High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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今回の事件の事後処理です。どうぞ!


Post processは確実に

オーディンと日本神話との会談から一夜明けた日本のとあるホテルのフロント。そこにはオーディンとアザゼルがいた

「そうか…ロキは倒されたか」

「ああ、現在はヴァルハラが責任を持って監視下に置いておる。これでしばらくは悪さもできんだろうさ。にしても邪魔者がいなくなったのに清々したって感じはしないなオーディンの爺さんよ」

会談終了後、オーディンはアザゼルから一連の事件に関する結末を聞いていた。話に一区切りつくとオーディンがどこか寂しげな表情をしており、アザゼルはそれに突っ込んでいた。するとオーディンは目を少し鋭くしてアザゼルを睨んでいた

「確かにロキはこの度の日本神話との会談には邪魔な存在だった。だがな、あやつもワシと同じ北欧神話の神、長年一緒に過ごしてきたことでできた情というのもあり、それを簡単には切り離せん。お主にもそう言った存在(コカビエル)には身に覚えがあるじゃろ?」

「そう言われるとアンタがそんな表情するもの分からなくもないな…」

「ホホ、世の中種族や立場の違いあれどそう言う物はどこにでも存在してるものじゃ。さて、そろそろ北欧に帰るか。会談の結果報告やロキの処罰についてなどやることは山積みじゃわい」

指摘されて頭をかくアザゼルに微笑みながらオーディンは魔法陣を出して帰ろうとする

 

「ちょっと待ってくださいオーディン様!」

するとそこには息を切らした永斗が来ていた。見るとそこにはリアスもおり、彼女も息を切らし慌てている様子だった

 

「おお、少年にリアス嬢か。此度の件はお主たちには大変世話になった。特に少年よ、お主とその半身達は人の身でありながらロキに勇敢に立ち向かい勇者に認められたそうではないか。今度良ければヴァルハラに見学に来てくれんか?きっと良い経験になるはずじゃ」

「そ、そうですか…それよりオーディン様。僕はあなたに大事なことを伝えに来たんですが…」

「ん、大事なこと?一体それはなんじゃ?」

永斗の言葉にオーディンとアザゼルは小首を傾げる。すると永斗は気まずそう汗をかき、リアスに関しては苦笑いしていた。すると今度はどこからともなく大我が姿を見せてオーディンに対し呆れたように笑いながら口を開いた

 

「全く、神様ってのもボケがあったりするのか、なぁロスヴァイセ?」

「え、ロスヴァイセ?そういえばここにおらんな?」

 

大我の一言に思い出したように周囲を見渡すオーディン。すると大我の後ろから見慣れた銀髪の女性が怒りの(ヤベーイ)オーラが全身から止まることなく放出(オーバーフロー)しながらを登場した。今の彼女を誰にも抑えることができない(アンコントロール)ことは明白であった

「あらオーディン様。貴方が()()()()、ええそうです()()()()置いて帰りそうになった秘書のロスヴァイセはここにいますよ!」

「お、おおロスヴァイセ。無事じゃったか、それは何より……アザゼルよ、助けてくれ!」

「俺、しーらないっと」

さながら鬼のような気迫を纏うロスヴァイセに対しオーディンはタジタジになってアザゼルに助けを求めるが断られ、そのままロスヴァイセに親猫に捕まった子猫のように首根っこを掴まれて帰っていった

 

 

のちにアザゼル経由で聞いた話だが、今回のオーディンによるロスヴァイセ置き去り未遂事件はすぐさま彼女の親族やヴァルハラの関係各所に伝わりオーディンはしばらく針のむしろ状態だったとか

 

 

それから更に数日後、永斗がオカルト研究部の部室に行くと先に来ていたリアスと談笑しているロスヴァイセの姿がそこにあった

「ろ、ロスヴァイセさん!なんでここに?」

「あ、永斗さんお久しぶりです。お元気そうで何よりです」

驚く永斗に笑顔で挨拶をするロスヴァイセ。すると永斗と一体化していた4人も分裂しそれぞれ疑問を浮かべていた。そんな彼らの表情を予想していたのかリアスが口を開いた

「先日の会談の護衛を機に北欧神話と私達三大勢力との間で同盟が結ばれたのよ。それで彼女がいわゆる『親善大使』として日本に来日したの」

「話は分かったが何でここ(駒王学園)だ?普通は冥界の悪魔か堕天使の領土あるいはヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂とかに派遣するだろ」

