「この本によればこの物語の主人公は私立高校に通う1人の高校生『兵藤永斗』」
「彼は8歳の時に遭遇した交通事故のショックによって多重人格者となり、その後仮面ライダーの力を手にすることになる」
「そして今回は、その仮面ライダーの力を永斗くんとその別人格である4人の男とゲーム仲間である1人の青年、そしてこの私以外の新たなライダーが誕生することになる」
「その名は……おっと、この先は諸君には少し先の話であったね…」
「久しぶりだね
「そうだな。
今京都で起こっている妖怪達のトップであり九重の母親である八坂の誘拐。その事件の犯人である英雄派の出現に対し永斗達の対応はしっかりしていた。皆が固まり出来るだけ円になるようにし、非戦闘員である九重と巻き込んでしまった桐生の身を守るようにした。その光景を見た英雄派は突然笑い出した。
「何がおかしいんだ」
突然笑われたことに対し永斗は怒りを露わにする。すると英雄派のリーダーである曹操が笑うのをやめて話しかけた
「いやー笑ってすまない。だけど、化け物である君達が人間を庇うなんて可笑しいじゃないか。普通君達は人間を食い物にする魔性だろう?」
「化け物?魔性?ねぇアーシア、あの
「あのですね…えーと…」
曹操の言葉に桐生は不思議がりアーシアに質問するが、当のアーシアは口ごもってしまう。
裏の世界のことを話せば桐生が自分達と距離を置くことは確実。アーシアにとって数少ない裏に関わりのない知人との関係を無くしたくないと思うがそれを敵が許すわけなかった
「やはり知らないようだね。なら教えてあげよう。
君の周りにいるのは全て異能の力を持った人間の皮を被った怪物であり、俺たちはそれを倒す英雄さ。そう、こんな感じにね!」
曹操は話し終えると側にいた金髪の女から渡された剣を九重目掛けて投げた
「ほえ?」
突然の出来事に狙われた九重を始め、永斗達は驚く中1つの影が九重の前に現れた
「九重ちゃん危ない!」
それは桐生だった。彼女は曹操達に背を向けるように九重に抱きつき来るであろう剣の痛みに耐えるためにじっと目を瞑る。すると時代劇や刑事ドラマなどでよく耳にする肉に刃物が刺さる音がしたが桐生は痛みを感じなかった。彼女は恐る恐る目を開けて振り返ると、そこには胸に剣が刺さっているアザゼルの背中が見えた
「あ、アザゼル先生!け、剣が刺さって…!」
「心配すんな桐生、こんな痛みには慣れっこだ!それより見ていろ、これが俺の本当の姿だ」
桐生は体と声を震わせながらアザゼルを心配するが、当のアザゼルは刺さった剣を引き抜きその場に捨て空いた手で光の槍を作り曹操達に投げるとその場に膝をついて蹲り、槍は何処からか現れた獣に食われてしまった。
アザゼルに対してアーシアはすぐに駆け寄り『
「まさか化け物の子供を庇うとは驚いたが、まぁいい。それよりさっき見ただろう?君の教師が手から光の槍を作っては人間である我々に投げ、そして君のクラスメイトがそいつを不思議な力で治療したところを。それは明らかに人ならざる者達の証明だ。つまり…」
まるで永斗達と始めて会った時のように演説をしようとする曹操。だが桐生の耳には最初から全く聞こえていなかった
「ウザイわよアンタ達。先生やアーシア達が化け物?妄想なら人に迷惑をかけない範疇でしなさいよ、この厨二病どもが!」
声を震わせ九重に抱きつきながら彼女は曹操達に顔を向けた。
「相手が例え人間じゃなくても、こんな小さな女の子になんの躊躇もなく刃物を投げつけるアンタらの心の方がよっぽど怪物よ!自分に酔って周りのことをゲームのモブキャラかエネミーに勘違いしてる痛々しい馬鹿なんかより、正体を隠していてもいつも一緒にいる友達を私は信じるわ!」
「桐生…ありがとう」
桐生の言葉にゼノヴィアは目に涙を溜めつつデュランダルを呼び出す。周りを見ると曹操達英雄派は信じられないと言いたげな顔をしており、逆にこちら側はいつでも戦えるように準備万端だった
(先日『デュランダルをエクスカリバーと統合して強化しないか』とイリナ経由で教会から持ちかけられたが、元エクソシストとは言え只の人間である私に聖剣の筆頭とも言える
何より、今の私には信じてくれる友がいる。負ける気がしない!)
