【完結】僕のヒーローアカデミア・アナザー 空我   作:たあたん

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ジオウ・クウガアーマーの両肩に一条さんの携帯が刺さってるコラに大草原不可避でした。


EPISODE 36. 悪夢 3/4

 爆豪勝己は関東医大病院の一室に横たわっていた。真白いベッドの上、点滴に繋がれて瞼を閉ざしている。額を覆う包帯、頬の傷を封じるガーゼが痛々しい。ただヒーローである以上、この程度の怪我は彼にとってさほど珍しいことではなかった――学生時代から。

 

 ベッドのすぐ脇には、この病院の監察医である椿秀一の姿もあった。えも言われぬような表情で、ひと回り若い青年を見下ろしている。

 こうして眉間に皺の寄っていない寝顔を見ていると、まだ子供だ、と思う。この青年の幼なじみのことは常々童顔だと思っているが、この青年自身もいつもの険しさがなければそう変わらないらしい。

 

(あれもこれも、荷物背負いすぎなんだよな……)

 

 だからいつも、あんな苦しそうな顔をしている。重い荷物を枕にしているいまこの瞬間のほうが、彼は――

 

――と、せっかくとれていた眉間の皺が、わずかに寄った。ん、というむずかるような声をあげ……瞼がゆるく開かれる。

 

「………」

 

 ぼんやりと天井を見上げていたのもたかだか一、二秒ほどのこと。その間に状況を理解してしまったのか、勝己は機敏に身体を起こそうとした。そのせいで癒えきっていない傷が悲鳴を発し、勝己は苦痛をこらえるような息遣いを漏らす。椿は慌てた。

 

「おっ、おい!……無理するな、おまえ大怪我してたんだぞ。一応治癒はさせたが、完治までは体力的に無理だった」

 

 タフネスに定評のあるヒーロー・爆心地をもってしてもそうなのだから、一般人だったら命も危うかったかもしれない――

 

「B1号にやられたんだってな。緑谷が取り乱して大変だったらしいぞ。……まあ、おまえがちゃんと受け答えしてるの見て落ち着いたらしいけどな」

「………」

「しかし大したもんだ。あの大怪我で、ぎりぎり意識保ってたなんてな」

「……覚えてねぇわ」

 

 それは嘘ではないのだろう。ほとんど頭が働かないなかで、無意識にとった行動。本当に、抱え込みすぎだ――

 

「……究極の、闇」

「ん?」

「クウガはやがて、ダグバと等しくなる……」

「なんだ、そのダグバって……?」

 

 いきなり飛び出してきた固有名詞に、椿は面食らった。勝己はまだ半ば夢うつつのような表情だが、ことばには確信めいたものがこもっている。

 

「……B1号、あの女がそう言った」

「その究極の闇とかダグバってのは……"凄まじき戦士"と関係があるのか?」

「わかんねえ、けど……」

 

 クウガが憎悪に囚われた……"聖なる泉が枯れ果てた"とき、なってしまうという存在。究極の闇というのは、ずいぶんそれを想起させる名称ではないか。

 

「究極の存在……第0号……?B1号は、0号じゃないのか……」

「………」

 

 考え込む様子を見せる勝己だが、その瞳が次第にうつらうつらとさまよいはじめる。案じた椿は、その身体に手を触れ、強引にベッドに横たわらせた。

 

「ほら、まだ寝てろ……睡眠導入剤、点滴に入れといたんだ。早く戦線復帰したいなら、とにかく寝て体力取り戻さないとな」

 

 小さくうなずく勝己。いじらしい思いに駆られつつ……椿はもうひとつ、聞きたかったことがあるのを思い出した。

 

「なぁおまえ……さっき、夢でも見てたのか?」

「は……?なんで……」

「いや……なんとなくな」

 

 フッと笑いつつ、窓辺に置いたラジオをつける。午後の穏やかな時間にふさわしいBGMが、室内を漂流する。――グロンギもヴィランもいなくなれば……この男はいつまでも、こんな世界にとどまっていられるのだろうか?

