SAO 〜無型の剣聖〜   作:mogami

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前書き

とうとう来た……!
この日が。

あちらの『彼』を上手く表現できているだろうか。
ここはこういう表現でいいのだろうか。

それらの疑問を抱きながら、完成させたコラボ回。
是非、お楽しみ下さい!




57話 握る覚悟と振りかざす覚悟 ※コラボ回!

俺は、自分の中の記憶の手掛かりを探す為にルーリッド地域をぐるぐると歩き回っていた。

 

・・・いつまでもキリトやユージオ、アリスにセルカ達に頼りきりなのは流石にまずい。

いつまでも……守られている訳にもいかないんだ。

 

「そろそろ休むか……」

 

ルーリッドの村の外れ、俺は森林の中にポツンとある岩に腰掛ける。

 

ガシャリと音がなる。

音の発生源は、俺の腰と背中にある2本の愛剣……だったらしい剣。

 

・・・何故か、この剣達は俺が離れようとすると震え始めて、俺が無視して歩き出すとカルガモの様に俺の後ろを付いてくるのだ。

 

「………はぁ」

 

溜息を吐いて、右手で握ってたカーディナルさんの杖を岩に立て掛ける。

この杖に関しても実際のところはよく分かって居ないのだ。

 

 

そんな感じで思考を弄んでいると、「俺、本当に記憶もどるのか?」なんて不安が押し寄せる波の様に到来する。

 

割とナイーブな自分がおかしくなって、1人で笑いを零していると、ザクザク、ザッザッと草を掻き分けながら進む足音が聞こえて、自然と目をそちらに向ける。

 

「あぁ……酷い目にあった……。菊岡(あの阿呆)め……後で覚えてろよ………!!」

 

・・・白い。

なんと言うか、キリトを真っ黒黒助というのなら、目の前に現れた妙に殺気だった男は真っ白白助と言うべきか……。

 

うん。森の中でそんな格好してたら折角の純白に緑色の汁が付着するのでは?と思ってしまった。

 

「・・・あれ、ヒューマンユニット……?」

 

「え?あ、えっと………こんにちは?」

 

そして、その男性と目が合う。

ヒューマンユニットという単語には聞き憶えは無いが、ひとまず会釈してみた。

 

「あ……どうも。良い天気っスねー」

 

何故か、気まずそうな表情になった。

俺は「あはは」と笑いながら、彼の容姿を観察する。

 

・・・一言で言うのなら、純白。全体的に乱れている髪。耳は人ではありえない形……簡単に言うと尖っていて、書物に出てくる妖精のソレに似ている。

全身真っ白だ。だが、その白が光を反射して、一見すると天使の様な神々しさを感じる。

 

「「・・・・」」

 

そしてお互いに無言になる。

何故だろう……他人の気がしないんだ。

だけど話す内容が無い。

アレだ、何気に一番気まずいやつだ……。

 

お互いに気まずいけど、この場を離れるには不自然過ぎるので、離れようにも離れられない。誰しも一度は経験したことがあるのでは無いだろうか?

 

「あのぉ……。一つお聞きしたいんですが」

 

「え、あ、はい。なんでしょう」

 

敬語。ぎこちない。俺も、あちらの男も。

 

「ここはどこですか……?」

 

「え……ルーリッド地方の端の方にある森ですが……」

 

「「…………」」

 

そして再び訪れる無言タイム。

 

「「ぷっ……!」」

 

ただ、その気まずさが一周回っておかしくなって。

 

「「あはははははっーーー!」」

 

どちらともなく不意に吹き出して、笑ってしまった。

初対面の人とこんな風に笑うのは始めてだ……多分。

 

「すまん、結構気まずかったんだが……あまりにも気まずすぎて笑っちまったぜ」

 

「いやいや、こっちこそ。まさか誰かと会うだなんて思ってなかったもんだから」

 

ひとしきり笑った後、軽い世間話……とまではいかないが、彼は迷子というか……それに近いらしいことを聞かされた。

 

「あんたも大変そうだな、えーっと……」

 

「あ、名乗ってなかったな。俺はアーティザン。とりあえず長いから"アート"って呼んでくれ」

 

「わかったよ、よろしくなアート。俺の名前はアルスだ」

 

「ん、………アルス……?」

 

アーティザン……アートは、話してみると面白い男だった。真面目一辺倒という訳ではなく、適度に茶目っ気のようなものを感じさせる。なんというか、キリト達と会話しているようなテンポで話をすることができて楽しい。

 

やっぱり、世の中で一番重要なのは切っ掛けなんだなと話していて思った。

今の俺たちの間には数分前の気まずさなどは欠片も残っていなかった。

 

「なあ、アルスは剣士なのか?」

 

「え、どうして?」

 

「いやだって、剣を装備してるからさ」

 

アートは俺の背中にある《黒藍の死剣》と腰にある《勝利の白剣》を指差して言う。

 

「ああ、そう……らしい」

 

「いや、らしいってそんな他人事みたいに……。お前自身の事だろ?」

 

