とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
しばらくして視界が晴れると、目の前に広がっていた景色は見覚えのある風景だった。
あたしの知っているものに似ているけれど、それとは少しだけ違う存在感のある商船。
その近くにはオシャレなデザインのイベントホールが建っている。
そして振り返った先に広がるのはどこまでも続く大海原。
釣りを楽しんでいる人やぼーっと空を見上げている人もちらほらといる。
多分、この辺りでは有名なスポットなのだろう。
「……ねぇ、今日はこのまま町まで行っても大丈夫だよね?」
町へと向かって歩いている途中、あたしはユイナに問いかけた。
前回はたまたま今この町で大ブレイク中らしいアイドルと髪型が一緒で、凄く大変だったんだよね…。
まぁ、そのおかげでドッペルゲンガーについての話が聞けたのだけれど。
「えぇ、多分ね。今回は元に戻してきたし、きっと注目されないと思うわ」
そんな会話をしているあたし達に、何の話をしているのかとでも言いたそうにエリカが首をかしげる。
「……ううん、何でもないの。とりあえず、アスカと私はショッピングに…いえ、この町にお店を出店しに来たというふりをした方がいいかもね」
あたしは別にいいけれど…、でもどうして急に?
もしかして、何かこれから重大な事が起きる……とか!?
「…えっと、その方が自然だからではないでしょうか?流石に三人が同時に引っ越してきた……というのは少し、いえ絶対目立ちますし」
エリカがそう言うと、ユイナは無言のままにこっと笑った。
多分、大正解なんだと思う。
そんな会話をしているうちに、あたし達は移住区とこの海岸を繋ぐ唯一の通路であるレンガ道にたどり着いた。
この先に、エリカが……。
改めて気を引き締め、移住区への一歩を踏み出そうとする…………が。
その途端、あたし達の真後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あの、はじめましてっ!……でいいんですよね?」
驚いて振り返ると、そこに立っていたのはエリカだった。
さっきここには居なかったから……海岸の奥にある岬にでも遊びに行ってたのかも。
ところが、エリカのその表情はあたし達以上に驚いていた。
疑問に思ったけれど、すぐに気がつく。
よく考えたら、自分のドッペルゲンガーが目の前にいるんだもの。そりゃあ驚くよね。
……と思ったのだけれど、どうやらそうでは無いらしい。
「ど、どうしてあたしと同じ格好をしているの、
へ?
…って、ええーーー!!に、兄さんってことは、まさか……男の子!?
ゲームでは性別に関係無く服をコーディネートしたり髪型を変えたり出来ます。
なのでアバターの性別が女子でも男子の髪型が選択できますし、逆に男子でもスカートやワンピースが着られたりします。
工夫をすれば男の娘もできるかもしれません。………多分