鉄道これくしょん -鉄これ-   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回は秋雲メイン回です!
それでは本編どうぞ!


Act11.秋雲、コミケに参戦する 前編

「ねー提督〜、年末にさ、コミケ行って良いー?」

 

「お、コミケか。サークル参加か?」

 

「そうそう、サークル参加するのよ。」

 

「良く当選したな。まぁ楽しんでこい。」

 

「あ、風雲も連れてくねー!」

 

「はいはい。コミケ行くのは良いとして、早割入稿出来るのか?」

 

 

ど〜も〜、陽炎型駆逐艦19番艦の秋雲だよ〜

年末の冬コミ、楽しみだな〜

 

 

「ん〜とねー多分大丈夫!巻雲にも手伝ってもらってるし〜あ、そうだ、提督!魔剤(Monster Energy)を箱で買っといて〜」

 

「箱かよ。まぁ巻雲使うのも程々にな。」

 

「分かってるって〜ちなみに、提督はコミケ行くの〜?」

 

「企業ブースでサークル参加だ。」

 

「え、提督企業ブースなの!?」

 

「会社で出るからそりゃ企業ブースだろ。」

 

「意外だわ〜」

 

「暇になったら行ってやるよ。」

 

「マジで!?やった〜!」

 

 

提督もコミケに参加するのね、てっきり興味がない感じに見えたからな〜

 

 

「んじゃあ原稿あるから戻るねー!」

 

「早割入稿まで残りないぞー」

 

「分かってるって〜!」

 

 

コミケ前日…

 

原稿サボってたツケがぁぁ…

まだ入稿終わってないのに、どうしよう〜!

 

『お〜い、秋雲いるか?』

 

「何〜!?今忙しいの〜!」

 

『入るぞ〜って、まだ入稿してなかったのかよ。」

 

「提督〜!どうにか出来ない〜!?」

 

「後何時間掛かる?それ次第だな。」

 

「後三時間は掛かるかも!」

 

「ギリギリ間に合うか…何部発行するんだ?」

 

「とりあえず50!予備で5!」

 

「良し分かった、手配しとくわ。終わったら執務室に来いよ。」

 

「OK!分かった!」

 

 

とりあえず印刷はどうにかなったから、とりあえず仕上げないとぉぉぉ!

 

 

「巻雲!ラストスパートかけるよ!」

 

「秋雲…私、死に…そ…う…」

 

「何言ってんの!早く仕上げるよ!」

 

「鬼だ…」

 

 

二時間半後、執務室…

 

「提督!終わった!」

 

「お疲れ様。机にパソコンあるからそれで色々仕様とか入力してくれ。」

 

「はいはい〜!」

 

「そういや、巻雲はどうした?」

 

「あぁ、巻雲なら私の部屋で真っ白に燃え尽きてるよ?」

 

「そうか…」

 

 

巻雲には悪いと思ってるけどね〜

巻雲はコミケの犠牲になったのだ。ってね。

 

 

「よ〜し、出来たよ提督!」

 

「USB差して、データ選んで送信な。」

 

「はいは〜い、終わったぁ〜!」

 

「とりあえず秋雲、風呂入ってこい。何徹したのかは聞かないから。」

 

「え〜っと〜五徹かな?あれ、四徹だっけ?まぁいいや、じゃ行ってくるね〜」

 

 

ほんとに、いつ以来の風呂だっけ…

とりあえずお風呂お風呂っと!

 

 

「あ、秋雲、明日の準備は出来たの?」

 

「何だ風雲かぁ、お風呂入ってから準備するよ〜風雲はOK?」

 

「大丈夫よ。というか準備終わってるわ。ってか臭い。」

 

「今からお風呂行くって言ったじゃないですか風雲さん。」

 

「早めに準備しなさいよ〜」

 

「分かってるって〜」

 

 

夜、鎮守府前…

 

「じゃ、頼んだぞ。榛名。」

 

「はい!榛名にお任せ下さい!」

 

「じゃ、行くぞ秋雲、風雲。シートベルトは締めたか?」

 

「もっちろん!早く行こうよ提督ー」

 

 

コミケ楽しみだな〜

早く明日の朝にならないかな〜なんてね。

 

 

「大丈夫よ。」

 

「んじゃ行くぞ〜」

 

「このまま車でビッグサイトまで行くの?」

 

「いや、名古屋まで車で行ってコミケ臨に乗る。その為に十時より前に三人分の指定は取ったからな。」

 

「あれ?もしかして提督、権力と言う名前の力使ったの?」

 

「当たり前だろ。乗り換え階段に近い場所を確保しといた。」

 

「風雲、走れるよね〜?」

 

「もちろんよ。どれだけ走るかは知らないけどね。」

 

「そこまで長くはないけど、始発に乗ってからがまた大変やで。」

 

「そうそう、10分近く満員のりんかい線に乗るんだよね〜提督。」

 

「あれはもう満員とかいうレベルじゃねぇと思うな。ありゃ定員オーバーだ。」

 

「そうだよね〜でも降りてからも前哨戦だよね〜」

 

「そうだな。コミケ名物の始発ダッシュやな。」

 

「始発ダッシュ?何それ?」

 

「りんかい線の始発で国展駅(国際展示場駅)で開催するスポーツだよ。瞬発力、スタミナ、速さが重要って言われるな。」

 

「げぇ、10分かそこらの休憩でまた走るの…」

 

「まぁそうだが、俺達はサークル参加だから急ぐ必要がないぞ。そういえば、秋雲達は二日目はどうするんだ?」

 

「んーとね、折角だし二日目は観光でもしようかな〜って思ってるよ〜」

 

「そうか。何かあったら連絡しろよ。」

 

「それは分かってるわ提督。」

 

「さて、そんじゃ少し飛ばすぞ〜」

 

「「え、ちょっと待っ」」

 

 

ちょっ、提督いきなりアクセル踏まないでよぉぉぉ!

 

 

松島鉄道名古屋駅…

 

「あ〜、コミケ前に死ぬかと思った…」

 

「私も…」

 

「まぁまぁ、とりあえずコミケ臨乗れば寝れるんだし多少はね?」

 

「そうだけどさ〜」

 

 

深夜の駅って寒いなぁ…

凍え死にそうだよ〜

 

 

「ほれ、寒いだろ。コーヒーでも飲んで温まっとけ。」

 

「ありがと。」

 

「サンキュ〜提督〜」

 

「待合室が施錠されて無ければ良かったんだがなぁ…」

 

「どうにか出来ないの〜?」

 

「無理なモンは無理だ。」

 

 

15分後…

 

[まもなく、2番線に、2時10分発、臨時寝台特急、コミックマーケット号、大崎行きが10両編成で参ります。停車駅は、浜松、静岡です。ご乗車には専用乗車券類が必要です。コミックマーケット号、と表示した乗車口案内でお待ちください。]

 

「ようやく来たねぇ〜」

 

「お〜寒い寒い。」

 

「風雲〜、大丈夫?」

 

「大丈夫…じゃないわよ…あんた達本当に気が狂ってるんじゃないの…」

 

「え、別にこれくらいの寒さって冬コミじゃ当たり前なんだけど〜」

 

「おっ、そうだな秋雲。」

 

「まぁ来たから良いけどさぁ…」

 

 

さ〜て、これに乗ってコミケに行くぞ〜!

楽しみだなぁ〜!




いかがでしたか?
作者はコミケに行きたくても行けない人ですのでこの話は空想で書いてますw

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