High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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〜ナレーション〜
駒王学園に在学する兵藤永人は医者を志す多重人格者である
コカビエルを倒し町を守った永人達
だがコカビエルは最後の悪足掻きとして『聖書の神の死』を告発
その後突如現れた風魔に殺されそうになるが白龍皇までも現れたのであった


第4巻『停止教室のヴァンパイア』
Satanの来日


コカビエルの騒動から数日経ったある日、永人とアーシアが部室に入るとそこにはゼノヴィアがいた。帰国したはずの彼女がここにいることに驚く2人だったがリアスが説明を始めた

「みんな揃ってるわね?それじゃゼノヴィアについて話をするけど………ゼノヴィア、良いかしら?」

「ああ、構わない…」

許可を取るリアスだが、ゼノヴィアはまるで抜け殻のようだった

 

「コカビエルが言っていた『神の死』、あれはどうやら本当だったみたいよ

彼女は帰国したのはいいけど…その後破門されたそうよ…彼女は人手を使ってこの町に来て私の眷属になるって言ってたけど、私はそれを断ったわ。

代わりと言っては何だけど暫く面倒を見ることにしたの、みんな仲良くしてやってね」

リアスから説明させたゼノヴィアの現状、それはあまりにも酷な物だった。突然の追放、それは彼女の心に大きな傷を作った上にまだ未成年の彼女に対し飢え死にしろと言わんばかりの雑な処分だった

 

「酷い、何でそんなことを簡単にできるんだ?」

「恐らく、自分達のトップが不在だとバレればコカビエルが言っていたように何も知らない悪魔や堕天使のタカ派が強硬姿勢を強め攻めてくることと、自分達の弱体化を恐れたのだろう。それにしてもなんと杜撰な管理だこと、私なら地方に監視付きで左遷させて情報をバラさないようにするがな」

永人の疑問に黎斗が実体化して答えた。突然現れた黎斗に対し朱乃は驚いた

 

「黎斗さん、あれ以降自由に実体化できるようになったのですか?」

「ああ、私はもちろん他の3人も自由に実体化できるようになっているのだぁぁぁー!?」

 

どこか偉そうに話す黎斗だが突然彼が微粒子状になったかと思うと永人が持つガシャコンバグヴァイザーに吸収された。リアスはおろか抜け殻の状態のゼノヴィアまでも目を丸くしてその光景を見ていた

「普段はみんな今まで通り、僕と一体化しているんですけど、勝手も実体化して悪さを始めた時とかはこうしてバグヴァイザーに閉じ込めておけるんです」

永人は「してやったぜ」と言わんばかりに笑顔になるが対照的にバグヴァイザー内の黎斗は凄く怒っていた。と言っても彼の声はまるでニュース番組でよく聞く加工された声になっており迫力は皆無だった

 

「ふざけるな永人!私は何も悪さをしていないだろォ、私を早くここから出せ!」

「嫌だよ、面倒臭いことになりそうだし」

「あの〜永人先輩、それって自分から出れないんですか?」

2人の様子を見た小猫が素朴な疑問をしてきた

 

「うん、この状態を解除するには誰かが操作しないといけないみたいで」

そう言うと永人はバグヴァイザーをカバンに仕舞おうとするが黎斗は大声でわめき出し猛抗議、それに対し永人は文句を言った

「うるさいな!そんな文句を言うぐらいならドラゴナイトハンターZをちゃんと完成させておいてくれよ。なんか違和感あるんだよあのゲーム」

「またその話か!何度も言うがその話はガシャットを使えこなせていない君が悪い!」

口喧嘩を始める永人と黎斗。するとどこからか笑い声が部室中に響いた。その声の主はゼノヴィアだった

 

「私のこの状況の何がおかしい!」

「いや他人の不幸?を笑う気は毛頭に無いんだが、なぜか君達を見てると笑いが止まらないんだ!」

黎斗はゼノヴィアに対し怒り、彼女は謝罪するがまだ笑っていた。永人はそんなゼノヴィアを見て黎斗を宥めた

「まぁまぁ、今回は見逃してあげようよ。さっきまで暗い顔していたけど、僕達の喧嘩を見て元気になってくれたんだし」

永人にそう言われ黎斗は静かにするがその時、聞き覚えの無い男の声がした

 