「そうなんだが……俺は記憶喪失でな」

 

「え?なら、なんで剣士らしいって思うんだよ?」

 

「それがな、キリト「キリトぉっ!?」うぇっ!?どうかしたか?」

 

特に意識もせずにキリトの名前を出してしまったが、アートがそれに過剰な反応を示した。

 

「い、いやなんでも無い。知り合いに同じ名前がいただけだ」

 

「へぇ……。すごい偶然だな……。んで、そのキリトとその他3名の知人がな、口を揃えて俺が剣士だって言うんだ。なんでも、アインクラッド流ていう剣術の師範的なことをしてたらしい」

 

「アインクラッド………」

 

「どうしたんだよ、頭抱えて」

 

話しているうちに、アートが遠い目をしながら頭を抱えていたので、質問をしてみる。

だが、帰ってきたのは頭を抱えていた理由ではなく、俺への質問だった。

 

「・・・なぁ、お前は"無型の剣聖"って単語に聞き覚えが無いか?」

 

「無型の……剣聖?」

 

なんだそれ。

でも、何故だか懐かしい感じのする響きだな。

 

俺はその奇妙な感覚に首を傾げていると、アートがクスリと笑った。

 

「そういえば、お前は記憶が無いんだったな。すまん、忘れてくれ……あまりにも特徴が一致してたもんだから」

 

「一致って……俺はそんなに無型の……なんちゃらさんと似てるのか?」

 

「そうだなぁ……」

 

なにやら思案顏になり、彼は俺の足下から俺の頭をゆくっりと指差した。

 

「全身が黒っぽい藍色、アインクラッドという名前。なにより……キリトという名前の存在。多分、そいつ基本的に黒ずくめの背が低めな男だろ?」

 

「すごいな、なんで分かるんだ!?」

 

「言ったろ、知り合いがいるって。んで、昔俺がいた場所にはキリトって名前の黒ずくめの男剣士と肩を並べるアルスって名前の黒い藍色の男剣士。そいつらはかなり有名だったんだよ」

 

「へぇ……奇遇だなぁ」

 

「いや、他人事過ぎるだろ。もうちょい関心を持てや」

 

だって、そもそも記憶が無いわけだしなぁ。

てか、この人もこの人でかなり実力がありそうだけど。その無型の……なんとかさんよりも強いんじゃね?

 

だって、あまり興味がなさそうといか、知識としては知っているけどそれ以上でもそれ以下でもないというか……端的に言うと俺以上に関心がなさそうなのだ。

 

「てか、俺的にはあんたの方が気になるよ。その白いコートってかなり価値のあるものだろう。こんな辺境の田舎でお目に掛かれる様な装備ではないはずだ」

 

「うっ!?」

 

「それに、この世界でアインクラッド流を知っているのは俺たちだけのはずだ。何故なら、この世界にアインクラッドなんて地名はないわけだからな。俺とキリトがどこでそれを修めたのか気になるが、それと同じ物を知っているアート。あんたは何者なんだ?」

 

普通に聞くはずが、問い詰めるような形になってしまい、アートが困ったような顔をしていた。

やっちまったかな……。

 

「(まずいな……。アインクラッドの事を知っている以上はアンダーワールドにダイブしているアルス本人である可能性と彼のコピーである可能性がある。仮にアルスがコピーだったとしたら、フラクトライトが崩壊するかも知れない……。ましてや記憶喪失なんて不安定な状態なら尚更だ。この世界が作り物で、外に別の世界があるだなんて言わない方が良いだろう)」

 

……うん。困らせてしまったことは確定だな。

 

「すまない、困らせるつもりは無かったんだ。俺が言ったことは忘れてくれ」

 

「あ、いや。別に困っていた訳じゃないから気にするな。あー……そうだなぁ。お前の質問に対する答えを持ち合わせてないだけだ……すまない」

 

・・・表情を見た限りだと、嘘はついてない。気にしてないのは本当みたいだ。

あー、良かった。

 

「・・・なあ、アルス……アインクラッド流だったか?それを見せて欲しい。それを見ればなんとか判断できるかもしれない。俺の知る技とアインクラッド流の技が同じなら、だけどな」

 

俺の剣をアートが指差す。

・・・やってみるか。

 

「・・・」

 

腰の勝利の白剣を抜き、構える。

まだ、大丈夫。

じわりじわりと吐き気が込み上げてくる。

 

「……うっぷ」

 

気持ち悪い……。

そもそも、アインクラッド流ってどう使うんだ?

