High Scale D×D   作:クフフのナッポー

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異世界に飛ばされた永斗達、そこで待ち構えるものとはいったい…


Different spaceでの戦い

八坂救出作戦結構前に絶霧(ディメンジョン・ロスト)によって人間世界から異空間に飛ばされた永斗、飛彩、大我、貴利矢、黎斗、九重、アーシア、ゼノヴィア、黒歌、ロスヴァイセの10名。彼らを包む霧が晴れるとそこには古い日本家屋が立ち並ぶ場所だった。

 

「ここはもしや、二条城の本丸御殿か?もしもここが昼時の様に仮初めの景色だとしてら見事な再現度だ。」

九重は周囲を見渡しながら心当たりがある地名を答える。すると彼女の目に虚ろな目をした女性が映った。

 

「あれは…母上!今助けますぞ!」

それは彼女の母親であり京都の妖怪達の頭である八坂だった。会いたかった母親を見つけて敵地にも関わらず駆け寄ってしまう九重。

 

「九重姫、危ないですから下がってください!」

永斗は九重を止めようと声をかける。しかし無情にも九重へ緑色の光の矢が彼女に向かっており永斗達がどうあがいても直撃は免れない。だが運命は九重の死を許さなかった。

 

「九重姫はやらせんぞ。外道ども。」

突如九重前に紺色の影…風魔がポンッ!と煙を立てて現れては背中の刀で矢を切り捨てて九重を守り、そのまま彼女を抱えて永斗達のもとへと下がった。風魔はそのまま大きな声を出した。

 

「コソコソ隠れずに素直に出てきたらどうだ?君達が目指す英雄とは影に隠れてコソコソするような臆病者なのか?」

風魔の挑発に誘われたのかあるいは予めそういった段取りだったのか、建物によってできた死角や絶霧によるものと思われる霧から首領である曹操や幹部のヘラクレスをはじめとした英雄派の構成員が姿を見せた。

 

「これは驚いた。そこにいる赤龍帝の弟君やそのお仲間以外にもその神器ならざる力を使うものがいるとは驚きだ。そこの忍者よ、今からでも我々と一緒に英雄を目指す気はないか?君ならきっと後世に語り継がれる程の存在になること間違いなしだ。」

永斗達と初めて出会った時のように風魔にも勧誘をするが当の風魔は首を横に振った。

 

「あいにくと富や名声といった物には興味がなくてな。君達の誘いは断らせてもらうよ。」

「そうか…ならその力は人類には過ぎた力だ。そのような危険な力を三大勢力達に悪用される前に我々が破壊あるいは保護させてもらおう!」

風魔が誘いを断るといつも通りの身勝手な考えのもと英雄派が戦闘態勢を取る。対して永斗達も変身する準備をしたり武器を取り出したりする。しかしそんな中思わぬ乱入者が現れた。

 

「へー面白そうなことになってるな。俺も混ぜてくれよ。」

「え!ぱ、パラド、どうしてここに?」

「理由なんて別にいいだろう?俺は俺がやりたいようにゲーム(戦い)をするだけだからさ。

ま、強いて言えば…決着付けずに逃げた奴を仕留めに来たってところかな?」『PERFECT PUZZLE!』

まるで最初からそこにいたのか、突如として姿を現したパラド。彼はそのままガシャットを起動して仮面ライダーパラドクスに変身して手首をブラブラさせて解していた。パラドの乱入に永斗達はもちろん英雄派も驚いていた。特に永斗達が夏休みに入る前後に勧誘を行い返り討ちにあった曹操に関してはあの時の恐怖を思い出したのか顔から血の気がなくなり、息も荒くなっていた。

 

「構うな!奴らを全員始末しろ!」

まるで怯えた子供のような表情で曹操は命令すると、多少戸惑いながらも英雄派は皆永斗達に対して攻撃を始めた。

無論、永斗達も素直に攻撃を受けるつもりはなかった。風魔が指をパチンと鳴らすと彼の尖兵である忍者プレイヤー達が先程の風魔と同様に煙とともに登場し、文字通り壁となって英雄派達の攻撃を凌いでいた。

 

「諸君、今のうちに変身するんだ!」

「は、はい!」『TOKIMEKI CRISIS!』

「言われなくてもそのつもりだ!グレードX…」『DANGEROUS ZOMBIE!』

「テロリストにかける情けはないからな、容赦はしない。術式レベル50!」『TADDLE FANTASY!』

「さっさとケリをつけてやる。第伍拾戦術!」『BANG BANG SIMULATIONS!』

アーシアと黎斗はレベルXに、飛彩と大我は一気にレベル50となり、戦い始める。ライダーでないゼノヴィア、黒歌、ロスヴァイセもそれぞれ構え戦闘を始める。そんな中風魔からガシャットを貰った貴利矢と永斗は早速そのガシャットを使うことにした。

 

「それじゃノリノリで行きますかね!」『BAKUSOU TURBO!』

「ああ、いこう!」『MIGHTY CREATOR VRX!』

永斗と貴利矢はそれぞれ右のスロットにガシャットを挿し込んではレバーを展開し変身した。

 

「大変身!」

ガシャット!ガチャーン!レベルアップ!天地創造の力!ゲットメイク!未来のゲーマー!マイティクリエイターVRX!!』

「50速、変身!」

ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!疾走!競走!Let's go!Here we go!爆走ターボ!!

