甘くない偽物の恋   作:鼻眼鏡26号

24 / 24
どうするか悩み続けてます。

出来ればもっと黒くさせたい。




自覚と写真

 

 

「ほらっ起きて!優!!」

 

大きなダブルベットで隣の聞き馴染みのある声に耳を傾けた。

彼女の声はいつ聴いてもいいものだ。

 

「仕込みまでまだ時間はあるよ。…昨日のこともあったし君も疲れているだろ?」

 

「……そうだけど、これ以上ここにいるとまた始めそうだし…」

 

「…そっちでも構わないけどそうも言ってられないか…」

 

朝からお盛んになるところだった。

ベットから出て服を着て身支度を済ませる。

一階に降りて冷蔵庫を調べて簡単に作れる物を取り出す。

 

ささっと厨房を使って朝食を作る。

 

「うーん、いつもいつの美味しそうな匂い」

 

「相手のことをよくわかってますからね。今日の体調や昨日の夜はどうだったかとか、1番近くで見てたからね〜」

 

「も〜〜バカッ」

 

そう言いながらも叩く手は優しい。

図星のその姿すら愛おしい。

 

「今日も頑張ろうか」

 

「ええ…楽しく元気にね。」

 

食卓を挟み正面の彼女の笑顔を…この幸せを噛み締めゆっくりとその顔に吸い寄せられ2人は真ん中でーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というところで目を覚ますお決まりです。

 

「もっと見たかった!!」

 

そう叫ぶ誕生日翌日の千棘。

 

 

 

 

 

今日も今日とて平和な日々

学校ではまた違ったイベントがあった。

 

この前の林間学校の写真の現像が終わり張り出しが行われていた。

様々な写真が撮られて生徒それぞれが様々な反応を見せていた。

 

「おーおー色々な写真があるな〜」

 

「沢山あるわね!鶫!私が写ってるやつは教えてね!全部買うわよ!」

 

「お任せを!お嬢!」

 

「あれもいいな〜うーんこれもいいな〜」

 

「小咲これとかいいんしゃない?私たちが写ってるわよ。」

 

「確かに小さく写ってるけど!!」

 

やんややんやと周りは楽しそうにしている中、俺はものすっごく悩んでいた。

その原因は目の前で見ている写真にあった。

その写真には俺が写っておりその隣では慣れてない手つきで握る包丁で野菜を切っている千棘の写真と、その隣の写真の切った野菜を笑顔で見せつける千棘単体の写真であった。

ただでさえ美少女で価値があるのに料理をしている姿と笑顔でそれを見せつける姿は反則だった。

 

正直に言おう俺は料理している女性に魅力を感じるのだ。

 

だからこそ、この写真を買うか悩んでいた。

 

そうしてうんうん悩んでいると後ろから肩を叩かれた。

 

「そこの悩める少年よ…こちらのお店の写真館はいかがかね?」

 

「集…俺は今一世一代の………なんでそんなボロボロなんだ?」

 

「名誉の傷さ…ちなみにこちらはサービスですぜ!」

 

ボロッボロの集が渡してきた一つの封筒。

その封筒を開けて中身の写真をゆっくりと取り出す。

その写真に写るのは、白い足着崩れた服ゆっくりと上がってその顔を拝めるその瞬間。

 

続きは写真館へ

 

モザイク処理とその文字であった。

 

「あ!……すいません!出来心なんです!アイアンクローはおやめを!」

 

 

 

 

 

 

集に制裁を加えて再度同じ写真を見に行くとそこにはもう1人いた。

 

「桐崎さん…なんか良いのでもあった?」

 

「うぇッ!?…その〜これみて思い出しちゃって。」

 

驚いた千棘だがその先に見ている自身の写真があった。

 

「その…私が不器用なのは自分でも薄々気づいてたし、それでも周りは隠して私のためにいい顔してたのも薄々わかってた。」

 

良くも悪くも彼女の周りは優しい人が多かった。

だからこそ、気づいた時にそれだけ傷ついてもいた。

 