気持ち悪い……キモチワルイ。

 

「お、おい。アルスさん?顔色悪いけど……」

 

「オロオロオロ……」

 

「大丈夫か!?アルスっ!?アルスーーーーー!?」

 

無理っぽいです………。

 

———

 

ゲロゲロと胃の中の物を全て吐き出した。

大丈夫。アートにはかかってないし、彼が避難させてくれたお陰で勝利の白剣にもかかってはいない。

剣を握れない剣士という時点でこの剣たちの使い手としての資格は無いに等しいし、それでも俺について来てくれるこの剣たちに吐瀉物をぶちまけるとか……剣に申し訳なさ過ぎて顔向けできない。

 

「サンキュー、アート。助かった」

 

「いや、こっちこそすまん。まさか剣が握れない状態とは思わなかった……」

 

今回はだいぶ持った方だと思う。

いつもなら抜刀した瞬間に吐くからな……。

 

「(どういう事だ……?SAO生還者はVRMMOにトラウマを持つ事は珍しくない。でもアルスの話ではこの世界でも剣は振るっていた様だし……。記憶を失うと同時に蓋が開いて何処かで感じていた恐怖や嫌悪が噴き出した様なものか)」

 

参ったな……。

やっぱり剣を握っても思い出せない……。というか、俺の記憶は本当に戻るのか……?

 

「はぁ……。何度考えても分からんもんは分からんか」

 

「たぶん、剣を握る理由やそれを振りかざす覚悟も記憶と一緒に忘れたんだろ」

 

アートの言葉に首を傾げる。

剣を握る理由と振りかざす覚悟……?

 

「アートにはあるのか?その……握る理由と振る覚悟が」

 

「・・・まあな。SA……ゴホンッ!アインクラッド流を使う奴は皆んなそうだ。いつかアインクラッドから脱出する為に、生き残ると言う覚悟を抱いて振るわれてきたのさ」

 

"剣を握る理由と剣を振る覚悟"、か……。

失くしてしまった記憶の中にそれも含まれていたのだろうか。失くしてしまった今では確かめようがない。

 

アートにさすられながら朦朧とした意識の中でそんな事を考えると、まるで俺の意識を呼び戻す様にゴゴゴゴゴッー!と地響きがした。

 

「な、なんだ!?」

 

「地震……みたいだよな」

 

こんな事、俺が目覚めてから初めてだ。

音がしたのは……最果ての洞窟付近か。

あの辺に何か……あったか…………?

 

 

—アリスッ!駄目だ、戻ってくれ!!

 

—きゃっ!?

 

—少し土を踏んだだけだ。ダークテリトリーへの進入には含まれないだろ………。

 

「っ!?」

 

「おい!?どうしたんだ!?」

 

頭が痛い……。なんなんだ、今の光景は?

おそらく、幼い俺が転びかけている幼いアリスに伸ばすが、それでも間に合わずにアリスが転んでしまった。

 

……ダークテリトリー。

それの入り口が最果ての洞窟にあるのか?

 

「行かないと……」

 

「行くってどこへだ?」

 

「この先に最果ての洞窟と呼ばれる洞窟があるんだ。そこに……ダークテリトリーへの入り口がある。らしい……」

 

ダークテリトリーは確か、人界の侵略を企てているとか、アリスに基礎知識として教えられた。

最果ての洞窟にダークテリトリーとの通路があるのなら、放って置くわけにはいかない。

 

「分かった、なら俺も連れて行け」

 

「アート……正気か?」

 

「少なくとも、剣を握れない剣士が危険そうな場所に向かうよりは正気だ」

 

……それを言われると、何も言えない。

今の俺は戦力とすら数える事はできないだろうから。

いや、いざとなったら神聖術と心意もあるのだが、俺は剣を握るだけではなく、向けられる事もアウトなのだ。

 

「……すまない、言いすぎた」

 

「いや、気にしないでくれ。本当に……その通りだからな」

 

アートが少し沈んだ様な表情で、頭を下げた後。

唐突に顔を上げて悪戯っぽく笑って言った。

 

「そのかわりと言ってはなんだが、頼りにしてくれていいぜ。俺はこう見えて結構強いんだ」

 

・・・本当に大丈夫かな。

まあ、今からキリトたちを呼びに行く時間もないし、頼るしかないか。

 

「分かった……。よろしく頼むな、アート」

 

「おうっ!任せてくれよ、アルス!」

 

アートはそう言ってニカッと笑って見せた。

 

———

 

「おいおい……あれはゴブリンか?」

 

「ああ……。みたいだな」

 

・・・ん?

なんで俺は、初めて見るはずの亜人たちを知っている気がする。

 

「おい、イウムの匂いがしねぇか?」

 

「ああ。それも若い雄が2匹もいやがるぜー!」

 

げ、あいつら匂いで判断できるのかよ……。

しかも、ざっと見るだけで40人近く居そうだ。

装備は……剣に槍、斧、曲刀。

 

「おい!出てこいよイウム共!居るのは分かってるんだぜ」

 

人間の声に良く似たソレは俺たちを呼ぶ。

ただ、ここで俺たちが出なかったらそれはそれで後に影響を残しそうなので、アートと視線を交えて奴らの前に姿を見せる。

 

「まさかここに白イウムの小僧共がいるとはな」

 

「……そういゃあ、2年前にここでウガチのアニキが殺されたのはここだったか。となると……テメェ等がやったのか?」

 

