次の投稿は1週間後と言ったな?アレは嘘だ(ごめんなさい。テスト勉強からの逃避行動です。イケナイと思いながらも指が動いちゃったんです!!)。
一周年、皆さんありがとうございます!
今回は『無型の剣聖』で語られる事なく経過してしまった話を書いてみようと思います。
⚠︎今回の▶︎△◀︎▶︎△◀︎は視点の変更ではなく、次の話へ移行する場合に使用します。
例)
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〜 なんでも解決!アルえもん! 〜
「アルえもーん!」
「なんだい、和人くん」
「アスナと喧嘩しちまったー!!」
「いや、知らんがな」
〜 END 〜
▶︎△◀︎▶︎△◀︎
〜 特撮番組クラインの春 〜
「いや、こねぇよ?」
〜 END 〜
の様な形になります。今回の特別仕様ですね、これで話の切り替えが分かりやすくなれば良いのですが……。まあ、本編に行ってみよう!
一周年記念!小ネタ集
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〜 嵐を呼んだカップリング論争 〜
アインクラッドのとある階層、ここには複数のメンバーが集まっていた。キリト、アスナ、アルス、エギル、クライン、リズベットである。
「ねぇ……これはどういう事かな!?」
アスナが机に叩きつけた一枚の紙。どうやらその紙の内容が今回の論争を巻き起こしたらしい。それもそのはずだ、何故ならその紙は攻略組の知られざる一面を掲載したある種の新聞の様な物なのだが、その紙には、【カップリング論争遂に決着!】とデカデカと書かれていたのだ。
「えーっと、なになに……カップリング、第3位シュミット&エギル………!?」
クラインが読み上げた瞬間にこの場の全員が音速を超えた速さでエギルを見るが、当の本人は現実逃避気味に項垂れていた。
「エギル……、お前」
「やめろぉ!?俺はそんなんじゃねぇんだ!しっかりとリアルに嫁がいるんだぁ!!」
「分かってる、俺は信じてるぜ、お前がそんな奴じゃないってな」
キリトにドン引きされていたエギルの肩を励ます様に叩くアルス。エギルは信じてくれるものがいた事が嬉しいのか声も出ない様子だったが……。
「だから、これから半径3m以内に近づかない様にしてくれ」
「・・・・_:(´ཀ`」 ∠):」
アルスの止めると言わんばかりの言葉を聞き、口からポリゴンを吐きながら倒れた。エギルが再起不能になったのを見て、アルスは……。
「……愉悦」
ボソリと呟いた。
そんな彼を放置する様に他のメンバーは頭を抱えていた。
「なんなのよ、このランキング!?」
「ロクでもないわね……あ、でも見て?2位にキリト&アスナって!」
「へっ!?///」
リズベットの発見にアスナが赤面する。
キリトはキリトで照れた様に顔を逸らした。
意外とまともな事も書いてあるなと一同が考えた瞬間、残酷な現実を叩きつける様に空気を読まないクラインが続きを読む。
「えーっと、第1位……キリト&アルス………」
その声にこの場の空気がビシリっ!と凍り付く。両手で頰を抑えて赤面しながらクネクネしてたアスナはクラインを正気の無い目で捉えた。
キリトは照れていた様な表情を凍りつかせ、剣を二本握っていた。
「ちょ、ちょっと待とうぜお二人さん……!!?」
その後に続く言葉は無かった。
代わりに聞こえてきたのは男の断末魔のみ。
空気を読まない男を始末した2人は改めて紙をみる。
《ベストカップリング第1位 キリト&アルス》
たしかにそう書いてあったのだ。
アスナの眼の色が変わる。その双眸は真っ直ぐにキリトを射抜いていた。その視線を受けたキリトは助けを求める様にアルスに視線を向ける。それに吊られたようにアスナも彼に視線を向けるが……。
「・・・・///」
アルスは無言で頰を染めて顔を逸らした。
「キリトくん!?」
「ちょっ!?誤解だーーー!アルス、頼むから赤くなるのやめて何か言ってくれよ!?」
キリトがアルスの肩を掴んで揺らす。
「・・・・優しくして///」
アルスは案外綺麗な裏声でそう言った。
無論、頰を染めながら。
「キィーリィートォーくぅーん!?」
「ご、誤解なんだーーーーーーっ!!!!!」
「待ちなさぁぁぁぁぁい!!!」
アスナはレイピアを抜きはなち、キリトに向ける。
キリトはそれを見て、ヒッ!?と短く悲鳴を上げ、弁解しながら全力疾走で逃げて行く。無論、アスナはそれを追って出て行った。
「………」
「………」
残る男女はアルスとリズベット。
エギルとクラインの屍が転がるその小屋で2人は意味ありげに向かい合い、見つめ合い、キリトとアスナが出て行った方向を見ながら互いに笑いを浮かべていた。
「「……愉悦」」
