【完結】僕のヒーローアカデミア・アナザー 空我 作:たあたん
新宿区内のとあるレストラン。その個室のひとつで、個性的な服装の男女が密会していた。
一番上座に座るのは、純白のドレスの美女。額には白いバラのタトゥ、ルージュまで白銀に近い色合いのもので統一している。次いで仮面の男。落ち着いた雰囲気を醸し出してはいるが、いくら超常社会といってもいかにも怪しげだ。
彼らと向き合うようにして、ふたりの男が座っていた。ひとりは着流しを纏った、頬に傷のある男。分厚い胸元にはカブトムシのタトゥーが刻まれている。まず彼が、口を開いた。
「ボソグド、パゾ、ブウロ……ジャスバロ、クウガ、アギト」
日本語に似た、しかしまったく異なる言語。それは彼らが超古代より甦りし"グロンギ"であることを示していた。復活後は一貫して人間――彼らは"リント"と呼んでいる――の殺戮を繰り返し、人間社会においては"未確認生命体"の名が与えられている。
「ゲゲル、ゾゾゾ、ジョブジビギレス、ジャヅ、サザ」
応えるのは、バラのタトゥの女――バルバ。隣の仮面の男――ドルドはナイフとフォークで上品に肉を切り刻みつつ、
「リントロ、ガバゾセラギ」
「……"ヒーロー"か」
「一戦交えたいものだ」――日本語でそうつぶやいた着流しの男は、隣で皿にむしゃぶりついている黒づくめの男の頭を、手にした扇子で思いきり引っ叩いた。「グェ!?」と蛙の潰れたような声を発し、男の顔が皿に沈み込む。ソースの飛沫がわずかに漏れ飛んだ。
「……このような場にはふさわしくない男だ。作法がまったくなっておらん」
呆れた様子の着流しの男は、彼――ズ・ゴオマ・グを連れてきたバルバに暗に批難の目を向けた。彼女はというと、料理を口に運びながらその両角をわずかに吊り上げている。ゴオマのことを玩具にしている――自分たちとは明確に立場の違う、グロンギには珍しく"私"の部分が少ない彼女にとり、数少ない遊びなのかもしれない。ただ弄んでいるだけではなく、それなりに下僕でいる便宜は図っているようだが。
と、そんな折、個室の扉がノックされた。皆が一斉に視線を向けると同時に、おもむろに開かれる。
そこに立っていたのは、ウェイターと――出水洸汰が電車内で遭遇した、かの大男の姿があった。
やや怯えた表情のウェイターがそそくさと去っていく一方で、大男は入室してくる。ゴオマの襟首を掴んで強引に退かすと、そこにどっかりと座り込んだ。その傍若無人な行為を咎めだてすることもなく、ドルドが尋ねる。
「首尾はどうだ、ジイノ?」
「……匂いは、つけ終わった」
そう答えると、ジイノは斜め前に座るバルバに腰にぶら下げた香を投げ渡した。ほんのりと甘ったるい匂いが漂う。この匂いを、標的に付着させたということか。
「あとは殺して、殺しまくるだけだ」
「18時間で288のリント……数のみなら容易だろうが」
「問題ねえよ、地の果てまで追ってやる」
そのことばが冗談や誇張の類でないことは、彼の不敵な笑みを浮かべていて。
やがて手づかみで肉を食い漁るその姿を横目で見て、着流しの男は静かに嘆息した。これではズの男を嗤えない。
*
未確認生命体関連のこと以外で爆豪勝己から連絡があるのは珍しいと、轟焦凍は思っていた。
『――つーわけだから、テメェも手伝え。……オイ、聞いてんのか半分野郎!』
「聞いてる。緑谷たちと一緒に、その子を捜せばいいんだろ?」
『捜すんじゃねえ、見つけねえと意味ねえんだよ!』
「いやそりゃそうだが」と、焦凍は内心口を尖らせたくなった。"捜す"という行為に"見つける"という目的が付随しないはずがない。いちいちそんな無意味に突っかからなくてもいいと思うのだ。
だが、勝己はとんでもなく傍若無人で俺様な振る舞いをする割に、存外みみっちくて繊細なところがある。洸汰のことを思ってナーバスになっている――そうとわかれば、思わずフッと笑い声が洩れた。
『アァ?テメェ、何笑ってやがる?』
「いや……やっぱおまえ、お節介だと思ってよ」