 

「……あいつ、」

「!」

 

 もう入眠するかに思われた勝己が、ぽつりとつぶやいた。

 

「緑谷か?」

 

 "あいつ"が誰を指しているのか――すぐにわかってしまう自分も大概だと思いつつ、椿は訊いた。

 勝己はもはや是とも非とも言わず、続けた。

 

「あいつと、別れられる日が……一日でも早く、来りゃいいと思ってる……」

「……どういう意味だ?」

「意味……?ンなモン……」

「……あー、そうだな。わかったわかった、みなまで言うな」

 

 実際、意味なんてわざわざ訊くだけ愚かだった。勝己が静かに寝息をたてはじめたのを聞いて、椿は静かに病室を出た。音楽だけが、ゆったりと流れる――

 

 

――それも、刹那の夢だったのだけれど。

 

『――番組の途中ですが、未確認生命体関連のニュースをお伝えします』

「!」

 

 音楽の中断とともに流れた声に、勝己は微睡みから引き戻された。

 

『未確認生命体第41号が、行動を再開しました』

 

 静かな病室内に響き渡るそれは、ヒーローとしての意識を完全に目覚めさせるものだった。

 

 

 

 

 

 そのエレベーターの床には、巨大な穴が開いていた。下にある空間が完全に晒されている。そこに乗り込んでいたはずの人々の姿は……ひとつもない。ただその残骸とおぼしきものだけ、方々に付着していたのだけれど。

 

 その周囲で鑑識作業を続ける捜査員たちの中に、鷹野警部補の姿もあった。難しい……というより、半ば疲れたような表情で、こめかみを押さえていた。

 

「タクシーの次はエレベーター……。場所も被害者にもこれまでと関連はなさそう……これでも法則があるというの……?」

 

 このままゲームのルールが判明しなければ、これ以後の凶行も防ぎようがない。ザザルを見つけ出して倒すことも、困難――

 

 悲観的な思いに囚われかかっていた鷹野は、不意に念仏のような声を聞いて我に返った。被害者を弔いにどこぞの坊主でもやってきたのかと思ったが、その声の主は彼女の知っている青年だった。

 

 緑谷出久。彼が何事か、ブツブツ高速でつぶやいているのだ。

 未確認生命体関連事件に限定されたヒーロー活動許可証を交付されている彼は、群がる野次馬たちと異なり規制線の内側にいることを許されている。しかしながら中途半端に遠慮してほとんどテープに身体が触れるような位置に引いているため、その独り言はすべて野次馬たちに筒抜けなのだ。皆、こいつは一体なんなんだと奇異の目で見ている。刑事にもヒーローにも見えない。ヤバい奴なのではないか、未確認生命体の前にまずこいつを取り締まったほうがいいんじゃないか、と――

 

 警察の信用にも影響しかねないと危機感を抱いた鷹野は、出久を強引に奥へ引っ張り込んだ。

 

「うわっ!?た、鷹野さん?」

「……緑谷くん。熱心に推理してくれるのはありがたいけど、心の中にとどめるか直接言いに来てくれるかにしてほしいわね。民間人の前よ」

「す、すみません……」

「ハァ……まあいいわ。それで、何かわかったの?」

「え、ええ、まだ"もしかしたら"くらいですけど……。実は――」

 

 しかしここで、折悪く鷹野の携帯が鳴ってしまった。苦笑する出久に「……ごめんなさい」と気まずく謝罪のことばを述べつつ、着信を受ける。

 相手は塚内管理官――用件は、できればあってほしくなかった"続報"だ。

 

『また41号による事件だ』

「ッ、……今度の標的は?」

 

 もはや見当もつかない。――しかし出久には、そうではなかったらしい。

 

「バスじゃないですか?」

「え!?」

『!、……そうだ。三鷹駅行きのバスだ』

 

 正解を言い当てた出久。「どうしてわかったの?」と問うてきた鷹野に、彼は確信のこもった口調で答えた。

 

「色です!」

「色?」

「はい。最初に襲われたタクシーが白地に青ライン、次が緑に黄色ライン、そのあと黄色、オレンジ、黒っていうふうに続いて、途中からローテーションしてるんです。このエレベーターの銀色も!」

