今回は前回に引き続き、ソ連艦の旅行編です。
それでは本編どうぞ!
大阪阿部野橋駅…
[大阪阿部野橋、阿部野橋です。近鉄特急、青の交響曲をご利用いただき、ありがとうございました。お忘れ物の無いよう、ご注意ください。]
お酒が美味しかった!
軽食も良かったし、これは楽しいな!
「着いたね。大阪阿部野橋に。」
「ちっこいの、ここから難波はどうやって行くんだ?」
「大阪市営地下鉄だよ。でも民営化するから大阪メトロになるけどね。」
「民営化ってなんだ?」
「民営化って言うのは、運営する会社が公営、つまり国や市町村が経営する状態から民間の会社に経営を移管する事だよ。日本で言うと、国鉄がJRに、専売公社がJTに、電信公社がNTTになったのが民営化。」
「なるほど…良く分からんが、何となくは分かったぞ!」
「さて、地下鉄に乗ろうか。同志諸君は日本の地下鉄は初めてだよね。」
「うん。モスクワの地下鉄とは違うんだよね。」
「全く違うよ。まぁ、見てのお楽しみさ。」
大阪市営地下鉄、天王寺駅…
[2番線に、千里中央行きが、到着します。危険ですので、ホーム柵から離れてお待ちください。]
「おお…これは広い駅だな…」
「見て見て、シャンデリアがあるよ!」
「本当だ…日本の地下鉄の駅はこんなに豪華なのか?」
「いや、それは大阪だけだよ。」
[2番線に、到着の電車は、なんば、梅田、新大阪方面、千里中央行きです。]
「やった!30000系の新車だ!乗りたかったんだよね。これ。」
「へぇ、ちっこいの。何でこの電車に乗りたかったんだ?」
「最近運用入りした新車だからだよ。しかも、ふかふかのロングシートにタラコ色の内装が良いんだよね。」
ダメだ…ちっこいのが喋ってる内容が分からん。
「さて、難波に行こう。道頓堀にあるグリコのネオンを見に行こう。」
難波にて
「おお…」
「これが…」
「「あの有名なグリコのポーズ!」」
「同志Верный!写真撮ってよ!」
「分かった。じゃ、並んで。はい、ちーず」
「ありがと!同志Верный!」
「気にしないで。さて、名物でも買って有馬温泉に行こうか。」
「うん!」
「ああ!」
関西四国縦断鉄道、湊町難波駅…
[間もなく、1番線に、14時10分発、新快速、樟葉、京都方面、京都行きが8両で参ります。停車駅は京セラドーム前、九条、大阪梅田、新大阪、
「淀に臨時停車って事は今日は京都競馬で何かあるね。」
「競馬か!一度やってみたいな。」
「ダメだよ。そんな事やってる暇はない。」
「むぅ…仕方ないな。」
関西四国縦断鉄道、大阪梅田駅…
[大阪梅田、大阪です。お忘れ物ないように、ご注意ください。大阪都心線桜島方面、三京線宝塚方面、JR大阪環状線、JR京都線、JR神戸線、JR東西線、阪急京都線、阪急宝塚線、阪急神戸線、阪神本線、大阪市営地下鉄御堂筋線、谷町線、四つ橋線はお乗り換えです。]
「さて、次は急行に乗ろう。急行で有馬温泉まで直行だよ。」
