【完結】僕のヒーローアカデミア・アナザー 空我 作:たあたん
1年半経っても変わらぬ思い
G3は彼のために出したようなモンでございます。
心操くん(21)の身長を要潤と一緒にしたんですが、この伏線?に気づいてくれた方はいらっしゃるだろうか……。
『ザジオ!』
四方に布を張り巡らしただけの簡素な住居に、年若い青年が飛び込んでいく。内部にはもうひとり、青年の姿があった。目をじっと凝らして武具を磨いている。
『狩りがはじまるぞ。おまえもいい加減、参加したらどうだ?』
『いいよ僕は、どうせ足を引っ張るだけだ。それより……』磨き終えたナイフを見せつける。『これを持っていけよ。きみのために磨いたナイフだ、切れ味抜群だぜ』
『……ザジオ』
幼なじみでもあるこの青年の心遣いは嬉しかった。しかし少年の頃と比べても大きく開いていく体格差、それに比例する種族内での地位がもの悲しい。彼らグロンギはただの狩猟民族であった頃より、力を尊ぶ集団であった。
青年はその屈強な体格と敏捷な身のこなしにより、若くして既にいくつもの獲物を仕留めていた。そうして次代のリーダーとして目をかけられていたわけだが、心のうちではそうした"力"の価値観に対する違和感もあった。生きる糧を得るため、己を鍛えることはいい。しかしその思想が年月を経るごとに凝り固まって、この幼なじみのような者を蔑むようになりつつある。青年にとっては少なくとも、彼は一点の曇りもない親友のままだった。
『そういえば、もうすぐ子供が生まれるんだろう。名前はもう決めたのか?』
『……ああ。"ダグバ"と名付けようかと思っている』
『ダグバか、いい名前だ。きみの息子だ、きっと僕らグロンギを背負って立つ男になる』
微笑むザジオ。――自分が族長となることがあったら、彼には特別な地位を与えて自分と自分の子を支えてもらおう。
追憶の若き日々が、ン・ガミオ・ゼダには虚しく思われた。
*
非常体制の警視庁は、さながら戦場のごとき狂騒に覆われていた。
総動員された警察官や招聘されたプロヒーローたちが慌ただしく駆け回り、彼らからひと言でもコメントを取ろうとマスコミが追いかけていくという図がエントランスのあちこちでみられる。
その中で最大の標的にされたのはやはり、合同捜査本部の御意見番的存在である元No.1ヒーロー、エンデヴァーこと轟炎司だった。
「今回の事態にあたって、エンデヴァー事務所としてはどのように対応されるおつもりですか!?」
「既に所属ヒーローを広域に配置し、いかなる事態にも対応できるよう計画を練ってある」
「御自身が前線に復帰されるお考えは!?」
「ない」
矢継ぎ早に投げかけられる質問に対してぶっきらぼうに、しかし無視はせずにひとつひとつ答えていくエンデヴァー。それでも歩は進め続けていたのだが、
「第4号Bについてですが、ご子息であるヒーロー・ショートがその正体なのではないかという噂もありますが!?」
「!」
にわかに立ち止まるエンデヴァー。その鋭い碧眼が、質問をぶつけた記者に向けられる。衰えたとはいえ巨駆と強面は健在の元トップヒーローに睨まれて、平常心でいられる人間がこの世界に何人いるか。
「くだらん」
放たれた返答は、彼らしい容赦なく鋭いもの。良くも悪くも臆面のない記者たちをも一瞬黙らせる気迫が発せられる。
と思いきや……その双眸が、不意にやわらかく細められた。
「……もしそれが事実だったとしたなら、俺は息子を誇りに思うだろうな」
「え……?」
ぽかんとする記者たちに向けて挑戦的な笑みを浮かべると、機敏にエレベーターに乗り込んでいくエンデヴァー。ようやく彼らが我に返ったとき、既に扉は固く閉ざされていた。