怒鳴られること覚悟でそう言ったのだが、返ってきた声音は意外にも穏やかだった。
『……ヒーローっつーのは、そういうモンだろうが』
「……あぁ、そうだな」
己が師と同じことを言う。誰よりもヒーローらしからぬ振る舞いをしておいて、誰よりも早くそれを実践していたのだから不思議だ。彼の幼なじみである緑谷出久と出会ったことで、少しはわかってきた気もするが。
「じゃあ、すぐ向かう。松濤だったっけか、渋谷の」
『あァ、ウォーターホースの屋敷があったとこだ』
とっくの昔に売りに出されているそうだが。家出してわざわざ東京に来たというなら、そこに立ち寄ろうとするかもしれない――マンダレイの推測だったが、それ以外に手がかりはない。
「了解。――ところで爆豪、いま外か?車の音が聞こえる」
『ア゛?……だったらなんだよ』
「なんでもねえよ。じゃあな」
向こうで勝己が声を荒げようとしていたが、構わず通話を切った。――洸汰を最初に見つけるのが、爆豪だったら良い。柄にもなくそんなことを考えつつ、焦凍はバイクに飛び乗った。
*
――中央区 晴海
手を繋ぎながら歩く、カップルの姿があった。これからどこに行って、何をして……そんな話を、ひたすら続けながら歩く。互いを見遣る優しい眼差しも相俟って、本当に仲睦まじいのが伝わってくる。
「でさー……ん?」
話を持ちかけようとしていた青年が、不意にことばを止める。
「どうしたの?」
「いや、ほら、あの人……」
青年が顎をしゃくった先に視線を向ける女。彼女が反対方向から歩いてくる大男を捉えるのに、さほど時間はかからなかった。
「あの人がどうかした?」
「さっき電車でさ、同じ車両にいたじゃん。覚えてない?」
「うーん、そういえばいたような……」
うっすら記憶にはある、くらいだ。確かにあの巨体は目立つほうだろうが、この超常社会においてはもっと上を行く人間もいる――かつてのNo.1ヒーロー・オールマイトとか――。むしろ彼氏がよく覚えていたな、とすら思う。
不思議なのは、その男が明らかに自分たちだけを見ていることか。まるで舌舐めずりするような視線に、女は身震いがするような錯覚を覚えた。これ以上、接近を許してはいけない――
「ね、ねぇ――」
女が隣にいる彼氏に目を向けたのと、飛来した長大な"何か"とともに彼の姿が消えるのがほとんど同時だった。
「え……?」
次いで、刺突音。コンクリートが割れ崩れる音の群れ。
何が起きたかはわからない。だがとてつもなく嫌な、おぞましいことが起きたのではないか――そんな予感を抱えながら、女は恐る恐る振り返った。
――突き刺さっている。
二メートル以上も伸びた棒状の物体が、壁に。その間に、彼氏だった"モノ"を挟み込んで。
"それ"はぴくりとも動くことなく、呆けたような表情で虚空を見つめていた。棒状の物体を受け容れた隙間から、ぽたぽたと赤黒い液体が滴り落ちるのがわかる。
「なに……これ………?」
いくら考えても理解が追いつかない。そして彼をモノに変えた存在は、そのための猶予を与えはしなかった。
「ヅギパゴラゲザ」
「え――」
刹那、女の姿もそこから消える。
「ボセゼグシギ……ギジャ、ズゴゴビンザバ」
ふたつの磔を満足そうに見遣ると、ジイノは大柄な肉体を悠々と前進させながら去っていく。その背後からはドルドが現れ、算盤"バグンダダ"の珠玉を動かしたのだった。
*
出水洸汰は渋谷駅にいた。
むせ返るような人、人、人の群れが行きかう中を、ようやく齢ふた桁に達したばかりの少年とは思えない踏みしめるような足取りで進んでいく。
ふと立ち止まり、ガラス越しのスクランブル交差点を見下ろす。摩天楼に閉ざされた黒白の十字架の上を行きかう人々。その数は自分のいる駅構内を凌いでいる。――平和そのものに見えるこの地でもたった一ヶ月半前、未確認生命体による殺戮が行われたばかりなのだ。99名の犠牲者のうち、三分の一ほどがヒーローだったと聞く。その中には子をもつ者もいたのではないだろうか。そしてまた、親を"平和"の名のもとに奪われた子供が生まれた――