風魔から貰ったガシャットで、エグゼイドはクリエイターゲーマーに、レーザーはレベル50のターボゲーマーにそれぞれ変身した。のだが…

 

「あれれ、可笑しいな?風魔さん、これって一応レベル50なんだよな?なんか何処と無くハンターバイクゲーマー(レベル5)からハンターの部分取り外して手足つけただけって感じで貧相なんだけど。それに対して永斗の方はマントとかVRゴーグルっぽいのがあって強そうなんだけど!」

レベル50となったレーザーは人型ではあったがブレイブやスナイプのようにゲーマを装着せずに、他のライダーのレベル2のようなシンプルな姿であった。逆にクリエイターゲーマーはレベル2をベースに上半身を包む白いアーマ。頭部には白いVRヘッド。腰にはマントと一目で強化されたことが分かる。だが先程触れた通り、今のレーザーはこれでもかと言わんばかりにシンプルな姿だった。

 

「渡した時に言ったはずだ。『このゲームはマシンのカスタマイズでは無くレーサーのステータスが重視される』ことと『レベル3用のガシャットなどと併用して使える』と。シンプルな姿なのはそれ故にだ。ひょっとして私の言葉足らずだったか?」

風魔が首を傾げていると彼の影から突如英雄派の人間が出現し、手に持ったナイフで風魔の首を刺そうとしていた。

 

「風魔!やらせるかよ!」

レーザーは風魔を助けようと走り出す。すると、ある事に気がついた

 

「(スゲェ、動きが今までとは比べ物にならないぐらい速くなってる。レベル50は伊達じゃないってことか。)オラァ!」

軽快なダッシュで風魔の元に辿り着いたレーザーは右ストレートで英雄派の人間を殴り風魔を守った。

 

「いやはや助かったよ貴利矢くん。」

「どういたしまして、と言うよりアンタさっきのわざと見逃してただろ?」

「はてさて何のことやら?だが、助けられてばかりと言うのも性に合わん。私も少しばかり本気を出すか。」

「へへへ、いいじゃん。ノリノリで行こうぜ!」

風魔とレーザーは拳を合わせると忍者プレイヤー達が足止めしている方へと走り出した。

 

 

 

ついに始まった八坂を巡る戦闘。数で劣るエグゼイド達が圧倒的に不利になるのは明白だった。だが英雄派はエグゼイドに曹操を、ブレイブにジークフリートを、スナイプにヘラクレスを、そしてゲンムにジャンヌをそれぞれマンツーマンで当たらせてるといったわざわざ自分達にとってアドバンテージである数での攻めを捨てるという戦略をとっていた。

これはひとえに、『英雄とは困難を一人で超えてこそ箔がつき、その困難が大きければ大きいほど意味がある。』といった現実を見ていない夢見がちな思考によるものだった。そして、そんな考えが己の首を締めることになった。

 

「いくぞォ、エセ騎士!これが僕の禁手(バランス・ブレイク)阿修羅と魔龍の宴(カオスエッジ・アスラ・レヴィッジ)』だ!」

背中から4つの手が生え六刀流となりかつて一方的にやられたブレイブ レベル50に襲いかかるジークフリート。だがブレイブしか見えていなかった彼は自身の懐に潜り込んでいた1匹の黒猫の存在を全く認識していなかった。

 

「悪けど、ウチの未来の旦那様をそう簡単にやらせてないわよ!」

普通の猫の姿で接近してから本来の姿に瞬時に変化し、気のこもった張り手をジークフリートの腹にぶつける黒歌。張り手が直撃したジークフリートは足を踏ん張るが少しばかり後退する。ジークフリートは黒歌睨みつけた。

 

「汚らわしい妖怪の女が英雄たる僕の邪魔をしないでくれるか。そこのエセ騎士も2対1で戦うなんてプライドはないのか?」

ジークフリートの言い分に対し黒歌とブレイブは冷静に言い返した。

 

