ゲンムとの戦闘後、リアスは自分の眷族に「今後はゲンムに対しては友好的に接するように」と指示を出した。だが眷族達(特にイッセーが)はその指示に対して不満そうな様子だった。
やはり突然現れては、自分達を倒した相手と仲良くなるというのはいささか無理であったが、リアスは必死に説得した
「いいこと、
それに向こうは祐斗達を殺そうとはせず、しかもまだ戦える私とイッセーには手を出さずにわざわざ停戦を呼びかけてくれたのよ」
「でも部長、あいつは朱乃さん達に攻撃を…」
やはりゲンムのことが気に入らないのかイッセーは抗議をする
「それに関して言えば、責めるのは彼ではなく攻撃を命じた私よ。久々の実戦で少し興奮してたのもあったけど、やっぱり相手の話を聞かずに勝手に攻撃をしたら相手は当然自己防衛をするわ。そんなことを考えられないなんて私もまだまだ未熟ね」
リアスの反省の他の眷族も反応する
「そうですね。確かに部長が仰る通り彼…ゲンムに明白な敵対意識があったら今頃僕達は五体満足にはいられなかったはずですもんね」
「少なくてもゲンムのやったことは過剰防衛だとしても、先に攻めた以上過失はこちらにありますね」
「2人の言う通りですわね。ごめんなさいリアス、私も
そんな眷族の反応にリアスの意見にイッセーは反発していた自分が恥ずかしくなり、リアスは自分の未熟さが申し訳なくなったが王として再び命じた
「とにかく今後はゲンムに対しては友好的に接すること!分かったかしら?」
「「「「はい部長」」」」
こうしてリアス達の反省会は終わった
一方その頃、永人は帰宅し眠りについていた。が彼の意識は歯車と時計だらけの奇妙な場所に来ていた
「ここは…またあの人がいる場所か。みんないるよね?」
永人が呼びかけると彼の人格である飛彩・大我・貴利矢・黎斗の4人も永人の横に現れた。
ここは彼がゲーマードライバーとライダーガシャットを手に入れてから時々訪れるようになった世界で、彼がここに来るときは決まってある人物が呼んだ時だけであった
「いるんだろう?とっとと出てこい!」
大我が大声を出すと、どこからか黒をベースに緑色で縁取られたローブを着た人物が現れた。彼の名前と顔はここにいる5人は知らない、ただこの世界に自分達を連れて来たいうことだけは知っている。
「遅れてすまない諸君、君達がこの土地を縄張りにしている悪魔と接触したと聞いたので呼んだのだ」
「だったら今度からは事前に呼んで欲しいものだ。そうすればこっちも無駄な戦闘を避けることができた」
飛彩がイラつきながら呟いた。
「それに関しては謝罪しよう。しかし、先に物事を知るということは場合によっては先入観による偏見を持ち事態を悪化させる可能性もあるのでな」
ローブの男は頭を下げて謝罪し、そして再び話を始めた
「さて、今日呼んだのは君達が交戦した悪魔について話すためだ。君達もなぜ兵藤一誠があの場所にいたのか気になるだろう?」
ローブの男の問いに全員首を縦に振り、ローブの男はそのまま話を始めた。
実は永人達に俗に言う『裏の世界』について情報を提供しているのはこの男であった。しかし、前述の通り彼が何者か、またどうやって情報を集めているのかは永人達は知らなかった。
永人達は男から様々な話を聞いた。リアス・グレモリーの正体とその家系、今まで永人達がレベル1で取り出していた駒の正体、リアスが言っていた
聴き終えた後、永人達は不機嫌そうな顔立ちだった。今まで永人達が摘出していた
「なんでそんな物を悪魔は作ったんだ?出生率が低くても寿命が長いのだからすぐに滅ぶ訳でもないのに…」
永人の疑問にフードの男は答えた
「恐らく悪魔は人間やその他の生物の寿命と出生率のバランスを自分達のそれと比べ間違えたのだろう。
愚かなことだ。仮に全ての悪魔が100年に一回のペースで出産すれば、1万年の寿命が尽きるまでに100の子供が生まれ、その子供も同じようなペースで出産していけば悪魔の数は瞬時に膨れ上がり、現在の発展途上国が抱える問題に直面するのにな」
フードの男は呆れたように言う
「そう言えば木場君に対してレベル1で攻撃したら手応えは薄かったんですけど、これはいったい?」
永人が戦闘での違和感を思い出して聞いた
「恐らくは君達が今まで相手にしてきたのは主人を持たないはぐれ悪魔と違い、彼らはリアス・グレモリーという主人を持つ眷族悪魔であるのでレベル1の効果が効かなかったのだろう」
男の回答に永人達は納得する中、貴利矢が男に問いかけた
「それで自分達は今後はどうするの?そのリアスって女の子を倒すの?」
「いや、そうすれば彼女を溺愛している兄である魔王が君達を文字通り"消し"に来るだろう。それに彼女はまだ人間としても悪魔としても未熟な身だ、環境によっては人間と悪魔の両方にプラスに働く存在になり得る。もしも彼女から友好的な態度を取って入ればこちらもそうした方が良いだろう。
ところで黎斗、ガシャットの開発はどうなっているのだ?」
男の疑問に黎斗は待っていましたと言わんばかりの表情をした
「現在レベル3になるための5つのガシャットは完成間近だ。レベル5になるための「ドラゴナイトハンターZ」も同様だ。だが私が研究している『あのガシャット』は一応完成の目処は立っているが『死のデータ』が不足していて本来の力は出せそうに無い」
「お前、まだあのガシャットを…「デンジャラスゾンビ」なんて物騒なもんを作ろうとしていたのかよ。物好きな奴だ」
開発熱心な黎斗に対し大我は呆れたように話す
すると飛彩は揶揄うように呟いた
「確かにお化けや幽霊が苦手なお前にとっては嫌なガシャットだな、デンジャラスゾンビは」
飛彩の発言に周りは笑い出し大我は顔を赤くして拗ねた。もう直ぐ30になる男が幽霊が苦手だと言うのはやはり恥ずかしいのだろう
「さて諸君、今回の説明はこれで終わりとしよう。また何かあったら君達を呼ぼう」
男のセリフに全員が待ったをかけた
「ちょっと待って!今日こそは正体を教えてください!」
そう言うと男は決まってこう言い返す
「今は私の名を君達に明かすのは早すぎる」
そう言うと男は消えてしまった
「本当に何者なんだろうあの人?」
〈さぁな、少なくても私達の敵では無いことは確かだ。最も一番不気味ではあるがな〉
こうして永人の夜は開けていくのであった
以上、今後の方針を決める回でした
レベル3のガシャットは2巻で登場を予定しています
そしてデンジャラスゾンビの足りない『死のデータ』の採取相手は死なない彼にお願いしています
そしてフードの男の正体は…いずれ分かるさ、いずれな