同じ頃、帰着した緑谷出久は関係者以外立ち入り禁止の地下駐車場にビートチェイサーを滑り込ませることに成功していた。こういう場合にとりわけフルフェイスのヘルメットは便利だと、切に思う。明らかに警察官でない自分のような者は、目ざとい記者の格好のターゲットにされるのだ。
「緑谷!」
マシンを片隅に置いたところで、待ち構えていたかのように呼び声が響く。同時に駆け寄ってくるふたつの姿に、軽く手を挙げて応える。
「轟くん、心操くん……。わざわざここで待っててくれたの?」
「ああ、轟がやたらそわそわしててな」
「……悪ぃ」
心なしかしゅんとした様子の焦凍を前に、ふふ、と笑いを噛み殺す出久。結果的に、それはつかの間の休息となった。
「それよりどうだった、そっちに出た未確認は?」
心操のことばに、自ずと表情が引き締まる。
「……やっぱり、同じだよ。獣みたいで、前に倒したはずの奴が混ざってて」
「――倒したら、黒い霧になって消えちまった、か」
「うん……」
今回の事態、解せないことが多すぎる。何よりあの大量発生。グロンギたちと入れ替わるように、霧の中で忽然と姿を消した人々――
「……こんなこと言っていいのかわかんねえけど、すげえ嫌な感じがする」つぶやく焦凍。「取り返しのつかねえこと、しちまってるような……」
「………」
その感触を、出久も心操も否定できなかった。ただ焦凍の勘が鋭いからというばかりでなく。
――彼らと直接やりとりしていない爆豪勝己もまた、より具体的な疑念を抱いて行動していた。
(霧ン中から出てくるグロンギ……。連中が、巻き込まれた人間を殺してるんじゃないとしたら)
彼の脳裏に浮かぶのは、額に白薔薇のタトゥを刻んだ女の、妖艶な笑み。遭遇する度、何度となく彼女が告げたことば――
『リントは変わったな』
『おまえたちリントが、我々に近づきつつある』
あれはどちらかというと現代人の精神性の変化を語っているのだといままで思ってきたし、実際そうした意図であることは間違いないとは思う。が、いま起きていることに際してもっと直接的なものを感じるのだ。その中でも"最悪の可能性"、それが現実のものであったとしたら――
「爆心地」
「!」
思考の海に沈んでいた勝己は、隣からの呼び声で我に返った。覆面パトカーを運転している鷹野警部補だった。
「疲れてるなら休んでてもいいわよ。ろくに寝てないでしょう」
「それはあんたも同じだろ」
「矢面に立つのはあなたたちヒーローでしょう、それが寝不足じゃ困るのよ」
それもそうだ――といままでなら言えたのだが、現在の彼女らには"神経断裂弾"という対グロンギの切り札たりうる武器がある。開発が軌道に乗ったことで、既に捜査本部所属の警察官には十分な弾数が支給されつつある状況だ。警察側ばかりでなく、自分たちヒーロー側にも装備させるべきではないか……上層部ではそんな議論さえ行われていると聞く。
以前ならいざ知らず、いまの勝己はもう、そうした意見を一笑に付すことができない。少年の頃から必死になって磨きあげてきた個性に、血のかよわない金属の塊が取って代わろうとしている。G3にしてもそうだ。装着員である心操人使は、個性"洗脳"を補助的にしか使用していない。
「………」
だからなんだと、勝己は自身を戒めた。いますべきことは、黒い霧の発生源を突き止めること、そして霧の中で何が起きているのかを確かめることだ。そのために"ホークアイ"の個性をもつ鷹野警部補に同行してもらっているのだから。
*
ン・ガミオ・ゼダは洞穴の中にひとりたたずんでいた。老人の姿で、静かに目を閉じている。時折、呼吸に不自然な音が混じる。それはグロンギの、それも王といえども、老化という生きとし生けるものの宿命からは逃れられない。その事実を象徴しているかのようだった。
