とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
テツさんとの出会い
初めまして。あたし、エリカ。
『エトワール魔法学校』に今日から入学する、人間の女子です。
別に元からすごい魔法が使えるとか、全然そういった事はな~んにもない、普通の一般人。
ならどうして入学試験を受けたかっていうと、ただの運試しではなく、魔法で人々を笑顔にしたかったから。
あ、そろそろ時間だから、もう一回確認しておかなきゃ。えーっと、入学手続きも済んでいるし、制服にも着替えているし、準備はOK!あたしは説明会の時に先生に教えてもらった呪文を唱えた。
ポンっと音がして、目の前が真っ白になる。
しばらくしていると、煙だってことがわかった。完全に視界が見えるようになるとそこには、木の壁の廊下と怖そうな(失礼)人が。
「よぉ。お前が今日入学するエリカだな?俺はテツ。ここ、学生寮の管理人だ」
ふむふむ、学生寮の管理人、名前はテツさん、と。よし、メモ完了。
「初めまして、エリカです。えっと、どうしてあたしのことを待ってたんですか?」
自己紹介すると同時に、素朴な疑問をぶつけてみる。すると、「何を言ってんだ、俺がここで待っていなかったらどうやって魔法学校に行くんだよ」と鋭い返事が返ってきた。うぅ、ごめんなさい…
「それに」
ほぇ、まだあるんですか?
「学校に行く前に、寄る所もあるしな」
なぁんだ、優しいのかと思ったら全然違ったみたい。
嬉しいような悲しいような複雑な心境でいると、パンパンとテツさんが両手を叩く。
「ほら、話はそれくらいにして、さっさと部屋に案内するぞ。やることはまだまだ残っているからな」
言われた通りにテツさんの後をついていくと、階段を降りて(どうやらあたしが出たところは2階にあったらしい)右に曲がり、突き当たりまで進んだところで止まった。
「ここがお前の部屋だ。今日から自由に使っていいぞ。あ、それとこれ、入学祝いだ」
といって、渡されたのは小さな小包。
「あ、ありがとうございます!大切にします」
ちょっぴり緊張したけど頑張ってお礼をいったら、「早速部屋に飾ってくるといい。それがあれば部屋も綺麗なまま保てるだろうからな」と言われた。
言われて初めて気がついて、そういえば部屋はどんな感じなのかと、期待しながらドアを開けたが…
「え、えーっと、これは一体?」
そこにはベッドも電気も何にもない、ただ真っ暗な部屋があるだけ。
あまりにも期待とちがう現実に呆然としていると、後ろから「まぁ…その、なんだ。ベッドとかランプとかは自分で好きなものを揃えてくれや」と気まずそうにテツさんがフォローを入れてくれる。
流石にこのまま棒立ち状態のわけにもいかないので、先程テツさんから貰った小包の中身を飾ってみることにした。
スルスルとリボンをほどくと、中から出てきたのは「タンス!?」
あたしの身長よりすこし大きいくらいの、ベージュのタンス。それが手のひらサイズの小包から出てきたのだ。
一番最初のシーンですね。
本家のゲームでも、こんな感じで始まります。
最初に、名前や容姿、誕生日を決めて、そこから作中とはちょっと違いますが、「はじまりとおわりのとびら」を通り、ようやくテツさんとご対面。
一番最初に部屋を見たときは私もエリカと同じで「!??」ってなっていた記憶があります。ただ人にもよると思いますが、あんまり物置いてもメリットはないかなぁと感じています。ベッドと電気と音楽流せるCDコンポがあればそれで充分かと。あ、あと収納タンス。