時系列は前の続き。
そして、次はディアーチェかレヴィの番だと思った方、残念外れだ。
今回は彼女の出番である。
ちなみに服装とかは特に描写していないので、
読者の方々の想像にお任せなのだが、一つ条件がある。
それは、必ず「お腹」を露出していること。
それだけ守ってもらえれば、どんな服装を想像しても構わない。限度はあるが。
そして、prprは禁止だ。まあ、紳士諸君はそんなことは絶対に考えないと思うが。
それと、体型も想像にお任せする。
作者はフェイトと同レベルと勝手に思っているが。
前書きが長くなってしまって、申し訳ない。
では、本文をどうぞ。
無限書庫。
そこは、あらゆる次元世界の知識、書物が自動収集され、探せば望む情報が全て手に入るといわれている場所である。
中は無重力空間になっており、視界の向こう側まで立ち並ぶ本棚と書物で埋まっている。
そして今、ユーノはとある女性と共にその光景を眺めていた。
「うわあ〜。話には聞いていましたが、これは驚きです」
その女性は目をキラキラと輝かせながら言う。
ユーノはそんな彼女の様子に笑みを浮かべながら、ある本棚を指差す。
「それじゃあ、さっき言った場所をさがしてみようか。ユーリ」
「はい。がんばります!」
胸の前でギュッと握りこぶしを作り、気合十分と女性「ユーリ・エーベルヴァイン」はユーノの言葉に返事を返した。
なぜ彼女がここにいるのか。
それはシュテルが数日間の滞在(何も知らない他人から見たら新婚生活さながら)を終え、名残惜しそうにエルトリアに帰還した日からさらに数日後、今から一時間ほど前にまでさかのぼる。
ユーノが出勤しようと身支度していると、突然リビングが光り始め、収まるとそこには一人の美しい女性がいた。
その女性こそ紫天の盟主であるユーリ・エーベルヴァイン。
目の前で固まるユーノに気付くとユーリは慌て気味に挨拶をし、来訪の理由を彼に告げる。
曰く「シュテルから聞いた無限書庫という場所から、今後エルトリアに必要と思われる知識を探し出し、持ち帰りたいんです」とこのと。
ちなみに、そういったことはシュテルがしそうなことなのだが、彼女は乙女心を優先させたのである。だがシュテルは悪くは無い。恋する乙女なのだから仕方ない。
用件を聞いたユーノは快くそれを了承した。
この世界では使われないことでも、彼女達の世界では役立つかもしれない。
知識はつかわれてこそ真価を発揮するのだから。
そしてユーノはユーリを連れて無限書庫へ向かった。
ユーノは仕事があるので、ユーリは彼から無限書庫使用の臨時許可書を貰い、おおよその資料の場所とデバイス無しでも行使できる検索魔法の術式、そして行使する際の注意事項を教えてもらい、まずは一人で探し始めた
昔は力を上手く扱えなかったが、周囲の力を借りて修練した結果、ユーリの魔法技術は目を見張るものとなった。
それはこの場でも発揮されて、ユーリの周囲には数冊の本が絶え間なく飛び交う。
近くで仕事をしていた司書が、初めてとは思えない、と思わず感嘆するほどだった。
それから一時間ほど。
ユーリの下へ仕事を終えたユーノが来る。
「調子はどうかな?」
「…え、ユーノ。お仕事はもういいんですか?」
「なにぶん、司書たちが優秀だからね。よほどのことが無い限りは、やることが少ないんだ」
そうなんですか、と若干のんびりとした調子でユーリが納得する。
そして手元の数冊をユーノへと見せる。
「まだこのぐらいしか…」
落ち込んだ様子で見せてくるユーリに、ユーノは苦笑しながら返す。
「いやいや、初めて検索魔法を使ったことを考えれば十分だよ。最初は一冊も見つからないこともあるんだから」
「そうなんですか?」
小首を傾げるユーリ。美しい女性がそんな可愛らしい仕草をすれば、似合うのは必然。
思わず頬を赤くしながら、ユーノは彼女に手伝いを申し出る。
「それじゃあ、ユーリは少し休んでて。僕が探すから」
「だ、だめです!私たちが必要としているのに、休むだなんて…」
