ハイスクールD×D Re:Joker of despair   作:カルパン

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さすが俺!どんな女子でもイチコロダネ!(白目

「ぃよっし、見た目はまぁこれで大丈夫かな。あとは教科書とかどうたら云々……」

 

自室の本棚から、様々な教材を見つけては放り込んでいるのは、ここ数日で駒王学園へと編入することとなった帝であった

 

編入手続きについては、リアスの協力の下に行われ、制服代や教材費も工面するとは言われたものの、このような至れり尽くせりの状況には流石に帝のプライドは許さなかったらしく、そこは自分がなんとかすると言い、懐が南国から北極に変わったのは記憶に新しいところである

 

「髪は……めんどくせぇ、このままでいいや。後で地毛申請出しゃいい話だし、言い訳はいくらでもあ……ってやべぇ、編入早々遅刻とか洒落になんねぇな……こうなりゃ転移するか」

 

呼び出した剣で次元を裂き、旧校舎の保健室へと繋げ、一気にその間を通りすぎた

 

「さて、職員室へと行こうかね」

 

しかし帝は気付かなかった……自分が下靴を履いていなかったことを……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってある教室である

 

「おい聞いたかよ」

 

少々興奮気味に話す少年の名は、佐藤

 

「何がだよ」

 

素っ気ない態度で友人佐藤を突っぱねるような発言をする少年は鈴木

 

「何でも今日、編入生が来るって話だよ」

 

「聞いた聞いた。何でも編入試験オールで取ったらしいぜ」

 

興味深げに二人の会話に入ったのは田中

 

「マジか天才か!?」

 

「マジマジ。教師の間でめっちゃその話してたわ」

 

「んで、その天才編入生が何だってんだ?」

 

「そうそう、そいつと俺らがなんか関係あんのか?」

 

「いや、どうにもな?そいつがこのクラスに編入してくるらしいぜ?」

 

「「ふーん、そ。」」

 

「なんだよお前ら!まだまだこれからなんだぞ!?」

 

あまりに素っ気ない態度をとられた佐藤は少々涙目になりながらも友人二人に食いついた

 

「……あんまりしょうもない内容だったらぶっ飛ばすからな……」

 

「右に同じく」

 

「まぁ聞けや。どうやらその編入生……めっちゃ美形らしい……」

 

「「……いや、まさか……無い無い無い……」」

 

「ここまで来たらもう分かるだろ!女子だよ!絶対女子だよ!」

 

「バカッもう少し声抑えろ!」

 

田中に言われて、周りを少し見ると、佐藤には女子からの冷ややかな目線が送られていた

 

「てか、美形なら男子でもいるだろほら……確か一年の木場ってやつ」

 

「ありゃ例外だ。美形って来たら女子って大抵相場は決まってんだよ」

 

「いやいや、そんなわけーー」

 

そんな会話の中で、鶴の一声がかかることとなった

 

「よーし、お前ら席に着けー」

 

彼らのクラスの担任の教師だ

 

「さて、お前らも聞いてると思うが、今日うちのクラスに編入生が入ることになった」

 

「ハイ先生!その人は女子ですか!!」

 

「落ち着け佐藤。ま、実際に見てもらえば分かるか。よし、いいぞ」

 

その声をかけると、コンマ遅れで教室のドアが開かれた

 

クラス中からの視線が集まるドアから見えたのは、顔だけをひょっこりとクラスの中に入れた銀髪の美少年だった

 

「……やあみんな。さぁ今日も元気にひょっこり体操の始まり始まーー」

 

「そういうのはいいから早よせんか」

 

「あだっ……えい……」

 

バインダーの角で頭を叩かれた少年は少し落ち込んで教室内に入った

 

「えー、改めてこいつが今回の編入生だ。ほら挨拶」

 

「うい。皇 帝だ。こんな身なりだが、一応日本人だからそこは履き違えないでもらえるとありがたい。趣味は読書、音楽鑑賞、あとはゲームくらいか。特技は家事全般だ。今日からよろしく頼む」

 

「っつーわけだ。今日のHRはここまでにしといてやるからあとは好きに使え」

 

その言葉を皮切りに、彼に質問が殺到したのは別の話である

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「う"あ"あ"ぁぁぁ……やっと終わったか……」

 

指定された席で突っ伏し、獣のように低い唸り声を上げた帝は、隣の席の少女を一度見て

 

