鉄道これくしょん -鉄これ-   作:十六夜翔矢

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どうも、十六夜翔矢です。
今回からソ連艦による国内旅行編が始まります。
それでは本編どうぞ!


Act15.Гангут達の国内旅行 前編

Гангут(ガングート)級戦艦の一番艦、Гангутだ。大規模作戦が終わって新たな同志が鎮守府に来た。その名はТашкент(タシュケント)、艦種は嚮導駆逐艦。艦隊旗艦に向いている。今は提督の元に行っていていないが、そろそろ戻ってくるだろう。

 

 

「ねぇ、同志Гангут。」

 

「どうした。ちっこいの。」

 

「同志Ташкент(タシュケント)が着任した事だし、三人で旅行に行こうよ。」

 

「旅行か…良いな、行こうではないか!」

 

Я дома(ただいま)〜同志Гангутと同志Верный。」

 

「「Добро пожаловать!(おかえり)同志Ташкент。」」

 

「ここの提督は良い人だね。同志Гангут。」

 

「そうだな。私も着任した時には少し頼りないように思ったがな。そうだ、Ташкент。」

 

「何だい?同志Гангут。」

 

「今、ちっこいのと話していたんだが、我々三人で旅行に行かないか?」

 

「旅行かい?良いね、行こう!」

 

「よし、これで決定だな。早速提督に伝えねば。」

 

「待って、同志Гангут。どこに行くか決まっていないじゃないか。」

 

「むっ、そうだったな。どこに行くか…ちっこいの、おすすめの場所はないか?」

 

「そうだなぁ…奈良とか京都の神社とかお寺、それか九州の温泉地とか。」

 

「温泉か…一度行ってみたかった所だ。よし、両方行こうか!」

 

「両方ってかなり大胆な事言うね。同志Гангут。」

 

「ふっ、何を言う。日本の文化を楽しむには丁度良いではないか!なぁ同志Ташкент!」

 

「うん。あたしも日本の文化には興味あるんだ。だから良いと思うよ。」

 

「よし、決まりだな!早速提督に伝えねば。」

 

 

旅行に行くのが楽しみだな!

温泉に神社、お寺…どんな所だろうか…!

 

 

そして、1ヶ月後…

 

「準備は良いか?同志諸君!」

 

「OKだよ。同志Гангут。」

 

「うん、バッチリ。」

 

 

遂に旅行の日がやって来たな…

よし、行くか!

 

 

「まずは名古屋駅に行こう。そこから奈良に向かおう。」

 

「案内頼むぞ。ちっこいの。」

 

「もちろん。無事に行けるようにするさ。」

 

 

松島鉄道、金城ふ頭駅…

 

[間もなく、1番線に、7時30分発、快速、大垣行きが6両で参ります。停車駅は八田、名古屋、清洲、清洲から岐阜までの各駅と、穂積です。乗車位置は足元青色丸印、3番から8番でお待ちください。]

 

「6両編成で4ドア車?もしかして103系かな?出来ればオール30N車が来て欲しいな」

 

 

ちっこいのが何か言い出した…

何を言ってるのかさっぱり分からん。

そしてちっこいの、なんだそのカメラは。

何で一眼レフなんだ。

 

 

[金城ふ頭、金城ふ頭です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し快速、大垣行きとなります。]

 

「さぁ、乗るよ。同志諸君。」

 

「あ、あぁ。」

 

「空色の電車だね、同志Верный。」

 

「違うよ、これはスカイブルーって言うんだ。国鉄車両関係色見本帳の色区分で言うと青22号って言う色なんだ。」

 

「よ、良く分かんないや。」

 

 

約20分後…

 

[名古屋、名古屋です。お忘れ物ないよう、ご注意ください。JR線、名鉄線、近鉄線、地下鉄線、あおなみ線、東北東海ライン豊橋、中部国際空港方面、伊勢本線、中央本線はお乗り換えです。]

 

 

「うぉ、人がいっぱいいる…」

 

 

日本の朝はなんでこんなに混んでいるのだ…

何でちっこいのはこれで平然として歩いているのかさっぱりだ…

 

 

「大丈夫かい?同志諸君。」

 

