とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
1人も票が来なかったので、Aのりんなsideのドッペルゲンガー話を書くことに決定致しました。
長くなると思いますが、お付き合いしてくだされば嬉しいですm(_ _)m
初めての会話
「ねぇ、あすかー。あの子がどこに居るか知らない?」
たまたま橋のそばで会ったあすかに聞いたら、予想通り「んー、知らない」と返ってきた。そりゃそうか、今までお店の方に行ってたんだもんね。
「それよりも、もう
うっ。それを言われたらあたしが何も言えなくなるってわかって言ってるのかな?
「……しょうがないじゃん。たった1日だとはいえ、その呼び方に慣れちゃったんだから」
そう反撃すると「2人の時は別に良いけれど、他の人も居る前では気を付けてね」と言って再びお店の方に向かっていった。
あすかは凄いなぁ…お店も大人気で、成績も毎回トップで。
あたしも自分のお店は持っているけれどそれほど人気じゃないし、テストなんか平均30点台。
本当に差があり過ぎるよと思っていた時、今では見慣れたピンクの制服が目に入った。
エリカと同じ背格好に同じ顔だから、ずっと見てたらきっとエリカだと思っちゃうんだろうな。
…っと、こんな事を考えてる場合じゃなかった。
一歩一歩近づいていくと、思いきって「あのっ!」と声をかける。
辺りをキョロキョロと見渡して、自分を指差す彼女。それにあたしはこくりと頷く。
「…わたしに何か御用でしょうか?見たところこの町の住人さんのようですが」
真顔で淡々とそう答えると、首を小さくかしげる。見た目はそっくりだけど話し方はエリカと全く逆なんだな。
「…えっと、多分転校生だよね?何か困ってる事とか、ない?」
そう言った後、あたしの頭の中にはもうひとつの可能性がちらついたのだけれど、すぐに消えた。
もしかしたら転校生じゃなくてショッピングに来た人なのかもと思ったけれど、制服を着てるし、大きな鞄を持っているから間違いなく引っ越してきたんだと思う。
「…ではお言葉に甘えさせていただきますね。あの学校の名前を知りたいのですが、ご存知でしょうか?」
そう言って彼女は振り返ると、後ろにある学校を手で示す。その行動にあたしは大きく頷いた。この町で唯一の学校だもの、知らない人は居ない。
「ここはね、グラーティア魔法学校。これから挨拶に行くんだよね?良かったらあたし、案内しよっか?」
そう言うと、彼女は悲しげに目を伏せて首を横に振る。
そして「…どうやら目的の学校では無いみたいです。わざわざお時間を裂いてくださりありがとうございました。それでは失礼致します」と言って立ち去って行くその姿を、あたしはただ見つめていた。
グラーティア=ラテン語で『感謝』と言う意味。ちなみにエトワールはフランス語で『星』