ゼノヴィアが気合を入れてる中、曹操は顔に手を当てて声を震わせていた
「し、信じられん!何故そんな怪物達を擁護して俺達を非難するなどと…目を覚ませ!我々の世界は今もこうしてそこにいる怪物達に侵略されているのだぞ!」
動揺を隠しきれない曹操に永斗は呆れていた
「曹操、怪物を倒せば誰でも英雄になれるわけじゃない。仮にお前達が伝説の魔獣なんかを倒しても周囲からはその魔獣を超える災厄として恐れられるだけだ。
そもそも、英雄ってのは自分一人でなるものじゃない。人々の願いを受けて困難を乗り越え、そしてその人々から認められて始めて本当の英雄になれる。お前達のように自分勝手に暴れて自分から英雄と名乗ってる連中には一生かかっても無理だ」
「それとこれは自分の自論だけど、そもそも英雄ってのは『なろうとしてなる』モノじゃなくて『いつの間にかなっている』モノなんだよ。なろうとしてるお前ら全員スタートラインにすら立てていないって訳」
「き、貴様ら…楽に死ねると思うなァァ!」
永斗と貴利矢の言葉に逆上したのか声を曹操は声を荒げ、その他の面々も目に見えて腹を立ててるのが分かった。
永斗達は負傷してるアザゼル、祐斗、イッセーと非戦闘要員であるアーシアと桐生、そして九重を後ろに下げて身構えるがここでアーシアが前に出た
「アーシア下がれ!そいつらは俺と木場が二人掛かりでも勝てなかった危険な連中だ!」
イッセーは前に出るアーシアに注意するが当のアーシアは
「大丈夫ですよイッセーさん。私はもう皆さんに守られるだけの存在じゃありません!」
強気な彼女はどこからか黎斗が使ってるバグルドライバーの色違いである『バグルドライバー
「いくよポッピー!」『オッケー!ピプペポパワフルにいっくよー!』
アーシアが自身の半身となったポッピーに声をかけると彼女の髪の毛はピンクに目は青色に変わりバグルドライバーⅡを腰に取り付けた
『ガッチャーン…』
何故かサーゼクスの声に何処と無く似ている音声が響く彼女は手にピンク色のガシャットを持ち起動した
『TOKIMEKI CRISIS!』
他のガシャットとは違いかなり高めの女性の声が響くとドライバーのAボタンを押した。すると明るめの音楽が流れるとそのままガシャットを差し込む変身用のスイッチを押した
「『変身!』」
『バグルアップ!ドリーミングガール♪(ウォー!)恋のシミュレーション♪乙女はいつもときめきクライシス♪(ウォー!)』
変身音声が響く中、アーシアの体はボディは黄色をメインで頭部はピンク色で女性の髪型を模したデザインとなっており、目が水色のライダーへと姿が変わった
変身の一部始終が終わったのを見計らってか黎斗が大きく手を振りかざし変身したアーシアに向けた
「祝えェ!私の神の才能によって生まれたAIと1人の少女が融合し、更に私の才能によって付きられたときめきクライシスとバグルドライバーⅡによって変身した戦士。その名も『仮面ライダーポッピー レベル
また一つ私の神の才能が輝いた瞬間だぁ」
「檀先生って実は馬鹿なんじゃないの?」
「同感じゃ。あやつはそこで倒れとる赤龍帝と違った方向性で頭がおかしいのではないか?」
自信満々に自我自賛し、桐生と九重に飽きられつつ
「レオナルド、アンチモンスターであの化け物共を殺せ!」
曹操が怒りながら側にいる男の子に命令するとその周囲の影からモンスターが創られ口から光を放った。その光景をエグゼイドは静かに分析していた
「成る程、悪魔対策で光を扱うモンスターか。確かにそれなら悪魔である兄さんには有効だ。でも…」
光が近づく中エグゼイド達は動じていなかった。むしろ5人のライダーはタイミングを合わせて手を振りかした
「「「「「人には大した効果はない!」」」」」
5人が手を振りかざすとそこから膨大なエネルギーが起こり光を相殺するどこから英雄派方にも飛んでいき数名ほど吹き飛ばした。その隙を逃さぬようにゼノヴィアはデュランダルで斬りかかろうとしロスヴァイセとブレイブが援護に回ろうとするがそこに1人の剣士が立ち塞がった
「貴様は『
「デュランダルだけしか持たないただの女がシグルドの末裔にして5つの魔剣に認められた僕に勝てるわけがないだろう。僕はそこの
ジークは背中から『龍の手』を取り出し『グラム』、『バルムンク』、『ノートゥング』を手に3人に襲いかかろうとする。しかし、ロスヴァイセはどこか遠い目をしていた
「シグルド様の(自称)末裔ですか……敵にこんなこと言うのも場違いかもしれませんが、大きな槍を持った女性には気をつけてくださいね。仮に刺されてもテロリストである貴方にはヴァルハラは一切の責任を持ちませんので……」
「なんの話をしてるんだお前は?」
「ロスヴァイセ、ふざけてる暇があったらフォローを頼む!」
