【完結】僕のヒーローアカデミア・アナザー 空我   作:たあたん

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ゲーマドライバーとドラゴナイトハンターZガシャットを買っちゃいました。飼い犬の前でガッチャーンガッシュー繰り返してたら叱られました、犬にorz
しかももうすぐ変神パッドも届いて心はすっかりエグゼイドです。放送が終わってから熱のピークがくるとはね……※ビルドも好きです、まだなじんでないだけで

まあそんな楽しい平成ライダーシリーズを17年半見続けるきっかけとなったクウガEPISODE 3、開始です!元々違うサブタイトルだったんですが、アニメ2期最終回から拝借しました。実際デクもかっちゃんも、もっといえば人類が本格的にグロンギの脅威に遭遇することになるのです…
???「ゲゲルゾ、ザジレスゾ」

[修正]
×そして、第4号――緑谷出久は、
○そして、第2号――緑谷出久は、

この時点でかっちゃんが赤のクウガ=4号って知ってるのはおかしいので修正しました
他にもなんかあったらご指摘ください(丸投げ)



EPISODE 3. エンカウンター 1/3

『見ててくれ、僕の―――変身ッ!!』

 

 脳裏に揺らめく炎の中で、幼なじみの声が響く。

 

 ゆっくりと瞼を開いた爆豪勝己の視界に飛び込んできたのは、真新しい白い天井だった。

 茫洋とした意識のまま、左に首を傾ける。窓からは太陽光がさんさんと降り注ぎ、白いベッドがさらにあかるく照らされている。同時に、近づいてくる救急車のサイレンの音。

 

――ここは、病院か。

 

 勝己がそう認識したのとほぼ同時に、右隣から声がかかった。

 

「目ぇ醒めたか、バクゴー」

「!」

 

 咄嗟に顔を向ければ、そこには見慣れた尖った赤髪。本調子でない視覚には、ちかちかしてかなわないと思った。

 

「きり、しま……」

「ったく、オメーってヤツは!」いきなりどやしつけてくる。「心配したんだぞマジで!慌てて駆けつけてみりゃあ教会が燃えてるし……中から黒焦げになった死体が出てきたときには心臓止まるかと思ったぜ」

「……死体?」

 

 心当たりがなかった。第1号(グムン)は粉々に爆発四散しているし、第3号(ゴオマ)は逃げ去っている。

 そして、第2号――緑谷出久は、

 

(結局、救けられたのか……アイツに……)

 

 オートバイごと教会に飛び込んできた出久の表情には、決意と覚悟とが鮮明に刻まれていた。そして彼は、変身の構えをとり――真っ赤な鎧と瞳をもつ、異形の戦士となった。

 

「………」

「ちゃんとした身元確認はまだだけど、どうもあの教会の神父だったみたいだな。第3号が潜伏先にしてたわけだから、侵入されて、殺されちまったんじゃないかって……バクゴー、聞いてっか?」

「……聞いてる」素っ気なくそう答えて、ベッドから立ち上がる。「それ以上は移動しながら聞く」

「は?移動って……どこ行くんだ?」

「いったん事務所に戻る。ここ二日は動いてばっかだったろ、少し情報を整理しねえとな」

「マジかよ……」

 

 切島は絶句した。確かに勝己(ついでに自分も)の手傷は、この病院の医師がもつ治癒の個性で回復してはいる。だが、そのことばどおり二日間動きっぱなしであったにもかかわらず、少し休息をとろうという考えがあってもよさそうなもの。一応、事件はひと段落したのだから。

 もっとも、怪我という口実もない以上、頑迷な勝己をベッドに縛りつけておくだけの理屈を切島はもたない。溜息をつきながらも、事務所に勝己を連れて戻る旨を連絡し、ともに病室を出た。

 

 エレベーターに乗ったところで、勝己がみずから問いをぶつけてくる。

 

「……そういや、俺はどこで見つかった?」

「へ?」

「どっかで見つかって、意識がないから病院に運んだんだろうが」

 

 燃えさかる教会での戦いから、病院で目覚めるまでの経緯。切島が見つけてくれたのだと、勝己は思い込んでいたのだが。

 

「いや……病院(ここ)から事務所に連絡あったんだよ。オメーを収容したって」

「あ?」

「119番があったらしいぜ。匿名で……つーかいまどき公衆電話で。だから通報したのが誰かはわかんねえ」

「……そうかよ」

 

 それ以上追及することはせず、勝己は黙り込んだ。そもそも追及する必要もなかったのだ。

 

――通報したのは、緑谷出久だ。勝己は、そう確信していた。

 

 

 

 

 

 一方その頃、数時間前に赤い炎の戦士と化して怪物たちと激突した緑谷青年はというと、

 

