High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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投稿が遅れてしまいすみません
最近スマホが対応機種だったのに気づいて艦これを始めてそっちにつきっきりでした。ちなみにケッコンカッコカリ予定は祥鳳です!

それでは本編をどうぞ。しばらくは前書きで裏話を書いていく予定です

冥界
ここはギリシャ神話の主神ゼウスの兄弟にしてギリシャ神話の中心的存在であるオリンポス十二神に匹敵する力を持つとされている神ハーデスが管理する世界
しかし、冥界…すなわち死の世界を管理していると言うことで多くの神話から嫌われていた。間違っても異常なまでに好色なゼウスやポセイドン、嫉妬深いヘラの(義)兄弟だから嫌われている訳ではない

そんな冥界に一名の来訪者がいた。風魔ことフードの男だった
彼が冥界に訪れるとハーデスに仕える死神達が集まり捕らえようとする。しかし彼からハーデスによく似た神格を感じ手が出せないでいた



Valkyrieとの出会い

修学旅行が近づき、人によっては暑いと感じたり寒いと感じたりする季節。兵藤家の近くにあるコンビニでは永斗が見れば目が疑う光景がそこにはあった

 

「ねぇイッセー君。今日の私、変かしら?」

「そんなことないっすよ!すっごく可愛いです!最高です!」

 

そう、朱乃とイッセーがデートする為の待ち合わせをしていたのであった。互いにどこか恥ずかしそうにしているその光景はまるで付き合いたての初々しいカップルのようで微笑ましい物であった。

 

「キー!イッセー君ってば私と言う幼馴染がいるのにも関わらずにあんなにイチャイチャして、悔しい!」

ちなみに2人のデートの様子を近くの物陰から見ていたイリナはまるで昭和の少女漫画のように口でハンカチを噛みながら引っ張ってた

 

だがこの3人は気づいていなかった。普段から度し難い行動をしているイッセーに対し女性が惹かれているのは彼自身の魅力によるものでは無く、彼の中に眠る龍の力によるものであるということを。そして、この光景を見ていた“ある存在”がイッセーを狙っていることに

 

 

 

「たかが女一人にこれ程うつつを抜かすとは、呆れた男だ。それが己の力ではなく自身の中の龍のおかげだとは気づいていないとは…だがこのような単純な男の方が扱いやすい……」

その存在がイッセーにもたらすのは幸福か不幸か。それは誰も知らない

 

 

一方その頃、永斗達はアーシア、ゼノヴィア、猫姉妹と共に少し気が早いが修学旅行に必要な物を買いに来ていた…と言う名目の女性陣のショッピングに付き合わされていた

 

「何で俺らが荷物持ちにされているんだ?」

「別にいいじゃん大我。飛彩や自分は随分楽しんでるし永斗も満更でもなさそうだしさ」

「お前は性格上すぐに楽しむし、飛彩に関して言えば黒歌と半ばデートみたいな状況じゃねーか!

ったく、黎斗はアザゼルの所に行ってるし、女の買い物なんか付き合ってられるか!」

 

現在駒王町にあるショッピングモールの一階の階段近くにある服屋では女性陣が服を買いに来ている中、先程から荷物持ちをしていた大我は愚痴を漏らしていた。半ば無理矢理連れて来させられた彼からすればこうして女性陣の買い物の様子を見ているだけと言うのは退屈で仕方ないのだろう。おまけに彼が言うように飛彩は黒歌に頼まれて彼女と一緒に服を見ていた。

そんな彼を永斗は笑顔で見ていた。

 

「なんで笑っているんだ永斗?」

苛立ちを隠さずに話してくる大我に対し永斗は笑顔のままでこう答えた

 

「いや、大我って何だかんだ言ってもやっぱり優しいんだなってさ。

そんなに嫌がるんなら変身してでも買い物に付き合うのを拒否すればいいのに今こうして付き合っているんだから。」

永斗にそう言われた大我は恥ずかしいのか、永斗と顔をそらして頭をポリポリと掻いていた。

 

「珍しいな、君でも照れることがあるんだな。そうかそうか。」

「な!ゼノヴィア、お前いつからそこにいた!」

いつの間にか買い物を済ませていたゼノヴィアが大我の顔を覗き込んでいた。大我の問いに対しゼノヴィアは『良いものが見れた』と言わんばかりに笑みを浮かべていた。

 

彼女のそんな表情に、より恥ずかしくなった大我は階段の方を見ると両手にパンパンに膨らんだ百均のレジ袋を持った銀髪の女性が階段を登っているとバランスを崩して後ろへ落ちそうになっていた。

大我は素早く反応し女性を受け止める為に走り出し、自分が下になる形で女性を受け止めた。

 

「大丈夫かアンタ⁉︎気をつけ…ろ…?」

大我が女性に注意を呼びかけると、女性の視線がどこか熱っぽくなっており頬が赤くなっていることに気づいた。そして大我はその女性に見覚えがあった。

 

「あんた……確かディオドラの一件の時にオーディンの側にいてブツブツ言っていた……」

「あ、はい!わたすロスヴァイセっていいますだ!助んけてくれてありがとだ!」

 

