、箒をはき続けた。
その時、あるものが目に入った。よく見ると、白と黒のけんばんがめにはいる。
霊夢「あら?プリズムリバーでもこの中に埋まってるのかしら?」
霊夢は興味本位で近づいてみたが、そこに居たのは本来幻想郷にはいない人間らしいもの。
羽根が生えているので、妖精か吸血鬼かと思われたが違った。
明らかに普通の人間や妖精とは違う。
霊夢「誰かしらこの子?」
そう言って霊夢はその少年を起こして神社に連れ帰った。そして何も無かったかのように掃除を再開した。
夜、その少年は目を覚ました。
霊夢「あら?起きたのかしら?あなたの名前は?」
和音「僕は内夢 和音。ここはいったい…」
和音は宇宙で漂いながら昼寝のつもりで寝ていたのだが、突然境界が現れ幻想郷へ迷い込んでしまった身なのだ。
和音「おかしいな、僕は宇宙で寝ていたはずなのに…」
和音はなぜ自分が神社にいるのかを知らない。霊夢はここは忘れ去られたものが行き着く理想郷だと説明した。
和音「…僕、まだこの世に生まれて17年しか経ってないのに、人間の親の僕の放置度は酷いですよ。まぁ自由にできるからいいですけど…」
霊夢は驚いた。自分と同じくらいの年齢なのに、身長はどう見ても小学生並なのだ。オマケにさっき連れ帰る時に持ち上げたが体重も軽い。いったい彼は…と思ったのだ。
和音「もし良ければこの世界の案内をしてください。帰れるきっかけが見つかるまではしばらくこの世界で暮らします。」
霊夢「あぁ、そうね。とりあえず今日はもう寝ましょうか。」
和音(さっきまで寝たんだけどな〜…)
2人はそのまま眠りについた。
次回:第2話 少年の奏でる旋律