冷たい美貌をもつかの女が、物怖じすること微塵もなく、ガミオに近づいていた。
「おまえが創ったグロンギは、リントによって殺されているぞ」
「………」
「このままでは、究極の闇はもたらされない。やはりおまえには、荷が重かったということか」
瞳を閉じたまま、ガミオはふ、と口許をゆがめた。この女――ラ・バルバ・デの意図はわかっている。
「我が究極の闇は、必ず完遂させる」
それが"グロンギの王"としての使命――その瞳がかっと見開かれると同時に、肉体が異形のそれに変わっていく。深紅の四肢に、黄金の装飾を散りばめたその姿は……餓狼のごとく。獰猛なハンターとしての顔は、年老いてもなお失われたわけではなかった。
「ウオォォォォォン――!!」
響く遠吠えとともに去るガミオを、バルバは静かに見送った。その瞳は冷たく無機質で、これまで幾多のゲゲルに挑み敗れ去ってきたグロンギたちを見る表情と、何ひとつ変わりないものだった。
独りになった……と思われたところで、再び口を開く。
「――やはりおまえか、ジャラジ」
「……ヒヒッ」
下卑た笑い声を漏らしながら、ひょこひょこと歩み寄ってくるゴ・ジャラジ・ダ。この少年に対して特別な好悪の感情はもっていないけれど、ある意味同志としての信頼感はあった。ゲゲルの審判であるがゆえにあまり自由には動けなかった自分やドルドに代わって死柄木弔の傍にいて、"ダグバ"として育てるのに大きな役割を果たした。しかも人間だった頃の弔が関係していた者たち――"
「ダグバはどうした?」
「大丈夫、静かにしてるよ……いまはまだ、ね」
意味ありげに唇をゆがめたジャラジは、ガミオの去った方向を見遣った。曲がりなりにもグロンギの王であるあの老人は、その称号が名ばかりでないことを示す"証"をもっている。それは"ズ"・"メ"・"ゴ"という集団のランクとは次元の違う、隔絶した力をもたらす源でもあるのだが。
「ガミオを……クウガたちと戦わせるつもり?」
「究極の闇を進めるには、奴らの存在は邪魔でしかない」
「そうだけど……ガミオ、負けちゃうかも」
"黒の金"への強化変身能力を得て、ゴ・ガドル・バを単独で撃破したクウガ。強力な複合個性をもち、進化を続けているアギト。それに、スペックでは彼らに大きく後れをとるものの、グロンギをも殺せる兵器を装備しているG3。系統は違えど、いずれもが脅威となりうる力を有している。老いたガミオでは、万が一ということもありうるのではないか――
「奴らにガミオを殺されたら……ダグバを育てた意味、なくなる」
「どうするつもりだ?」
ヒヒ、と、再び嗤うジャラジ。
「ゴオマにひとり、潰してもらおう。せっかく造ったんだ……使ってあげないと」
久方ぶりにその名を聞いたバルバは、かのズの男のことを思った。本来であれば"整理"の標的となっていたであろうズ・ゴオマ・グは、奪ったG2を彼らの技術でもって細胞レベルで融合させられ、もはやグロンギともいえないような半分機械の化け物となってしまった。しかしながら、幾度となく繰り返された改造により、彼は既に"ゴ"にも匹敵するレベルの戦闘能力を得ていると聞く。――本望だろう、渇望していたであろう力を手に入れたのだから。代償に普段は自由を奪われ、薬物でコントロールされる存在になり果てたとしても……。
そんな化け物の"標的"は、既に決まっていた。
(やっぱり、あいつがいいよね……ヒヒッ)
伸びた前髪の隙間から覗くやみいろの瞳に、邪悪な光が瞬いた。
*
落日を迎え、夜が訪れた。