「つかあの状況から助けてくれても良くないっすかね……グレモリーさんよぉ……」

 

恨みがましく言葉を吐いた

 

「あら、興味のあることに熱中している人達に水を指すのは野暮じゃないかしら?」

 

「へいへい、それはいと悪うござんした」

 

返す言葉が余り見つからず、帝は不貞腐れて左側の方向を見た

 

彼の視界に入っていたのは一年生の授業風景である

 

「……一応あいつは真面目に受けて……前言撤回、やっぱ真面目じゃなかった……」

 

「…………ぎ……ん……」

 

女子の方を見ては鼻を伸ばし、教師に注意されている弟を見て帝は手で顔を覆った

 

「……めらぎ……!」

 

「でもまぁ、仲がいいダチもいるみたいだし、兄貴としては安心したほうがいいのかね」

 

先ほどから教室内に響く呼び声も気にせず、帝は窓の外の弟を見てお兄ちゃんオーラ全開の、包容力が籠りに籠った笑みを浮かべていた

 

「………ってそ、そうじゃなくて聞こえていますか!皇くん!」

 

「わんっ!」

 

「何で犬の鳴き真似で返事ですか!?」

 

既にクラスの女子全員は先ほどの彼に見惚れていたわけたが、帝が全力でふざけるため、とんだ雰囲気のぶち壊しである

 

「もしかして実は聞こえてたんですね!?そうなんですよね!?」

 

「…………ワフッ?」

 

「今の間は何です!?あと鳴き真似上手い!?」

 

「お褒めに与り恐悦至極!!」

 

「ちゃんと普通に話してくださいぃ~!!」

 

新任教師、原田真悠子。彼女の受難はまだ続く……?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

桜が散り行き、共に銀が舞い踊っていた

 

「へいへいへい、どうしたどうした、まだまだ行けんだろ?ほれほれほれほれほれ」

 

ただし非常にムカつく言い方で声の主は相手を煽っているため、相手……下手すればその場にいた人は誰彼構わず彼の言葉に耳を傾けてしまい、同時にイラッと来るのは間違いないだろう

 

「くっ、このっ!」

 

「はい止めー」

 

少年が大上段に剣を構え、勢い良く振るうと、銀髪の少年ーー帝は二本指だけで受け止めた。分かりやすく言えば真剣白羽取りを二本の指だけで行った

 

「この前の戦闘といいこれといい……人外ですね、帝さん……」

 

「こら、人のコンプレックスを指摘すんじゃねぇの。俺もちょっと気にしてんだかんな……そんな人間離れしてるか?俺……」

 

勝手に思案しては勝手に肩を落とす帝には、思わず裕斗は苦笑いを溢した

 

「……さてはオメー目で追ってやがるな?」

 

「目で……?」

 

「ああ。お前の一つ一つの動き、重心の移動や足運びまで、隅々と見たが、目が泳いでるかのように動きまくっていた。確かに目で追って行くというのもメリットはあるにはあるが、それだけでは当然限界が来る」

 

「では、どうすれば……?」

 

「気配、視線、相手の息遣い、魔力の流れに殺気や空気の音など……感知の仕方は多様にあるが、気配感知を覚えることを勧める。ちなみに俺はさっき言ったのは全部習得済みだ」

 

「でも、どうすれば気配を感じることができるんでしょうか?」

 

「……………………フ、フィーリングでなんとかなるもんだよ、こういうのは……うん、フィーリング大事。試せばわかる」

 

「随分と当てずっぽうというか投げやりというか……」

 

「仕方ないだろ……これで実際に通ってきてんだから文句言うんじゃねぇっての。てわけでほい」

 

帝が懐から取り出したのはアイマスクだった

 

「あの、帝さん、これアイマスクですけーー」

 

「目隠しだ」

 

「いやですからこれアイーー」

 

「目隠しだ」

 

「だからこーー」

 

「目隠しだ。いいな」

 

「…………ハイ…………」

 

有無を言わさぬ笑顔で裕斗に目隠し(アイマスク)を装着させた帝は裕斗から距離を置いた

 

決して、丁度いい布が無かったから仕方がなかったとか、アイマスクを着けて修行ってめっちゃシュールで面白いんじゃね?とか考えたわけでも無いし、断じてサボってどっかで寝てようかなと考えてたわけでも無い。無いったら無いのだ

 

