息抜きの短編集   作:Fade

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 あれこれ考えながら書いたのでは息抜きにならない。
 だから、この短編集においては難しく考えるのはやめました。
 故に、細かいことは考えてはいけない。
 そんな考えは虚数空間に捨ててしまおう。
 この場においては、D×D小説の場とは違い、僕は自重を捨てる。
 だから、一言言わせてくれ。



 浴衣ディアーチェの美しさと可愛さは世界一いいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!



 さて、小説をどうぞ。


いつの間にか好感度がカンストしたシュテルに愛されすぎてユーノの逃げ場が無くなる話

 「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、人生なにが起こるか分からないものである。

 ある日、突如として美少女に殺された少年が悪魔に転生した。

 ベランダでシスターが干されていた。

 女性しか動かせない機械を男性が動かした。

 女性の胸を指で押したら、劇的にパワーアップした。

 等など、例を上げたら幾らでも出てくるが、とにかく不思議なことが世界には溢れているのだ。

 

 「…」

 

 この小説の主人公「ユーノ・スクライア」もまた、現在、その不思議なことと遭遇している。

 時間は早朝。

 彼は自身の部屋のベッドで寝ていたのだが、掛け布団とは違う、明らかに熱を持った何かを感じて目を開けたのだが。

 

 「…んぅ……」

 

 目と鼻の先に見えたのは女性の顔だった。

 女性は気持ちよさそうに眠っている。ユーノを抱きしめながら。

 その女性には全く見覚えがないのだが。

 女性から立ち昇る甘い香りとか柔らかい感触とか、全く意味が分からない状況に飛び起きそうになるが、あまりにも心地よく眠っている彼女を起こしてしまうのは何故か申し訳なく感じてしまい、ユーノは自身の体を少々揺らす程度で抑えた。

 だが、その動きだけで女性は眠りの海から浮き上がったようで、その双眸をゆっくりと開いた。

 そして明らかに困惑している彼と視線が合うと、喜色の微笑みを浮かべて言った。

 

 「おはようございます。師匠」

 

 女性の言葉がユーノの頭の中で反芻される。

 自身のことを師匠という女性なんて…とマルチタスクをフル活用して思い出し作業をする。この間僅か数秒である。

 そして一つの答えに辿りつき、ユーノはある名前を口に出した。

 

 「…シュテル?」

 「はい。お久しぶりです。」

 

 女性はかつてとある事件で関わり、そして遠い世界へと旅立っていった「シュテル・ザ・デストラクター(大人Ver)」であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いや、最初は誰か分からなかったよ。ほんとに」

 「それも仕方ありません。どうやら、私たちは「なのは」たちを元として姿を形成したためか、成長するようです」

 「そうなんだ。でも、どうやってこの世界に?」

 「エルトリアの死蝕についてはあらかた解決の方向にいっているので、開いた時間に皆で直した転移装置で来ました。まだ連続の使用は出来ませんので、数日この世界に留まることになります」

 

 あの後、部屋からリビングへと移動したユーノとシュテルは久方ぶりに会ったため、会話の種が尽きることなく話を続ける。

 幸いか、ユーノは今日は午後出勤であるので時間はまだまだある。

 会話の最中、なぜ朝ベッドに潜り込んでいたのかと、けっこう重要な案件をユーノは問いかけたのだが、シュテルは綺麗な笑みで答えとしたとだけ記しておく。

 

 

 

 

 

 和やかな時間がすぎていたのだが、時間が経つにつれて段々とシュテルの様子が変わっていたのをユーノは今更になって気がついた。

 最初は互いにテーブルを挟んで向かい合っていたはずなのに、ふと気付けばシュテルは彼の隣に座っていた。

 そしてユーノの体にもたれ掛かり、肩に頭を乗っけている。

 さらにシュテルの手がユーノの手を取り、世間一般で言うところの恋人繋ぎの状態になっていた。

 彼女の表情を伺えば、瞳は潤み、何かを期待するようにユーノを見ている。

 この状態に至るまでの過程の全てが極々自然に行われたため、ユーノは違和感を感じられなかったのだ。

 

 「シュ、シュテル、少し近すぎるんじゃないかな…?」

 

 普段、女性とここまで接近することが無いゆえに、ユーノは恥ずかしげに視線を逸らしながら、不自然でない程度に体を離そうとする。

 

 「いえ、全くそんなことはありません。むしろまだ遠いぐらいです」

 

 だが、シュテルがあっという間にその距離を縮める。そして今度はユーノの腕に自身の腕を絡ませて引き寄せた。

 その結果、シュテルの双丘に彼の腕が挟まれる。

 改めて感じさせられたその柔らかさに男性らしい反応をしそうになるが、女性に対しては紳士であれという格言に従うために、それを分割思考の九割を用いて押さえ込む。

 そんな男の葛藤を露知らず、シュテルはさらに言葉を続ける。

 

 「師匠、私はエルトリアへ行ってから、毎日師匠のことを思い出していました。師匠の顔が浮かばない日は一日として無かったほどです」

 「え…」

 

 聞こえてきた言葉にユーノは驚きの声を上げ、思わず彼女の目を見る。

 シュテルは続ける。

 

 「最初はなのはの魔法の師匠という認識と、それに向ける尊敬の念しかありませんでした。ですが、今日という日まで師匠の顔を思い浮かべる内に、私の中の何かが変わったのです」

 

 腕を外し、今度はユーノの首の後ろに腕を回してから、吐息が当たるほどの距離で言う。

 

 「師匠のことを考えるだけで、私の感情…心が燃え上がるようになったのです。そして幾度と無く考え、王やユーリ、キリエに相談した結果、この想いの正体が分かりました」

 

 数瞬の間を置いてから、シュテルは真剣な声音で告げた。

 

 

 「理のマテリアル、シュテル・ザ・デストラクターはユーノ・スクライアに恋してしまったのです」

 

 

 ユーノは予想もしていなかった言葉に思考が一瞬停止して、再開した。

 

 「あ、えと、その…」

 

 何か言わなければとしている彼の唇を、シュテルはスーッと残りの距離を無くして、己の唇で塞ぐ。

 互いに互いの熱が伝わり、自然と体の体温が上昇していく。

 やがて顔が離れると、シュテルは微笑みと共に言った。

 

 「今、あなたが私に突然このようなことを言われて混乱しているのは分かっています。答えはすぐには求めませんから、ご安心を。ただ…」

 「ただ?」

 

 もはや混乱と、彼女にそう想われたという事実の嬉しさが混ざり合った末の極致に至ってしまっているユーノ。しかし、彼女の言葉は一字一句聞き漏らさないために不自然に途切れた話しの内容を聞き返す。

 シュテルは確固とした想いで言う。

 

 「たとえあなたの気持ちが私に向いていなかったとしても、必ずやこのシュテル・ザ・デストラクターがユーノ・スクライアの心を撃ち抜いてみせます」

 

 凛と言い放つ彼女に、ユーノは反応を返すことなく、ただただ見惚れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでユーノ、これから数日間はこの家に泊めていただきますので、不束者ですが、よろしくおねがいします」

 「うん。……………え」

 

 

 

 




 
 ユーノの出番はもっと増えてもいいと思うんだ。
 今回は色々と描写不足なのだが、勢いで書いたからなんだ。
 ごめんなさい。

 最後に一つ。
 ユーノ×マテリアル勢の組み合わせは大好物です

 感想お待ちしております。
 では、また次回。
 
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