SAO 〜無型の剣聖〜   作:mogami

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恐らく原作乖離する可能性あります……
それでもよければこれからもよろしくお願いします!


3話 旅立ち

ユージオが俺達の弟子になってから5日経った。

何故かセルカも剣術を習いに来た。

2人ともかなり筋が良い。ユージオに至ってはいずれ俺やキリトを越えるだろうという予感さえ感じさせた。

 

俺達は2人に《アインクラッド流》、"ホリゾンタル"をみっちりと教え込んだ。そんな2人の練習相手になったのが悪魔の木、ユージオの天職である樵のターゲットであるギガスシダーだった。

 

ユージオはともかく、セルカが青薔薇の剣を振る事ができたのは驚いた。まあ、闇の軍勢という名目のゴブリン達を一緒に撃退したのだから、リソース的な感じでOC権限が上昇したのだろう。

 

前置きが長くなったな。

あれか5日。ギガスシダーは300年もの間、切り倒させるのを拒みつづけていたとは思えない程に呆気なく倒れた。

 

「この村、こんなに人が居たんだな……」

 

「俺も驚いてる……」

 

俺達は林檎酒の入ったジョッキを持ちながら目の前の光景に驚いていた。

 

「僕も、村の人がこんなに集まるのを見たのは初めてかもしれないな。年末の大聖節のお祈りよりも多いよ、絶対」

 

そう言って顔を綻ばせる、ユージオに向かってジョッキを向ける。本日何度目かの乾杯だ。

 

これはユージオの天職が終えたことを祝う祭りの様なものだ。何度か面倒な事が事になりかけたが、村長の鶴の一声で丸く収まった。

 

「「肉うめぇ〜!」」

 

俺とキリトは暫くぶりに肉を食べた。

うむ。美味い!

 

「あ!こんな所にいた!もう、なにやってんのよ、こんな所でお祭りの主役達が!」

 

キリトとユージオがなにやら話している間にも俺は肉を食っていた。そんなとき、粧し込んだ俺達の弟子、その2のセルカがいた。

 

「あ、いや……僕、ダンスは苦手で……」

 

もごもごと口ごもるユージオに習って俺もキリトも「私できマセーン」アピールをする事にした。

 

「ほら、俺もアルスも記憶喪失だし……」

 

「ダンス?なにそれ、美味しいの?」

 

と、言った具合で惚けるが、セルカには通用せず……

 

「その場の勢いと流れに任せておけば上手くいくわよ!」

 

そんな言葉に流されて踊る事になった。

 

——

 

結果から言うと、ダンスはかなり楽しかった。

そんで余韻に浸っていると、村長が宣言した。

「ユージオに新たな天職を選ばせる」

と…。それに対してユージオは堂々と宣言した。

「剣士になります」とな。

 

天職を与える宣言を聞いたときはキリトと共にあの場に乱入し、「俺達、央都にいきまーす!」と宣言しようかと本気で考えていた。まあ、ユージオが剣士になると宣言したから実行する事は無かったんだけどな。

 

たが、物事には障害が付き物だ。

ユージオが剣士になるのに対し、異議を唱えるものがあった。この村の衛士長 ジンクだ。

 

そんでユージオとジンクが対決する事になったのだが、ユージオのアインクラッド流、"スラント"が炸裂し、ユージオは勝利した。

 

——

 

「ユージオよ、儂が指の長さ程しか刻めなかったギガスシダーを、よもや倒すとはなぁ……教えてくれんかね、いったいどうやったのじゃ?」

 

先代のギガスシダーの刻み手のガリッタという老人が優しく笑みを浮かべて質問する。

 

「この剣と…」

 

ユージオは、左腰の青薔薇の剣をわずかに抜いてからチーンと音をさせて鞘に収め、次いで振り返って俺達を見た。

 

「何より、彼らの……僕の友達のおかげだよ。右の奴がキリト。左がアルス。2人とも本当に、とんでもない奴なんだ」

 

どんな挨拶だよ……などと思いつつ、頭を下げる。

 

「そなたらが噂の《ベクタの迷子》か。なるほど……変動の相じゃな」

 

……変動の相?あまり見ない奴だな。みたいな意味だろうか?

 

「さて、せっかくの旅立ちの邪魔して悪いが、少々付き合ってもらえんかな。何、そう手間は取らせん」

 

「え、ええ。大丈夫ですよ。いいよね、二人共」

 

拒否する理由が無いので、ついていく事にした。

ガリッタさんが向かったのはギガスシダーの枝の先。

ギガスシダーの枝が尖り、触れるだけで怪我をしそうだ。

 

「ここじゃ」

 

たどり着いたのはギガスシダーのてっぺんにあった枝。

その枝はまるでレイピアの様に先端が尖っていた。

 

「その枝はギガスシダーの全ての枝の中で、最もソルスの恵みを吸い込んだ一本じゃ。さあ、その剣で、ここから断ち切るがよい。一刀で落とすのだぞ。なんどもやると裂けるかもしれんのでな」

 

ユージオはそれを切り落とそうとするが、手が震えているため、キリトが代わりに切り落とした。

 

「悪い、キリト、ユージオ、青薔薇の剣かしてくれ」

 

「ん?良いけどどうしたんだい?」

 

「いや、他にも小さい枝を何本か持って行こうと思って」

 

「おい、アルス!この枝、かなり重いぞ!?」

 

「……大丈夫だろ。それは一番、ソルスの恵みを吸い込んだ枝だから重いだけさ………たぶん」

 

キリトから青薔薇の剣を受け取り、手頃な鋭い枝、7本くらいを適当なサイズに切り落とした。

 

……割と軽かった。

 

——

 

「ユージオ。心残りは無いか?」

 

「うん、僕はきっと戻ってくる。……アリスと一緒に!」

 

「ああ、良い心構えだ!」

 

3人で一度、ルーリッドの村を振り返り、歩き出す………筈だった。

 

「待ちなさい!そこの馬鹿チン3人組!!」

 

…………

 

「なあ、キリト。何か聞こえなかったか?」

 

「ああ。バッチリ聞こえてたぜ?ユージオはどうだ?」

 

「うん。僕にも聞こえたよ。……今の声はセルカだね」

 

もう一度振り返ると、セルカが息を切らしながらこっちを睨んでいた。

 

「見送ろうと……おも、ったのに………ぜんぜん、こないんだもの……!!!」

 

あー……これは怒ってますね。

 

「見送りサンキューな」

 

「ありがとな、セルカ」

 

「行ってくるよ!」

 

「ええ!私も必ず央都に向かうわ!だから待ってなさい!」

 

セルカの央都に行く発言に驚きつつも先に行って待っていると返事をしてから俺達は央都へと歩み出すのであった。




ああ……文脈が…………
ヒロインはそろそろ決める予定です。
閲覧ありです!
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