アートはなんのこっちゃと首を傾げている。

俺は、何も覚えてないので、そんな事があったのか的な感想しか出てこなかった。

 

「知らねぇ……みたいだな」

 

「・・・まあ、どっちにしろ。生かして置く訳にはいかねぇわな」

 

そう言ってゴブリン達はそれぞれ自分の武器を抜刀した。

 

「うっ……」

 

駄目だ……やはり吐き気がする。

やはり、俺はこの重要な場でも剣を握る事も、向けられる事すら出来ない……。

 

そんな俺を庇うようにアートがどこからか取り出した大剣をゴブリンに向ける。

 

「悪いが、俺の後ろへの侵攻は見過ごせない。ここから先は……通行止めだ」

 

そう言って、彼は振り返りざまに俺と彼の間にある隙間に大剣を走らせ、深い溝を作り出す。

 

「アルス、可能な限り見てろ。これがアインクラッド流の剣術だ!」

 

背後から各々の武器を構え、ゴブリンがアートに斬りかかる。

 

だが、そんな攻撃はお見通しだと言わんばかりに彼の全身を覆う白い服の中から鎖が現れ、全ての攻撃を受け止めた。……ありえない強度だ。

 

「せいっ!」

 

アートの大剣に薄い黄色の光が宿り、短い気合と共に上段から振りかざしたその剣が風を切りながらゴブリンの剣に衝突する。

 

「……っ!?」

 

瞬間。ゴブリンの剣は音も無く真っ二つにへし折れ、それでも止まらない輝く大剣は……悲鳴を上げる暇すら与えずに、1人の亜人を切り裂いた。

 

「ほら、どうした?そんだけ大量にいるんだ。せっかくの戦力差を利用しないでどうするよ!」

 

明らかな挑発。

だが、その威風堂々とした振る舞いと、今見せた圧倒的な力に恐怖したゴブリン達はもはや悲鳴にしか聞こえない雄叫びを上げながらアートへと襲い掛かる。

 

「おらぁっ!どうしたどうした?多いのは数だけか!?兵士の質は低いってか!どこの連邦軍だ?なるならジオン兵になれや!」

 

・・・なにかよく分からない事を怒鳴りつけながらもゴブリン達を次から次へと屠って行く様はまさに圧巻だった。

 

向かってくる剣が2本なら、真正面からへし折り、その首を刎ね飛ばす。

 

向かってくる剣が3本なら、真横から相手の剣を全ての叩き割り、返す刀で3人のゴブリンを脇腹から叩き斬る。

 

向かってくる剣が4本なら、1本の剣の軌道をそらし、残り3本の剣に衝突させ隙を作る。そして、その隙を穿つように剣を一閃させ、真一文字にその体を切り裂いた。

 

 

「やれやれ……。この程度か、本当に連邦軍だな。数だけ多い物量作戦。これじゃあ勝ち目は無いだろ」

 

40人近いゴブリン達を殲滅したアートはうんざりしたように肩に大剣を担いでこちらに歩いてきた。

 

「お前……強すぎだろ」

 

「そうかぁ?まだ本気は出してないぞ?」

 

いや、あれで本気じゃないとか……お前は一体何者だよ。

うん。さっきの俺の感は間違ってなかった。確実に無型の…彼とアートを比べたら絶対にアートが強い気がする。まあ、無型の……の戦いを見た事がないんで感でしかなわけだが。

 

そんな事を考えてこちらにゆっくりと歩み寄るアートを眺めていると、肩に焼け付くような痛みを感じた。

 

「アルスっ!?」

 

何が起きたのか分からない。

……いや、油断しすぎたらしい。

俺は、アートが作り出した溝から10m程離れた位置で蹲っていた。

 

「くそっ!全滅させたはずだ!」

 

アートが憤るようにダークテリトリーと繋がる道を睨みつける。

……先程の倍近くのゴブリンがこちらに迫っており、俺たちがさっきまでいたところにはいかにも隊長です。と名乗り上げるような格好のゴブリンが立っていた。

 

「残念ながら、そこらへんに転がってる奴らは先遣隊だ。こっちが本体だ」

 

邪気を孕んだ声。

アートはその声を聞いて舌打ちをした。

 

「チッ!そう言えば、連邦軍には大体の確率で強いニュータイプがいるのがお約束だったな……っ!!」

 

肩がヒリヒリと痛む。

自分の《ステイシアの窓》を開いて、天命を確認すると、9が10個ほど並ぶ数字の上に/の記号と、9が7個に下3桁が300と書かれていた。

……うん。なんだが分からないが、大丈夫っぽい。

俺の窓を横から覗いたアートが「ゲッ!?」と飛び退いていたが、すぐに表情を正して、ゴブリンへ顔を向けた。

 

「で、結局のところ……あんたが大将か?」

 

「ああ。そうだ。ミズチと言う。短い付き合いになるだろうが覚えておけ」

 

ミズチの名乗りを軽く聞き流した様子のアートは、ミズチの背後にある溝……。アートが通行止めと宣言した線を指差した。

 

「悪いが、そこから先は通行止めだとさっきの連中にはいったんだが……。こちら側に踏み出しているところを見ると覚悟はあるみたいだな」

 

・・・声色的に、アートはキレてるみたいだ。

……一体、何があったというんだ?

