その間に彼が何をしていたのか……それを知る者はいない。
「おい、覚悟は出来てるんだろうな……!」
「あ、アルス!?」
「2ヶ月も何をしてやがった。お前が書かないとこの世界は停滞し続けるんだぞ!」
「いろいろあったんだよ、就職試験前最後のテストとか機械保全の勉強、機械検査の勉強は現在進行形……」
「その他には!?」
「……地球を防衛したり、ガンプラを作ったり、別の小説を執筆してました」
「ばっちし遊んでるんじゃねぇか!!」
ごめんなさい。
以上の理由でしばらく投稿をサボっていました。
執筆中の小説がもう直ぐ50話に届いてしまう程度にはのめり込んでいました。
ある程度、落ち着いたら投稿する予定です!
「言い訳は終わったか?」
「ひぃ!?落ち着けアルス!!」
「問答無用!リリース・リコレクション!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁーーーー!?」
⚠︎以上の茶番は本編とは無関係です。
当小説を楽しみにしていてくれている方。お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。
「アルス〜腹減ったぁ……」
「僕もぉ……」
「はいはい、もう直ぐできるからまってろ」
キリトやユージオは樵の手伝いをしているので、腹が減るのも当然だろう。
ひとまず、アルスは畑で収穫した野菜などの調理を進める。アリスとキリト、ユージオの中で最も調理が上手いのはアルスだ。
「アリス、胡椒とってくれー」
「はい、どうぞ」
「サンキュー」
因みにアリスは料理ができないのは年頃の女子としてどうなの?となかなかにそれっぽい理由でアルスの隣で彼を手伝ってはいるが、上達したさ半分、アルスの隣に居たい気持ちが半分だったりする。
「こんにちはー!遊びに来たわよー」
「あい、セルカもいらっしゃい。座っててくれ、あと5分くらいで出来上がるから。昼飯食うだろ?」
「ええ。ご相伴にあずかりたいわね」
「了解〜」
セルカが座るのを見届けると、アルスは手際よくアリスに指示を出しながら、次から次へと了解を完成させてゆく。
宣言通りにきっかり5分で全てを完成させた。
キリトとユージオは見慣れていたが、アリスとセルカはもう何度目かになるこの光景に未だに慣れずにいた。
「いつ見ても凄い光景よね……本当に心意も神聖術も使ってないの?これ」
「いや、使ってないことは隣に居た君が一番わかってるだろ?それに、俺1人じゃ足らない事もあるからアリスが手伝ってくれて感謝してるよ」
「う、……本当に口が上手いんだから」
「事実だろ」
真顔で返答するアルスと顔を赤くするアリス。
この光景を見ながら飯を食う。それが最近のキリト達の日課だった。
「うん、いつもながらアルス達の作ったご飯は美味しいね」
「はははっ、何を言ってるだユージオ君。当たり前だろ、俺たちのアルスだからな!」
「いや、お前は俺の何なんだよ」
「相棒で、同郷の同志だろ?」
「そうらしいな」
アルスは記憶を失ってもキリトと交わす軽口は変わらなかった。アインクラッドで共に過ごしてきた2年間、それから身体を共有してきた2年間。
そして、忘れていたこの世界での幼少期。
それらの日々がアルスのどこかに残っているのだろうか。それは誰にもわからないことだ。
「……ロニエにも食べさせてあげたいな」
セルカが小声でつい心の声を零す。
だが、そんな小さな声でも管理者であり、現アンダーワールドの最高権限所持者の耳は聞き逃さなかった。
アルスの耳に入ったその名前。
それは自然と彼の耳に入り込み、アルスの興味や関心を奪った。
「なあ、そのロニエさんについて教えてくれないか。…妙に気になるんだ。頭の中にスッと入り込む様な感じがする」
「!?ロニエの事が知りたいの?」
驚いた様に顔を上げる。
アルスがロニエに興味を示した事に全員が驚いた。
たった数ヶ月。それだけの時間でアルスの中にしっかりとロニエの存在が刻まれていた。
「ロニエはね……。あなたの後輩で、愛弟子よ。焦げた茶髪のとても可愛い女の子。安息日にはいつも2人で出掛けたり、剣術とか神聖術と心意も教えてた……とても仲が良かったのよ」
「俺の……後輩……?」
アルスは首をかしげていた。
まあ、記憶が無い彼にとっては、どう反応していいのか困る案件だろう。
「・・・その子にも悪い事をしているな……」
ただ、それでも彼は心配する。
悪い事をしていると、咄嗟に考えてしまうのが彼だ。
「それにしても……俺が剣士だなんて未だに信じられん。それも弟子がいるなんて……」
それから思考を無理やり切り替える為に、自分が剣士であることが信じられないという話をする。
今のアルスは記憶を失っているが、人柄は変わっていない。だが、1つだけ、決定的に変わってしまったことがある。
——今のアルスは剣を握れない。
それだけじゃ無い。鞘に収まっている剣なら持つことはできるが、抜き身の剣を握れない。向けられる事に対しても拒否反応を示す。
あの時の戦いでアルスは確かに生き延びた。
でも、"無型の剣聖"と呼ばれた彼はあの時に死んでしまったと言えるだろう。
「あはは!そうは言うけど、僕もセルカもお前とキリトの弟子なんだよ?」
「えっ!?」
「ちなみに、その他にもユージオの傍付き錬士も一応は俺たち3人の弟子だし、こことは別の場所にはシノンって言う弟子もいるからな?」
「マジかよ……弟子が5人も居るのか」
すこし遠い目をするアルスをみて、その場にいた全員が笑う。
剣を失ったアルス。
確かに彼は剣を失ったのかもしれない。
それでも、その事に心のどこかで安堵している者が多数だった。
剣を失った彼は、今後勃発するであろう戦争にアルスが参加……することがあっても、きっと最前線に立つ事は無い。彼が……傷つく事は無い。
彼らは願う。
例え、アルスに記憶が戻らなくても、このまま笑い合って、平和な日々が続く事を。
アルスが剣を握る事を必要とされない世界を。
後書き
すみません、前書きで書いた通りの理由で遅れました。
これから投稿を再開します!
・・・まあ、ペースについては期待しないで頂けると嬉しいです。
え、なに?高校三年生の書く文章とは思えない?
こまけぇこたぁいいんだよ。
妄想を書いてみたいというのもありますが、
もともとは文を書き慣れる為に始めてみたことなんです。
お陰様で唐突に作文書けと言われても困らずに書けるレベルにはなりました(内容が良いとは言ってない)。
まあ、いろいろと言いましたが、これからもよろしくお願いします!