High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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日本神話のトップと呼べるとも呼べる天照大神を始め多くの日本神話の神が住むとされている高天原。その神聖な土地に風魔がいた
「うむ、下の世界(人間界)では秋も終わりに近づき冬も近くなるようだな、とは言ってもお主のその格好は年中暑そうだの風魔よ」
「そのようだな天照大神よ」
風魔は日本神話にもハーデスや北欧神話と秘密裏に結んだ同盟を結ぼうとしたが、『来るもの拒まず、去るもの追わず』と自然の流れに従うような考えをモットーとしている日本神話は簡単に首を縦に振ってはくれなかった。がこうして時折招待されては茶会や世間話をする程度の中は築いていた。だが、今日はそんな穏やかな要件で呼ばれた訳ではなかった。天照は言いにくそうに口を開いた
「散々お主の話を断っておいて図々しいのは承知の上だがお主に頼みがある」
「頼み?私に解決できることであればいくらでも協力するが」
風魔の回答に安堵したのか天照は肩の力を一旦抜き、今度は凛々しい表情をした
「うむ、実はな先ほど京都の妖怪から連絡があってな。京都の妖怪の御大将である九尾の八坂が最近話に聞く俗で神器を持った青二才どもに拐われたらしい」
「俗で神器を持った青二才ども……禍の団の英雄派か」
「うむ、恐らくお主が言っている連中で間違いないだろう。それですまないが八坂の救出を頼みたい。報酬として例の同盟を組もう」
「そう言われれば断るわけにはいかないな。分かった引き受けよう」


風魔のAdvice

京都に到着し駒王学園一行は自分達が宿泊する「京都サーゼクスホテル」へと向かっていた

「おいおい、いくらなんでもやり過ぎだと自分は思うぜ魔王様方」

「同感だ。やはり連中は私達が住む人間界を植民地か何かと勘違いしてるんじゃないのか?ロスヴァイセ、君の視点から見てどう思う?」

「ど、どうと言われましても…ハハハ」

裏の世界を知っている者からツッコミしか無かったが、事情を知らない一般人からはホテルの豪華さに驚いていた。その後、教師陣による最終確認を終え生徒達は各部屋の鍵を渡されて自由行動となる

 

部屋は洋室のツイン、つまり2人部屋となっており鍵はホール出入り口で従業員から受け取るのだが、何故か永斗とイッセーだけが余った

「僕と兄さんだけが余ったね」

「そうだな。ってつまりお前と相部屋かよ!マジで勘弁して欲しいぜ」

「ねぇそれってどう言う意味かな?」

うんざりといった様子を顔だけに留まらず体で表現するイッセーに流石の永斗も語気が荒くなった。そんな永斗の様子に気がつかないままイッセーは話を続けた

「意味って、そりゃ同じ家に住んでる男と旅行先まで同じ部屋で寝るなんて勘弁して欲しいってことだよ。はぁ〜これがアーシアかゼノヴィアかイリナだったら別に良いんだけどな〜。3人とも夜這いに来たりしないかな?」

イッセーの話に少し気持ちは分かったが後半は無関係だろと感じた永斗は『じゃあ兄さんはその3人に夜這いされたことあるの?』と聞き返そうとした時にアザゼルが声をかけた

「ほう、それじゃその3人に一度は夜這いされたことがあるのかイッセー?」

「いや、無いっすよ先生。ってか俺らの部屋はどこになるんですか?まさか野宿って話ならこいつと同室の方がマシっすよ!」

永斗の人格の誰かに聞かれれば間違いなく一発殴られそうな発言をするイッセーをアザゼルは宥めながら形の違う鍵を2つ出した

「まぁまぁ落ち着けって。お前らの部屋は…こっちがイッセーの部屋の鍵でこっちが永斗のだ。お前らは他の男子とは別の階だから間違えるなよ。何か質問はあるかな?」

「いや無いっすよ」

「僕もありません」

「うむ、ならよろしい。それじゃ解散!」

アザゼルはそう言って手を叩くとイッセーと永斗は指定された部屋へと向かった。アザゼルが顔を暗くして独り言を呟いているのに気がつかずに

 

