【完結】僕のヒーローアカデミア・アナザー 空我 作:たあたん
"それ"は、異形の姿をしていた。
"それ"は、血の海の中を歩いていた。
「バギングバギンググシギビン、ラヂガギバギバ」
冷徹な声を背後に聞きながら、"それ"は開いた扉から吹きすさぶ向かい風などもろともせず、眼下の雲海めがけて飛び込んだ――
*
城南大学考古学研究室では、未だ4人だけの小会議が続いていた。
「じゃ、ぼちぼち俺の番だな」
そうつぶやいて立ち上がったのは、心操人使。分厚い書類の束を抱えている。と、なぜか飯田が「おお!」と嬉しそうな声をあげた。
「頑張れ、心操くん!」
「いや頑張れと言われても……」困惑を露にする心操。「俺なんて名代の名代だから、もらったメモ棒読みするだけだし……」
「気にしないでくれ、俺の個人的な思いを伝えたまでだ!」
(それが謎なんだけど……)
まあいまに始まったことではないので、当人の言うとおり気にしないことにした心操だった。
「……とりあえずこれ、科警研の人たちが作った資料」
「うわっ、分厚い……力作だね」
配られた資料は厚みが広辞苑の半分くらいある。試しにぱらりとめくってみるが、呪文のような専門用語のオンパレードなので出久は読むのを即座にあきらめた。
「それでも完全に専門分野なことは省いてある、とりあえず原理原則的なことだけに絞ってまとめてある……らしい」
「えっ、これで……?」
「科学は奥が深いな……」
唸る一同。心操が手元のメモに目を落とす。
「まずクウガの変身や武器の生成について……肉体や手にした物質が原子分子レベルで再構成されている。解除の際には逆のプロセスを行っている……というわけです」
謙遜でもなんでもなく棒読み。本来来る予定だった発目ならマシだったのかもしれないが、彼女はG3新装備の開発で忙しいから仕方がない――予算が無事下りたのである――。新任大臣の国会答弁のようだと出久は内心思った。
「で、39号の鞭や40号の鉄球なんかも、装飾品を同様にして生成している可能性が高いそうだ」
「出久くんとグロンギが同じ力を持っているってこと?だとすると……」
「……"超変身"と同じような能力をもつグロンギが今後現れるかもしれない、ってことか」
「奴らは確実に高い知能と多彩な能力をもつようになり、強力になっている……その可能性も織り込んで対策を練らねばならないな」
うなずき、視線をかわしあう3人の青年。人々を守るために戦場に立つ男同士の絆が、そこにはあった。
少しばかり疎外感を覚えた桜子はというと、
「……なんか、ずるいなぁ」
「へぁ、な、何が?」
桜子が頬を膨らませていることに気づいてか、出久が狼狽する。心操は流石察したのか目を瞑って両手を合わせるという僧のようなしぐさを見せ、飯田は出久以上にクエスチョンマークを乱舞させている。三者三様の反応がまた面白かった。
――和やかな空気は、飯田と心操、ふたりの携帯電話が同時に着信を告げたことによって打ち破られた。
「!」
発信者はそれぞれ森塚駿、玉川三茶と表示されている。となれば連絡の理由はひとつしかない。ふたりの表情は険しいものとなったし、それを目の当たりにした出久もまた同様だった。
ほどなくして彼らは城南大学を飛び出した。惨劇の現場は空、
そして彼らが向かうべき戦場は、海だ。
*
ウラビティこと麗日お茶子は、午前中の勤務を終えて事務所で先輩ヒーローと昼食をとっていた。ポレポレでのアルバイトのおかげで懐に余裕があるとはいえ、貧乏性なので今日も冷凍食品を詰め込んだ弁当だ。ポレポレのカレーが恋しくなりつつも、彼女は上機嫌だった。その理由ははっきりしている――朝に行った救助において、予想以上に巧みに立ち回ることができたのだ。その活躍ぶりに久しくなかったマスコミからのインタビューも受けることができたし、所長のブレイバーからも褒められた。――何より、要救助者たちからかけられた感謝のことば。みんなの笑顔を守ることができる……やはり、ヒーローという仕事は素晴らしい。