なのに世界は、何事もなかったかのように回っている。誰かの胸に消えない傷を刻みながら。
「……ッ」
ガラスに拳を叩きつけたい衝動をこらえて、少年は足早に去っていった。
*
洸汰が渋谷駅を出た頃、出久たちもまたそれぞれの交通手段で渋谷は松濤へと向かっていた。そこに洸汰は向かった――その読みは恐らく当たっていた。このまま何事もなければ、発見は時間の問題だったろう。
そんな折、出久のトライチェイサーに通信が入った。
『爆心地、緑谷くん、聞こえる?鷹野よ』
「!」
合同捜査本部の、鷹野警部補からの通信――その時点でほとんど確信に近いぬるりとした予感が這い寄る。
案の定、
『未確認生命体第38号によると思われる事件が発生したわ。直近の犯行は約三十分前に中央区晴海、男女計二名が巨大な刺叉のようなもので磔のようにされて殺害された』
「ッ、犯人は!?」
『目撃情報によれば、人間体は黒のタンクトップに迷彩柄のズボンの大男、身長は推定2メートルよ』
「わかりました!」
洸汰のことは気がかりだったが、迷ってはいられなかった。出久はすぐさまマシンを反転させ、晴海方面へと向かう。同じ話を聞いていた勝己も。
彼らだけではない。時を同じくして飯田天哉のもとにも森塚から電話で連絡がなされたし、轟焦凍は独自の超能力でグロンギ出現を察知していた。
そうして彼ら戦士たちが集うさなかにも、事件は起こり続ける――
肉が裂け血飛沫が飛び散る音とともに、小さく華奢な身体が壁に磔にされる。それはまだ就学しているかしていないかという年頃の少女のものであった。その隣には、母親らしき女性の屍。
「フー……」
ふたつの磔死体を眺めながら、ゴキゴキと首を鳴らすゴ・ジイノ・ダ。その背後に再び、音もなくドルドが現れる。
「バギング、ドググビン。……ラザラザザゾ」
「フン、パバデデギス」
ここまではウォーミングアップにすぎない。この母娘のように、複数で固まって行動している獲物も多いだろう。288人などすぐだ。
「……次は、こっちか」
早速、次なる獲物の匂いが漂ってきた。動き出すジイノ。
彼があるトンネルに差し掛かるのと、向かいからトライチェイサーが疾走してくるのが同時だった。
「!」
ジイノの姿を視認した途端、マシンは甲高い摩擦音とともにその場に停止する。漆黒のヘルメットを脱ぎ捨てたライダーの、険しく歪められた童顔が露わになった。
「おまえ……38号か!?」
「……なんだ、おまえは?」
是とも非とも言わない相手だが、出久には既に確信があった。身体的特徴は聞いていたのと完全に一致しているし、何よりアマダムの疼きが激しい。
地面を力強く踏みしめた出久は、両手を腹部にかざした。銀を基調としたベルト、アークルが浮き出してくる。右腕のみを勇ましく突き出し、
「変身ッ!!」
叫びとともに、モーフィンクリスタルが鮮烈な赤い輝きを放つ。たちまち出久の肉体が膨れあがり、漆黒の皮膚と赤い鎧、そして瞳をもつ異形の戦士の姿へと変わった。
「クウガバ……」
変身を目の当たりにしてもたじろぐことなく、おもむろに姿勢を低くしていく男。そして、
「ウガァアアアアアアッ!!」
咆吼とともに、突進してくる。人間体とはいえかなりの巨漢、クウガは咄嗟に横に転がって躱した。
空振りに終わった突進。しかし本番はここからだとばかりに、その身がさらに膨れ上がった。皮膚は赤黒く変わり、あちこちから濃い体毛が生え出る。その姿は猪に似ていた。
「ゴセパガダデデブザブ、ゴ・ジイノ・ダザ!!」
「ッ!」
方向転換したかと思えば、再び仕掛けてくる。容姿といい行動といい、明らかにパワータイプの相手だ。第7号――ズ・ザイン・ダに近いか。
だがただただ力任せだったザインに比べ、その動きは洗練されて無駄がなくも感じられる。まだ様子見の段階だと出久は踏んだ。
(大丈夫、あのときより僕は強い。それに……ひとりじゃない!)