「さっきの2人の会話…もしもあんな会話が幼少期から続いていたら、永斗のストレスは相当な物だろうな…もしもあいつの怒りが爆発したら、その時は…」

 

永斗の部屋は男子生徒達が止まってる階の1つ下でシングルだった。部屋のベット、テレビ、ユニットバスなどはどれも一級品であり窓からは京都駅周辺が見渡せる絶景が広がっていた

「凄い部屋だな。これが正規の手続きを踏んでこのホテルを建造したなら心から喜べたんだけど」

もしも悪魔が日本神話とかに無断で建てたならこのホテルは祟られないかと不安に思う中、永斗は荷物を部屋の隅に置いてベットに横になった。

(この後どうしようかな?午後5時まで自由行動だけど正直1人で見知らぬ街をブラブラってのも味気ないし、このまま1人この部屋でテレビでも見てよっかな?)

修学旅行に来た生徒とは思えない考えを浮かべてると部屋を誰かがノックしてきた

「はい、どちら様ですかー?」

「飛彩だ。すまんがお前に頼みがある」

永斗は飛彩の頼み事に疑問を持ちながら部屋を開けると1匹の黒猫を抱えた飛彩が立っていた。永斗はその黒猫の正体に心当たりがあった

「それってもしかして…」

「あぁ、俺の荷物の中に紛れ込んでた黒歌だ。こいつを預かってて欲しい」

『嘘でしょ!』と言いたげに鳴いてる黒猫を永斗は大人しく引き取った

 

一方その頃イッセーは1人8畳1間のボロい和室に泊まることになり、永斗と自分の扱いの差に抗議したがロスヴァイセに『有事の時の集会場所』と説得させられて渋々従った。だがこれで収まるような男ではなく『絶対に女子風呂を覗く』とどうでもいい思いが強くなっていた

余談だが教師の会合をサボり遊ぼうとしたアザゼルは貴利矢と黎斗で拘束して大人しく会合に参加していた

 

飛彩から黒歌を預かった永斗は黒歌とともに京都駅周辺をブラブラと散策していた。今の黒歌は猫耳や尻尾を隠し着物をちゃんと着ているでの周りには地元の人が観光案内をしてるように見える

「あーあー、私の予定だったら今頃飛彩と仲良く京都観光してたのにー!飛彩のイケズ!」

「まぁまぁ落ち着きなよ黒歌。飛彩達も忙しいんだし、将来の旦那さんが真面目に働いているんだから文句言わないの」

「うーん、そう言われると仕方ないわね」

(煽てに弱い黎斗ほどじゃないけどチョロいな)

その後も2人は雑談をしながら散策しホテルに帰る道中、反対側から黒いスーツに緑のネクタイを締め、ツバが広い黒いハット帽子を被った男性が歩きながらこちらに会釈してきた。2人も会釈をしながら男とすれ違う瞬間、男が声をかけてきた

 

「この京都で禍の団の一員が妖怪相手にちょっかいをかけたようだ。連中は何かよからぬ事を考えてる。気をつけ給え永斗君」

「「え?」」

一般人の口からは出てくる筈のない言葉に2人は驚き男の方を振り向いたがそこには男がいなかった。だが永斗にはさっきの男に心当たりがあった

「さっきの男…まさか風魔?」

「え、風魔って貴方達と同じ力を使う忍者よね?」

「うん、でも何でこの京都に来ているか気になるけど早く戻ってアザゼル先生にこの事を伝えよう。先生なら信じてくれるはずだ」

2人は急いでホテルに戻り(黒歌はホテル近くで猫に戻った)、この事をアザゼル並びにロスヴァイセ達に伝えた

 