「今日は頑張ったなウラビティ、お疲れさん」
「ありがとうございます!」
「この前の幼稚園訪問からこっち、調子良いみたいじゃないか。やっぱりあの、緑谷って子の影響か?」
「!、ま、まあ……そんなところ、です」
顔を赤らめながらも、小さくうなずく。子供たちの友情を守った出久の"活躍"は、既にブレイバー以下所属ヒーローの知るところとなっている。今さら否定しても滑稽なだけだ。
幸いなことにこの先輩ヒーロー、そうかそうかとうなずくだけにとどめてくれた。にやけ顔を隠しきれていないのはいかがなものかとは思うが――
「ふ……、人命救助はもちろんだが、子供たちの夢や希望を守ることも、ヒーローたる者の大切な務めだからな。釈迦に説法かもしれんが」
「いやいや勉強になります」と謙遜しつつ、お茶子はあのとき出久が救った少年たち――陸と大河のことを思い起こした。確か今日が沖縄旅行への出発日、今頃は空の上だろうか。
彼らがまだ温かい沖縄の透き通った海で戯れている姿を想像して、お茶子はふっと頬を弛めた。
――そのとき、だった。
「皆、聞いてくれ」
「!」
切羽詰まった声音とともにやって来たのは、席を外していた所長の特救ヒーロー・ブレイバーだった。事務所内にいたヒーローたちが呼応して立ち上がる。無論、お茶子も例外ではない。
「出動要請ですか?」
所属ヒーローのひとりが訊く。誰しもがそれを思い浮かべたものを代表したまでだが、ブレイバーは意外にもかぶりを振った。
「いや、未確認生命体事件発生の報告が上がってきた。羽田空港を発った旅客機が襲撃を受けたらしい」
「え……」
旅客機――心臓がどくりと嫌な音を立てるのを、お茶子は聞いた。
「乗員乗客のうち243名が……殺害されたそうだ」
「!、ま、待ってください所長!旅客機って……まさか……」
幼稚園訪問をともにした先輩が、冷や汗を流しながら訊く。――否定してほしかった。単なる事件の報告であってほしかった。
けれど――
「……あの幼稚園の園児たちも、犠牲となった可能性が高い」
「――――」
お茶子の目の前が真っ暗になった。
*
未確認生命体第44号が潜伏中と思われる東京湾へ向け、緑谷出久はビートチェイサーを走らせていた。背後には、飯田天哉の乗るパトカーがぴったりとついている。当然ふたりとも、その表情は険しい。
そんな折、塚内管理官から通信が入った。――内容は奇しくも、ちょうどブレイバーからお茶子へ伝えられたもので。
ぐらりと車体のバランスを崩しそうになるのを、出久はこらえた。グリップを握る手を震わせながら、押し殺した声で訊く。
「……被害者の身元は、もう判明してますか?」
『現在乗員乗客名簿をもとに確認中だ。……すまない』
「……ッ、」
別に塚内が謝ることではない。ただ出久の心は、やりきれない思いでいっぱいになった。あのとき交流した子供たち――とりわけ陸と大河の笑顔が、脳裏に浮かぶ。それらすべてが、奴らの快楽のためだけに奪われたかと思うと。
「――緑谷、飯田!」
「!」
塚内との通信が切れるのと入れ違いに、背後からサイレン音とそれに負けない音量の呼び声が響く。振り返れば青と銀、機械じかけの"仮面ライダー"が、こちらに追いついてくるところだった。
「心操くん……!」
「発目から水中用装備……"潜れるくん・マスクドライダー仕様"を借りてきた。プロトタイプの数倍の性能がある、ら――」声が途中で途切れ、「――緑谷、大丈夫か……?」
「!、え……」
「いまおまえ……酷い表情してるぞ」
出久ははっとした――いま自分は、確実に、今回の事件を引き起こしたグロンギへの憎悪を抱いてしまっていた。メット越しにでもわかってしまうほど、それが表情に表れているのか。
(ッ、……駄目だ!)