「!、そうか、色の順番……だとすると次は――」

「ちょ、ちょっと貸してください!」鷹野から携帯を借り受け、「塚内さん、襲われたのはそのバスで最後ですか?」

『いや、それから三件立て続けに犯行を重ねている』

「じゃあ次は、オレンジ色……」

『ちょっと待ってくれ緑谷くん。仮に色の順番がローテーションしているとして、タクシーにエレベーター、バス……これはどう説明する?』

「たぶん……箱ですよ、動く箱!タクシーもエレベーターもバスも、みんな人を乗せて動く箱でしょう?」

『だとすると……オレンジ色の動く箱――』

 

 直後、三人の声が重なった。

 

 

「「「――中央線!」」」

 

 

 同時刻。三鷹駅付近の陸橋で、ザザルは駅に進入していくオレンジ色の列車を見下ろしていた。

 自身の指の爪を見遣る。一本一本、とりどりの色彩で塗りつぶされたそれらの中に……確かに、オレンジ色があった。

 

 わずかに唇をゆがめて、ザザルは駅へ向かった。あの動く箱に乗り合わせるリントは数百人にも及ぶらしい。これまでの比でない得点が期待できる、そうなればいよいよ、

 

「ザギバス・ゲゲルの開始も近い……か」

 

 審判としての役割を果たすべく、プレイヤーのあとを追うドルド。つぶやきとは裏腹に、どこか声音が空々しく聞こえるのは穿ちすぎだろうか。――彼がリントを侮っていないとすれば、そうではあるまい。

 

 

 

 

 

 さらにその一方、千葉県柏市内にある科学警察研究所――通称"科警研"――からは、ザザルの強酸性の体液に対抗すべく製造された中和弾を警視庁へ運搬する車両が出発したところだった。

 製造に協力したヒーロー・クリエティこと八百万百もまた、役割を終えて帰宅しようとしていた。お礼にともらった軽食を片手に――正式な報酬は事務所を通じてのものとなる――。

 

(これで、第41号が早く倒されるとよいのですけれど……)

 

 第41号による殺人が続く一方で、第3号らも別の動きを見せていると聞く。もっとできることはないか――いっぱしのプロヒーローである以上、その思いを消し去ることはできない。究極的には奴らと正面切って戦えればこの渇望も満たされるのかもしれないが、警察からの応援要請でもない限りは認められない。

 

 未確認生命体の猛威の裏で、暗躍するヴィランを捕らえること――それもまた、重大な使命だ。

 

 八百万がそう、自分に言い聞かせていたときだった。

 

 

――エントランスで、大勢の悲鳴……阿鼻叫喚の声が、響き渡った。

 

「ッ!」

 

 何事かなど当然わからない。しかしヒーローである自分が動かねばならない事態であると瞬時に確信し、躊躇うことなく走り出した。相応の警備がなされているといえど、警察の施設を襲撃せんと目論むヴィランは掃いて捨てるほどいる。

 

 だがエントランスにたどり着いた彼女が目の当たりにしたのは、予想だにしない……思わず、息を詰まらせるような光景だった。

 逃げ惑う人々。その中心に倒れた、警備員の制服を着た男性らしきもの。類推するしかないのは……首が、ないから。血の一滴すら流れていない。そもそも最初から存在していないかのように、綺麗さっぱり消失しているのだ。

 

 そのすぐそばに、無地の白いパーカーを着た男が立っている。フードを目深に被っているために、その容貌ははっきりとは確認できない。けれどもその猫背、わずかに覗くひび割れた唇――そして、物体を消失……否、崩壊させる個性。

 

 八百万を含む旧A組の面々に、忘れられるはずがなかった。

 

「あなたはまさか……死柄木、弔……!?」

「………」

 

 答えのなきまま、その瞳だけがゆっくりと上げられる。濁った深紅、それは動かしようのない肯定だった。

 

「そんな、なぜあなたが……!?」

 

 すべての記憶を失い、警察病院の閉鎖区画に幽閉されていた弔。もはや敵連合の首魁としての人格を取り戻すことすらなく、無垢な子供のまま地下奥深くで一生を終えることになると言われていたのに。