ある程度視界を遮る効果があればそれはもう立派な目隠しだ。反論は認めない。と言いたげな帝だった

 

「よし木場、俺は今どこにいると思う?」

 

「えっと……わからないです……」

 

目の前ですという言葉をぐっと裕斗は呑み込み、ツッコミを入れたい気持ちを抑えた

 

「じゃあ今からそこに結界張るから」

 

「えっと……話が見えないんですが……」

 

「今から結界の中に超多重跳躍式銃弾……めっちゃ跳ねる弾五発撃ち込むから」

 

「……多分僕死んじゃうと思うんですけれど……」

 

「安心しろ、弾は全部ゴム製だ。丁寧に一発一発に俺の気配っぽいのつけといたんだからな」

 

「いや、そうじゃなくて僕が言いたいのはーー」

 

「はいドーン☆」

 

「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「フハハハハハハ!!そうだ、踊れ踊れ!!」

 

まるで悪役その者の笑い声で結界内を逃げ回る裕斗を見る帝に、オイ何やってんだ主人公とツッコミたいところだ

 

慢心故か、それとも気付いてないフリをしているだけか、帝は自信に集まる二つの視線には反応を示さなかった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うぅ……ひどいですよ、帝さん……」

 

「ハハハ、悪ぃ悪ぃ。でもまぁ気配の感知も覚えたようだし結果オーライってことで」

 

「それはそうともう降ろしてくれませんか?この体勢だと……」

 

「そう言うな。ただでさえボロボロのお前がまともに歩けると思うか?」

 

「ボロボロにしたのは帝さんじゃないですか……」

 

「ナンノコトデショウカ」

 

「や、やめ、帝さ、うぶぁぶぁぶぁぶぁ!?」

 

ちょっとした腹いせと言うべきか、裕斗を米俵のように担いでいた帝は右腕を上下に小刻みに動かした

 

「ま、俺が教えてやってるんだ。とっとと俺に食らいつける程度には強くなれ。そうでないと俺が報われん」

 

「……はい!そういえば、帝さんはどこでそんな強さを手に入れることができたんですか?」

 

「どこでねぇ……自分語りをするのは得意ではないが、まぁいいだろう。まず先に断っておくと、この力の大半は生まれつき、そして神器(セイクリッド・ギア)によるものだ」

 

神器(セイクリッド・ギア)ーー人間にしか宿す事を許されない、超常現象を武具などに押し留めた物体である。また、持ち主との魂と強く結び付き、持ち主次第ではこの世の全てを覆す可能性を持つ進化、禁手(バランス・ブレイカー)に目覚めることも、別の方面へと進化、或いは昇華させることができる。捉え方によれば、奇跡の具現化とも言える代物である。製作者は神ヤハウェと言われている

 

「では、残りは一体?」

 

「そうだな……木場、俺はな、この十年、異界で永遠にも近い時を生きた。そこで俺は、沢山の人と出会った。かけがえのない唯一無二の友、暖かく接してくれる人達、幾度となく刃を交えた者達、俺の剣の師。そうやって、数えきれない出会いや絆、色んな経験が、俺をここまで辿り着かせてくれたんだ。まぁ時には、自棄になっちまったこともあるけど、それでも、ダチや師匠が、一緒に頑張ってくれた。色んな人が、俺に安心や幸せを届けてくれた。それがなきゃ、今の俺という存在は、微塵も無かっただろう」

 

「……」

 

普段見ることはないであろう帝の話に、裕斗は聞き入り、黙り込んでいた。それだけ、彼は力を求めているのだろう

 

「ま、要は色んな人と出会って、経験を積んで、ダチ作って、憧れの存在に手を伸ばし続けろってことだ。きっとお前にもできるさ」

 

「ふふっ、それなら、今の僕の憧れは帝先輩ですよ」

 

急に言われたからだろうか、帝は若干、恥ずかしそうに頬を掻いた

 

「そ、そうか?」

 

「はい。帝先輩は今の僕にとって、半ば師匠みたいな存在で、そして目標ですから!」

 

「なら、もっとカッコよく戦えるように頑張らねぇとな」

 

裕斗の笑みと一緒に、帝も嬉しそうな笑みを浮かべた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、俺はとある一件にて衞宮邸へと招待を受けている

 

てか士郎の家デカいな!?武家屋敷に住んでるとは聞いたがここまでデカいとか聞いてないんだけど!?