「それは、『ここ(駒王学園)に堕天使のトップであるアザゼル様や現魔王の妹君がお二人、更には現教会のトップであるミカエル様直属の部下であるイリナさんがいるのでほぼ中核のようなものだろう』と言うのが上の見解でして」

(オーディン様は「連中の本拠地じゃなくここ(駒王学園)なら三大勢力の不祥事(ボロ)が出やすそうだからもしも見たら連絡しろ。特にこの間無礼な態度をとった悪魔と教会のは」ってとんでも指令を出してましたけどね…)

リアスの説明に飛彩がツッコミを入れた。彼の言うように親善大使が複数いるならまだしもそうで無いなら相手団体の中核に派遣するのがベストな筈だ。一応ロスヴァイセの説明で納得したが何となくキナ臭く感じる。現に説明中の彼女からはどこか後ろめたさを感じた

 

っと疑っていると部室に次々にメンバーが集まり、顧問のアザゼルとともにこの街で暮らすソーナ達も集まり簡単ながらもロスヴァイセの歓迎会を行った

 

余談だが、先日のロキの襲撃時に間に合わなかった匙は終始皆に申し訳なさそうにしており会話の語尾に謝罪の言葉が付いていた。また、朱乃からは『父とまだぎこちないながらも和解した』との報告もあった。なお、この歓迎会辺りから朱乃のイッセーに対する熱っぽい視線は薄くなっていた

 

「そういえば、私は滞在中にこの学校で世界史の教師をさせてもらうことになってるのですが大我さんは何か定職に就いているのですか?」

歓迎会中に大我にさり気なくアタックを仕掛けていたロスヴァイセは好きな物や趣味などを聞いていた。すると先の質問が出てきた

「そう言えば以前みなさんと一緒にバイトしたことがありますけど…何のお仕事をしているのか全く聞いたことありませんでしたよねゼノヴィアさん?」

「あぁ、そう言えばそうだな」

「ひょっとして…俺がヴァーリと一緒にお前らに会いに行った日のことか?あの日にそんなことしてたのか…ってひょっとしてお前ら定職に就いている…訳ないよな。コカビエルの一件で今みたいに永斗から独立できるようになったって話だしよ」

七夕の日に共にクシクスエの臨時バイトをしたのを思い出したアーシアとゼノヴィア。アザゼルもあの日のことを思い出すと大我達4人が定職に就いていないことを指摘した

 

「て、テメェらいい歳こいてニートかよ。恥ずかしくないのか?」

「いい歳こいて平然と覗き見したりアダルトグッズを白昼堂々見せびらかす君には指摘されたくないね。それに私達も何もしなかった訳ではない。こう見えて、株なんかをやっててね。金銭面では支障はない。ちなみに名義はぎz…上手くやりくりして私名義で登録してある」

呆れ顔で指摘するイッセーに反論する黎斗。そう実はこの4人は受肉できる以前から株やブックメーカーといったもので大金を得ているのであった。最も黎斗が漏らした偽造…らしき言葉の方が気になる者が多かった

だが4人が職に就いていない事実は変わりがなかった。ロスヴァイセは「そんな無職………いやでも大我さんはとてもいい人だし……でも」と1人ブツブツと呟き始め、いつの間にか参加してた黒歌はどこから取り出したのか求人雑誌を飛彩に見せていた。このままでは歓迎会どころではなくなると思ったリアスはあるアイディアを思いついた

「ねぇ、私にいい考えがあるんだけど!」

 

数日後の朝会

「本日よりこの駒王学園で世界史の授業を担当するロスヴァイセ・ワキューレです。皆さんよろしくお願いします」

「同じく本日から家庭科の授業を担当する鏡 飛彩(かがみ ひいろ)です」

花家 大我(はなや たいが)、担当は体育」

「えー自分、物理を教えることになった九条 貴利矢(くじょう きりや)っていいます。趣味はバイク!みんなよろしくな」

「初めまして、本日から情報の担当教師でこの学校に採用された檀 黎斗(だん くろと)です」

そうリアスの考え。それは4人を教師として採用することだった。この学校の理事長であるサーゼクスはリアスに対し超甘いシスコンであるためリアス要求はアッサリ通ったのであった。

ちなみに名字は適当に思いついたのを採用しているだけであり、担当科目もそれぞれが得意な物から適当に決めたものだった。更に戸籍は悪人顔の黎斗とアザゼルなんかが上手くやっていた

 

 

 

 