 そこまで思い起こして、八百万は気づいた。その警察病院がまさしく今日、未確認生命体によって襲撃され、患者1名が拉致されたという事実。公にはされていなかったが、その患者というのが死柄木弔なのだとしたらーー

 

「く……!」

 

 とにかく凶行を阻止し、目の前の男を再び捕らえなければ。身構えた八百万だったが、

 

「――ひッ!?」

 

 弔の瞳がにわかに帯びた、凄まじい殺意。途端に彼女の身体は恐怖に支配され、蛇に睨まれた蛙のごとく動かなくなってしまった。ヒーローである以上、耐性はあるはずの彼女が――

 

「次……おまえ?」

 

 標的にされたと、確信するほかなかった。本来なら望ましいことのはずだったが、八百万の心は数秒足らずのうちにもたらされるであろう"死"しか映していなかった。

 

「い、イヤ……――」

 

 ヒーローとしてあるまじきことばが発せられようとした瞬間、首筋に衝撃を受け、彼女の意識は闇に閉ざされた。

 

「……ダメだよ、ダグバ」

 

 倒れかかる身体を受け止めたのは、ジャラジだった。

 

「……?」

「この人……クリエティは、まだ使えるから」

 

 くく、と、ゆがんだ笑みを漏らす少年。その背後から、痛々しく身体を引きずるゴオマも現れる。

 

 科警研は早くも、()()()グロンギによって蹂躙されようとしていた――

 

 

 

 

 

 ゴ・ザザル・バのゲゲルのルールを完全に把握した出久は、鷹野警部補とともに疾風を切って走っていた。目指す場所は戦場。殺人ゲームを終わらせるための、決戦の地だ。

 

『こちら塚内!』

 

 事ここに至り、いよいよ自らも前線に出ることを決断した管理官からの通信が入る。

 

『中央線は全線ストップさせて、三鷹駅の周囲を所轄の署員および管轄のプロヒーローで固めた。中和弾も完成して科警研を出た。目撃情報から41号は、紫の上着に革のミニスカートの若い女の姿で駅付近に潜伏中と思われる、このまま一気に――』

 

 そのときだった。塚内の口上に割り込む通信。――それは、名の挙がった科警研がいままさしく襲撃を受けているという内容だった。第3号および、新種の未確認生命体2匹によって。

 

「ッ、科警研が……!?」

『俺が行きます!』

「!、轟くん……でも、きみは……」

『死柄木のことと天秤に掛けるまでもねえだろ。……いやそれ以前に、なんかイヤな予感がするんだ。まさかとは思うが……』

 

 その予感はまさしく的中していたのだが、この時点での彼らに知るよしもない。

 

『とにかく、科警研は任せろ。緑谷たちは41号を――』

『ならば俺たちも行こう!』今度は飯田だ。『三体も未確認生命体がいるとなると、戦力は相当数必要になるはずだ!』

 

 そう、飯田の言うとおりだ。戦力は相当数必要。逆に言えば、彼らだけでもまだ、心許ない……。

 

「塚内さん、心操くんたちにも科警研(向こう)へ行ってもらうしか――」

 

 対ザザルの戦力が覚束なくなることを危惧しながらも、出久がそう提案しようとしたときだった。

 

『いや、俺が行く』

「!?」

 

 今度割り込んできた声は、飯田のそれとは異なる、まったく予想だにしないものだった。だって彼はたった数時間前、負傷して戦線を離脱したはず――

 

「かっ、ちゃん……」

 

 

 黒塗りの覆面パトカーに乗り込んだ勝己は、病み上がり……というよりむしろ病みの真っ最中であるにもかかわらず、自慢の頭脳をフル稼働させていた。

 

「管理官、位置的には離れてるが武蔵野線と八高線もオレンジ色です。いまから運休させんのは無理にしても、警戒は必要だと思います」

『ああ……そうだな。私はそちらの手配をしてから、爆破ポイントの準備を整えておく。あとは皆、頼んだぞ!』

 

 「了解!」と一同の声が重なる。その直後、今度は出久のみに向けて通信が入った。

 