 

そんな状況を飲み込めていない俺を置き去りにして、ミズチが鼻で笑いながら答えた。

 

「はっ、白イウムの小僧2匹に何ができるものか。ましてや片方は戦意なしときた。お前らごとき……殺ろうと思えばいつでも殺れる。行け、手始めに戦意のない方を血祭りにあげろーーーーっ!!」

 

ミズチの号令に合わせて、ゴブリンが一斉に剣を俺に向けた。

 

「うっぷ………」

 

気持ち悪い………。

駄目だ、仮に俺が剣士だったとしても。

俺は……とんでもない欠陥を見に宿したらしい。

こんなんじゃ、キリト達のお荷物になるだけだ。

 

そんな思考が俺の中を支配したとき、俺に剣を向けていたゴブリン達の内、10人の頭が同時(・・)に飛んだ。

 

「……え?」

 

その間の抜けた声を出したのは一体誰だっか……。それは俺にも分からない。

 

だが、一つだけ分かることがある。

 

「——"流殺法"起動」

 

天使のような、妖精のような風貌のこの男は……。

 

 

 

 

 

———その実、堕天使か鬼の類いだった。

 

 

 

 

 

 

 

「さあ……蹂躙を始めよう——」

 

そんな声が聞こえたかと思うと、アートの姿が消えた。

いや、視認が困難な速度で動き回っていると言った方が正しいだろう。

 

「どこだ!?どこへ行った!」

 

ゴブリン達も慌てて周囲を見る。

だが……。

 

「ここだ」

 

遅過ぎた。

縦から横へと薙がれた"刀"が、ゴブリンを4つの肉片へと解体したのだ。

 

 

……見えなかった。

いつの間にゴブリンの背後にいたのかも、いつの間に刀へと持ち替えたのかも。

 

「ぐぉぉぉぉーー!!」

 

声を上げながら突進するゴブリン。

だが、アートは……。

 

「遅い……」

 

片手に巻きついた鎖を鞭のように扱い、ゴブリンを絡め取る。まるで意志を持ったかのような動きをする鎖。

首を絞められ、声が出ないであろうゴブリンを救出するためか2人のゴブリンが追加で襲い掛かる。

 

……それでも。

 

「三の型 闘牙」

 

堕天使には届かない。

 

アートは鎖を振るい、やって来た2人も絡め取ると、×印を描くように刀を二閃させて切り裂き、斬撃と斬撃が交わる交点へと鋭い突きを放つ。

その突きは、首を鎖で締められているゴブリンの心臓を貫いた。

 

だが、その隙に沢山のゴブリンがアートを包囲する様に展開する。

 

「そこっ!」

 

アートは突破口を見つけたかの様に大きく、鋭い突きを放ち、縦に並んでいた亜人達を貫く。

 

「今だやれっーー!」

 

「は?何処だってーーーっ!」

 

合図の様な声を上げるミズチに余裕そうなアートは声を上げながら刀を90度回転させ、地面と平行な円を描く様に身体ごと回転し、アートを包囲していたゴブリン達を全て斬り裂いた。

 

だが、ゴブリンはそれでもゾロゾロと通路から湧いて出てくる。

アートもそれを視認したようで、少しめんどくさそうに舌打ちした後、俺に語りかけて来た………。キリトが何かを企んでいる時と同じような表情で。

 

「アルス!あの通路をどうにかできないか?流石にきりが無い」

 

「・・・できないこともないけど、時間が掛かりそうだ」

 

神聖術でならいくらでもやりようはあるが、剣を向けられて動揺しまくっている今、自分のことながら情ない話だが、精神統一のために詠唱をする必要がある。

 

それを伝えると、楽勝だ。と彼は笑った。

 

「時間稼ぎは構わんのだが、別にアレらを倒してしまっても構わんのだろ?」

 

ニヒルな笑みを残して、アートは敵へ向かって走る。

俺はそれを見送って、詠唱を始める。

 

「システム・コール……ジェネレイト」

 

「おい、向こうのガキが手薄だ!今のうちにヤっちまおうぜ!」

 

「うぐっ……、アブソリュート・オブ……」

 

剣を向けられ、今一度動揺する。

辛うじて詠唱を続けているが、正直に言うと、かなり限界に近かった。

 

「ヘルファイア・エレメント……」

 

あと一説で詠唱が終わる。

その時だった。

 

「死ねぇーーーーっ!!!」

 

曲刀を上段に構えたミズチが俺めがけて突進してきたのだ。

 

「うっ……」

 

突然の事と、刀を向けられた事で俺は正常な判断力を失って、手に握っていた杖で曲刀を受け止めた。

 

気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い——。

 

 