敵のもつ能力をすべて引き出してやる。それさえ掴んでしまえば、どんなに強力だろうと怖くない。
再び突進をかわしつつ、すれ違いざまにローキックを叩きつける。
「グ……」
そんな声こそ漏れたものの、態勢を崩すには至らない。すぐさま振り向き、今度は掴みかかろうとしてくる。
間合いをとられたらおしまいだ。本能的にそう悟ったクウガは姿勢を低くして丸太のような腕を避け、左拳で胸元に一撃。さらに、
「お、りゃあッ!!」
右拳をアッパーの要領で、顎に叩き込んだ。今度こそ明瞭なうめき声をあげ、ジイノが後退する。
「グゥ……ジャス、バ」
「………」
さあ、次はどう来る――そんなことを考えていると、
「オレ、知ってるぞ。おまえ、キレたらもっとやべーんだろ?」
「……!?」
いきなりのひと言は、戦士クウガの仮面を引き剥がすに十分だった。
「ついさっきそこで殺したリントもヤバかったぜ。女がガキ抱いて"この子だけは""この子だけは"って何度もわめいてよォ……仕方ねーから望みどおり、女先に殺してやったよ。ガキの泣きわめく声聞くのも面白かったしなァ!」
「――ッ、」
「どうだ」とばかりに両腕を広げるジイノ。それが挑発であることがわからない出久ではない。それでも憤懣が胸の奥からマグマのごとく噴き出してくる。
駄目だ、挑発に乗ってはいけない。この怒りに支配されてはいけない。でなければ、自分はこいつらと同じになる。ひとりでに力のこもる右の拳を左手で包み、押さえつける。
結果として、クウガが挑発に乗ることはなかった。だが憤懣を抑制しようとするあまり、敵に対する警戒心までも一時的に薄らいでしまった。
その致命的な隙を、文字どおりジイノは突いた。太い顎髭を一本抜き取り、掌で包み込む。すると、驚くべきことが起きた。
抜き取った髭がたちまち太く長く伸びていき、先の二叉になった長大な槍となったのだ。
「――!」
はっと我に返ったクウガだが、もう遅い。己が武器とした二叉の槍を、ジイノは力いっぱい投げつけてきたのだ。
「ッ、超変身!!」
咄嗟に身軽な青に超変身、しかしそれでも、完全に躱しきるには間に合わない。槍の先端が身体に突き刺さることは防げたものの、凹みの部分に押しやられ、そのまま壁に叩きつけられる。
「ぐ……く、……ッ!」
ダメージそのものは大きくない。しかし壁とそこに突き刺さった槍に挟み込まれ、身動きがまったくとれなくなってしまう。
もがくクウガを舌舐めずりするように見つめながら、拳を鳴らすジイノ。こちらが動けないのをいいことに、嬲り殺しにするつもりか。
(やられて、たまるか……!)