「そのセリフ、今風貴利矢達が足止めしている構成員達を引き連れてるお前達が言うのか?だとしたらお前達の目指す英雄とは随分みみっちい物なんだな。」

「あら、そんなに言うなら貴方も本当に信頼できるパートナーと一緒に戦ったらどうなの?聞けばジークフリートって名乗ってるくせにシグルドの末裔らしいからてっきり彼らの奥さんであるクリームヒルトやブリュンヒルデに値する相手がいるかと思ったんだけど、ひょっとして…ボッチ?」

「う、うるさいうるさい!英雄は一人で試練を乗り越えてこそ価値があるんだ!」

黒歌のボッチ発言に怒ったのか、大声を出しながら剣を振るうジークフリート。ブレイブと黒歌は互いに目配せしてジークフリートへ接近する。

 

 

 

一方、ヘラクレスとスナイプの戦いは現代の日本では直接見れないであろう爆撃戦となっていた。

 

「禁手『超人による悪意の波動(デトネイション・マイティ・コメット)』発動!これで終わりだ、片目野郎!」

ヘラクレスの背中からミサイルのような突起を生やし、スナイプ レベル50に対してミサイル攻撃を仕掛ける。スナイプは10門の砲門でミサイルを撃ち落とすが一つだけ撃ち漏らし被弾する

 

「クソ…一発貰っちまった…」

「ハハハ!これで終わりだ化け物!」

勝ち誇ったかのように笑いながらミサイルを放つヘラクレス。対してスナイプはダメージのせいで対処が遅れてしまい追撃は免れそうにはなかった。

だが、この戦場の女神(ヴァルキリー)思い人(スナイプ)の敗北をよしとしなかった。

 

「防御系の魔法は苦手ですが、雪玉や投石なんかを撃ち落とすのは子供の時から得意です。そーれ!」

スナイプの前にヴァルキリーの鎧姿のロスヴァイセが立ち魔法陣を展開。そして対空砲さながらヘラクレスのミサイルへ魔法の弾幕が展開して全てのミサイル撃ち落とした。ロスヴァイセの乱入にヘラクレスは腹を立てた。

 

「おい女。テメェ男の戦いに水差すんじゃねぇよ。そもそもテメェは英雄に仕えるヴァルキリーだろうが!なんでそんな化け物なんかより俺の援護をしろよ!今ならそのいい見た目に免じて俺の女にしてやるから許してやるぜ」

ヴァルキリーは英雄に仕える存在。つまり、英雄の子孫であったり魂を継いでいる自分達に仕えるべきだ。

そう言いながらも最後の方は欲がダダ漏れなヘラクレスにロスヴァイセは不快感丸出しな表情だった

 

「お言葉ですが私達ヴァルキリーは英雄であれば誰でもお仕えする訳では無く、ヴァルハラが認め私達自身生涯をかけてお仕えしたいと思った方のみにお仕えするのです。貴方達のような英雄を自称しなおかつ名を汚す貴方達なんかヴァルハラは受け入れお断りですし、個人的に言わせれば貴方みたいな暴力的な男は生理的に無理です!これでも喰らいなさいナンパ野郎!」

「この、クソアマが!とっ捕まえて俺の上でヒィヒィ言わせてやるぞオラァ!」

ロスヴァイセに罵声を飛ばされたうえに、魔法の集中砲火を受けたヘラクレスは持ち前の頑丈さで耐えていた。先程の一撃に自身があったのかロスヴァイセはヘラクレスに驚きを隠せなかった。

 

「そんな…今の一撃はかなりの威力があったのに耐えるなんて…」

驚くロスヴァイセにヘラクレスはニヤリと笑った。

 

「見たか、これこそ俺がヘラクレスたる証拠だ。覚悟しろよクソアマ。俺は手加減ってのが苦手だからな、これから覚悟しろよ。」

ロスヴァイセに恐怖心を与え心を折るためか、少しずつロスヴァイセに歩み寄るヘラクレス。

絶体絶命と言わんばかりの状況だがロスヴァイセは恐怖に染まるどころか、むしろ余裕そうな笑みを浮かべていた。ヘラクレスは面白くなさそうに顔をしかめながら彼女に問いかけた。

 

「おい、なんでお前さんはこんな危機的状況で笑っていられるんだ?普通だったらもっと怖がれよ。」

ヘラクレスの問いにロスヴァイセは表情を変えず答えた。

 

「残念ですが今の私は貴方なんか怖くありませんよ。だって…貴方が私に釘付けになってくれたお陰で時間稼ぎはできたのですからね!」

「時間稼ぎ?まさかお前、あの片目野郎のために………!」

ロスヴァイセの答えにハッとするヘラクレス。そうロスヴァイセの狙いはスナイプに態勢を整える時間を与えることであり、ヘラクレスはそれにまんまと引っかかったのであった。

 

