紫も出てきて和音が気になるようだ。
霊夢「ちょっと出かけましょうか?」
和音「何処へ?」
霊夢「いいから。羽あるから空飛べるでしょ?」
霊夢は和音の手を握り無理やり連れ出した。和音も空に飛ばれて観念したのか、霊夢が手を放しても霊夢の後ろを飛んでついてくる。しかし…
霊夢「和音!速すぎるわ待ちなさい!!」
和音「えっ?」
和音は霊夢より遥かに速かったのだ。
霊夢「あんた天狗より速いわよ!」
和音「え?この世界、天狗なんかいるのか。」
霊夢「あら?さっきの紫も妖怪だけど?」
和音「……」
和音はまだ幻想郷がどのような場所かを知らない。
和音は霊夢に再び手を繋がれ、霊夢に引っ張られるようにして飛んでいた。
霊夢(やっぱり、この子軽い。)
しばらく飛んでいると大きな山が見えた。妖怪の山だ。霊夢はそこまで来ると、和音の手を繋いだまま降下を始めた。
和音「あれ?降りるの?」
霊夢「いいから。」
着陸すると、また違う神社があった。守矢神社だ。
和音は着陸すると身を少しかがめた。すると、和音の羽根が閃光に包まれ、一瞬で消えた。
霊夢「何したの?」
和音「羽根をしまった。どうやら人に会うんでしょ?羽根なんか生やしてたらやばいでしょ。背中に縮まってるよ。」
霊夢は背中を触ると、肩の下のあたりに少しポッコリと膨らむ発光体があった。
霊夢はまた和音の手を繋ぎ、守矢神社まで引っ張った。
霊夢「早苗?いる?」
??「はぁい!」
神社の奥から緑色の長い髪に白と青の巫女服をきた少女が出てきた。
和音「あの人は?」
??「あら、お客さん連れてきたんですか?こんにちは、東風谷早苗です。」
霊夢は早苗に和音について知らないかを聞きに来たのだ。
早苗「…いいえ、ちょっと知りませんね〜…神奈子様と諏訪子様ならなんかわかるかもです。」
?「なんだ早苗?」
?2「呼んだ?」
さらに紫色の神の女性と黄色の髪の少女が出てきた。
?「あら、客人ね、私は八坂神奈子。」
?2「私は洩矢諏訪子。」
和音「どうも、内夢 和音です。」
和音が名乗った瞬間、神奈子と諏訪子は固まった。
神奈子「あんた、まさか…」
諏訪子「羽根はある?」
和音はスグに身をかがめた。すると、肩の下のあたりから閃光が発生し、それが両サイドに移動した。閃光になぞられるように、羽根が現れた。
神奈子「あんた本当に…」
諏訪子「その羽…」
早苗と霊夢はきょとんとしていた。和音について神奈子と諏訪子が知っていることが分からないからだ。
神奈子「早苗、霊夢、こいつの親と私達は知り合いだ。」
諏訪子「外の世界のギリシアという国を見守っていて、今もその地域を見守り続けてる神様だけど、そのうちの神様2人の息子なんだよ、この子。」
早苗と霊夢は驚いた。和音は神の息子ということなのだ。
神奈子「その子の父親は、戦争の神マーズ。母親は、音楽の神ミューズだ。その戦闘力は平和を守るため、音楽の力は心を豊かにし、平和を助長するため…つまり、平和を司る神様の一人になる予定だったものだ。」
諏訪子「でも、彼は前世の人間界で暮らしている時に人間界を愛してしまった。そして、彼は人間界に再び生まれ変わることを望んでいたのだ。マーズとミューズは、彼の思いが強すぎて手がつけられず、泣く泣く神から降ろした。そして人間界に生まれ変わったが、物心がついた時に2人によって能力を開花させられた。神ではなくても、世界を平和にし、守るものになるために。」
神奈子「その子は現在、外の世界では伝説とされていた『精霊』として存在するものなんだ。でも外の世界に生まれ変わったのは17年前だから17歳だけど。」
神奈子と諏訪子から壮絶な真実を語られた早苗と霊夢は興奮したり唖然としたり。
そう、この物語は神と人間の中間の存在として『精霊』となっている者が幻想郷で生活する物語である。
ちょっと設定があやふやですね。実際、法則に従わなかったり現実的に有り得ないものが嫌いで、色々現実にあっても不思議ではないように設定したつもりです。
次回:第4話 少年の戦闘