「……ふあぁぁぁぁ」

 

 キャンパス内を徘徊しながら、青空に向かって大きなあくびを見せつけていた。

 眠気の原因は、まさしくその戦闘だった。時間帯が夜明けであったのはもちろんのこと、異形への変身と不慣れな戦闘の相乗効果で体力はごっそりと削られている。これまでひと晩徹夜するくらいわけもなかったのだが、いまはとにかく身体が休息を求めているようだった。

 

(講義で寝ないようにしなきゃ……)

 

 居眠りどころか講義中スマホをいじりっぱなしの学生も多い中、そんな決心をするあたり、出久は優等生である。ただクソナードなだけではない。

 そんな彼はいま、考古学研究室の入っている棟に向かっていた。法学部生の彼にとって、本来必要的に訪れることはなかったのだが。――"クウガ"となったいま、そういうわけにはいかない。

 

 

 薄暗い廊下を進み、やがて大きな木製の扉の前にたどり着く。この古びた伝統をにおわせるつくりが、ふだん自分が講義を受けている新設の棟とのギャップを与えてくる。一昨日訪れたときは緊急だったためになんとも思わなかったが、やはり、緊張はする。

 とはいえ、こんなところに突っ立っていたら不審者だ。意を決した出久は、勢いこんで扉をノックした。中から「どうぞ」と女性の声が返ってくる。

 

 扉を開けると、研究室の全景が視界に飛び込んできた。その中に存在する人間は、返答してきた女性のみ。

 

「おはよう、沢渡さん」

 

 そう声をかけると、パソコンにかじりついていた桜子は弾かれるように顔を上げた。

 

「出久くんっ、大丈夫なの?さっきまで戦ってたのに、ふつうに大学来て……」

「え、あ、うん、平気だよ。まあ、すんごい眠いけど、サボるのはよくないし……」

 

 あはは、と苦笑する出久を前に、桜子は気取られぬよう小さく溜息をついた。同時に、昨晩のことを思い出す。

 通夜が終わって再び合流したときから、出久の様子は明らかに違っていた。戦う覚悟を、固めた。そういう表情をしていた。

 そして、明け方に戦いに赴いた彼は、不完全な白ではなく、遂に完全な赤い戦士へと変身を遂げたのだ。超古代のベルトがその覚悟を認め、出久に力を与えた――

 

 出久が望んだからこその、変身。しかし桜子は、それを手放しで祝福してやる気にはなれなかった。――彼女の知る緑谷出久は、無個性で頼りないけど常に他人を思いやる、ただそれだけの青年だった。

 

 

「ところで、今日ここに来た理由(わけ)なんだけど……」

 

 出久がおずおずと切り出す。桜子はあまり乗り気でない表情を見せつけながらも、彼を手招きした。気が進まずとも、研究者の卵として己が研究を放棄するわけにはいかない。

 

「先に言っとくけど、そんなに実のある情報はまだないわよ」

「それは……そうだよね、まだ2日も経ってないもんね」

 

 未確認生命体と遭遇し、ベルトを身につけてクウガとなってからまだその程度しか経過していない。しかし、体内にあるベルトは驚くほど違和感なく馴染んでいる。出久はそっと、腹に手を触れた。

 

 

――この場で出久が得られた情報は、戦士の名が"クウガ"であること(既知)、ベルトが"アークル"と名づけられていること。そして、九郎ヶ岳遺跡の石棺に書かれていた古代文字が、あの異形たちの復活を警告するような内容となっていたこと。

 

 その三つだけではあったが……古代文字の解読が進めば、力の使い方、敵の素性なども判明しそうだということはわかった。

 

「あと、必要なのは……」出久は考える。「まず僕自身、いくらクウガの力が強力でも、器である僕が貧弱ナードのままじゃ宝の持ち腐れなのは一緒だ、使いこなせるようになるにはまず身体を鍛えて……でも筋肉つけるだけじゃダメだな、格闘技術なんかも並行して磨いていかないと……ガンヘッドが主催してるマーシャルアーツ・クラブに参加してみるか……」

 

 ブツブツブツブツ。なおも出久の論考は続く。

 

「あとは……そうだ、移動手段!奴らの出現地点が遠くだった場合、どうしても自由に使える車両が必要になるな、変身すれば脚力も上がるだろうけど、目立つし体力も使う、ああでも、バイクお釈迦になっちゃったんだよな……新しく買う?いやそんなお金ないだろ、バイトのシフト増やしてもたかが知れてるし……っていうかまだローン残ってるし……ああどうしよう……」

「……出久くん、」

「それ以前に、奴らが現れたことをどうやって知る?あれだけ派手に暴れてたのに全然話題になってないってことは、恐らく情報管制が敷かれてるんだろう、せいぜいかっちゃんたちの動きをツイッターで追うのが精一杯だ……でもそれだとほぼ間違いなく出遅れる……」

