とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
「…高いところは、苦手か?」
怖くてうつむいていたら、そんな質問をされる。
「はい。幼い頃から…」
舌を噛みそうになりながらも、なんとか答えられた。…よね?
「…そうか。まもなく、お城に到着する」
そして数分もたたないうちに、お城のある海岸に到着。やっぱり速い。
「…話がおわる頃に、またくる」
そう言うと今来た道を戻ろうとするが、あたしは「あのっ!」と引き止める。
「…なんだ?」
やっぱり、普段は無口なのかなとどうでもいいことを考えながら、次の言葉を続ける。
「えっと…名前、まだ聞いてないなと思いまして」
あとでテツさんに聞くよりも、直接本人に聞いた方がいいかなって思ったから聞いてみたけれど…タイミング間違えたかなぁ?
「マッハだ…タクシーの運転手をやっている…」
タクシー運転手のマッハさん、と。メモメモ。
「…用は、それだけか?」
そう言うと、すぐさま彼は行ってしまった。
「はいっ、ありがとうございました!」
その後ろ姿に見えないだろうがペコリとお辞儀をしていると、突然お城の扉が開く。
「え、何?あたし何かしたっけ…?」
恐る恐る扉の中を覗くと、そこにいたのは玉座に座った一目で王様とわかる人と、その隣で調べ物をしている人(大臣さんとか書記さんかな?)の二人だけだった。
兵士等は一切見当たらない。
「あ、あのー、すみません…」
声をかけると、ようやく二人とも気がついたようで大臣っぽい人には「おぉ、ようやく来たのですな。ささ、こっちに来なされ」と言われる。
槍や弓が飛んで来たりしないよね!?と思いながらも進むが、全くそんなことはなく。
セキュリティ的に大丈夫かなぁと思いながらも、足早に近づいていく。
遠目だと小さな玉座に見えるが、近づいていくと意外と大きいんだってことがわかる。まぁ王様が座るところだし、きっと豪華に見えるように大きめなのだろう。
「さてと…今日から入学するというエリカでよろしいですかな?」
殿とかさんとか付けないのかよって思うが、そこはツッコまずにこくんと頷く。
「あ、わたしはこの国のだいじん。こちらに座っているのが、おうさまですぞ」
これは流石にツッコもうと思って、素早く挙手。
「あの、それって名前…でしょうか?」
するとあっけなく、「そうですぞ。あ、おうさま様とは呼ばなくてよろしいですからな」
マ、マジか…王様がこんな感じってことは、先生やクラスメイトはどうなるんだろう…?
「さて、エリカをここに呼んだのは他でもありません。エリカにお店を開いて貰おうと思ったからです」
…へ、お店?あたしに??
なんかいつまでたっても学校に行きませんが、その辺りはもうしばらくお待ちください(いや、タンスの話をいれたのが原因なんですが)。
それと今回から人物紹介時の名前は太字にしてみました。その方がわかりやすいかなぁと。
ちなみにゲームではマッハさんは自己紹介っていう自己紹介は無かったです。お城の前に降ろして、そのまま過ぎ去ってました。
大臣も軽く紹介をしたあと、すぐお店を開いてほしいって話に入ってたかと。
名前が本当に『だいじん』や『おうさま』なのかはわかりません。家具と同様この話限定のオリジナルです。