「なんだこの人混みは…」

 

「日本って凄いね…」

 

「これが普通だよ。特に名古屋は中京エリアの中心だし。東京はこれよりも凄いよ。」

 

 

これよりも人混みが激しい所があるのか…

流石に勘弁してくれ…

 

 

「さて、次は特急列車だよ。ゆっくり出来るから安心してね。」

 

「ちっこいの、特急列車はブルジョワ的じゃないか?」

 

「何言っているんだい?日本じゃ特急列車はプロレタリアートだよ。」

 

「そ、そうなのか…」

 

 

驚いた…

つくづく驚かされるな。

日本じゃ特急列車はステータスなんだな。

 

 

[6番線に、停車中の列車は、8時20分発、特急、あすか1号、湊町難波行きです。途中、四日市、伊賀市、奈良、王寺、鶴橋に止まります。列車は前から1号車、2号車の順で、一番後ろが5号車です。グリーン車は3号車です。自由席は後ろ寄り2両です。指定席は前寄り2両です。]

 

 

「さて、私達は1号車だ。早く乗ろう。」

 

「そうだな。朝からゆっくり出来るとは、ありがたいな。」

 

「あたし、飲み物買ってくるよ。何が良い?」

 

「じゃあ私はファンタで。」

 

「私はお茶で良い。」

 

 

 

おぉ、この椅子、ふかふかだなぁ。

座り心地が良い。

 

 

「ちっこいの、この車両は何と言うんだ?」

 

「キハ181系って言うんだ。元々は国鉄の造った車両だけど、2011年に引退して、ミャンマーに渡った車両もいるんだ。けれど、司令官の会社(松島鉄道)が造った車両のデビューは最近だし、技術も最新技術が使われてるから、音も比較的静かだよ。エンジンはこっちの車両はSA6D140HE-2、国鉄車両はDML30HSCを載せてるんだ。じゃ、私は写真を撮ってくるよ。」

 

「あ、あぁ。ちゃんと戻って来いよ。」

 

「大丈夫さ。発車前には戻ってくるよ。」

 

 

やけにちっこいのが詳しいな…

もしかしてちっこいのは鉄道が好きなのか?

 

 

「同志Гангут、お茶買って来たよ。」

 

「Спасибо。」

 

「よいしょっと…そう言えば、同志Верныйがカメラを構えて降りて行ったけど…」

 

「あぁ、写真を撮ってくるって言ってたぞ。」

 

「へぇ〜、同志Верныйは写真撮るのが趣味なのかな?」

 

「さぁな。私もそこまでは何とも言えない。」

 

 

 

「よいしょ…さて、そろそろ発車だよ。」

 

「戻ってきたね。」

 

「どうだ?ちっこいの。良い写真は撮れたか?」

 

「うん。良い感じかな。」

 

 

そして約2時間後…

 

[奈良、奈良です。お忘れ物ないよう、ご注意ください。JR線、近鉄線、三京線京都方面はお乗り換えです。]

 

 

「奈良に着いたぁ〜!」

 

「何処に行くんだい?同志Верный。」

 

「東大寺だよ。ここからバスに乗るよ。」

 

「東大寺!聞いた事あるぞ、鹿がいてデカい大仏がある寺だよな!」

 

「そうだよ。鹿にお煎餅をあげれるよ。やってみるかい?」

 

「やってみる!楽しそう!」

 

「私は遠慮しておこう。」

 

 

東大寺…

 

「ここが東大寺かぁ!デカい建物だな!」

 

「早く入ろうよ!同志Верный!」

 

「落ち着いて、二人共。東大寺は逃げないよ。」

 

 

楽しみだなぁ!東大寺!

どれだけデカい大仏か楽しみだ!

 

 

 

 

「いや〜、大仏がでかかったな!凄かった!」

 

「そうだね!じゃ、次行こう!」

 

「まぁまぁ。お土産買わなきゃ。」

 

 

そうだった、お土産を忘れる所だったな。

 

 

 

「よ〜し、買った買った!次は何処に行くんだ?」

 

「次は橿原神宮だよ。奈良から45分位で行けるんだ。」

 

 

橿原神宮?聞かない名前だな…どういう所なんだ?

