甘くない偽物の恋   作:鼻眼鏡26号

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ここからちょっとオリジナル展開入ります。





8話

料理部部室

 

 

「ハァ〜………」

 

 

俺は今日何回目かわからないため息を煮込みをしながらしていた。

 

 

「お…おい、先程から部長がずっとため息ばっかりだぞ。」

 

 

「何か悩んでいるようですね。」

 

 

「聞いてみるかい?」

 

 

小林、中林、大森と3人が離れたところで先程からずっと、心配するかのように円陣を組んで話していた。

全部聞こえているけどな。

 

このため息の原因はわかっていた。俺は小野寺が好きだった筈なのに、周りから察するに小野寺は楽の事が好きらしく。

それを知って、俺はよく話す桐崎を意識するようになっていて、そんな早く変わってしまう恋心なんて本気な筈がないと思い罪悪感がいっぱいなのだ。

 

 

「ハァ〜…」

 

 

「また、ため息だ。」

 

 

「もういっそ聞く?」

 

 

「ここは素直に聞くが一番だね。」

 

 

丸聞こえの3人は俺に向かい。

 

 

「「「煮込みすぎてますが大丈夫ですか!?」」」

 

 

「聞かねぇのかよ!!」

 

 

そうツッコミ俺は火を止め3人に向かい合う。

 

 

「もう面倒だから話すけど。相談乗ってもらえない?」

 

 

「え?もしかして海外の彼女達が部長をかけて天下一の武道大会を開く事か?」

 

 

「それとも、海外で潰したマフィアの報復にですか?」

 

 

「それとも、海外で修行した料理マスター達に免許皆伝の為に家に押しかけられてる事かな?」

 

 

「なんだそのデマだらけの情報!?誰がそんなこと言ってた!」

 

 

「「「とある情報屋から。」」」

 

 

「今すぐそいつを止めろ!じゃないと有る事無い事噂が立っちまう!」

 

 

「「「いやもう手遅れですよ。上の人達も知ってるくらいですし。」」」

 

 

「今すぐ情報屋の名前を言え。とっ捕まえて出汁にしてやる。」

 

 

「「「そんなことよりも相談ってなんですか?」」」

 

 

「ちくしょう悩みのタネが増えてしまった。」

 

 

そんなこんなの放課後が過ぎて結局話せず今日は解散となった。

 

 

「しまった。教室に忘れものしてた。」

 

 

部活終わりに俺は教室にサイフを机に忘れていたのを思い出し教室へと向かっていた。

 

 

ビュン!!ドドドド!

 

 

「?…宮本か?何を急いで走ってるんだ?」

 

 

教室から凄い勢いで出て走り出した宮本を見つけて驚いたが教室に向かうと何故か戻ってきて教室を下の方から睨んでいた。

 

 

「…ッ!?…大谷くん!?ちょっとしゃがんでて!」

 

 

「うおっと。」

 

 

小声で迫力のある声で言う宮本に掴まれ教室から見えないように隠れた。

 

 

「一体何があるんだ?」

 

 

「いいから黙ってなさい。大事なところなんだから。」

 

 

そう言って宮本は俺を睨み動かないように服を掴んでいた。

そんな中教室から声が聞こえた。

 

 

「小野寺……?」

 

 

「…一条君、私、実はね今までずっと言えなかったんだけど……私ずっと一条君の事……」

 

 

中にいるのは小野寺と楽。

それに気づき俺は、ゆっくりと壁に背を預けゆっくり上を見上げた。

 

向かいの窓から見える空は赤くそれがとても鬱陶しく感じた。

 

 

「…す…「ガシャァァァン!!」……」

 

 

突如ガラスが割れて大きな音が鳴った。

2人はその音に驚き机にもたれた。

 

 

「……嘘でしょ。ここでそんなこと起きるの?」

 

 

隣で宮本がぐちぐち言っているが俺には聞こえてなかった。

俺は周りを気にせずに立ち去る。

 

 

「………大谷君?」

 

 

宮本のそんな声は聞こえなかった。

俺はとにかく走った。

 

 

 

 

桐崎サイド

 

 

 

私は最近とても楽しい学校生活を送れている。

転校初日に色々あって家のこともあって最初は、あまり友達が出来なかった。それもこれも全部あのもやしのせい!!

 

でも、そんなもやしの隣にいた彼と会ってから物事がよく進むようになった。

彼は悩んでいた友達との問題を一緒に考えてくれた。変人だけど友達もできて普通の友達もできた。一緒にケーキも作ってくれた。怖かった暗い場所で一緒に居てくれた。私の事をしっかりと考えてくれていた。

そんな彼を私はよくまで追っていた。

 

放課後に見つけたもやしのチェーンの切れた錠のついたネックレスを見つけた。私はそれを、家の部下の人に頼んで直してもらいそれをもやしの家に届けたのである。

 

最近気分がいいから気まぐれで届けてあげたわ。

 

 

「…どうでしたかお嬢、俺の直したペンダントは。」

 

 

「うんバッチリ、ダーリン全然気づかなかったわ。」

 

 

「ええ!?いいんスか気づいてもらわなくて…」

 

 

「いいのよ、これで…てか、前向く!!危ないでーー」

 

 

ガシャン!!

 

 

嘘でしょ、本当に事故起こした!?

 

 

「テメェらどこに目をーー」

 

 

ドンドンッ!

 

 

ビチャツ

 

 

「…え?」

 

 

私の顔に何かがついた。それは鉄臭い匂いだった。

目の前には赤い模様が見えた。

ドアの外には黒いヘルメットをつけた人たちがガラスを割っていた。

 

 

「こっちに来い!袋を被せろ。」

 

 

事故のショックで頭の思考が追いつかなくなすすべなく袋を被せられた。

次に気付いけば椅子に縛り付けられていた。周りは海の音が聞こえる物置工場であった。

 

 

 





冬休みは人をダメにする。

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