自分の意識が別の何かに塗りたくられたような錯覚と共に強烈な吐き気と嫌悪感が同時に襲いかかって来た。

そんな不快感に襲われて、俺は思わず目を瞑った。

 

今そんなことをしたら、怪我をするかもしれない。

だが、そんなことがどうでもよくなるくらいに剣を見たくなかった。

 

次の瞬間に自分を襲うであろう激痛に対してある程度の覚悟を決めて、身を縮こませる。

 

・・・だが、いつまでたっても痛みはこない。

代わりに、ガキッン!と激しい金属音が響いた。

 

思わず目を開くと、ミズチの曲刀を刀で受け止めたアートがニヤリと不敵に笑っていた。

 

「諦めんのは早いんじゃねぇか?まだお前は仕事を終わらせてないぜ?」

 

「・・・無理だ。今ので分かった。俺はもとより剣士なんかじゃなかったんだ。剣を振っていたのも近くに剣があったから、特に意味なんてなかったんだ……。握る理由も、振り下ろす覚悟も俺はもともと持ってなかったんだ……」

 

地面に手をつけ、握り締めた杖を見つめる。

そうだ、きっとそうだ。

仮に俺が本当に剣を振るっていたのなら、それは選択肢がそれしかなかったからだ。もっと効率の良い手段……それこそ、神聖術のような術が側にあったのならそっちを取った筈なんだ……!

 

 

「……はぁ、アルス。ちょっと立て」

 

「うぐっ!?」

 

自分の中で結論を出した時、アートに胸倉を掴まれ、無理やり立たせられる。俺はその息苦しさに息を詰まらせる。

 

「いいか、よく聞け。アインクラッドと言うのは一種の檻のような世界だった。脱出できる条件はただ一つ。最強の敵を倒す事。だれか1人でもそれを実現させることができたのなら、アインクラッドに囚われた人々は差別なく開放される」

 

「なに、いってる?」

 

「そこは生き残るためには剣を振るしかない世界だった。無論、剣を取らずに安全な街で他人任せに過ごすという選択肢もあったんだ。分かるか?最初から理由と覚悟を持って剣を触れる奴なんていないんだよ」

 

俺の声など聞こえていないように振舞いながら、アートの言葉は続く。

 

「俺は直接会った事はないが、"無型の剣聖"という剣士は自ら剣を取る事を選んだ内の一人で、アインクラッドでその名を知らぬ者は居ないとまで言われた5本の指の内の一角でもあった。彼もまた理由と覚悟を後から見つけて剣士になったんだろう」

 

「それがどうした……。その無型の剣聖が俺であると決まった訳ではないだろ、俺はきっとアインクラッドで街に残ったうちの1人だったんだ!」

 

アートの言葉を打ち消すように吐き捨てる。

そうでなくては説明がつかない……いや、認めたくない。

 

そんな有名だった剣士が記憶を失ったくらいで失くしてしまうような覚悟と理由しか抱いてなかったのか?

なんで、そんな大事な物と、剣術とかを忘れてしまったのか。

どうして今、キリトやユージオ、アリス、セルカに守られながらのうのうと生きているのか、どうして自分は剣を握る事も、向けられることすらも許されない身体になってしまったのか。

 

目が覚めてからずっと考え続けて来た。

それらの意味と原因を。

記憶のない自分を気遣うこともあるが、普通の、友人として接してくれるあの4人の時々浮かべる寂しそうな笑顔の意味を。

 

「・・・俺はさ、帰りたい場所があるんだ」

 

「ゲホッゲッホ!」

 

俺の胸ぐらを話したアートはポツリと言葉を零し、俺は肺が求めるがままに空気を取り込み、咳き込む。

 

「お前はどうなんだ、キリトやその他の友達の元から離れて記憶を探しに旅をしているなら、それは記憶があるお前としてキリト達の前に立ちたいからじゃ無いのか?戻りたいからじゃ無いのか!?」

 

「——……!!」

 

アートの言葉は核心をついていた。

確かに俺は、キリト達に頼りきりになるのが嫌で、情けなくて……これ以上、心配させたくなくて。

 

あいつらの寂しそうな顔を見たくなくて、記憶を探す旅を始めた。

 

・・・そうだ。俺は戻りたい。

彼ら、友人達の良く知る自分に。

キリトの相棒としての自分に。

ユージオやセルカの師としての自分に。

アリスの幼馴染としての自分に。

ロニエという子の先輩としての自分に。

 

「……戻りたいさ」

 

「ならば立て!」

 

俺はアートの言葉に釣り上げられるように立ち上がる。

……正直に言うと、俺は分からない。

戻りたい場所と自分がある。

でも、どうしたらいいのか分からない。

 

「俺は……どうしたら良いんだ……?」

 

「さあな。俺が言える事は1つだけ………『止まるんじゃねぇぞ』これだけだ」

 

どこか縋るような弱気な問い掛け。

彼は、それを『さあな』の一言で片付けた後に、止まるなと口にした。

 