もう憎しみに囚われたりはしないと、皆の前で宣言したばかりじゃないか。出久はぶんぶんと頭を振って己を戒めた。
「……ごめん、大丈夫!」
「……そうか」
うなずいた心操はそれ以上、追及しないでくれた。当初は自分を戦わせまいと躍起になっていた彼が、そうして信頼を示してくれている――それを裏切るわけにはいかない。
「それより心操くん、飯田くんも。敵の上陸予想地点がわかっているとはいえ、待ち伏せは得策じゃないと思う!僕らの存在に勘づかれた時点で海中から攻撃を受けるか、方向転換して逃げられる可能性のほうが高い」
「確かにな……。じゃあやっぱり、"
『だが水中戦も厳しいものになるぞ』飯田が無線越しに釘を刺す。『海上保安庁と海上警備担当ヒーローによる合同巡視艇も……既に襲撃を受けている。捜査本部にも海を得意とするヒーローはいない以上、直接的な支援は受けられない』
「わかってる。――海へは、僕ひとりで潜る!」
『な……ッ!?緑谷くん、いくらなんでもそれは――』
飯田が難色を示すのも当然だった。第8号――メ・ビラン・ギとの戦闘では水中戦に勝利したが、それはフロッピーこと蛙吹梅雨の援護があってのことだ。あれからクウガは強くなったが、グロンギも強くなっている。単独では、あまりに危険すぎる――
「緑谷、G3は潜れるくんナシでも15分水中で活動できる。デストロイヤー、アンタレスなら水中でも使用できるしな」
「逆に言えばそれって、銃器は使えないってことだよね?」
「……まあ、そうだけど」
水中で活動できるとは言っても、水中用の武装があるわけではないのだ。
「………」出久は少し考えたあと、「……やっぱり、心操くんたちには地上を守ってほしい。万が一、僕が逃がしてしまったときのために」
「……ッ、」
――文字どおり逃げられたってだけなら、追いかけりゃ済む話じゃないのか。
出かかったことばを、心操はかろうじて呑み込んだ。この友人はおそらく、自分が追跡できない状況に陥ったときまで想定している。
「……了解した、地上で待機すればいいんだな」
「うん……ありがとう」
「その代わり、水中で決めようなんて思うなよ。無理せず地上に追い込むことだけ考えろ。そのうえで袋叩きにすればいい」
「わかった、善処するよ」
その返答は甚だ疑問ではあったが、それ以上追及はしないことにした。
「飯田も、それでいいな?」
『ッ、……仕方がない。水中では俺も無力だからな……』
飯田の渋々ながらの了承を得たことで、作戦は決定した。疾走のスピードを上昇させ、一気に上陸予想ポイントへたどり着く。
出久はいの一番にビートチェイサーから飛び降り、
「――変身ッ!!」
勢いのままに、変身の構えをとる。腹部から浮かび上がったアークルの中心が青い光を放ち、流水のような音とともに出久の身体が作りかえられていく。出久自身と同じ、細身ながら鍛えられた――と同時に、常人より遥かに強力な漆黒の肉体がつくり出され、瞬時に青い鎧が胴体を覆う。童顔もまた、青い複眼と黄金の角を中心とした異形のそれへ。
クウガ・ドラゴンフォームへと変身を遂げた出久は、即座に"潜れるくん"を装備した。外見は概ね以前のものと変わっていない。操作についても以前のままだと、心操を介して発目から説明があった。せっかくの虎の子を操れないなど許されない。
「緑谷くん、第44号の予想上陸時間は3分後だ」飯田が確認するように言う。「つまり、もうすぐそこまで来ている可能性が高いということだ。……しつこいようだが、どうか無理はしないように」
「ありがとう……頑張るよ」
気遣わしげな視線を向けてくる――心操のそれは仮面だが――ふたりにサムズアップで応えると、クウガは勢いよく海中へ飛び込んだ。どぼん、と飛沫が上がる音とともに、その姿が海水へ沈んでいく。
