今年もよろしくお願いいたします!
ついでに感想などもよろしくお願いします!
—暗い。
目が覚めるとかつて見た事のある光景があった。
ただただ暗い森の中……蠢めく植物型モンスター《リトルネペント》の群れ、それらに必死に抗おうともがく1人の少年。
「あれは……コペル!?」
かつて俺やキリトを
「っ!?避けろコペル!!」
状況はコペルの劣勢、咄嗟に手を伸ばそうとするが体が動かず、叫ぶ事しか出来ない。
「ぐあぁぁぁあぁあ!!」
だが、俺の叫びは届かず、コペルは断末魔と共に爆散した。それと同時に景色が暗転し、目の前に広がる光景が変わる。
「……テツオ、ササマル、ダッカー!」
ゴーレムに囲まれる3人……。
俺は再び手を伸ばそうとするが、体が動かない。
そしてなす術なく3人が断末魔をあげて爆散した。
「ケイタッ!!!」
アインクラッドの外周部、俺とキリトと関わった事を後悔する言葉を残して飛び降りたテツオ。
「……サチ……サチ!!」
無駄だど半ば理解しつつ手を伸ばそうとする。
……だが、手は、体は動かない。
—さようなら
彼女の口がそう動いた後、その空間には爆散音が響く……月夜の黒猫団が壊滅した瞬間だった。
そして……景色が再び暗転し、アインクラッド崩壊の数分前の光景が広がる。
黒の剣士と紅の騎士の決闘。
「さらばだ、キリト君」
「させるかぁぁぁあぁぁあ!!」
黒の剣士に振り下ろされる剣、2人の間に飛び込む黒藍の剣士……俺だ。
気が付けば体が動いていた。
「なんでこうなったか分かるかしら?」
人智を超えた存在である事を感じさせる声色の全裸の女がいた。
「………」
答えは随分前に出ている。
コペルを救えなかったのも、月夜の黒猫団を壊滅させたのも、最期に自分すら消えることになったのも、俺にあらゆる面での強さが無かったから。
「全部、あなたの所為なのよ」
その言葉が止めとなったのだろう、
もう……何も聞こえない。
何も見えない。
《グサッ》と体……左胸を貫かれた感覚。
もう……何も感じない。
———
豪奢な天幕付きのベッドに寝そべる裸の女。
その女の目線の先にはあらゆる物を黒藍で統一した少年が鎖に繋がれている。
「ふふっ……堕ちたわね」
そう呟く女の口元には狂気を感じさせる笑みが浮かべられている。
……この女は目の前で拘束されている剣士の価値を知っている。
整合騎士長ベルクーリを越える。そんな可能性がある者の筆頭としてアリス・シンセシス・サーティが挙げられる。
だが、この黒藍の剣士は一際異質だった。
ログ……システムに深く干渉する神器を2つも扱って見せた。それも、片方は他人の神器だ。
これだけで神器との親和性が高い事が伺われる。
そして《心意技》。会得には長い年月が掛かるとされている、そんな力を彼は学生である内から使用した。
「これで完成するわ……完璧な騎士……完成された整合騎士がっ!!!」
ピクリとも動かなくなった黒藍の剣士を愛おしそうに見つめる女は笑った。何よりも狂った様子で、もっとも精度の高い騎士の完成を狂喜しながら。
———
黒藍の剣士と黒の剣士。
この2人の再会は近い。
……例えそれが望む形で無かろうとも。
ああ……アルスの闇堕ちが決定しました。
もう話の流れは王道……というか、テンプレかも知れませんね。こんな感じの駄作ですが、これからもよろしくお願いします!