3対1での戦いになる中、ロスヴァイセはヴァルハラで日常的に観れる衝撃的な光景を思い出していた
『あぁぁ、シグルドごめんなさい。私、私、貴方のことをとても
『気にするな我が愛ブリュンヒルデよ。当方はお前からの殺意という名の愛を向けられるのはとても嬉しい。だが、大人しく殺されては当方の愛を証明できない。当方はお前の
『よそでやれ、このバカップル。ハァー、どうして我が娘とその婿はこう面倒くさい夫婦なんじゃ?』
自身の身長の2倍は優にある槍を
『し、シグルド様がブリュンヒルデ様に刺されて死んで……いない!耐えてる。それどころか刺されてるのにブリュンヒルデ様をベタ誉めしつつハグしてる!ブリュンヒルデ様はブリュンヒルデ様で、恥ずかしがりながら凄くいい笑顔してる!』
ヴァルハラで1番のバカップルを初めて見た時、驚きつつも当時結婚願望が高かったロスヴァイセも『夫婦仲が良いところは見習いたいがあの2人のようなバカップルにはなりたくない』と思った
一方場所は変わって、エグゼイド達は負傷しているアザゼル、裕斗、イッセーと非戦闘要員である桐生と九重を庇いつつも曹操達英雄派の人間とレオナルドの神器によって創られた怪物達と戦っていた
「行きますよ、ピプペポアターーーック!」
変身したアーシア改め仮面ライダーポッピーが怪物に右ストレートをしながら場違いな叫びをしているが、その威力はレベルXの名に相応しく拳が直撃した怪物を仰け反らせそこにバグルドライバーⅡによる接近攻撃で敵を撃破していた
一方でゲンムは自前の不死性を利用して曹操に剣を渡した女性の相手をしていた。女性は剣でできた龍を創り襲わせていたが全く効果がなかった
「どうして?どうして百年間
「ほう、三国志の曹操、ギリシャのヘラクレス、北欧のシグルドならびにジークフリートに続いて、かのオルレアンの聖女ことジャンヌ・ダルクときたか。しかし、子孫ならともかく魂を継いでいるとか訳がわからんぞ?それに百年戦争は休戦していた時期があり年がら年中戦闘があった訳ではない。そもそもジャンヌ・ダルクは王家の人間でなければましてや貴族でもないただの農民の子供だ!ちゃんと歴史の勉強しろぉ!」
『CRITICAL END!』
バグルドライバーのAとBの2つのボタンを同時押しすぐにAボタンを押して跳び蹴りを叩き込もうとする。しかしジャンヌもとっさに龍でカードして直撃こそ免れるが龍を構成する剣が砕け散りその衝撃でジャンヌは吹き飛ばされて気絶した
曹操はそれにすぐに気づきフォローに回ろうとするが、突如10メートル程のゴーレムとその肩に乗っかっている少女が出現した
「誰だ、お前は!」
誰かが少女に対して正体を問いただすと少女はゴーレムの肩から降りるとペコリとお辞儀をすると自己紹介を始めた
「私はヴァーリーチームに所属しているアーサー・ペンドラゴンの実妹であり、兄同様ヴァーリーチームに所属する魔法使いであるルフェイ・ペンドラゴンと申します
こっちはゴグマゴグのゴッくんです。次元の狭間でヴァーリー様が見つけて『試運転がてら邪魔をした英雄派に仕返しをしてこい』と命令されたのでここに来ました。と言うわけで、やっちゃえゴッくん!」
「チィ、ヴァーリーめ!」
ルフェイの指示で動き出したゴグマゴグは英雄派を攻撃し、彼らはこの場を去ろうとした
「聞け怪物達よ。我らは今夜二条城で九尾の御大将を使い実験を行う!止めてみたければ止めてみろ!」
曹操が去り際に言い残すと一同は元の場所に戻って来た
「じ、実験?母上は大丈夫なのだろうか?……」
「九重姫……」
母の身に不安を感じ震える九重を見て永斗の中に怒りがふつふつと湧き上がってきていた
原作じゃ『ブリュンヒルデ』は称号になっていますがこの作品じゃ某英霊同士が戦うシリーズのブリュンヒルデをモデルとして登場させています。当然夫であるシグルドもあのシリーズがモデルです。ってかシグルドが登場するまでずっとラノベでよく見る『じ、自分のことが好きなのは分かったからこれ以上殺しに来ないでくれ!』って感じのヘタレ系かと思ったら『どうした妻よ!今のはいい一撃だったが、お前の愛はこんなものじゃないだろう!もっと本気でガンガン攻めてこいよ!』って感じで、奥さんの全てを受け入れて尚且つ自分の気持ちをしっかり伝えるいい旦那さんでビックリした実装当時。原作イッセーも見習って欲しいですね
それよりジオウが色々と面白くなってくる中、仮面ライダークイズこと堂案主水を見ていると『原作イッセーの30年後はよくこんな風にならないで済んだな』って思いました
一応リアスとの子供が主水に近いですけど、それでもハーレムメンバーの誰か1人ぐらい「家族と仕事、どっちが大事なの!?」って怒ってもおかしくないと思っています