「緑谷くん、本当に大丈夫だろうか……」
「……信じるしかないだろ、もう」
「……そうだな」
ふたりの間にそれ以上、会話はなかった。ただG3がスコーピオンを構える音だけが、虚空に響く。
*
海中に潜り込んだクウガは、まず潜れるくんに搭載されたレーダーで索敵を行った。敵は高速で移動しているらしい、となれば目視では間違いなく反応が遅れる。
(水中で一発でも喰らったら命取りになる、注意しないと)
慎重に周囲一帯をサーチしながら、ゆっくりと前進していく。あまり地上に近すぎてものっけから背水の陣ならぬ背地の陣となってしまって戦いにくいが、離れすぎてもいざというときにリスクが大きい。戦場とするエリアも、慎重に見極めなければならない。
そうして徐行と停止を繰り返すこと約2分、
レーダーが、高速でこちらに迫る熱源を捉えた。
「ッ!」
咄嗟にエンジンを左に向け、横移動する。その判断は正しかった――先ほどまで自分がいた場所を、水圧をものともせず鋭く長いものが突き進んでいった。
(銛……!)
その正体に気づくと同時に、出久は被害者たちの死因をも想起せざるをえなかった。あんなもので串刺しにされて、殺された――
思考を現実に引き戻して、クウガは正面を見た。命中し損なった銛の主が、視界の先で停滞する。それは一見して、なんの動植物をもとにしたのかわからない姿をした怪人だった。サメかシャチか、後者だとすれば同属の異形型ヒーロー・ギャングオルカなどよりよほど常人のシルエットを残している。それがかえって、おぞましい。
(とにかく、こいつはグロンギだ)
倒さなければ――これ以上、誰の笑顔も奪わせないために!
勢い込んだクウガは、バックパックから複数の魚雷を連続発射した。それらは等しくグロンギ――ゴ・ジャーザ・ギへと向かっていく。
「!」
一瞬やや鼻白んだ様子を見せたジャーザは、四肢を器用に微動させて素早く泳ぎ、魚雷を回避する――
それで終わってしまうようでは、潜れるくんはことばは悪いがハリボテだ。ただの水中移動用装備ではない、れっきとした武器である以上、製作者である発目明のマッドな才能と努力とがこれでもかと詰め込まれている。
その結晶――ホーミング機能。標的がいくら逃げようとも、どこまでも追尾して喰らいつく。かわしきったと思って動きを止めたジャーザは、これに面食らったようだった。刹那、海中で爆発が起きる。
「グゥ……!」
魚雷をまともに受け、苦悶の声をあげるジャーザ。
(よし、効いてる……!)
一撃で倒すとはいかないことはわかっている。いま自分にできることは、とにかく攻めに攻めてこの敵を地上へ追いやること。心操の言うとおり、そこで袋叩きにする。
昂る戦意のままに、次々に魚雷を発射するクウガ。逃げても追いかける以上、並の敵ならばもはやどうにもできなかっただろう。
問題は……ジャーザが、並大抵の敵ではないことだ。
「……ふっ」
弧を描いた魚雷が四方から迫るなかで、ジャーザは慌てふためくこともなく笑いを漏らす。ぶく、と泡が立ち上ってゆく。
そして彼女は、腰のスカートからぶら下げた装飾品を引き抜いた。小指ほどの大きさだったそれはたちまち鋭く長く伸びてゆき――かの、銛をつくり出した。
「フフ……」
「……!」
再び笑みを漏らすと同時に銛を両手で握りしめ――その場で360°回転させはじめた。海水が勢いよく巻き上げられ、
吸い寄せられていった鋼鉄のうろくずたちは、ジャーザまで届くことなく爆発四散した。
「ッ!?」
驚愕しつつも、クウガは見たままの光景から瞬時に何が起きたかを分析した。敵は銛をただ素早く回転させたばかりでなく、魚雷の到達時間と銛の角度を的確に合わせることで、すべての魚雷を弾いてみせたのだ。
(ッ、やっぱり強い……!)