まだ、こんなところでは終われない――
刹那、
「オラァアアアアアアッ!!」
飛来した漆黒の影から発せられる爆炎が、横からジイノをぶっ飛ばした。
「チッ、相変わらず苦戦してやがるなクソナード!」
「か、かっちゃん……!」
勝己――怖いが頼もしい幼なじみであり、若年ながら合同捜査本部のエースであるヒーロー・爆心地。対グロンギの戦力としてはクウガである自分のほうが確かなものであるはずなのだが、それでも彼の到来ひとつで胸を撫でおろさずにはいられない。
「デレゲェ……!」
「!」
一方、不意の一撃はジイノの闘争心をこれ以上なく掻きたてたようだった。早くも態勢を立て直し、反撃を仕掛けようとしている。受けて立つ気満々の勝己だったが、
今度は分厚い氷壁が奔り、戦場を遮った。
「悪ぃな、俺も来た」
そのひと言とともに現れたのは言うまでもない、轟焦凍。その腹部にはアークルに似た"オルタリング"が浮かんでいる。
「変――身、」
その中心に秘められた賢者の石から光が放たれ、焦凍の姿が超人のそれへと変化する。黄金のボディに、半冷半燃を表すアイスブルーの右腕とクリムゾンレッドの左腕。
氷壁に次いで、彼はクウガのもとに駆け寄った。その身を拘束する槍に手をかけると同時に、師より受け継いだ個性を発動させる。
「――ふっ」
腕に光流が奔ったかと思えば、鋒が壁に深々突き刺さったそれをいとも容易く引き抜く。
「ありがとう……流石だね、轟くん」
「大したことねえ。おまえも紫になりゃなんとかなったろ」
「ま、まあね……」
救援が間に合わなければそうしていただろう。ひとりでもなんとかなった。だとしても、仲間の存在がこれ以上なく頼もしいことに変わりはない。
「おいコラ半分野郎、勝手に出てきてドヤ顔してんじゃねえぞ!」
……この爆ギレヒーローは必ずしもそうは思っていないようだが。
「そりゃ勝手に出てきたけど……そっちのほうが手間省けていいだろ。あと別にドヤ顔なんかしてねえ、つーかしててもわかんねえだろ変身してたら」
「ウルセェ、口答えしてんじゃねえ!」
「ちょっ、かっちゃん!そんな絡んでる場合じゃ――」
「ヌゥウウウンッ!!」
出久の言うとおり、絡みにいっている場合ではなかった。つくり出された氷壁を打ち砕いて、ジイノが姿を現したのだ。
「点数にはならねえがまあいい……テメェらまとめて、ブチ砕いてやる……!」
「ハッ、やれるモンならやってみろや!」
「やらせねぇけどな」
口論から一転、呼吸を合わせて並び立つWヒーロー。雄英時代から紡いできた彼らにしかわからないかたちの絆が、確かにあった。
もはやそれに気後れする出久ではない。戦士クウガとして、彼らとともに堂々と並び立つ。ジイノの槍を拾い上げ、モーフィングパワーを作動――ドラゴンロッドへと変形させる。敵の武器を逆手にとる、これはアギトにもできないクウガ特有の強みだ。
三人の英雄と、一体の怪物。激突のときは、すぐそこまで迫っていた――
つづく
マンダレイ「次回予告!」
マンダレイ「第38号と戦う緑谷くんたち……一方で洸汰はかつて両親と暮らしていた屋敷へと向かう。その手にはまたライターが……何をする気!?お願い、誰か洸汰を止めて!」
洸汰「止められてたまるか……!後戻りなんてできない、俺はやるんだ……!」
洸汰「なのになんで……なんで、あんたは……!」
EPISODE 29. 僕のヒーロー
マンダレイ「さらに向こうへ!」
洸汰「行かない!」
マンダレイ「 さ ら に 向 こ う へ ! ! 」
洸汰「 行 か な い ! ! 」