急行列車か…特急列車よりは格が落ちるが…
提督の事だ、そこまで大差は無いだろう。
[4番線に、停車中の列車は、14時58分発、急行、ありま5号、有馬温泉行きです。途中の停車駅は、宝塚、新三田です。列車は12両編成の全車自由席です。なお、食堂車の営業はございません。ご注意ください。]
「さて、急行が止まってるね。早速乗ろうか。」
「食堂車の営業はないのか…残念だな…」
「仕方ないよ。同志Гангут。司令官曰く、
「運用の都合で鷲羽か比叡の間合い運用で食堂車を営業する訳にもいかないだろ。車両使用料と線路使用料はグループ内決済で一律0円だし、そう考えると大阪〜有馬温泉の短時間で食堂車営業は割に合わないからな。」
だって言ってたよ。仮に私が司令官の立場だったとしても食堂車の営業はしないよ。」
頼むからちっこいの、分かる様に説明してくれ…
「日本の鉄道って奥が深いね〜。私、日本の鉄道に興味出てきた!」
「その調子だよ。同志Ташкент。」
「おいおい…」
おっ、と。
ちょっと椅子は固めだな…
まぁでも、気にならないな。
「このまま有馬温泉まで直行だね。」
「さて、難波で買った串カツでも食べよう。」
有馬温泉駅…
[有馬温泉、有馬温泉、終点です。お忘れ物ないようにご注意ください。この列車は、折り返し、16時10分発の、急行ありま6号、大阪行きとなります。]
「おお…山奥まで来たなぁ…」
「そうだね〜。いつも海にいる私達がこうやって山奥まで来たって凄いよね〜」
「有馬温泉は日本三名泉、日本三古泉になってる温泉なんだ。私は神鉄を撮影する時に良く来るから通い慣れてるんだ。」
「ほう、日本三名泉か。他にはどこがあるんだ?」
「岐阜県の下呂温泉、群馬県の草津温泉だよ。」
「下呂温泉?良くテレビで見る場所か?」
「そうだよ。鎮守府からまぁ近いから気軽に行けるよ。」
「へぇー、今度行ってみようよ!」
「私も同感だ。いや、日本中の温泉に行ってみたいな!」
「日本の温泉の35%は九州にあるよ。」
「よし、全部行こう!」
「無理だよ。今回は有馬温泉、霧島温泉郷と別府温泉、由布院温泉、武雄温泉にしか行かないよ。」
「むぅ…仕方ないな。」
「さて、金の湯、銀の湯、太閤の湯が私のオススメだけど、どこに行きたい?」
「太閤の湯!」
「金の湯!」
「私は銀の湯なんだけど…皆割れたね。仕方ない、有馬温泉駅に後で集合しよう。時間は…18時半には集合で。」
「「
さて、ちっこいの達と一旦別れて私は太閤の湯って所に行くんだが…山奥だと方向感覚が鈍るな。GoogleMap見ないと分からん。
15分後…
「ようやく着いた…まだ海上の方がマシだ。さて、ゆっくりと温泉に浸かるとしよう。」
日本の温泉はここが初めてだな。
どんな温泉か楽しみだ。
1時間半後…
「ふぅ〜!日本の温泉は最高だ!ビールが合うなぁ!」
赤色の温泉や蒸し風呂、岩盤浴、石で出来たベンチやベッドが良かったなぁ!
