SAO 〜無型の剣聖〜   作:mogami

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FE覚醒のマーク(♀)可愛いですよね。
可愛すぎて支援Sの相手を作らない様に常に気を付けてプレーしていますが……この前、ウードと支援Sになってしまいました……セーブしてなかったのでセーフでしたが、改めてウチの可愛いマークちゃんを嫁には出せないなと改めて実感しました。


33話 覚悟

アルスを放置して移動している俺たちの間に会話が無かった。だが、不意にアリスの視線に気付いた。

 

「どうしたんだ?」

 

「いえ……二刀流なんて使っているのは貴族のカッコつけたがる連中ばかりだと思ってましたので驚いていました。ですが、お前とアルスの二刀流は完成度が高かった。もしやお前やアルスの真価は二刀流なのでは?」

 

なるほど、確かにそう思っても無理は無い。

 

「いや、二刀流の奥義を使えるのは俺だけだ。アルスの真価は別にある」

 

「ねえキリト。もしかして記憶が……?」

 

ユージオが恐る恐ると言った様子で聞いてくる。

それもそうだろう。アルスとの戦いで俺は散々アルスとの関係を叫んでいたのだから。

 

「思い出した。文字通り全部な、俺とアルスの過去、どこで出会い、どう過ごしてきたのか」

 

そしてこの世界に来て、アリスとユージオ……そしてアルスと子供時代を過ごしたことも。

 

アリスは記憶と言う単語に眉をピクリとさせた。

アルスとの戦いで記憶を取り戻したと言う彼女は恐らく俺とアルスのことも思い出している。その証拠にアルスに対する態度が柔らかかった。記憶の中のアルスとアリスは仲が良かった。それこそ俺とユージオがいない時でもいつも一緒にいるくらいに。

 

だが、ユージオの記憶の中に俺もアルスも居ない。

俺たちの眼の前でアリスが連れ去られたあと、俺とアルスは強制的にログアウトさせられた……恐らく、俺やアルスと関わっていた人間の記憶は矛盾が生じない様に処理されたのだろう。

 

「「?」」

 

俺が突然黙り込んだからか2人が首を傾げている。

同じ場所、同じ時間を過ごした。

共に泣き、怒り、笑った。

嘗て同じ時間を共有した4人がバラバラになった。

2人はこの世界から去り、1人は連れ去られ、1人だけが残された………本物の記憶を奪われ、偽りの記憶を入れられた。

 

「全部終わったら話すよ。俺の事、アルスの事、そしてアインクラッド流に着いてもな」

 

寂しさと怒りの様な感情が込み上げてくる。

だが、俺にこんな事を思う資格が有るのだろうか?

俺はどちらかと言えば記憶を奪った側の人間だ。もちろん、俺が手を下したわけでは無い。ラースのスタッフ達が大元だが、この世界の住人……《アンダーワールド人》達からすれば俺も身勝手にこの世界を生み出した《リアルワールド人》である事には変わり無い。

 

「それでも……」

 

俺はこの世界に生きている。

この世界で幼少期を過ごし、目の前にこの世界の幼馴染がいる。そして、自分の半身もこの世界に生きている。

確かな絆を育み、共に過ごして来た。

 

ユージオは依然記憶を奪われたままだが、必ず俺たちの事を思い出してくれる。そう、信じている。

 

アリスは一度は俺たちの無力さで守れなかった。だが、こうして目の前にいる。記憶を奪われ、取り戻した彼女は記憶の中の彼女の様な明るさは無い。だが、きっとまた昔の様に花の様な笑顔を取り戻すだろう。

 

そしてアルス……アインクラッドで出会い、今日まで共に過ごして来た。恐らく俺が出会った誰よりも付き合いが長い。俺の事を支え、背中を守ってくれた……アスナとは違った意味で誰よりも大切な奴だ。

 

恐らく……いや、俺はこの世界が好きだ。

嘗て失った筈の半身が人として生きている。

大切な幼馴染もいる。

自分達を慕ってくれている後輩達もいる。

お世話になった人々がいる。

そんなこの世界が大好きだ。

 

この《アンダーワールド》は俺にとって3つ目の現実だ。アスナやユイ……俺の仲間達はこの世界にはいないが、それでも大切な人達がいる。いつかみんなに紹介してやりたい奴らがこの世界にいる。

 

だが、この世界に危機が訪れようとしている。

近い未来で戦争が起きる、それ以前に《リアルワールド人》が残したコマンドを利用し、神を名乗る奴がいる。

ならば俺が止めるべきだろう。この世界にコマンドを残した《原初の4人》と同じ《リアルワールド人》として、この世界に生きる者として。

 

全てを話した時、みんなはどんな反応をするだろうか?

驚く?裏切られたと思われる?

様々な予測がぐるぐると回る。

 

(ああ……ひょっとしてあの時のアルスも俺と同じ事を思ったのかな?)

 

ふと、アインクラッドでアルスがAIだと知った時の光景が脳裏をよぎる。だが、アルスは乗り越えた。様々な葛藤の末に「俺はこの世界で生きられるけど、お前達はそうじゃ無い。いずれは……死んでしまう。なら、俺は戦うさ、それでキリト達が生きる事が出来るのなら」って言ってたな…全く、SAOがクリアされたら自分も消えるってわかってた癖に……。

でも、それなら俺もそうしたい。

たとえ俺の正体を打ち明けてこの世界に俺の居場所が無くなったとしても、アルス達がこの世界で生きられるのなら、それで良い。

 

「さあ、行こう。どうにかしてアドミニストレータの野望を阻止するんだ!」

 

「うん!」

 

「ええ!」

 

俺は新たな覚悟を胸に……アドミニストレータの居るであろう部屋の扉を開いた。




後書き
はい、前書きで大きく脱線した作者です。
申し訳ありません…共感してくれる方……いらっしゃいますかねぇ……。

今回はキリトとアリス、ユージオが歩きながら会話し、キリトがいろいろ考えつつ、覚悟を新たにする話でした。
……この作品のキリトってシリアス成分強すぎませんかね?是非、コメント下さい!

閲覧ありがとうございました!
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