 

 ブツブツブツブツブツブツブツ。思考の泥沼にハマっていく出久にしびれを切らした桜子は、彼の脇腹を摘まんで、抓りあげた。

 

「ひうっ!?」くすぐったさと痛みの同時攻撃で、意識を引き戻される。

「出久くん……何度も言ってるけど、それ人前でやらないほうがいいよ」

「……ごめんなさい」

「まあ私はもう慣れたけど。あと、そろそろ講義始まるんじゃない?」

「!」

 

 腕時計で時間を確認した出久は、挨拶もそこそこに荷物をもって走り出した。普段と変わらぬ姿。それを見送って、桜子は密かに胸を撫でおろすのだった。

 

 

 

 

 

「爆心地と烈怒頼雄斗、ただいま戻りましたッ!」

 

 所属するヒーロー事務所の会議室、所長を始めとする先輩ヒーローたちの視線を一挙に集めた状態で、切島は声を張り上げた。彼は些か緊張気味であった。彼らの目には労いもあるが、どちらかというと非難のいろが濃い。もっとも、それが向けられているのは自分ではなく、隣で堂々としている相棒のようだったが。

 

「ご苦労さま、ふたりとも」所長が穏やかに切り出す。「爆心地、調子はどうだい?」

「万全です」即座に切り返す。

 

「そうか、それはよかった。……だが、」所長の声色がわずかに変わった。「無断での単独行動はウチのルール違反だよ」

「………」

「ヒーローとしてルールを守れないのは致命的だ。いくらきみが、傍若無人なキャラクターを個性にしているといってもね」

 

 所長のことばは簡潔だが的確で、穏健でありながら厳しいものでもあった。

 それに対して、

 

「処分は覚悟してます」

「!、バクゴー……」

 

 勝己は反論しない。自身のとった行動が非難されうるものだとはわかっていた。それでも選びとったのは自分だ。まして、リスクに見合った成果を挙げられてすらいない――第1号撃破は出久の功績だ――。もう大人である以上、責任の取り方くらいは身につけているつもりだ。

 

「まっ、待ってください!」耐えられなくなった切島が声をあげる。「止められなかった自分も監督不行き届きっつーか……とにかく、責任は自分にもあります!だから――」

「余計なこと言うな、クソ髪」

「――確かに、そうやって甘やかすきみの責任でもあるね、烈怒頼雄斗」

「うっ……」

 

 所長だけならいざ知らず、勝己からも挟み撃ちで攻撃を受ける羽目になり、たじろぐ切島。それを見てくすりと笑うのだから、この所長も人が悪い。

 と、眼鏡にパンツスーツ姿のいかにも優秀そうな女性秘書が、所長に「お時間が」と耳打ちした。興をそがれた様子ながら彼は頷き、

 

「まあいいや、処分のことはあとで考えようか。これから大事な会議だからね、――未確認生命体についての」

「!」

 

 未確認生命体――この二日でもはや因縁めいたことばと化したそれに、ふたりの表情は自ずから引き締まる。

 促されて座り、置かれていた資料に目を通す。まず目に飛び込んできたのはふたつの円グラフだった。

 

「ご覧いただいているページの上半分の円グラフは、先ほど警視庁から送られてきた、未確認生命体第1号の血液成分に関する分析結果です」秘書が淀みなく説明する。

「もう結果出たのかよ、速えな……」切島がつぶやく。

「それに対して、下が、第1号のそれにもっとも近い生物の血液成分となっています」再び、秘書。

 

 所長がふむ、と顎に手をやる。

 

「確かにそっくりだね。確か第1号は蜘蛛によく似ていたそうだけど――烈怒頼雄斗、爆心地?」

「あっ、はい!」

「……はい」

「じゃあ、これは蜘蛛の血、ってことかな?」

「よろしいですか」所属ヒーローのひとりが挙手する。所長の許諾を得ると、彼は私見を述べはじめた。「これは蜘蛛の血ではないと思われます。グラフには赤血球が含まれていますが、蜘蛛に赤血球はありませんので」

 

 そういえば、彼は科学的知識にも秀でたヒーローだったな、と勝己は思い起こした。彼にとってヒーローは基本的に、自分のライバルになるか、そうでないかの二種類しかない。例外は切島をはじめとする雄英で三年間苦楽をともにした友人たちくらいだ――なれ合う気は毛頭ないが――。その先輩ヒーローは救助が専門なので、すぐれた頭脳について評価はしていてもそれほど強い関心をもったことはなかった。相手もそのようだが。

 

「なるほど……。それじゃ一体、何の生物の血なんだ?」

 

 目配せを受けた秘書が――重々しく、口を開いた。

 

「これは……人間の血です」

「……!」

 

 会議室に集ったヒーローたちが、にわかにざわつきはじめる。人間――つまりは未確認生命体は、やはり人間だったのか?