 

「ミカド、此度は私からの招待に応じていただき、誠に感謝します」

 

そう、とある一件とは、一話前に言ったこの剣について知りたきゃ誰も居ないとこで聞け発言ーーえ?覚えてない?一話前に戻りなさい。まぁ作者が遅いのが悪いんだが……おぅふ!?ぐぅああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!アタマガァァァァ!?

 

まぁ悪ふざけも大概にしといて……

 

「気にしないでくれ、セイバーさん。元々聞きたいなら誰も居ないとこでって言った俺が原因なんだし」

 

「いいえ、それでもです。元々聞いた私がですので」

 

……ふむ……多分これ同じノリでやってたら延々と続くやつや

 

「わかりました、セイバーさん。ここは間をとってどっちもどっちということで」

 

「そうですね、そういうことにしておきましょうか」

 

因みに士郎には席を外してもらってる。これはマジで極秘事項だからな

 

「今回こうして来ていただいたのは他でもありません……あなたの正体についてです」

 

あんれぇ……?なんか話が違ぁう……

 

しかし顔には出さない。流石帝クオリティ!

 

「セイバーさん、あなたは俺の剣について知りたかったのでは……」

 

「いえ、考え直せば、極秘事項とはつまり誰にも明かすことが出来ぬもの。それを無理に聞こうとは思いません。代替意見と言いますか……別の疑問が生じましたが」

 

「その別の疑問とやらが今回の話の内容と……詳しく聞かせてほしい」

 

「わかりました。では、単刀直入かつストレートに聞きますが……あなたは今代の赤龍帝ですね?」

 

………………ふぁっ!?何故バレた!?気配もオーラも完璧に隠してたのに………………ハッ!?まさか匂いか!?

 

「い、一応理由を聞いても?」

 

それでも態度には出さない。流石帝クオr(ry

 

「単に私の勘です。そして私の竜の心臓が、あなたを見る度に共鳴するのです。それを信じてあなたに直接聞いてみたわけなのですが……」

 

「らしいが、どうなんだ?ドライグ」

 

[全く、相変わらず勘が鋭いことだな。サーヴァントなっている今は更に磨きがかかったのではないか?]

 

「……お久しぶりですね、ドライグ。まさかこんな身近にあなたが居るとは思いませんでした」

 

しかしここで俺はあることに気付いた。何故セイバーさんとドライグが親しげに話しているのか

 

ドライグは元々ウェールズの守護龍。つまりはアイルランド、ひいてはブリテンの守護龍とも呼べるというのは俺自身知っているものである。つまり、彼女はイングランド領域での英雄と呼べる

 

そして俺はセイバーさんを見る。その振る舞いや気品、そして威厳は王を彷彿とさせた

 

再び俺は思案顔に戻ると、ドライグを象徴としていた人物をふと思い浮かべた

 

カチリと何かがはまると同時に、俺の中を電流が駆け巡った

 

マジかよ……俺……天才か!?

 

なるほどなと、一人勝手に納得顔になる俺だった

 

ドライグとセイバーさんの声が響く中、唐突に俺は声を発した

 

「お二人とも、昔話に花を咲かせるのはいいがそろそろ打ち止めとしてくれ。話はこれだけだったのか?セイバーさん」

 

「え、ええ。申し訳ありません、ミカド。無駄な時間を取らせてしまいました。できれば、いつか一緒に稽古をしてみたいものです」

 

「ああ、その時を心待ちさせてもらうよ」

 

襖を開け、俺は渡り廊下を歩いて玄関へと向かった

 

「お、もう帰るのか?もう少しゆっくりしていけばいいのに」

 

「すまんな、士郎。あまり長居してても迷惑だと思ったから」

 

「いいや、別にそんな事はないさ。あ、だったらせめて昼飯だけでもどうだ?」

 

「いやいや、お茶とお茶請けまで用意してもらった上に昼飯までいただいてくなんて、俺はそんな厚かましいやつじゃないよ。厚意だけ受け取っとく」

 

「そっか。じゃあ仕方がないな。何もなくても、気軽に家に遊びに来てくれてもいいからな」

 

「おう、ありがとな。んじゃ、また明日」

 

玄関の扉を開け、士郎に別れの挨拶を送った俺は昼飯のメニューについて考えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、あんな事が起こるとは、誰も想像できなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ実際何も無かったんだけどネ☆

 

To be continued.

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