「人ってのは、目的なくして動けない生物だ。ただ適当に歩き回っていても"歩く"という目的に従って歩いている。その目的は『理由』となり、いずれは『覚悟』を産むだろう。だから、決して止まるな。俺が言いたい事はそれだけだ」

 

目的が理由となり、覚悟へ変わる………か。

目的が無ければ何かをする理由が無い。

理由もないのに何かを続けて、それが覚悟に変わる訳もない。

 

成る程、確かにその通りだ。

 

「アート……あんたすげぇや」

 

亜人の群れに雄叫びを上げながら突っ込んで行く彼の背中に語りかける。

 

あれほどの乱戦で返り血1つ浴びてない彼のコートは相変わらずに白く、少し尖った耳が神秘的な外見を際立たせ、舞うように戦い、鎖と刀を振り続けるその姿は天使というよりも、堕天使を想像させる。

 

「……それでも、天使である事に変わりない」

 

俺を立ち上がらせてくれた。

少し乱暴な気はするが、諭してくれた。

多分、俺はこの瞬間を忘れないだろう。

堕天使も天使である事に変わりはないのだと知ったこの瞬間を。

 

 

俺は少し苦笑しながら、背中と腰にある剣に語りかける。

 

 

———お前達も使われるなら、あんな剣士がいいんじゃないのか?

 

 

……俺の問いに答える声は無い。

でも、腰に挿した黒藍の死剣が1人でに鞘から飛び出して、俺の左手に収まった。

 

吐き気は……無かった。

 

代わりに、半ばから失われた水晶質な刀身がほんのりと薄く光を放っていた。

 

「……そうか」

 

刀身を失って尚も、剣を握る理由も覚悟も失くしてしまったこんな俺でも使い手として認めてくれるか……。

 

俺は握っていた杖を背中に背負い、黒藍の死剣を両手握る。

吐き気はもう無い。

剣を握る理由は出来た。

覚悟はまだ無い……。でも、それなら、覚悟が産まれるまで俺は歩みを止めない。

 

瞳を閉じて、両手で握っている"愛剣"に意識を集中する。

もう愛剣"らしい"だなんて逃げない。

この剣は、俺の剣だ。

 

記憶が有ろうと無かろうと"アルス"の剣である事には変わりない。

 

「システム・コール」

 

剣を振る覚悟が無い。

でも、戦う事は出来る。

それをアートとこいつが教えてくれた。

 

だから、自分に出来ることをやろう。

 

「ジェネレイト・アブソリュート・オブ・ヘルファイア・エレメント」

 

俺は先程唱えようとした神聖術の可動式を再び展開する。

 

「おい!だれか向こうの折れてる方を殺せ!!」

 

ミズチの声が響く。

それに呼応するようにゴブリンの雄叫びと沢山の足音がこちらに迫ってくるのが聞こえる。

 

大軍すぎてアートでも捌けないのか、もしくは俺の事を見守っているのか………。きっと、後者だろう。

 

「くたばれぇぇーーー!」

 

目の前から声が聞こえたが、関係ない。

何故なら………。

 

 

 

——ギィィィン!

 

 

 

 

俺を守ってくれるもう一本の愛剣があるから。

 

俺は眼を開く。

 

目の前には宙に浮かぶ勝利の白剣と、斬り伏せられたであろうゴブリン達の亡骸が転がっていた。

 

黒藍の死剣を片手に持ち直し、右手をダークテリトリーとの通路に向ける。

 

アートがその場所にいない事を確認して、最後の起動句を告げる。

 

 

 

 

「エクスプロージョン———!!」

 

 

 

 

 

その単語を合図にこの洞窟内の空間リソースの全てが1つ残らずに右手の指す方向へと混沌の色々を纏いながら渦を巻き、殺到する。

そして…………。

 

 

 

 

最早、言葉で表現する事すら難しい程の轟音と振動を撒き散らしながらダークテリトリーと人界を繋げていた通路を爆砕した。

 

 

 

 

「次はお前達か?」

 

俺はゴブリン達が大量にたむろしていた方向に黒藍の死剣を向けるが、

 

「………あ、あれ?」

 

そこには堕天使以外だれも立っていなかった。

 

いや、正確に言うのなら、アート以外は屍肉へと変貌していた。

 

「なかなかやるな、粉砕☆爆砕☆大喝采!!!みたいな感じだったぜ」

 

「すまん、何を言っているのかよく分からない」

 

なかなかに奇抜な感想に苦笑いしつつ、アートへと向き直る。

 

「まあ、ありがとな。お陰で吹っ切れたわ」

 

「別に。俺は止まるんじゃねぇぞって言いたかっただけだ」

 

「ふっ……なら、そう言う事にしておく」

 

どこか照れくさそうなアートに笑いを送りながらひとまずは、勝利の白剣を手に取り、黒藍の死剣と共に鞘に収める。

 

少し、感慨深い。

まさか剣を握れるようになるとは思わなかったから。

……いつか、近いうちに剣を振る覚悟も見つけてみせるさ。

 

「ああ、お前ならいつか見つけられるさ。絶対にな」

 