 勝己は再び、出久のことを思い出していた。彼は正真正銘の人間、それが遺跡から出土したというベルトの力で異形へと変身した。ということは、奴らも――

 

 じっと瞑目していた勝己は、所長のよく通る声で目を開けた。

 

「人間、ね。でも血液成分が似ているというだけで、同じ人間だと決まったわけじゃないだろう。仮に人間だったとしてもだ、強力な敵として、我々ヒーローが全力を挙げて対処しなければならないのは変わりない。――被害者は何名だったかな?」

「警察関係者を合わせて、27名です」

「ということだ」

 

 このたった二日間で、それだけの罪なき人々が殺害されている。人間であろうがなかろうが、彼らヒーローが戦うべき相手であることに変わりはないのだ。

 

「そこで、いま現在確認されている未確認……矛盾しているようだけどね、未確認生命体について、もう一度皆に目を通してもらいたい。じゃあ、始めて」

「はい」

 

 スクリーンに、先ほど話題に挙がっていた蜘蛛の異形の姿が映し出される。

 

「まず第1号。一昨日出現し、市民6名を殺害。本日午前5時ごろ、サン・マルコ教会にて第4号との争いの末に倒されたようです」

 

 秘書の説明に、どこからか「仲間割れか」とつぶやきが漏れる。勝己は顔を顰めたが、それに気づいたのは切島だけだった。

 

 蜘蛛男と入れ替わりに、白い鎧と朱色の大きな双眼が特徴の異形が映し出される。

 

「これが第2号。殺人に類する行為は確認されていません。第1号とは、腹部の装飾品の形状が異なっています」

「………」

「次に、第3号と第4号。前者は夜間にのみ活動し、市民6名と警官3名を殺害、なおも逃走中です。実際に交戦した爆心地からの報告によると、光を苦手としていることが推測されます。そして、第4号ですが――」

 

 第4号――真っ赤な目と鎧の、炎を思わせる戦士。出久の変身した、クウガだ。

 

「第4号は第2号と酷似していますが、体色が赤く、頭部の形状も若干異なるようです。これも殺人行為は行っていないようです」

「同一の存在である可能性も考えられますね」

「現在、警察が検証中です」

 

 現状はっきりと明らかになっているのは、その四(三)体。しかし、存在しているのがそれだけとは、限らなかった。

 

「そして、九郎ヶ岳遺跡で城南大学考古学研究室調査団を全員殺害した、謎の影――警察はこれを"第0号"として扱うようです」

「時系列的には、こいつが一番最初に出現した未確認生命体だね」所長が補足する。

「ええ。――その他、まだ真偽は確認されていませんが、都内各所での異形の怪人の目撃情報がSNS等に挙がっています」

 

 ヒーローたちが険しい表情を浮かべて沈黙する。その顔をぐるりと見回しながら、所長は一段低い声で告げた。

 

「関東管区警察局からの通達を伝える。報道管制は継続、民間人やマスコミ等に説明を求められた場合、あくまで(ヴィラン)として対処。極力秘密裏に、全力を挙げて未確認生命体を捜索、発見次第……」

 

 その次のことばを、勝己は悟っていた。机の下に隠された拳に、いっぱいに力がこもる。

 

 

「―――処分せよ」

 

 

 爪が掌に食い込み、鋭い痛みが走った。

 

 

 




キャラクター紹介・リント編 パパン

緑谷 出久/Izuku Midoriya
個性?:クウガ
年齢:20歳
誕生日:7月15日
身長:172cm
血液型:O型
好きなもの:カツ丼・アルバイト先の喫茶店のカレーとコーヒー
個性詳細:
身体に埋め込んだベルト・アークルの力で、クワガタを象った古代の超戦士・クウガに変身できるぞ!ただし肉体や精神が十全に戦える状態でない場合、不完全な白い姿(グローイングフォーム)になってしまう!
現状変身できるのは赤の戦士(マイティフォーム)のみだが、他にも青、紫、緑の三種類があるらしい!また、封印された禁断の形態も……!?※フォームごとの詳細なスペックはキャラクター紹介・クウガ編にて
備考:城南大学法学部3年生。筋金入りのヒーローオタク(昔ほどではないが……)。心配性な引子ママから週1回必ず電話がかかってくるぞ!   

作者所感:
言わずと知れた我らがすじんこう。身長が高1かっちゃんと同じなのは皮肉。正史のヒーローデクはもっと育ってると思います。


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