ハイスクールD×D Re:Joker of despair 作:カルパン
アレェ待って!?殺される前提なの!?私殺されるの!?
「そりゃそうだ。前回更新したのいつだと思ってんだ?」
ご、五ヶ月くらい前ですかね……
「長いわ!その間何やってた!吐け!今すぐ吐け!存命時間が長くなるだけまだましだろう!」
……学校が楽しくって、でも提出課題に追われて、そのくせゲームばっかしてました……
「よし、今すぐその首を跳ねてやる。さぁ跪け!」
えっ、ちょ待っ!更新遅れてすみませんでs
ピチューン☆
空は黄昏色に、地には無数の剣の墓標、宙に浮かぶ巨大な歯車は回ることなくそこに佇んでいる
静寂の世界には場違いとも言えるような無数の剣戟音が響く
元凶たるは、俺こと皇 帝、
「はっ!どこ見て狙ってやがる!弓兵名乗るならもっと狙いをつけるんだな!」
「ふんっ!精々今のうちに心置き無く吠えているといい!すぐにその減らず口を叩けなくしてやろう!」
次々と放たれる矢……いや、
「戦場において、油断は禁物ですよ!」
「知れたことを言ってる場合かねっ!」
振り下ろされた不可視の武器を難なく受け止め、それだけでなく、何度も反撃のチャンスを見極めては、チクチクと刺している
「あっやべっ!?」
「「そこだ!!!」」
足を滑らし、大きな隙を晒し、これをチャンスと見たのか、二人はこちらに大きく踏み込んで一気に距離を詰め、超威力の一撃を叩き込もうと、獲物を上段に大きく構えた
「なんてな!!」
瞬間、鋭き薔薇が地に突き刺した剣を中心に咲いた
女性はいち早く気付き、後ろに大きく飛び、男もそれに倣って後ろに飛び退いていたため、直撃するような事態はなかったようだ
「やりますね……油断に見せかけた完璧な反撃……私の直感スキルが無ければ、今頃どうなっていたことやら……」
「全くだ。セイバーの直感スキルを信用して飛び退いたが……全く、私以上の剣製の使用者をこんなところで見ることになるとはな……」
「流石は英雄たる人物だよ。そこいらの雑魚とは圧倒的に違う。さぁ、次はどんな手で俺を楽しませてくれるんだ?」
自分で言うのもなんだが、俺の言葉にはまだまだ余裕が感じられる。まぁ全力を出さずとも捌けるということはつまりそういうことだろうが
「どうしてこうなった……」
この場に居合わせる誰かの言葉が、黄昏に呑まれた
まぁ確かにそうだとは思わなくもないが……
……………………………………………………
眼前には、悪魔、リアス・グレモリーとその眷属達が居る。それと大きな魔力反応も
「まずは皇 帝さん。この度の会談に出席して戴けたことに感謝致します」
「あー……おう、別にそれはいいんだがよ、別にもっとフランクに接してくれていいんだぜ?見たところ結構年近そうだし。あ、名前は呼び捨てでもいいぞ」
「じゃあそうさせて戴こうかしら。さて、単刀直入に言うわ。私達グレモリー眷属と、同盟を組んでもらえないかしら?」
「同盟……ね……」
「ええ。勿論悪いような条件は付けないわ。こちらはあなたに力を貸してもらって、あなたには私達の全力のサポートを用意させていただくわ。出来る限りの内容であればね」
「ま、いいぞ」
あっさりとした俺の答えに、この場の者は皆、ぽかんと口を開けて、アホ面を晒していた
「い、いいのかしら?あなたを顎でこきつかうなんて事態があるかもしれないのよ?」
「ああ、いいさ。帰ってきてからはこちらのことに関しては隅々まで調べあげさせてもらった。グレモリーは情愛が深いことで有名だということは知っているよ。それに、イッセーと美優がリアスさんの眷属に居るという時点で家の家族の保護は完璧なものであるということも想像できている。あとは……そうだな、個人で出来ることには限界が有るが、集団となれば情報網や伝とか、その他諸々のことを加味すれば同盟を組むことではこちらにはデメリットなんてあんまし感じらんねぇからな」
リアスさんは感心したように俺の言葉一つ一つに耳を傾けてくれていた
「それに、弟と妹からも昨日は散々と聞かせてくれてね。二人とも、しっかりと信頼を寄せているようだったし、同盟とかの話が来ても受けようか、ぐらいの気持ちだったんだが、君の態度を見て決まったよ」
緊張を解すように少し微笑むと、何人かの視線に少しの熱が入ったのを感じた
またこっちでも俺はフラグ建築士なのか!?今すぐぶっ壊さねえと取り返しがつかねぇ!
