SAO 〜無型の剣聖〜   作:mogami

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追記、ご指摘をうけましたので、修正を加えました。
オブジョエクト✖︎
オブジェクト◯
これからも指摘、感想等をお待ちしています!


9話 上級修剣士生活 その4

「ふぁ〜あ!………よく寝た」

 

えーと、俺は藍色の騎士と戦い、勝って、気絶した。うん。覚えてる。

 

「むにゅ〜………」

 

「ん?」

 

何やら可愛らしい事が聞こえていた。

体を起して声の主を探すと、意外と近くにいた。

……ロニエだ。さっきから何やら握られてるような感触があったのはロニエが手を握っていたかららしい。

 

「………ん?」

 

カタンと扉が開く音がしたので目を向けると、

 

「おお!アルス、起きたか」

 

「ああ。おはよう、キリト」

 

「おはようって…お前、どんだけ寝てか分かるか?」

 

「……その言い方的に数時間ではなさそうだな」

 

キリトは部屋のカーテンを開ける。

それと同時に朝日が差し込んでくる。

 

「2日だ」

 

「……まじかよ」

 

2日?流石に予想外だ。

 

「ロニエはずっとお前の看病してたんだからしっかり感謝しておけよ?」

 

「ふっ……だな」

 

ベットに突っ伏すように寝ているロニエの頭を手を握られていない方の手で撫でる。

 

………この状況で頭を撫でたくなるのは何故だろう。

 

「にゅう〜………ん?」

 

「あ、悪い……起しちまったか?」

 

にゅう〜って……まあ、もぞもぞして、寝惚け眼を擦りながら体を起こしたロニエとバッチリと目が合った。

 

「せ、せせせせ!先輩!?大丈夫なんですか!?」

 

「だ、大丈夫だ!ロニエ、顔が近い!」

 

目が合うと同時にロニエが物凄い勢いで迫って来る。

 

「〜〜〜〜!!」

 

あ、今度は顔が赤くなった……よう分からん。

 

「……まあ、心配かけてすまなかったな」

 

「う、うう……せんぱぁぁぁぁぁい!!」

 

とりあえず安心させてやりたくて言ってみたのだが……

 

「うぉぉぉぉおお!?」

 

泣きながら抱きつかれてしまった。

……流石に心配させすぎてしまったかな。

 

「よしよし……」

 

SAOやらALOで俺が実体化した時にユイがよくこんな事になったっけ……

 

「よしよし……」

 

「ふぇぇぇえええん!!」

 

……今日はよくロニエを泣かせる日だな。

 

——

 

「落ち着いたか?」

 

「はい……申し訳ありません……」

 

「いや、こっちこそごめんな。……こんな俺で良ければこれからも俺の傍付きでいてくれるか?」

 

「はい!もちろんです!」

 

ロニエが泣き止んだ頃、俺の傍付きでいてくれるかを確認した……即答で答えを貰えるとやっぱりホッとするな。

 

「あー……そろそろいいか?」

 

「「は、はいっ!?」」

 

「やれやれ……相棒に春が来たのは嬉しいが「……確かに季節的には春だな」……前言撤回、ロニエ……その、なんだ。頑張れ……」

 

「はい!頑張ります!!」

 

ん?よく分からんな………春がどうこうとか……それにロニエも話について行けてるみたいだし。

 

「それで、キリト。何をしに来たんだ?」

 

「おお……そうだった。アズリカ先生がお前を呼んでるぜ、あと……これを持ってこいだとさ」

 

キリトはそう言ってテーブルの上に置いてあった、白い玉ととても暗い藍色の玉を指差す。

………そこに置いてあったこと自体知らなかったんですがそれは?

 

——

 

「——ですから今度はあの様な無茶はしないように」

 

「はい……分かりました」

 

キリトにアズリカ先生に呼ばれていると知らされてから……約3時間。説教を受けていた。

 

「それはそれとして……アルス上級修剣士」

 

「は、はい!」

 

……まだ何かあるのかね?

 

「まずはこの前、あなたが倒れた時に手にしていた宝玉を持って来てますね?」

 

「あ、はい……っと、これでいいですか?」

 

とりあえずポケットにしまっていた暗い藍色の玉を取り出す。

 

「それでは、私の後に続いて詠唱して下さい」

 

「え、あっはい!」

 

……一体なんなんだろうな。

 

「システムコール」

 

「し、システムコール」

 

……神聖術かな?

 

「オブジェクト・ID」

 

「……オブジェクト・ID」

 

この詠唱は……たしか、キリトがオベイロンとの戦いで……エクスキャリバーを呼び出した時の……

 

「後はあなたのイメージした物を思い浮かべて名を呼びなさい!」

 

俺のイメージする物………そんなのは決まっている。

 

「ペイルライダー・ジェネレート!!」

 

俺が叫ぶと、暗い藍色の玉が輝きながら宙へ舞う。

 

「な、なんだ!?」

 

「これは……?」

 

玉が今まで見たことの無いような光を放ち、その姿が変化して行く。

 

そして光が収まった時、それはゆっくりと俺の手の中に落ちてきた。

 

「……」

 

柄を含めて全体的に剣十字の様な形で、黒藍色の皮仕立ての柄、ナックルガードは左右に出ており、先端は西洋剣の切っ先の様に鋭い。刀身は鞘に収まっているが、鞘の色も黒藍色。剣を構成するパーツ全てが黒藍色で統一されている。

 

「む……」

 

鞘から剣を抜き放つとその刀身も露わになる。

ナックルガードから刀身の切っ先まで吸い込まれる様な黒藍色。それも、金属質のそれではなく、まるで硝子の様だった。

 

「……それがあなたの剣、なのですね」

 

「はい……この剣の銘は………」

 

ペイルライダー……青ざめた馬、死の象徴。そして黒藍色の剣。

 

「《黒藍の死剣》です……」

 

「黒藍の死剣……あなたにその剣の記憶は見えますか?」

 

「剣の……記憶、ですか?」

 

剣の記憶?今まで出てきたことのない単語が出てきたな……

 

「……いえ、ひとまず今日はもう戻りなさい。そしてこれからは毎日、私の元を訪れるように」

 

「は、はあ……」

 

……まあ、念願の剣を手に入れた事だし……良いか。

 

——

 

「ただいま〜」

 

「あ、アルス先輩!本日の掃除完了しまし……た」

 

俺達の部屋に戻るとロニエが部屋の掃除を終わらせたようだ。

 

「うん、ありがと!」

 

「い、いえ……」

 

そう答えるロニエの目線は俺の手の中にある、黒藍の死剣に釘付けになっている。

 

「やあ、アルス。おかえり……ってその剣は!?」

 

「ん?どうした、ユージオ……って!?」

 

「「………」」

ユージオ、キリト、セルカにティーゼも固まった。

えっと……みんなの視線が剣に釘付けに。

 

「………け、剣を手に入れました。実は——」

 

そしてこの場のみんなにさっきまでの事を説明した。

黒藍の死剣のこと、アズリカ先生にこれから毎日会いに行かねばならないこと。

 

みんな剣の事は祝ってくれたが、アズリカ先生に会いに行くと言うを話した時のロニエの顔が印象的だった。

 

 




やったね!主人公くん!剣を手に入れたね!
ちなみに見た目に関してはこのシリーズの序盤の後書きで設定した通り、形はユナイティウォークスです。色が黒藍色で硝子ちっくな部分以外違いはありません!

それでは閲覧ありがとうございました!
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