 

 

近鉄奈良駅…

 

[まもなく、1番乗り場に、大阪難波行き急行、難波行きの急行が6両編成で参ります。危険ですから、黄色い線までお下がりください。足元の乗車目標、青の丸印、1番から6番でお待ちください。停車駅は、新大宮(しんおおみや)大和西大寺(やまとさいだいじ)、学園前、生駒(いこま)石切(いしきり)布施(ふせ)、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋です。大和西大寺で、大阪難波行きの区間準急と京都行きの特急、橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)行きの急行に連絡します。An Express Boundfor Osaka-Nanba. Is Arriving at Track1.]

 

 

「これに乗って大和西大寺に行って、大和西大寺から橿原神宮前行きの急行に乗り換えさ。」

 

「何か良く分からんな。とにかく、ちっこいのに付いて行くしかないな。」

 

「そうだね、同志Гангут。」

 

 

大和西大寺駅…

 

[大和西大寺、大和西大寺です。4番線に、到着の電車は、11時22分発、大阪難波行きの急行です。途中の停車駅は、学園前、生駒、石切、布施、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋です。]

 

 

「さぁ、乗り換えしよう。次は橿原神宮前行き急行だ。」

 

「あぁ。」

 

 

しかしまぁ、広い駅だな。

祖国じゃ考えれないよな、ひっきりなしに電車がやってくるとか。ここは道路か?

それに、これで事故も無いのだから凄い事だよなぁ。流石日本だ。

 

 

[まもなく、1番乗り場に、橿原神宮前行き急行、橿原神宮前行きの急行が6両編成で参ります。危険ですから、黄色い線までお下がりください。足元の乗車目標、青の丸印、1番から6番でお待ちください。停車駅は、西ノ京(にしのきょう)近鉄郡山(きんてつこおりやま)平端(ひらはた)田原本(たわらもと)大和八木(やまとやぎ)八木西口(やぎにしぐち)畝傍御陵前(うねびごりょうまえ)です。大和八木で、五十鈴川行きの急行と名古屋行きの特急、大阪上本町行きの区間準急に連絡します。An Express Boundfor Kashihara-Jingumae. Is Arriving at Track1.]

 

「5820系が来た。乗ったらクロスシートに変えよう。写真写真…」

 

 

ちっこいの…

良く分からん単語をホイホイ使うな…

 

 

「さて、乗ろうか。この車両は椅子がロングシートとクロスシートを変える事が出来る車両なんだ。時間的に変えれるはずだからやってみるよ。」

 

「おお…何か良く分からんが、凄そうだな。」

 

「どんな感じなのかな?」

 

「ふふ…まぁ見ててよ。まず足元のペダルを踏む。」

 

「ほうほう。」

 

「これでロックが外れて椅子が回る様になるんだ。それで回して…まずこれがロングシートの状態さ。それで、同じ要領でもう1回椅子を回す。これがクロスシートの状態だよ。」

 

「凄いな…流石日本だ。」

 

「日本ってハイテクなんだね〜」

 

「司令官の会社の車両はだいたいこの椅子を使ってるんだよ。首都東京のラッシュ時でも使えるし、昼間も使えるからって。ちなみに朝乗った103系は司令官曰く」

 

「どうせ車両によっては経年50年とか言う走る産業遺産なんだし、改造するのも勿体無いよね」

 

「とかいう理由で全車改造して無いんだよ。まぁ私としてもそのままが良かったからね。」

 

 

うむ、ちっこいのが喋っている事が全く分からん。というか、50年も使うとは…

流石というか、何と言うか…

まぁ、橿原神宮まで揺られるとしようか。

 

 

橿原神宮前駅…

 

[橿原神宮前、橿原神宮前でございます。車内に、お忘れ物の無いよう、ご注意ください。2番線に到着の電車は、京都行き、急行でございます。途中の停車駅は、八木までの各駅と、田原本、平端、郡山、西ノ京、西大寺、高の原、新祝園(しんほうその)、新田辺、大久保、桃山御陵前(ももやまごりょうまえ)丹波橋(たんばばし)、竹田、東寺(とうじ)でございます。]

 

 