「いや、声に出してない………って!?アート、身体光ってないか?」

 

「・・・は?」

 

少し眼を離したすきにアートの体が光っていた。

徐々に強くなって行くその光に本人も気づいたらしく、先程までの戦いっぷりが嘘の様に間の抜けた声を出していた。

 

「ど、どうした!?まさか天命が尽きたのか!?」

 

「デュッフ!?」

 

慌てて、アートを2回タップして、天命を確認する。

 

ステイシアの窓には天命とOC権限とCC権限がある。

だが、彼のステイシアの窓には、それらの他に《immortal・object》……破壊不能と書かれていた。

 

「ひ、人にタップされるのは初めての体験な気がする……」

 

「い、いや、それ以前に破壊不能って」

 

「・・・ま、気にするな。この世界に留まれる時間が残り少ないだけだ」

 

 

・・・この世界?

俺が首をかしげると同時に、洞窟の入り口の方から「アルスーー!!」と呼ぶ声が4つ聞こえた。

 

「ほら、仲間が来たみたいだぜ」

 

「……お前は、どうなるんだ?」

 

「元の世界に帰るさ。リアルワールドって言うんだ、そこでまた会おうぜ!」

 

リアルワールド……意味は、現実世界。

不意に首を傾げてしまったが、アートは「気にすんな、直ぐにわかる」とつげて、入り口の方へ目を向けて、その目を丸くした。

 

「・・・まじか、この世界のキリトも黒尽くめなんだな」

 

こぼす様に呟いた声。

ただ、その表情には穏やかな笑みが浮かべられていた。

 

「アート?」

 

「いや、何でもない」

 

こちらにも笑顔を向ける彼の身体から放たれる光はより一層強くなって、アートの後ろの景色が見えなくなる程になっていた。

 

だが、彼はその笑顔を崩さずに、俺に語りかけて来た。

 

「じゃあな、"無型の剣聖"」

 

「うっ、アート……!?」

 

さらに強くなる光。

それがとうとう洞窟全域に渡り、彼の姿が視認不可能なレベルになって来た。

 

俺は、彼のいる方へ視線を向け続けることで精一杯だった。

 

「お前が歩み続けた先にお前(戻りたい自分)はいる。だから……止まるんじゃねぇぞ……!」

 

「・・・ああ。また、アート!」

 

彼は光に包まれ、笑顔を残して光の中に消えた。

ただ、それは笑顔ともに、また何処かで会える様な予感も残していた。

 

俺は彼が戦っていた場所を見つめながら、彼の残した言葉を思い返しながら、自身の背中と腰に挿した愛剣達に想いを馳せる。

 

ああ……止まらない。

こいつらと再び共に戦えるその覚悟をもう一度見つけるまで。

 

 

「アルス!無事か!?」

 

「怪我してませんよね、どこか具合の悪い所とかあったらすぐに言いなさい!」

 

「ふ、2人とも落ち着いて。アルスが呆然としてるから!」

 

「姉様……。やっぱりアルス事になると人が変わるわね、ひとまず落ち着いて、アルスから話を聞きましょう?」

 

俺の身を案じてくれる4人の仲間、友達。

……きっと、俺には彼等、彼女達の他にも仲間や友達がいたのだろう。

 

そうだ、きっと辿り着く。

その為にも止まらない。

 

さて、みんなに話そう。

ここで何があったのかを……。

俺を救ってくれた堕天使との出会いと短い時間を……。

 

 




後書き

ういーー!後書きでぁっす!!

今回のコラボは……。

『artisan』様の『Diavolo Bianco』という作品とのコラボでした!今回のお話を頂いた際には多少の戸惑いもありましたが、喜びや驚きが大きく、話を考える事が楽しすぎました!学校の授業中も黒板よりも鞄の中にあるスマホを意識してニヤついていた程です!

あちらも『ソードアート・オンライン』の小説ですので是非ご覧ください!プレイヤーサイドの視点が多いSAO小説の中でも珍しい視点から描かれており、様々な人が一度は耳にした事があるネタも含まれていて、とても読みやすく、親しみやすい作品となっております(宣伝風)!

読者様の中にもあちらの作品の愛読者様がいらっしゃるのではないでしょうか。どうです?アーティザン……通称『アート君』を上手く表現できていたでしょうか!?

今回の経験はとても勉強になりました。
『artisan』様。お誘い頂いきまして誠にありがとうございました!この場を借りて今一度、感謝の言葉をお送りします!




そして、今回の話でアルスは剣を握る事が出来るようになりました。相変わらず記憶は無いままですが、それでも大きな進歩と言えるでしょう。実はアート君のポジションは最初の構図段階だとユージオにやらせる予定でしたが、書いてみたところ、違和感しか見当たらず……アート君をお借りできた事で違和感も無くなり、上手くまとめる事が出来たと自負しています!いやぁ、ほんとに……『artisan』様とアート君様々です。

それでは閲覧ありがとうございました!
今後とも『artisan』様と私めをよろしくお願いします!
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