『おいデク!!』

「ひゃっ、はい!?」思わず声が上擦る。

『とっとと41号ぶっ殺して、テメェもこっち来い。チンタラしてたらぶっ飛ばすからな』

「!、わ、わかった!」

 

 たったそれだけのやりとりだったが、互いの士気を高めるのには十分だった。とりわけ出久の表情は、メット越しでもわかるくらいに煌めきを帯びたものとなったとのちに鷹野は述懐している。

 ともあれ有言実行、勝己もまた即座に科警研へ向け動きだそうとする。しかし、途端に全身を襲う鈍い痛み。歯を食い縛りながらも、勝己はうめいた。

 

 そんな折、助手席の窓際に影が差した。――椿医師だ。勝己が病室を抜け出したと知って、あとを追ってきたのだ。

 

「待て爆豪!おまえ、本気でそんな身体でいくつもりか?」

「寝てられっかよこんなときに……どうせデクの野郎、"かっちゃんのぶんまでがんばらなきゃ"とかぬかしてやがんだ」

「まあ、緑谷はな……」

「それに、あんたの睡眠導入剤とやらも効いてきた」

「!、わかってたか……アレがそんなもんじゃないって」

 

 当たり前だとばかりに鼻を鳴らす勝己。こいつにはかなわない――そう思いつつ、椿は笑った。

 

「だったら声くらいかけていけよな、ヒーロー」

「……おー」

 

 満更でもなさそうにうなずく表情には少年の面影が覗いたが、それも一瞬のこと。車が発進していくときにはもう、捜査本部を引っ張るプロヒーローにふさわしい凛としたものに変わっていた。

 

 その背姿を見送りながら、椿はそっと親指を立てた。出久も勝己も焦凍も――皆、ここに運び込まれてくることなどないようにと願って。

 

 




キャラクター紹介・グロンギ編 バギングドググ

カメ種怪人 ゴ・ガメゴ・レ/未確認生命体第40号※

「ボンバボグガスビ、ボドダンリント……"ケ・セラ・セラ"(リントのことばにこんなのがある……"なるようになる")」

登場話:
EPISODE 31. エチュードの果てに~EPISODE 33. We're 仮面ライダー!

身長:214cm
体重:268kg
能力:
数十キログラムの鉄球を軽々振り回す怪力
あらゆる攻撃を跳ね返す硬い甲羅

行動記録:
上位集団である"ゴ"のプレイヤーのひとり。ギャンブラー風の若い青年の容姿をした人間体に対し、怪人体はカメ種怪人にふさわしいグロンギ最大級の巨漢であり、その姿に見合う怪力をもつ。
その風貌にたがわず賭け事をはじめ遊興を好み、ジャラジやザザルとポーカーに興じていたことも。ゲゲルのルールも、「ルーレットで玉の止まった数字から選んだ地域を襲う」という趣味を反映したものとなっている一方、その地域にビルの屋上から無数の鉄球を投げつけるというパワーファイターらしさも発揮されていた。規定時間と人数は72時間で567人。
戦闘においても無類の頑丈さを発揮し、G3のグレネードランチャーとクウガのライジングカラミティタイタンを立て続けに受けてもなおまだ余裕を保っており、仲間割れをしてしまった彼らを敗退に追い込んだ。アギト、そして爆心地の猛攻によってその場は撤退。拠点を移してゲゲルを再開するが、合同捜査本部に先手を打たれて対象地域の住民がすべて避難し、さらにビルを包囲されてしまう。あえて突破を図ることなくクウガたちの到着を待ち、再戦。しかし完璧な連携に翻弄され、G3の射撃によって鉄球のもととなる指輪をすべて吹き飛ばされてしまい、追い詰められる。ライジングマイティキックとライダー・トライシュートのコンビネーションを甲羅で受け止めきることができず、最期を迎えた。

作者所感:
鋼の猛ぎゅ(ry
一介のカメ種怪人が半年後にガオの戦士となりさらに十数年後に歌謡グループのメンバーとして紅白に出るとは誰が予想しただろうか。
こいつ自身の印象はあんまないですすみません。児童誌だとライジングタイタンにやられてる図が多かったのに実際には勝っちゃったことくらい?

※原作では第39号

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