「そのまさかだ。パチモンヘラクレス」

回復したスナイプは両手の主砲による砲撃でヘラクレスを狙撃し、ロスヴァイセはタイミングを合わせてヘラクレスの近くからスナイプの元へと駆け出した。スナイプはロスヴァイセに礼を言った

 

「時間稼ぎ助かった。借りを作っちまったな。」

「か、借りだなんてこんな状況ですし気にしませんよ!………そ、それに私は貴方のことが好きですし……」

スナイプの言葉に照れるロスヴァイセ。片思いしている相手からの礼にテンションが上がり小声ではあるが思わず秘めたる思いも漏らしてしまう。もしもここで相手が一誠ならば聞き逃していたかもしれないが今回はそうはいかなかった。

 

「おい、今『貴方のことが好き』って…どういうことだ!?」

「え、ひょっとして聞こえてましたか!?これはですね……その…えっと?」

彼女の小声を聞いてしまったスナイプは戦闘中であるにも関わらずことの真意を聞こうとし、当のロスヴァイセもまさか聞かれるとは思わずどう返せば良いのか分からず困惑してしまい、2人の間にどこか甘酸っぱい空気が流れ始める。

 

「おいお前らぁ!俺を忘れてるんじゃねぇ!」

甘い空気の2人にツッコミを入れたヘラクレス。今この場において彼の言い分は正しかった。

 

 

 

一方、(自称)ジャンヌ(聖女)ゲンム(ゾンビ)の戦いは…

「禁手『断罪の聖龍(ステイク・ビクティム・ドラグーン)』!聖女であるジャンヌ・ダルク。その魂を受け継いだ私を愚弄したあのゾンビを殺しなさい。」

自分の意思で任意の聖剣を作り出せる神器(セイクリッド・ギア)聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)』の使い手である彼女は体が聖剣でできたさまざまな龍による物量攻撃でゲンムを倒そうとした。もしもゲンムが普通のゾンビなら彼女の扱う聖剣は猛毒でしかないが、彼は普通のゾンビではないので意味がなく、また物量攻撃も特に効果はなかった。

 

「数で勝負を決めるつもりか。だがな、ゾンビといえば増殖能力が付き物だぞ。」

ゲンムはバグルドライバーのAとB、それぞれのボタンを同時に押しその後Bだけを押し必殺技を発動した。

 

『CRITICAL DEAD!』

するとゲンムの周辺に黒い沼地のようなものが広がりそこからゲンムのコピーが大量に出現し、ジャンヌの龍へと進軍した。コピーゲンムの戦闘能力は本物に比べると低い。だが、一体一体が自爆と腐敗能力を持ちという大変嫌らしく、ジャンヌの龍達も爆発や腐敗によって数を減らされてしまいジャンヌの元にゲンム本体の接近を許すことになった。

 

 

 

そして、パラド改め仮面ライダーパラドクスは曹操が相手をする。かと思えば彼の目の前にはアーシア改め仮面ライダーポッピーが立っていた。

 

「またお前か。そこをどけよ。俺は今からあの槍使いの男(曹操)に用があるんだ。」

ディオドラを始末しようとした時に邪魔されたことを覚えているのかポッピー(アーシア)に対して苛立ちながら威圧感を出す。だがかのじょはその場を退かなかった。

 

「貴方の相手は私がします。」

「スペックである程度はカバーできるとはいえ、俺とお前とじゃ経験の差がありすぎる。はっきり言って勝負は目に見えているぜ。なのになんで戦おうとするんだ?」

強くまっすぐパラドクスを見つめるポッピー。そんな彼女の行動がパラドクスには理解できなかった。

 

「それは上手く言葉にできないけど、でも思うんです。貴方が悲しそうだと。」

「…………何?」

ポッピーが理由を言った途端、パラドクスからの威圧が更に増し、そこに殺気も加わった。ポッピーは震えそうになる体に鞭を入れて話し続ける。

 

「貴方は、簡単に人の命を奪おうとします。そんな貴方を見ていると貴方の心が泣いているように…どこか悲しそうで、それでいて何かを欲しているような気がするんです。貴方は『敗者には敗者にふさわしいエンディング()がある』と言っていました。それは自分と対等な立場の誰かがいないから…「偉そうに、分かったように説教するんじゃねぇ!」…!!」

ポッピーの話の途中に大声を出すパラドクス。何かが彼の怒りに触れたのか肩で息をしていた。

 

「お前は俺の心を滾らせた。いいぜ、望み通り相手をしてやるぜ。」

闘争心全開でポッピーに向き合うパラドクス。

圧倒的な実力差がある中、仮面ライダーポッピーの決死の戦いが始まる。




ゼノヴィア「わ、私の出番は?(震え声)」
つ、次の話で絶対に出すのでそれまで我慢を!
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