2人の零した邪悪な嗤いと呟きがその場を支配していた。
〜 END 〜
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〜 ユニークスキル 〜
アインクラッドの第50層のとあるホームで2つの斬撃がぶつかり合う。
「なかなか二刀流が上手くなったんじゃないか?」
「お前も使えるソードスキルが増えたんじゃないのか?」
お互いに剣を鞘に収めて、コマンドを呼び出して飲み物を取り出す。
2人はユニークスキル……キリトの二刀流の熟練度を上げるために打ち合って練習していたのだ。なので、練習に一休止が付いたとなれば会話の話題はユニークスキルに関するものになって行く。
「やっぱり、バランスブレイカーだよな。とてもじゃないが、茅場晶彦がこれをデザインした真意が読めない……。あの男はどこまでもフェアな事を望むと思うんだ」
「確かに……ヒースクリフの《神聖剣》は攻防一体。お前の《二刀流》は超連撃。俺の《無型》は相性とカテゴリー無視。控えめに言って強過ぎだ」
「ああ。ヒースクリフの神聖剣で注意を惹きつつ攻撃。その隙にお前の無型で相性有利なカテゴリーのソードスキルで敵の部位を破壊。それで出来た弱点に俺の二刀流で連撃を叩き込む……。この時点で完璧な連携と言えるだろうな」
「俺達3人でそれぞれの役目を担うパーティーのリーダーをやれば間違いなく生存率は高まるし、効率も上がるだろう……問題は——」
「「俺達が他の攻略組に嫌われててそれどころじゃないってところなんだよなぁ……」」
2人は溜息を吐き、気分を変えるために攻撃効率とかから《無型》についての話題に変える。
「てか、《無型》って専用のスキルないのか?」
「急にどうした?」
「いやさ、俺の二刀流って一応は片手剣ソードスキルも使えるし、二刀流用のソードスキルもあるじゃん?ユニークスキル使いって俺とお前とヒースクリフ以外に知らないから気になって」
「……一応はある」
「まじか、使ってるところ見た事何気がするんだけど?」
「何というか、デメリットが凄まじくてさ……、使ったら『相手の武器を破壊できるけど自分の武器の耐久値が1』になったり、『必ず相手を倒せるけど自分もHPが0になる』とかな」
「うわぁ……、諸刃の剣すぎるだろ」
「ますます茅場晶彦が何を考えていたのか分からなくなってきた……」
2人はしばらく首を捻っていたが、やがて考える事を止めた。
〜 END 〜
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〜 アルスの虫嫌い 〜
「ひぃぃぃぃぃ!?」
「せ、先輩!?」
アンダーワールド、央都セントリア、ノーランガルス帝立修剣学院の上級修剣士専用寮にアルスの悲鳴が響く。それを聞いたロニエは何事かとアルスの部屋に飛び込んで来た。
「ロニエ!来ちゃダメだ!ここから逃げろ、今すぐにっ!!」
「何故ですか!?」
「奴が……奴が!!?」
ロニエは驚いていた。基本的に冷静で、神聖術にも剣術にも長けていて、この前のような藍色の騎士の様な強大な敵にも立ち向かっていくアルスが冷静さを失い、怯えていたのだ。
そんな時、ロニエの足下を10cm程の蜘蛛が悠々と歩いていたのだ。その大きさとこれがこの部屋にいる事に驚いたが、まさかと思いつつもアルスをみる。
「システムコール・ジェネェレイト——」
神聖術を唱えていた。
それもふざけた様子の全く見えない本気で怯えた表情で。
何というか、ロニエはその普段のアルスからは想像もつかないか弱い姿を見ていて保護欲の様な物が湧いてきたのだ。
「大丈夫ですよ、先輩。私に任せて下さい」
優しく、アルスを落ち着かせる様にロニエは微笑んで、スカートから手巾を取り出して蜘蛛を潰さない様に加減して捕まえ、開け放たれている窓から外へ向かって思いっきり投げた。
「ろ、ロニエは虫大丈夫なのか……?」
「はい、私の実家だと庭とかで良く見かけるんです。偶に家に入り込む事がありましたし、父も虫嫌いなものですから私や母、弟が虫退治をしてましたのである程度慣れてるんです!」
「おお……。君もそうだけど君のお母さんも弟くんも頼もしいな」
アルスの本気で感心した様な表情にロニエは少し居たたまれなくなりつつも、これは何かとアピールするチャンスなのでは?と思い当たったのか、未だに震えているアルスの手を握り、笑いかけた。
「これからは私が退治しますから、先輩は安心してください!」
後輩の笑顔を受けつつも情け無い思いで一杯なアルスだったが、アインクラッドで様々なトラウマを持つアルスだが、巨大なムカデモンスターや【G】に追いかけ回された事がトラウマとなって虫だけは克服できなかったのだ。
「た、頼りにしてます……」