「風魔らしき男が忠告してきただと!」

「はい、『この京都で禍の団の一員が妖怪相手にちょっかいをかけたようだ。連中は何かよからぬ事を考えてる。気をつけ給え永斗君』と」

「禍の団が京都の妖怪にちょっかい?何のこっちゃ?」

アザゼルが頭を悩ませるとロスヴァイセがハッとしたように手をパチンと叩いた

「もしかしてイッセー君達が妖怪達に襲われたのに関係があるんじゃ」

「え、兄さん達が襲われた?」

「はい、実は…」

事情を知らない永斗と黒歌は、イッセー達が伏見稲荷を観光中に妖怪に襲われた事を聞いて点と点が繋がった

「つまり、風魔の話が正しければ禍の団が妖怪達にちょっかいを仕掛けた結果、兄さん達が連中の仲間と勘違いされて妖怪達に襲われた…」

「ってことになるな。まぁ、後のことはこっちでどうにかするから永斗、お前さんは部屋に戻って飯の時間まで待機してろ。そして、黒歌はロスヴァイセと一緒に過ごせ。年頃の男がお前みたいな別嬪と何か間違いを犯したら大変だからな」

こうして一同は解散となった。がその後教師陣が『いよいよお仕事本番…』と言ってるのが聴こえて永斗は首を傾げた

 

生徒達が食事を終え大浴場でくつろぎ始める中、イッセーは覗き見のために女湯へと足を運んでいた。『普段自分を馬鹿にしている女子達への仕返し』と本人は覗き見することに躊躇しないが、そもそも覗き見などしなければ馬鹿にされることもないと言う考えは彼の頭には無かった

「やはり来ましたねイッセー君。大人しく引き返すのなら今回は見逃してあげます。がそう言って引き返さないのが貴方だと生徒会や他の教師の方々から聞いてますよ」

「分かっているなら話が早いです。そこを退いてください。俺のやろうとしてることは男なら誰もが思うことです。そんなことも分からないようじゃ彼氏なんてできませんよ」

「貴方の考えが全世界の男性が持っているなんてことはあり得ません。そんなふざけた考えは早めに捨てる方が貴方の今後のためですよ」

「あれ?あまり動揺してない」

イッセーはロスヴァイセに禁句とも言える、彼氏できない発言が効果がないことに驚く。だが今の彼女は日本のいわゆる婚活事情を知ることで(結婚願望はまだ人一倍にはあるが)この手(彼氏や結婚云々)の話に落ち着いて対処できるようになっていた。更に最近は大我と言う意中の男性との仲がそこそこ良くいっているのでそれもプラスに働いているのだが、イッセーはそんなことは知らず前述のように目論見が失敗したことに驚いていた

一方ロスヴァイセはその隙を見過ごさなかった

「退かないなら仕方ないですね。出番です皆さん!」

『ステージセレクト!』

ロスヴァイセが大声を出すと聞き慣れた音声が響き、周囲がホテルから採掘場に変化し4つの見慣れた(ブレイブ・スナイプ・レーザー・ゲンム)二頭身(レベル1)の姿があった

 

「あのままホテルで戦えば下手をすれば無関係な方にも迷惑がかかる危険性があります。しかし、このバトルエリアならどれだけ暴れても問題がありません。これで貴方を一気に倒させてもらいます」

「倒すって、生徒相手に無慈悲っすか!ってか、何で永斗のおまけまで女子風呂の近くに?まさかいい歳こいて覗き見を…許さねぇ!」

「それはこちらのセリフだ変態。お前の相手は時間の無駄だ。一気にオペを終わらせる!」『高速化!』

トンチンカンな勘違いをしているイッセーの元の高速化のアイテムで一気に接近したブレイブはイッセーの腹に躊躇なく拳を叩き込み気絶させた




アッサリ捕まったイッセー。原作じゃ洋服崩壊使ってロスヴァイセを無力化してましたけど今回は野郎相手だからまあ、そうなるな(某瑞雲師匠風)
ちなみに冒頭に出てて来た天照大神はカードファイト!ヴァンガードに出てくるCEOアマテラスをイメージしてますが、デザインは皆様のお好きなように捉えてもらって構いません
関係ないですが先週と今日のビルドを見て、原作12巻を見ると………仲間が死んで悲しいのは分かるけど敵がいるならみんな戦うよな。「〇〇の仇!」とか「〇〇の意志は…俺が受け継ぐ!」みたいな感じで
特に先週のラストで戦兎の「エボルトォォォォォォ!」をもう一回見て見てますますそう感じました
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