場所は変わって北欧にあるヴァルハラの牢獄。ここには先日、主神であるオーディンに反旗を翻したロキが幽閉されていた。一応ロキが暇しないように適当な本が牢屋に送られてくるのである程度は暇つぶしができるが、やはり暇であった

「(ハー、こうなることは覚悟していたとは言えやはり暇だ。今ここにある本は読み終えた。今日にでも看守が来た時に交換してもらうよう頼むか)看守殿、少し頼みが…」

本の交換を頼もうとしたロキであったがそこには看守はおらずオーディンが立っていた。ロキは驚きつつも平然とした態度をとった

「これはこれはオーディン殿。わざわざ貴殿を殺そうとした相手に会いに来るとは、ひょっとして私を殺しに来たのか?」

「違うぞロキ。ワシはお主に選択を与えに来たのだ」

「選択?このまま牢獄暮らしかそれとも処刑されるかの二択か?」

「ホホホ、それもいいがワシはもう一つお前に選択を与えようかのう」

「もう一つの選択?」

一連のやり取りの中ロキはオーディンの言葉が気になった。

無期懲役か死刑か

この2つ以外に自分に相応しい罰と言えば考えられるのはただ一つ

「ヴァルハラ…もとい北欧神話から追放(国外追放)する気か?」

「うむ、『当たらずとも遠から』ずっといったとこかな。正確には…ここを離れ彼とともに北欧神話代表として行動するかじゃな」

「彼?……!!」

オーディンが言う彼が誰なのか悩むロキの目の前に突然先日戦ったエグゼイド達と同じゲーマドライバーを身につけた忍者(風魔)が立っていた

 

「貴様、何者だ⁉︎」

ロキは今度は驚いたまま声を出し、風魔はそれに答えた

「私の名は風魔…というのは仮初めの名だ。我が真名は……」

風魔が名乗った真名。それはロキに大きな衝撃を与えると同時にある疑問を作った。『なぜ目の前の彼は自分に声をかけてきたのか?』と。するとそれを察したのか風魔が語り出した

 

それは大いなる危機。それが世に出れば世界は終わってしまうと。その危機に対抗すべくオーディンに協力してもらいロキに声をかけたと

それを聞いたロキは頭の中で疑うが風魔の真剣な様子から演技ではないと理解した。少し考えたのちロキは風魔についていくことを決めた

「よかろう。風魔…いや◼️◼️◼️◼️よ、この悪神の力でよければ手を貸そう

にしても、私の襲撃を予測しこう利用するとは。オーディン、貴様の方が悪神とトリックスターと名乗った方が箔がつくのではないか?」

「何を言う。ワシは主神じゃ。この北欧神話のことならなんでもお見通しじゃ。ヘルが管理してるヘルヘイムやニブルヘイムとかは微妙じゃがな」

 

こうしてロキは表向きでは脱獄と言う形で風魔と行動を共にするのであった




原作ではロスヴァイセの名字が不明なのでヴァルキリーの別名であるワルキューレをもじました。それにしても原作7巻ラストでの彼女の扱いは正直言って雑ですね、実に雑!(某Fateの学士風)。正直言って彼女は直接ないし祖母や同僚経由でヴァルハラに自分がオーディンに置いていかれたことを伝えるか直接帰ればいいのに…ってか悪魔の駒って神は下僕にできないのになんで半神な彼女は下僕にできたんでしょうね?
まさか…(推奨BGM:excite)
黎斗「ロスヴァイセェ!何故君が(原作で)オーディンに置いてかれたのか?何故ヴァルハラから誰も迎えに来なかったのか?何故君が半神のヴァルキリーであるにも関わらず悪魔に転生できたのか?
その答えはただ一つ…ハァー…ロスヴァイセェ君はオーディンとサーゼクスとの裏取引によってヴァルハラから見捨てられたからだ!
…って何を言っているんだ私は?」
なんて邪推しちゃいますよ

ロキは暗躍する風魔とともに行動しますが、実はオーディンも一枚噛んでいたと言う風にしました。主神感出てるかなこのオーディン?
そして、以前から考えていた飛彩、大我、貴利矢、黎斗の4人を教師として絡ませました。これで話が書きやすくなる!
次回から9巻「修学旅行はパンデモニウム」に突入予定です。これからも応援よろしくお願いします!

それと話は変わりますが、ビルド劇場版見ました!
心身ともに追い詰められながらも父の意思を継ぎ仲間と共に戦う戦兎がとてもカッコよかったです!これをD×D原作だったら……うん、まずイッセーは性犯罪者として周囲から白い目で見られて迫害されるところからスタートだ!
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