とんがりボウシとエリカのちょっと不思議な!?魔法学校生活 作:リアフィリア
次の日。
「おっはようございまーす!」
管理人室に居るテツさんに、元気よく挨拶をすると、「ああ、おはよう」と返してもらえた。
「そうそう、今日から授業だろ?初日から遅刻するんじゃねぇぞ」と、釘まで刺されちゃったけれど。
「あの、実はそのことで……」
というわけで、あたしは今現在テツさんと魔法学校に向かっている。
「道中が心配だから一緒に来てほしい」と頼みこんだら、初日だからということもあるのか、しぶしぶだけれど承諾してくれた。
昨日紹介してもらった銀行と郵便局の辺りを通り(住民達には、その二つと噴水を合わせてこうえんと呼ばれているらしい)、しばらくしたら右手側に曲がって、奥にある階段を登れば、学校は目の前。
その階段の下で、「この辺りまででいいか?」と言ってくるりときびすを返すテツさん。
「はい、ありがとうございました!」とその背中に朝よりも元気にお礼を言うと、あたしに背を向けたままテツさんは器用に手を振った。
その背中が見えなくなるまで見送って、足早に階段を登ったら、あっという間に魔法学校のドアに着いた。
ちょっとだけ躊躇するけれど、すぐに迷いを断ち切って、勢いよく、けれど静かにドアを開いた。
外側が赤と白っていう見た目だから内装はどうなんだろうって思っていたけれど、紫と白の市松模様がメインで、とっても素敵。
奥には階段があり、そこから更に二手の分かれ道があって、その中間点にはドアと『一日一魔法』と書かれた看板があるようだ。
「おや、今日から入学する、エリカくんですかな?」
ずっと観察しているあたしに話かけてきたのは、優しそうな人。
って、うわぁぁぁぁぁ!?いつから目の前に?全然気付かなかったよ…
それにしても、なんだか太陽みたいな見た目だな。
丸くて黄色い顔の周りを縁取るのは、炎のような…髪の毛?ではないだろうし、顎髭?にしては範囲が広すぎるし…うーん、上手く説明できないや。
というか後ろから見たらこの人太陽にしか見えない。
「あ、はい!あたしが、エ、エリカです」
いざとなると緊張して声が出なく、ドキドキしたけれど、なんとか答えられた。と思う。
「よかった。私はここ、エトワール魔法学校の校長です」
え、校長先生!?ちょ、あたしなにか失礼な態度とか取ってないよね………?もしかしたら、入学前に退学っていう結果になっちゃうのかな…
なんて心配はご無用みたいで、校長先生は「さて、エリカくんも来たことですし、クラスの皆さん達に挨拶に行きましょうか」と言って、あたしを教室にまで案内してくれる(って言っても、階段を登った先のドアだったけれど)。
そのうち作中でも書くとは思いますが、魔法学校の校長先生はなんと、昼と夜で顔が変るんです!
昼間は黄色い太陽で、夜間は青い三日月になります。
余談ですが、三日月verは反対側の目(こちらから見て左側)の目が後ろにあります。そしてちゃんと瞬きもします。話しかける位置によってはちょっとシュールな光景です。