「着いたぁ〜!さて、橿原神宮は何処にあるんだ?」

 

「見当たらないね〜」

 

「まぁまぁ、駅の外に出ないと分からないよ。それじゃあ行こう。」

 

 

橿原神宮…

 

「ここもまた、大きい建物だなぁ…木に囲まれていて、心が洗われるようだ。」

 

「私も来るのは初めてなんだ。お参りしよう。」

 

「うん。同志Верный。」

 

 

「さて、次は有馬温泉だよ。」

 

「温泉か!楽しみだなぁ!」

 

「早く行こうよ!同志Верный!」

 

「まぁ待ってよ。途中で難波に寄って行こう。」

 

 

橿原神宮前駅…

 

「今から乗る電車は1日2往復の観光特急だよ。たまたま時間が合ったから乗れるんだ。」

 

「おお!観光特急か!楽しみだなぁ!」

 

「案内放送の録音するから静かにしててね。」

 

 

[まもなく、6番線に、13時14分発、阿部野橋行き特急、青の交響曲が参ります。途中の停車駅は、高田市、尺土(しゃくど)でございます。この電車は、尺土で阿部野橋行き準急に連絡します。電車の番号は、1号車、2号車、3号車で、座席は指定となっております。青の交響曲にご乗車の際には、特急券と特別車両券が必要でございます。特急券と特別車両券をお買い求めの上、ご乗車ください。危険ですから、黄色い線までお下がりください。]

 

「来た!青の交響曲!乗るの初めてだから色々録音して後でMAD作ろう。あ、でも吉野から橿原神宮前まで録音出来てないからまた乗りに来る必要があるなぁ…まぁ良いや。」

 

「ちっこいのが喜んでいるのか…?」

 

「多分…喜んでると思うよ?」

 

 

乗車後…

 

[お待たせしました。近鉄特急をご利用いただきありがとうございます。この電車は、阿部野橋行き特急、青の交響曲です。

次は、高田市、高田市です。

 

座席は全て指定となっております。特急券の指定番号の席にお座りください。なお、この電車には、特別車両券が必要です。

 

次に、車内の設備についてご案内致します。2号車にはご自由に喫茶などをお楽しみいただけるラウンドスペースと、スイーツやお飲み物、オリジナルグッズを販売するバーカウンターがございます。化粧室は1号車にございます。また、車内は全て禁煙です。ご協力をお願い致します。

 

なお、お座りいただいている座席付近に、車内販売メニュー表を備え付けておりますので、ぜひご覧下さい。

青の交響曲では、ご乗車いただいたお客様に、記念乗車証をご用意いたしております。2号車のバーカウンターでお渡ししておりますので、旅の記念に、ぜひお持ち帰りください。]

 

「なんと、バーカウンターがあるのか!よし、行ってみようか!」

 

 

バーカウンターって言う位だし、お酒があるはずだ!日本には地酒ってのがあるらしいからな!是非とも飲んでみたい!

 

 

「そうだね。私は録音が終わったら行くよ。」

 

「では、同志Ташкент、行こうではないか!」

 

「そうだね!あたしも楽しみ!」




鉄道ファンな響ちゃんも良いと思うんです(迫真)
それにしても想定外の長さになってしまった…
放送はカットした方が良いのかな…

今回ガングート達が乗った車両、列車
・103系通勤形電車
JR西日本から買った設定。
今回出てきたのは元々阪和線で走っていたスカイブルーの車両です。

・特急「あすか」
元々、国鉄時代に特急「くろしお」の間合い運用として名古屋から和歌山を走っていた特急列車。松島鉄道では名古屋から難波を結ぶ(電化路線のはずなのに)ディーゼル特急として近鉄のアーバンライナーと競合しています。

・キハ181系特急形気動車
文中にて響が説明してますのでそちらをご参照ください。

・5820系通勤形電車
近鉄の通勤形電車。シリーズ21の中で、L/Cカーとして大阪線や奈良線で活躍中。

・近鉄特急「青の交響曲」
近鉄が2016年9月から運行開始した観光特急列車。
1日2往復が大阪阿部野橋と吉野を結んでいます。
(車両は通勤形電車を改造しています)
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