女性…ロスヴァイセはパニックになっているからか方言のような訛りが入った喋り方をし、大我は聞き取りにくかったので小首を傾げるが落ち着いたロスヴァイセの提案により永斗達と別行動をとり店内にある休憩所に移動した

 

「ゴホン///改めまして、私は北欧神話の主神であるオーディン様の護衛並びに秘書をしているロスヴァイセと申します。先程は危ない所を助けていただきありがとうございます。えーと…「俺は大我だ」…大我さん、先程は助かりました!」

「気にすんな。それより何で北欧神話の人間で、そんな重役なアンタがこの日本に来ているんだ?」

 

大我に礼を言い頭を下げロスヴァイセに大我は疑問を持っていた。北欧神話と言う一大勢力に属し尚且つ主神…つまりそのトップの護衛兼秘書と言う重役である彼女が遠く離れた異国の地に一人いるのは変な話であった。しかし、大我の質問に対し彼女は予想の斜め上な反応を見せた

 

「そ、そんな重役だなんて滅相もない!オーディン様の護衛って側から見れば名誉ある職かもしれませんけど、実際にはオーディン様は結構な好色な方で色々と面倒なお方なんですよね。あ、好色と言ってもギリシャのゼウス様やポセイドン様程ではありませんよ。

でも、セクハラは当たり前な上司の世話をしなきゃいけないせいで苦労が多くて。おまけに私なんて普段から『お主は生真面目すぎるから彼氏いない歴=年齢なんじゃ』ってからかわれますし、周囲から『介護ヴァルキリー』なんてあだ名が付けられますし、まさに聞いて極楽見て地獄ですよ。」

思わず仕事の愚痴を吐くロスヴァイセであったが、自分が質問に答えずに思わず愚痴ってしまってることに気づくと恥ずかしいのかさっきよりも顔を赤くしていた。

 

「す、すみません…なんか1人で勝手に盛り上がって愚痴ちゃって……///」

「気にするな。そんなに愚痴がボロボロ出るってことはそれだけストレスが溜まってるってことだろ?ストレスなんざ吐き出してなんぼだ。それに見たところお前さん永斗とそんなに歳変わらないだろう?まだ若いんだ、恋愛なんて時間をかけてもバチは当たらねぇよ。

それで、改めてさっきの質問の件だが」

「あ、はい。実はですね…」

謝るロスヴァイセに対し大我は気にしていないことを伝え話を戻した

 

「なるほど。オーディンが日本神話と会談がするために来日していて秘書である自分も同行し、今は自由時間を貰って買い物中って訳か。」

「はい、概ねそう言うことです。」

ロスヴァイセの話によると、北欧神話の主神であるオーディンが日本神話の神々と会談を行う予定であり、彼女も秘書として来日していた。そこに、堕天使がオーディンの護衛と会談のセッティングなどでバックアップしており、オーディンから息抜きがてら自由時間を貰ったのでこうして買い物をしていたのであった。

 

(にしても、わざわざ他勢力…しかも会談の相手ではなく全く関係ない勢力にまで護衛を頼むとは北欧神話の力はかなり衰えてるみたいだな。そう言えば昔フードの男が言ってたな。

『聖書陣営が好き勝手に勢力を拡大したせいで自分達で碌な管理ができなくなった上に、他勢力の力を削るようなことになった』って。

わざわざ自分達を弱体化させた連中に協力を依頼するとなると…北欧神話の方でちょっとしたデモが起きそうだな)

大我はロスヴァイセの話を元に頭の中で考え事をしていた。一方ロスヴァイセは

 

(さっきは質問に答えずに思わず口をこぼしちゃったけど、怒るどころか励ましてくれるなんて!アイラが言ってた通り、この人が…大我さんが私の運命の人なんだわ!さっきは『若いから恋愛はじっくりやってけ』って言われたけど、ここであったが何かの縁!絶対に仲良くなってみせるわ!)

と仕事のことが頭から消えており恋愛脳になっていた




使っておいてこんな事書くのはおかしいかもしれませんが、正直言ってロスヴァイセさんの婚活キャラはちょっと無理がある気がしますね。
もしも彼女の年齢が三十路やアラフォーとかなら問題ないですけど、(正確な年齢ははぐらかされていますが)原作では「(高校か大学かは不明ですが)学生で身分を通せる」とか書かれているのに婚活ネタを出すのはちょっとどうなの?って感じます。
彼女が婚活関係でヒステリックなるシーンでイッセーが「俺もその気持ちはよく分かります!」って言うか心の中で同意していればいいのに、メイン回で突然イッセーに偽の彼氏を頼んだり、吊り橋効果で惚れたりとロスヴァイセファンな自分としては「まるで意味が分からんぞ!」な展開でした。それこそ、某飢えた狼が三女なのにアニメで婚活キャラにされた時並みに理解不能でした。

自分だったら偽の彼氏を外見性格共に問題ない木場にしますね。イッセーが木場に勝る点って言ったら馬鹿力と性欲と見えざる神の補正ぐらいですね

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