よって、項垂れながらお願いする以外の選択肢はなかった。
因みに、後に騒ぎを聞きつけたユージオが情け無いから虫くらいで怯えないでよ!?と説教をしていたのだが、ユージオに同意を求められた際にロニエは。
「虫に関しては苦手な人は本当に苦手ですから……仕方ないですよ」
と誤魔化したが、内心で。
(先輩の意外な一面が見れて嬉しかったかな♪)
と考えていた。恋は盲目とは正にこの事である。
〜 END 〜
▶︎△◀︎▶︎△◀︎
〜 何でも解決!アルえもん!! 〜
ルーリッドの村周辺。記憶を失ったアルスと彼を守りながら生活する若者が4人。これは、そんな彼らの日常を描いた物語である。
「うわーん!アルえもーーん!!」
「なんだい?キリトくん」
「家の雨漏りが酷いんだ、どうにかしてよー!」
「しょうがないなぁ、キリトくんはー」
アルスは立ち上がるとまだ雨の降る屋外へと出た。
「システムコール——」
そして唐突に神聖術を起動。23句にも及ぶ神聖語を唱えて左手に握った杖を天へと翳す。するとたちまち杖から光が天へと登り、雨雲を消しとばしたのだ。
「———ハッ!!」
次にアルスは右手をキリトとユージオの住む家へと向けて心意を発動させる。それと同時に彼らの家からゴリっゴリっと音が鳴り響き、やがて静かになる。
「はい、天候も晴れにしたし、お前達の家を心意で解析した結果。少し隙間が多かったみたいなんで心意で材木を少し成長させたんだ。これで雨漏りはしないはずだ」
「・・・・えっと、ありがとう」
キリトは頼んでおいてなんだが、予想斜め上の解決方法にドン引きしていた。
———
「アルえもーん!」
「なんだねユーちゃん?」
「樵の手伝いしてるんだけど斧が軽すぎて違和感が凄いんだ、どうにかならないかい?」
「しょうがないなぁ、ユーちゃんはー」
アルスはそう言ってユージオが持っていた《竜骨の斧》を受け取って少し瞑想した後に目を見開いて神聖術を唱えた。
「システムコール・コンバージョン・マテリアル・フロム・ドラゴンズボーン・トゥ・オリハルコン・ディスチャージ!」
アルスの術が終わると同時に《竜骨の斧》はその白い色から金属質の蒼……メタリックブルーとでも言うべき色へと姿を変えていた。
「はい、これで違和感は取れた筈だよ」
「え、あ、ありがとう……うっ!?」
ユージオはアルスから斧を受け取るが、その重さに驚愕した。青薔薇の剣には及ばないが、負けず劣らずな重さ。
「あ、あの……軽く3倍くらい重くなってるんだけど、何が起きたんだい?」
「ん?ああ……材質変換術式で材質を竜骨から神器とかを作るときに使われたりする神石オリハルコンに変換したんだ。ユーちゃんくらいの権限で丁度いい重さとなると準神器級じゃないと難しいからな」
「あ、えっと……う、うん。助かったよ」
ユージオは目の前で管理者のみに許された術式を見れた感動よりもそれを片手間で使う自分の親友に驚いていた。
———
それからと言うもの、割と凄い無茶振りがアルスを襲う。
「そーらーを自由にー飛びたーいなー!」
「……心意で飛べば良くね?」
ある時はキリトの歌を聴きながら実際に心意で空に立ってみたり。
「み、水の上に立ちたいな!」
「ん、システムコール!」
ユージオの水の上に立ちたい発言を聞いて重力操作術式でユージオが水に反発する状態にしてみたり。
キリトとユージオの無茶振りはさまざまな方法で達成されていくのだった。
〜 何でも解決!アルえもん!!完 〜
後書き
はい、ネタを突っ込んでみました。
一番最初のはアルスの設定であったキリトとアルスのカップリングが攻略組で公式になりつつあったり、キリトとアスナをリズベットと共にからかっていると言う物をエピソード化したものです。
2番目は無型の重要設定をちらっと登場させてみました。ぶっちゃけて言うと、アルスとキリトに攻略組っぽい会話をさせてみたかったんです。
3番目、なんとなくアルスにそんな設定があったなぁー的なノリと本編で最近全く絡みが無かったロニエとアルスを絡ませてみたくて書きました。まあ、アルス虫ダメならなんでシャーロットは大丈夫だったの?と聞かれると……。戦闘中でスイッチが入ってたからと言うことにしておいて下さい。
4番目、『何でも解決!アルえもん!!』。これは本編書いていて思いついたネタです。神聖術で野菜を作って、心意で育てたり、心意で洗濯物したりと……お前、剣士やめて主婦でいいんじゃね?と読み返して思ったことはここだけの話です。
以上で一周年記念を終わります。
何となくノリで書いてみたものなので完成度はなんとも言えないのですが、「ああ、こんな設定なのね」とか、そんな感じで受け取ってもらえると嬉しいです!
それでは閲覧ありがとうございました!
これからも『無型の剣聖』をよろしくお願いします。