「おや、部室が騒がしいね。何かイベントでもあったのかいリアス?」

リアスの名を呼ぶ男に全員視線が集中する。するとイッセー以外の眷族達はすぐに膝をつき頭を下げた。リアスは男がここに来ることを知らなかったのか大声を出した

 

「なぜここにおられるのですか⁉︎お兄様」

リアスの言葉に永人は眷族達の行動に納得した。リアスの兄であるサーゼクスは魔王…つまり悪魔界の代表だ、彼らにとっては雲も上の存在だ。しかし同時に何故彼がここにいるのだろうかと疑問に思った

「何故ってリアス、聞けばもうすぐ授業参観があるそうじゃないか!これはセラフォルーと一緒に公務をさb…休んででも出席しないといけないじゃないか!」

自信満々に統治者とは思えない発言をしているサーゼクスに永人は以前フードの男が魔王を「公私混合は当たり前で仕事をサボってばかり」と言っていたのを思い出した。するとサーゼクスと目があった。サーゼクスは微笑むが、永人はサーゼクスの目が笑っておらずまるで値踏みしつつこちらを見下しているように見えた。

 

その後サーゼクスは思い出したように口を開いた

「ああそうだ、実はコカビエルの事件をきっかけに三大勢力で話をすることになっててね。会場をこの学校にしようと思っているんだ」

サーゼクスの話に皆驚き彼に質問をするが、永人だけはサーゼクスに強い不信感を抱いた

先程の聖書陣営の会談をまるで授業参観のおまけのように話すあたり、フードの男が言うように公私混同は当たり前で何よりも妹を優先にする男であることが伺えたし、自分を値踏みするような視線がとても気になった。とてもじゃないが、リアスの身内だからと言ってこの男を信用することはできないと感じた永人だが、兄の発言で現実に戻った

 

「魔王様は今日泊まる場所を確保してないんですよね?だったらうちに泊まってください、歓迎しますよ!」

兄の突然の思いつきに永人は思わず待ったをかけた

「ちょっとまってよ兄さん。そんな誰か急に泊めるなんて母さん達にはどう説明するんだよ!兄さんがそう言うのは簡単だけど、実際に世話するのは母さんなんだよ」

「うるさいなぁ、だって相手は部長のお兄さんなんだし、そもそも俺が良いって言ってんだから大丈夫だろう」

兄の無責任極まり無い言動に永人は顔面を殴りたい衝動に駆られるが、それを抑えた

 

「そう、じゃあ勝手にすれば。僕とアーシアはバイトがあるからここで失礼するね。部長、それでは失礼します。行こうアーシア」

永人はそう言ってアーシアとバイトに向かった

 

そんな永人達の様子を見ている者が2人いた

1人はフードの男だった

「わざわざ聖書陣営の会談を人間界で行うだと!頭がイカれているのか、あのクソ餓鬼は!」

彼はサーゼクスに激怒していた。彼らがやろうとしていることは、無関係な人間を危険に巻き込みやすい行動であったからだ

 

そしてもう1人は永人の友人パラドであった

「へー面白いことになりそうだな……これは俺も近いうちに永人達の戦闘(ゲーム)に誘うかな?きっと心が躍るだろうな!

特にあの兄貴の反応を考えると……ゾクゾクするぜ!」

パラドは世界の転換期とも呼べる会談の話を聞いて、まるでプレゼントの開封を心待ちにしている子供のように笑った




4巻では出番はありませんが近いうちにパラドも本格参戦させる予定です
ゼノヴィアは今作におけるアーシアと同じ理由でリアスは眷族にしていません
サーゼクスは…ごまかしているようですが人を見下してるのが永人にバレてます。俗に言う「目は口ほどに物を言う」ってやつですね。ってか転移で人間界に簡単に来れるのに「やっべ泊まるところ無いや」って考えます普通?自分だったらさっさと帰れよって思いますね
それと永人が言うドラゴナイトハンターZの違和感は……勘のいい人なら気付きますよね?
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