街がかりそめの平穏を取り戻してもなお、警視庁内の喧騒は収まることを知らない。新たな事件がいつ起こるとも知れない状況下、治安維持の核心であるこの地に安息は訪れない。
しかしながら、夜天に晒された屋上部だけは世界と切り離されたような静穏に包まれていた。星の見えない漆黒の空。代わりに地上を照らし出す人工灯は、いかなる時でも人々の営みが途切れはしないことを示している。
そうそう夜に人の出入りがあるような場所ではないけれど、いまこのときは人影があった。じっと立ち尽くすようにして、夜景を眺めている。エメラルドグリーンの双眸が、灯りを反射して煌めいている――
「――こんなとこにいたのか、緑谷」
「!」
突然の呼び声に振り向くと、出入口のところに紫陽花色の髪を逆立てた青年の姿があった。筋肉質な身体を覆う濃紺の制服も、既に見慣れたものとなりつつある。
「心操くん……」
大学入学以来の友人である、心操人使。ゆったりとした動作で歩み寄ってきたかと思うと、す、と缶コーヒーを差し出してくる。
「あ、ありがとう」
「ん」
何も言わず、わずかにそっぽを向く。はにかみ屋な彼らしい仕草に、思わず笑みがこぼれるのも致し方ないことだろう。――かじかんだ掌に、温まった缶が沁みる。
「よくわかったね、ここにいるって」
「いや、流石に管理官に訊いた」
「あー……そっか」
誰にも何も言わずに姿を消してしまうとまずいと思い、塚内にだけは伝えてからここに来た。忙殺の極みにある彼に声をかけるのは少し気が引けたが。
「どうしたんだよ、こんな寒い中?耳まで真っ赤だぞ」
「ふふ……そうだね、寒いよねえ」
呑気に返しつつ、コーヒーに口をつける。元々苦いのがそんなに得意でないのもあるが……すっかりポレポレのコーヒーの染み込んだ身体には、どうしても物足りなく感じてしまう。
「……なんとなく、ね。見てみたくなったんだ、高いところから」
「街をか?」
「街っていうか……そこにいる人たち、かな?」
「僕らが必死に守ろうとしてるものが、あそこにあるんだって」
「……珍しいな、おまえがそんな感傷的なこと」
「変かな?」
「いや……いいんじゃないの。そういうときがあっても」
風貌や振る舞いからリアリストに思われがちな心操だが、実のところそうした情動の部分を大事にするタイプの男だった。一時は師と仰いだイレイザーヘッド――相澤消太と決定的に違う部分。ただ彼は心操のそういう一面を否定しなかったから、良い関係を築けていたが。
出久は再び口を閉ざして、じっと街を見下ろしていた。吐く息が白く、漆黒の夜空に溶ける。彼の邪魔をするつもりはないけれど、さりとて立ち去る気にもなれず、心操も暫したたずんでいたのだが。
「……"ハイランダー"」
「へ?」
「おまえ見てたら、ふと思い出した」
「え、えーっと……」
「もしかして、覚えてない?」
「……なんでしたっけ?」
聞いたことがあるような気はするが、靄がかかったかのように思い出せない。心操の口から飛び出さなかったらば、あるいは一生記憶の奥底に沈んだままだったかもしれない。
「スコットランド北方の、ハイランド地方の住民のこと。山だらけだから、ハイランド」
「高いところにいる人たちってことか……そのまんまだね」
「まあな。ってか、去年一緒にとってた西洋史概論で出てきたじゃん」
「そうだっけ……。よく覚えてるね、心操くん」
「あんたが忘れっぽいんじゃないの。成績は俺よりいいくらいなのに、必要なくなるとすぐ忘れるよな、あんた」
「あ、ハハ……ごめん」
就活のための自己分析ではないが、夢想に固執するのをやめてから自分自身を客観的に見ることも増えてきて、案外自分にはこういう冷淡なところがあると気づいてしまった。実は高校生の頃、たまに本の貸し借りをする程度には仲の良かった同級生にも言われたのだ――「緑谷って、案外冷たいよな」と。思えば彼にも、心操に通じる鋭さがあった。……あと、勝己にも。