「そう……よかったわ。実はイッセーからあなたの人柄を聞かせてもらっていたのだけれど、それでも少し不安で……でも安心できたわ」
少し頬を赤く染めて、はにかむように笑う彼女は、貴族のような雰囲気というより、年頃の女の子という部分が強く感じられた
「んじゃま、同盟契約も終わったことだし、ここいらで自己紹介でもしようか。えっと、まずは俺から。俺は皇 帝。今年の四月に十七になった。特技は家事全般、趣味は読書、音楽鑑賞、ゲームとかかな」
「私はリアス・グレモリー。グレモリー眷属の
「姫島朱乃と申します。
「僕は木場佑斗って言います。
「
「え、えっと、改めまして、皇美優です。その、これからよろしくお願いします……」
さて、
「あら、もう私達の番なのね。私は遠坂凛。もうとっくに気付いてると思うけど魔術師よ。この地の
何故だろう、俺の警報がこの人にすげー反応してるんだが……一応注意しておくか……
「オレは衛宮士郎だ。魔術
まぁ、態度というか話し方というか……こいつはきっと底なしのお人好しなんだろうな
「あぁ、こちら力を合わせることが多々あるかも知れないんだ。こちらからも是非よろしく頼むよ」
……………………………………………………
そこから談笑したりしてどんぐらい強いか聞かれて実戦で見てみるかと言ってこの有り様か……そうだそうだ……俺のせいだね!!これ!!
「フッ!!」
「ぅおっと」
振り下ろされた白と黒の双剣を、逆手に構えた双剣を軌道上に置いて反らし……
待った、なんで弓兵が近接なんてしてんだ!?
「はぁっ!」
「休憩の余地無し!?」
すぐさま両の剣で、攻撃を弾き距離を取った
「……何かね、その非難がましい視線は……」
「別にぃ?弓兵が近接仕掛けて来ると思ってなかった訳じゃないしぃ?そんなん別に全然、全っっ然気にしてないしぃ?」
「それは気にしている人の文句だろう……それに、誰も弓兵が剣を手にとって戦ってはいけないとは言っていないだろう?」
「いやそうだけど……そうだけどぉ……!!」
「それはそうと、もうこれで終わりでよいでしょう。もう貴公には獲物がない。戦士足るもの、戦場で獲物を失えば、最早死んだも同然。敗北を宣言することをお勧めしーー」
「誰が獲物はもうないと言った?隠し玉など、腐るほどある」
「……そうでしたね。何より貴公は創造系能力を保持していましたね。アーチャー、援護を」
「ああ、承知した。あのすかした面に一発決めてきてくれ」
女性……セイバーは、こちらへ突貫し、アーチャーは剣を弓に番え、俺の回避方向を予測して睨んでいる。
かなりいい連携ではあるが……
セイバーの突進方向とは垂直方向に飛び退き、そちらには既にアーチャーの剣が迫っていた
ズパンッズパンッ!!