「でも、この写真のみんなで笑顔で食べてるのは嘘じゃなかった。」

 

これまでの努力の実った瞬間であった。

 

「…みんなで作った美味しい料理だったよ。それにまた料理すればいい。」

 

「うん……本当にありがとう大谷くん。」

 

「おう。」

 

そうして千棘は写真の番号をメモしてその場を離れた。

俺も迷っていた写真の番号を記入した。

 

 

 

 

 

〜〜千棘side〜〜

 

この学校に来て色々あったけど毎日が本当に楽しい。

林間学校で気づいたあの想いは変わらない。

私は彼が好きだ。

鶫にもらったメモを書き写す中で、自分でも欲しかった番号を記入する。

 

「写真くらいは良いわよね?」

 

そうして書き加えた番号に周りを見渡した。

バレたくないし誰にも話せない隠さなければならない事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんで隠さなきゃいけないわけ?」

 

そんな言葉を口にした私自身にハッと驚いた。

慌てて周りを確認するも幸い誰も聞いていないようだった。

心がモヤモヤする。

 

最近ずっとこの黒い感情が顔を出してくる。

 

「………」

 

ふとメモを見直してみると紙に少し沈んでいて鶫の筆圧で数字が隠れていた。

好奇心で鉛筆で黒塗りにして数字を浮かび上がらせる。

 

私と同じ番号が浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」グシャッ

 

有り余る力でメモを握りつぶした。






この世界線では千棘は誰にも偽物の恋人については誰にも話せない。
そんな設定です。

感想、指摘待ってます。

あと、感想くれた人ありがとう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

禪院の逸脱者(作者:シン2001)(原作:呪術廻戦)

もしも御三家秘伝「落下の情」を極限まで鍛えたものが現れたら


総合評価:1172/評価:8.06/連載:4話/更新日時:2026年02月13日(金) 19:06 小説情報

宿儺もどきはスローライフを夢見たい(作者:表梅)(原作:僕のヒーローアカデミア)

呪いの王、両面宿儺として転生した男。▼男は個性社会の裏を知る元公安としての名を捨てて、定食屋を営んでいた。


総合評価:6742/評価:8.45/連載:3話/更新日時:2026年02月26日(木) 08:00 小説情報

呪術廻戦υ(ユプシロン)【作者入院の為休載】(作者:ホシカワ)(原作:呪術廻戦)

夜の杉沢第三高校。▼そこで同じ学校の先輩を助けるために両面宿儺の指を飲み込んだ。▼だが両面宿儺が現れない。▼しかし膨大過ぎる呪力を帯びる肉体。▼更に先ほどまでのあどけなく呪術界の事を全く知らなかった少年もいない。▼少し大人びた表情の虎杖悠仁。▼彼は後方にいる伏黒恵を見て微笑む。▼「伏黒――若いな……」▼しかし呪霊が虎杖を喰らおうと襲い掛かる。▼「せっかく旧友…


総合評価:7365/評価:8.07/未完:10話/更新日時:2026年03月16日(月) 12:00 小説情報

東方仗助の能力を持って呪いの世界を生きる(作者:大腿四頭筋)(原作:呪術廻戦)

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する東方仗助。そのスタンド能力「クレイジー・ダイヤモンド」によく似た術式に目覚めた転生者が闇を祓って闇を祓ってするお話。▼主人公最強ではないですが、対呪霊においては五条悟以上のチートになります。


総合評価:8170/評価:8.08/連載:11話/更新日時:2026年05月12日(火) 00:00 小説情報

石流龍(石流龍じゃない)の肉体を手に入れた(作者:和尚我津)(原作:呪術廻戦)

呪術廻戦の人類側噛ませ犬代表の、仙台藩の『大砲』こと石流龍(石流龍じゃない)に転生した男が、噛ませ犬の汚名を返上するために両面宿儺に挑む。▼


総合評価:31597/評価:9.21/完結:27話/更新日時:2026年03月05日(木) 21:05 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>