――出久が"そのまんま"と斬って捨てたハイランダー。ただ心操からすると、いまの出久の姿からたまたま連想したというだけで、そんな単純なものではなかった。彼らは古代より地政学的に脅威にさらされる存在だった。南方からはローマやイングランド王国、北方からはヴァイキング。
ゆえに彼らは民族としての誇り高く、苛烈なまでに敵と戦った。英連邦の一部となった現代においても、彼らは"ハイランダーズ"として名を馳せている。
それだけ聞くと、自分というより――
「……かっちゃんのほうが、それっぽい気がするんだけど」
我慢できず口に出してしまうと、予想どおりとばかりに心操は笑った。
「そうだな。たいがいの人は、そう言うと思うよ」
「………」
藤色の瞳が、地上へ向けられる。この視界のどこかに、爆豪勝己の姿もあるはずなのだ。彼はいまも、鷹野警部補とともに黒幕を追って駆けている。
「確かに爆豪は態度でかいし口は悪いし、なんなら山に登ってまで他人様を見下ろしてるくらい筋金入りだ。……でも逆に考えれば、そういう生き方を自分に強いてるとこ、あるんじゃないのかな」
「あ……」
それは――彼とともに戦ってきて、ようやくわかったことだ。そうしてまで背負っているものが彼にはある。その中でも大部分を占めているのが自分の……"デク"のことであるとは、未だ腑に落ちないところもあるけれど。
「緑谷は逆で、意識するまでもなく周りを俯瞰的に見てるとこがあるだろ。爆豪はハイランダーたろうとするけど、おまえは生まれつき、混じりっけなしのハイランダー。他人を見下してるとは思わないけど……繊細な奴は、そう感じることもあるかもな」
「………」
そうかも、しれない。「みんなの笑顔を守りたい」――"みんな"の顔かたちがぼやけていたのは、すべてこんな高く遠いところから見下ろしていたからなのだ。それを思うと、心操のたとえ話がすとんと落ちてくる。
出久の表情に翳が差したことに気づいて、心操は取り繕うように言った。
「……ごめん、勘違いしないでくれよ。責めてるわけじゃないんだ。そこがおまえの良いとこでもあるんだし」
「うん……ありがとう」
「それに最近のおまえは、ゆっくりだけど変わっていってる……と思う」
「ふふ、そうかもね。けどそれは、心操くんと出会えたおかげだよ」
「……そういうことけろっと言えちゃうのはどうなんだろーな」
集まってきた熱を打ち消すべく、心操は己の両手に顔を押しつけた。それを見て、笑いをかみ殺す出久。自分には相手をまっすぐに褒めすぎてしまうきらいがあることはもうわかっているので、これは半ば"してやったり"でもある。
ただ本当に、心操のような友人の存在はありがたかった。はにかみ屋でちょっとつっけんどんな物言いをするところはあるけれど、それすらもどこか耳に心地良い。洗脳されるのを怖がって彼と口をきかずにいた者たちは、そのことを悔やむべきだと心から思う出久だった。
キャラクター紹介・クウガ編 バギンドパパン
アメイジングマイティフォーム
能力:
緑谷出久が二度目の電気ショックを受けたことにより発現した、"ライジング"を超える超・強化形態。ライジングマイティの複眼以外の部位が漆黒に染まり、右足首のみに装着していたアンクレットが左足首にも現れている。両足で放つ必殺キックの威力はなんと、75t!そのパワーは"ゴ"最強のゴ・ガドル・バすら正面からのぶつかり合いで打ち破るほどだ!
黒いボディの、雷の戦士。あるいはこの姿、"凄まじき戦士"の寸前段階なのだろうか……?