それは、剣が俺の肉体を裂いた音ではなく、俺の掌に収まっている、無機質なボディを備えた物体から発せられた、渇いた空気の爆発音だった
「なっ……!?」
アーチャーはえらく近代的な、神秘も宿っていない物ごときに自が一撃を弾かれるとは思ってもいなかったのだろうか、目を大きく開き、驚愕の色を宿していた
「大口径自動拳銃、
商品紹介のように、自慢の逸品の説明を終えた俺に向けられていたのは、少数ではあるが、羨望の目だった
「くそぉぉ!なんだと言うのだ!二丁拳銃とかかっこいいに決まっているだろう!くそぅオレもあんなの欲しかったなー!」
……あれ……?なんか予想してた反応と違う……てか何気にキャラ崩壊してんだけどあの人……
「み、認めたくないけど……アーチャーと同じ事を思ってるだなんて認めたくないけど……でも正直羨ましい……!!」
なんてこったパンナコッタ、場が混沌としてきたぞ……
「ちくしょう!腹いせに貴様の銃を壊してやる!
「なんて傍迷惑だ!?」
迫り来る螺旋の剣を正面に、俺は右腕の手首を握り、引き抜いたと同時に、その剣の能力で螺旋の剣を切り裂いた
「……!?バカな、どういうことだ!?」
「悪いな、あの剣の概念の悉くを斬らせてもらった」
「そ、そんなことが出来るのは……いや待て……その剣は……!!」
アーチャーは信じられないというような目で俺の剣を注視していた
「その剣……明らかに神造兵器以上の代物ですね……概念を斬るというのが何よりの証拠。大方目安はついていますが、一応よろしければ教えていただけますか」
「悪いな、こいつばかりは秘匿事項だ。教えてほしけりゃ、誰にも聞かれないような場所で話すよ」
「……はぁ、わかりました。それともう一つ。私はここで負けを宣言します」
「私も同じく、ここで辞退させていただこう」
外野からは、驚愕の声が上がっていた。英霊を相手に誰も勝ち越しを決めるとは思っていなかったようだ
「ん?いいのか?もしかしたら俺に勝てるやもしれんというのに……」
「ええ、しかし勝てる気がもうしません……貴公は先ほど、アーチャーの宝具を斬った時に、
「ま、分かりやすく言うとってところだな」
「そのせいで私の奥の手は発動させられなかった。同じ原理で行けばセイバーが宝具を撃ち込んだところで結果は同じというところだろう」
「あぁなんだ、俺の読みは見事読まれてた訳か。了解した。ならばこの勝利、甘んじて受け入れよう。さて、そろそろ戻るか」
そう言って空間自体を斬ると、空間に切れ目が入り、周りの風景が吸い込まれるように切れ目に入り込み、気がつけば駒王学園旧校舎の裏手の庭だった
「スゲーよ兄貴!兄貴ってこんな強かったんだな!アーチャーさんとセイバーさんが手も足も出ない相手なんて俺初めて見た!」
「すごいです帝さん!特にアーチャーさんの宝具を斬った時がすごくかっこよかったです!もしよろしければ今度僕に剣の指導をつけてください!」
「あ、あのえっと……うぅぅ……や、やっぱり無理ですよぅ朱乃さぁん……」
「あらあら、困ったものですわね、うふふ」
「……やっぱり同盟だけでよかったわね……あんなに強かったらもう眷属として仕えさせるなんて、魔王様方、特に超越者のお二人でないと無理だわ」
こいつらと同盟……か。正直悪い気分にはならねぇな……別に同盟じゃなくて協力者でもよかったかもな……まぁいいや。それより……
「頼む!皇 帝!どうか私に先程の銃の製造方法を教えてくれ!」
このめんどくさい英霊(笑)を誰かどうにかしてくれ!!!!
この後マスターさんがしっかりと処理してくれました
To be continued.
どうも、ギリギリ生き残ったカルパンです。
更新遅れて申し訳ありませんでした。
理由は先程も説明した通りなのですが、それに加えて創作小説の構図についても考えていたため、なかなかこちらの方に手が着きませんでした。創作小説のほうは、大体構図が出来上がっているので、後は学年末テストを乗りきればこちらの方に回せる時間が増えるかと思います。本当にお待たせしてすみませんでした。超ド糞亀更新ですが、これからも応援していただけると幸いです。ではノシ