水中ではこちらのとりうる戦法も限られている。このまま自分への敵愾心を煽って、地上へ誘導するしかない。
そう考えていた矢先、奔流を縫うようにして、再び銛が飛んできた。
「!、ぐっ!?」
咄嗟にかわそうとするが、ひと足遅かった。銛の先端が潜れるくんの右エンジンにかすり、傷をつける。そこから爆発が起き、クウガは大きくバランスを崩した。
それを待っていたかのように、ジャーザが突撃してくる――新たな銛を携えて。
(しま……ッ!)
もう逃げられない。残された道は、タイタンフォームへの超変身で耐えきることだけ。
モーフィンクリスタルが紫色の輝きを放つ――刹那、
クウガの胴体を、銛が貫いた。
*
喫茶ポレポレでは店主がひとり開店準備を行っていた。本来ならもうとっくに店を開けている時間だったのだが、今日その任にあったアルバイトの青年が急遽来られなくなってしまったため、こうして遅延が発生しているのだった。
ふつうの店主だったらカンカンに怒っても無理はなさそうなものだが、彼は飄々としていた。
「ったくしょうがないなぁ、出久のヤツは……」
ここ数ヶ月こんなことがしょっちゅうだが、真面目な出久のことだからやむにやまれぬ事情があるに違いない。若い頃から各国を旅してきて、良くも悪くも彼は日本人的な感覚から逸脱していたのだった。
「お茶子ちゃんも今日は本業頑張ってるし、久しぶりにおやっさんひとりで――」
そのときだった。背後のドアベルが、からんころんと来客を告げる。
「はい、いらっシャイロックホームズ~!」
意気揚々と振り向いたおやっさんは、しかし次の瞬間呆気にとられた。
そこに立ち尽くしていたのは、まさしくいま自分が名をつぶやいた女性だったからだ。メディアを介してしか見ることのないヒーローコスチュームのまま、ことばもなく、じっと俯いている。これは尋常ならざることがあったのだと、おやっさんは瞬時に悟った。
「……どうした?」
「………」
そっと両手で肩を抱いても、お茶子は何も言わない。普段なら「それセクハラ!」と叱られるところだけれども。
「……マスター、」
ようやくお茶子が、か細いながら声をあげる。「なんだ?」と、おやっさんは努めて優しい声で訊いた。
そして、
「誰かを殺してやりたいって思ったこと、ある?」
垣間見えた彼女の瞳は――昏く、濁っていた。
つづく
ギャングオルカ「次回予告の時間だ」
ギャングオルカ「懸命に死柄木たちの行方を追い続けてきた爆豪たちは、我々の助力もあって遂に奴らと対峙することになる。……なに?奴らの標的にされた未確認生命体が助けを求めてくるだと?それを受け入れるか否か……決断すべきは貴様らだ、爆豪、轟」
ギャングオルカ「その一方、銛に貫かれた緑谷の運命は?そして第44号への殺意を抑えきれない麗日は友人である蛙吹梅雨のもとを訪れ……ええい、若造どもめ何をしておるか!!……ん?」
EPISODE 41. 汚水
ギャングオルカ「何をして"オルカ"……だ、ダジャレのつもりで言ったんじゃないぞ!?本当だぞ!!」
ギャングオルカ「さっさらに向こうへ!プルスウルトラァァァァ!!」