とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
「じゃあ、正しい呪文が解ればエリカはこれから住む町に行ける……ってこと?」
自分の考えを口にすると、ユイナはその通りよ、と言いながらにっこりと微笑む。
良かった、あってたみたい!
「ところで、学校の名前を教えてくれるかしら?」
ユイナがそう訪ねると、エリカは意外な場所を口にした。
「はい。エトワール魔法学校、という所です」
彼女の答えに、あたしとユイナは驚いて顔を見合わせた。
エトワール魔法学校って、確かこの前あたし達が行った町にある学校…だよね?
それにエリカといった名前にこの容姿……まさか本当にドッペルゲンガー?
あたしが色々と想像しているうちに、ユイナはゆっくり目を閉じる。
恐らく
そして数分後に目を開け、エリカに向かってこう言った。
「エリカ、って言ったわよね?あなたは本当に運がいいわ。だって私達……
その学校がある町へ行ける呪文、知ってるもの。それに、あなたさえ良ければ私が送ってあげるわ」
「えっ…、いいんですかっ!?ありがとうございます」
言葉とは裏腹に半信半疑といった表情のエリカに、あたしは「大丈夫、ユイナの言っていることは全部本当だから」と伝える。
その言葉を聞いて安心したのか、彼女は今日初めての笑みを浮かべた。
そんな時、あたしにはひとつの疑問が思い浮かんだ。
「ね、ユイナ。あっちのエリカと会わせて大丈夫なの?」
絶対に混乱すると思うんだけれど……。
小さな声でそう耳打ちすると、意外なことにユイナはこくんと頷く。
もしかして、さっきのあれで全部わかったの……?
「さ、そうと決まれば早速行くわよ」
そう言うと、ユイナは立ち上がってベンチから離れた。
そして障害物が何も無い階段近くまで進むと、小さく息を吸い込む。
すると驚いたことに、普段から持ち歩いている様々な魔法が記されている手帳を見るどころか取り出すこともせず、すらすらと呪文を唱え始めた。
と同時に地面に浮かび上がってくる、大きな魔法陣。
いくら記憶力が良いとしても、いつもは必ず確認するのに。
授業で習ったものに限らず、自分で創作した魔法を使う
時も。
まさか……、全部覚えてたの?
それもあの時、ユイナが珍しく
………っと、こんなことをしてる場合じゃない!
あたしは呪文が終わらないうちにエリカの手を取ると、魔法陣の上に乗った。
他に荷物は無さそうだし…、大丈夫だよね?
「
その言葉がユイナの口から紡がれた途端、ボンッ!と破裂音のような音が聞こえたのと同時にあたしの視界は煙に包まれて真っ白になった。
原作ではこういった特殊能力……みたいなものは残念ながら無いのですが、美杏の書いた小説では一人ひとつ持っているという設定らしいのでこちらでも使わせてみました。
ちなみにユイナの能力は一度行った場所の現在・過去・未来が見える…というものだとか。
あ、ついでに言いますとIls se déplacentはフランス語です。外国語って何か呪文っぽいよね…!!