High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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永人達が人間界で安静にしている頃、飛彩と黎斗は冥界でとても濃い時間を送っていた
今回はその様子を少しお見せしよう


濃密なDAYS!

飛彩と黎斗はこの数日間の間でとても疲れていた……主に精神的に

 

冥界に来た初日からグレモリー家の者からはまるで動物園で貴重な動物を見るかのような視線をずっと向けられた。特にサーゼクスとその妻グレイフィアの実の子で、リアスの甥にあたるミリキャスは純粋な人間を初めて見るのか興奮しておりずっと質問攻めされ、後でリアスから謝罪された

 

(余談ではあるが長男の妻……言い方を変えれば魔王の妻にメイドをやらせているグレモリー家に2人は「この家は何を考えているのだ?」と呆れ、サーゼクスには「自分の奥さんにメイドのコスプレをさせて楽しんでる男」とレッテルを貼っていた)

 

またその後に、リアスやソーナと同年代の若手悪魔6名が集まる会合にアザゼルの付き添いとして参加した時は周りの悪魔から、何やらネチネチと言われた

さらにサーゼクスが「人間と悪魔の交流」と称して若手同士のレーティングゲームにゲストとして2人はおろか人間界にいる永人達まで参加させようとした。だがそこでアザゼルが「永人達は人間界で先日の会談を襲撃した旧魔王派の者に襲撃されて怪我を負い来れなくなった」と(嘘を交えた)報告をし、ゲームの参加は白紙となった。

 

しかし、ここで1つ問題が起こった。サーゼクスがレーティングゲームの話をする前に各悪魔の夢を聞いた時、ソーナが自身の夢である「下級悪魔や転生悪魔がレーティングゲームを学ぶ為の学校の建造」を発表した際、他の貴族悪魔に笑われたのであった。その時にアザゼルから「ソーナの夢をどう思う?」と聞かれた際、2人はこう答えた

 

「俺は立派だと思う反面、他の悪魔の言う通り夢見がちな気がするな。悪魔社会についてはあまり詳しいことは分からんが、俺が思うに今の悪魔社会はいわば中世のヨーロッパのような物だ。当時教育を受けることができたのは裕福な子供だけで、現に、かのジャンヌ・ダルクは農村出身故に碌に読み書きができないという話は有名だ。

今の先進国では当たり前に教育を受けれるが、そうなるまでの道のりは決して優しくなかった筈だ。それこそ、急に『誰でも通える学校作ります!みんな応援してください!』と言っても援助する者はいない。仮にいたとしたら、相当考え無しの馬鹿だ」

 

「私も同意見だ。今の彼女はゴールは見えていても、そこに至る為の方法や過程を全く考えていない。企業等のプレゼンだって結果はもちろんだが、その結果に至る為の過程をしっかり説明して初めてちゃんと聞いて貰えるのに、あれでは鼻で笑われるのも仕方ない」

とかなり冷静に答えていた。

 

そんな中ソーナの眷族であるサジは、永人と初めて会った時に大我から指摘された事を思い出し貴族悪魔に物申したい気持ちを抑えていた。がここでセラフォルーが私情ただ漏れの癇癪を起こし、ソーナは恥ずかしさのあまり顔を抑え、アザゼルは苦笑、飛彩と黎斗はソーナに対し同情した。

 

そして1番大変だったのが、まさかのライザー・フェニックスの眷族であるレイヴェルとの再会であった。

彼女とは永人以外直接面識は無かったが、黎斗を見た時にゲンムと重なって見えたらしく彼女から声をかけたのだ。その時、彼女の護衛と思われるイッセーに服を剥がされた仮面の女と祐斗と戦った女剣士が「ライザー様の仇!」と襲いかかって来たのだが、レイヴェルが2人を止めたことで大ごとにはならなかった。

もっとも彼女は貴利矢と会いたかったらしく、冥界には来ないと伝えると心なしか落ち込んでいた。

ライザーの事を聞くとあれからしばらく落ち込んでいたが一家総出で励まし立ち直っているそうだ。

 

黎斗が

「兄を倒した事を恨まないのか?」

と聞くとレイヴェルは

 

「私は恨んでおりませんわ。確かに負けたことは悔しいですけど、あれは非公式とはいえレーティングゲームのルールに則った敗北ですわ。恨む筋合いはこちらにはありませんわ。

ま、先程の2人は兄の事を異性として愛しているから、頭でそれを理解しても心では理解していないので、それ故に先程のような行動に出てしまったのです。

今一度謝罪申し上げます」

と、まさに名門貴族の娘として凛々しい振る舞いをしていた

 

その後イッセーがレイヴェルを見つけ声をかけようとした途端に仮面の女がイッセーの顔面に拳を叩き込んだ。その光景を見た飛彩と黎斗は頭を抱え、レイヴェルから

「やはり私達は実兄のことで苦労している似た者同士ですわね……」

とあの時と同様に同情をもらった

 

 

 

冥界のとある森、そこにはヴァーリの仲間で孫悟空の子孫である美猴と、黒い着物を着崩した花魁(おいらん)のような女性がいた

「ハァー、なんで俺達がわざわざ悪魔のパーティーの様子を見なきゃ行けないんだよ。なぁ黒歌」

美猴が呼びかけた女は溜息をつきながら答えた。ちなみにこのくだりはもう10回程やっているのだ

 

「しょうがないでしょ、隠密行動が得意なのってアンタと私ぐらいだからね。

それと嫌なら帰りなさい。後は私一人でやるから」

「そうしたいのは山々なんだが、俺がいなくなったらお前、仕事を忘れてグレモリー家にいる妹のとこに行くだろ?」

美猴の言葉に黙ってしまう女。そう彼女こそ、小猫の実姉であり、はぐれ悪魔となり今はヴァーリと共に行動している「黒歌」なのであった

 

小猫と黒歌、二人の再会の時は刻一刻とせまっていた




よく二次創作ではソーナの夢って結構擁護されていますけど、実際のところ中身スッカスカですよね?
それこそ、今回飛彩と黎斗が触れてますけど「方法や過程をすっ飛ばして結論のみで話をしている子供」って感じですね。
某激突王も言ってました。「お前には壊した先のビジョンがない。ただ壊すだけならわがままな子供と同じだ。」

レイヴェルは、恋愛感情と言うよりも「似た者同士仲良くなれそうだ」と思って親しくしています
次回こそは小猫と黒歌の再会を描きたいです!
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