そんなとんでもない、と申し出を断るユーリにユーノは窘めるように言う。
「検索魔法は少なからず脳を疲労させるんだ。症状が出ていなくても油断しちゃだめだよ。なんなら司書長権限を使っても良いんだよ?」
「…はい、分かりました。でも、せめて近くで見させてください」
許可を貰っている立場からしてみればユーノの言葉は無視できない。
言い方は少々意地悪だが、片目を瞑りながら告げられた言葉は優しさに満ち溢れていた。
それを感じたユーリは素直にユーノに従う。お願いを加えて。
ユーノはそれぐらいならと、承諾して、検索魔法を行使し始める。
ユーリは彼の隣で寄り添うように彼を見る。
――――次の瞬間、ユーリは目の前の光景に心奪われた。
翡翠の魔力光が輝いて、本棚から次々と本が飛び出し、二人の周囲を囲う。
その数、ユーリの十倍以上。
数え切れない量が飛んではパラパラと捲られ、外れの本は棚に戻っていく。
(すごいです!これがユーノの…)
今回、ユーリの来訪は資料探しが目的なのは間違いないのだが、正しくは目的の一つだった。
目的は全部で三つ。
一つは前記の資料探し。
二つ目は自身の勉強のため。普段関わりの無い場所に行くことによって良い刺激になると考えたのだ。
三つ目、本当のことを言えば、三つ目が真の目的と言っても過言ではない。
それは、ユーノに会うこと。
エルトリアで過ごす内に、シュテルの様子が変わっていくのをユーリたちは察していた。
その理由が分かったとき、皆とても驚いたものだ。
シュテルが恋している。
その対象が、今ユーリの隣にいるユーノ。スクライアである。
数日間の滞在を終えたシュテルは帰ってくるなり、ユーリたちに嬉しさを露わにしてユーノとのことを話し始めた。
その話を聞いている内に、ユーリはこう思ったのだ。
――――シュテルをこうも乙女にした彼と会ってみたい。
(シュテルの話は本当でした)
シュテルの語ったことの一つに、こんなものがある。
曰く「ユーノの近くにいるだけで心が暖かくなります」と。
現にユーリは心地よさを感じていた。
それはユーノの雰囲気からくるものだ。
彼は陽だまりのように暖かいものを纏っている。
「…」
ユーリはさりげなくユーノへと近づいて、邪魔にならない程度に腕を彼の腕とくっつける。
触れている部分から、柔らかな熱が伝わってくる。
――――彼に会いに来て正解でした。
むしろ、自分まで彼に………と、ここまで無意識に考えて思考が止まる。
(今、私は何を考えて…)
自分まで彼に、の続きを思い浮かべた瞬間、ボンッと顔が沸騰した。
(あわわわわわ!違う、違うんですシュテル!)
エルトリアにいる彼女に言い訳をしながら、ユーリは自分を落ち着けようとする。
しかし落ち着けようとすればするほど、余計なことを考えてしまい、さらに体が熱くなっていく。
その悪循環が止められない、止まらない。
「うん、こんなところかな。…ん?どうしたのユーリ?」
いつの間にか作業を終えていたユーノが不思議そうな表情でユーリを見る。
彼の顔を見たら…限界だった。
「…きゅ~………」
「え!ちょっ!ユーリ!?」
ユーリは可愛らしい声を上げながら、意識をブラックアウトしていった。
この場にいないシュテルに言い訳を言いながら。
そんな彼女をユーノは慌ててお姫様抱っこで医務室へと運んでいった。
ユーリのキャラが変かもしれん。それはごめんなさい。
ちなみに、短い期間で二人(シュテルは愛妻?弁当を届けに一度訪れている)も見目麗しい女性がユーノと共にいる姿を目撃した司書たちの間では、「ついに司書長に春が!!」と歓喜している者たちが多数いるとかいないとか。
それと、この時点では転移装置は一人しか送れないという設定。
短編集とか言っているのに、普通の連載ものの気がするが、指摘してはいけない。
ユーノ×アミティエやユーノ×キリエも書きたいとは思うんだけど、期待しないでね。
期待すんなよ!絶対に期待すんなよ!
感想待ってます。
それではこの辺で。紳士諸君!また会おう!