「おっと、もう18時じゃないか。軽くお土産買って駅に行こう。」
有馬温泉駅前…
「お、同志Ташкент、早かったな。」
「うん。迷子になったらどうしようって思ってたら早くなっちゃった。それと、お土産をどうしようか悩んでさ。温泉もしっかりと堪能したよ!」
「そうか、良かったな。私も温泉を堪能してきたぞ。そして風呂上がりのビール!これがまた格別でな。」
「そうそう、あたしも風呂上がりにビール飲もうとしてさ、近くのカフェに行ったんだけど、ビール飲めなかったんだよね…何でだろ?」
「同志Ташкентもまだまだ子供だって事さ。」
「おーい、お待たせ。」
「ちっこいのも来たか。」
「やっぱり風呂上がりは牛乳だよね。」
「何をいう、風呂上がりはビールだろ。」
「風呂上がりの牛乳は欠かせないよ。」
「私はラムネを飲んだよ。」
「やっぱり皆違うね。さて、行こうか。」
有馬温泉駅…
[1番線に、停車中の列車は、18時45分発、急行、ありま10号、大阪行きです。途中の停車駅は、新三田、宝塚です。列車は12両編成の全車自由席です。なお、食堂車の営業はございません。ご注意ください。]
「また同じ列車か…」
「仕方ないさ。これが結局便利なんだし。」
大阪梅田駅…
[大阪梅田、大阪です。お忘れ物ないように、ご注意ください。大阪都心線桜島方面、阪川線新大阪方面、JR大阪環状線、JR京都線、JR神戸線、JR東西線、阪急京都線、阪急宝塚線、阪急神戸線、阪神本線、大阪市営地下鉄御堂筋線、谷町線、四つ橋線はお乗り換えです。]
「大阪に戻って来たな。ここからどうするんだ?」
「寝台特急に乗って鹿児島に行くよ。」
「寝台特急!実にхорошоだ!」
[まもなく、3番線に、20時00分発、寝台特急、なは、鹿児島中央行きが12両編成で参ります。停車駅は、三宮、姫路、岡山、
「ちっこいの、この寝台特急はどこに乗るんだ?」
「最上級の個室A寝台だよ。最大4人で利用出来るから丁度良いかと思って司令官に頼んでA寝台券取って貰ったのさ。普通に乗ろうと思うと、乗車前日の10時打ちで勝つ必要があるから、間違いなく有利なんだ。」
「そうか、最上級の…楽しみだなぁ!」
「ふふ、実は私も初めてなんだ。オロネフの
「JR西日本で走ってたトワイライトエクスプレスのトワイライトスイートをイメージした」
「だそうだよ。実際、トワイライトエクスプレスのスイートも10時打ちで瞬殺だし。」
「同志Верный、10時打ちって?」
「マルスで特急券とかを発券出来るのが朝の10時で、そこから10時打ちっていう名前が付いたんだ。何でやるかって言うと人気列車だと全国の駅から発券が申し込まれるから取れるか分からないんだ。そこで、私は司令官に頼んで10時より前に抑えたのさ。スイートは連結してる列車だと毎回瞬殺だから。ちなみに、JRだとマルスで発券出来るのは1ヶ月前からだけど、司令官の会社は転売防止の為に乗車前日が鉄則なんだよ。」
「でも、10時より前に抑えたって事はさ、駄目じゃないの?」
「まぁそうなんだけど…司令官って会社の偉い人だからさ、色々働くのさ。」
「そ、そうなんだ…私も提督に頼んでみようかな?」
「それが良いよ。特に寝台特急のA寝台は。」
「おい、話しているのは良いが、来たぞ。」
青い機関車に青い客車か…
風情があって良いなぁ…!
おぉ、この機関車、中々良い面構えだな!
EF65…?この機関車の名前か?
それで、金帯の青い客車か。
ブルトレとはこういう物なのか!
「すまない、同志Гангут。早速乗ろうか。」
「そうだね、あたしも楽しみ!」
A寝台、個室内…
「うおぉぉぉ!これは豪華だな!」
「凄い!部屋が広い!お風呂も付いてる!」
「お風呂はこの部屋だけ、専用のお風呂が付いてるんだ。この車両はここにお風呂付けた影響で他の個室は全部トイレとシャワーが纏めてあるんだ。ちなみに、A寝台には各部屋にシャワーが付いてるよ。B寝台に乗ってお風呂に入ろうとするとロビーカーに行かないと無いからね。」
「つまり私達だけの特権?これは良いね!」
「おお!ドリンクが置いてあるぞ!スパークリングワインにお茶、オレンジジュース、コーヒーか!」
「これもスイートの乗客限定なんだよ。他のA寝台は無いからね。」
「乗車証明書?記念にって事かな?」
「それは乗車記念に貰えるんだ。列車毎に証明書の紙のデザインが違うんだよ。証明書をコンプリートした人もいるみたいだよ。私もコンプリートしたいけど…」
「良し、記念に写真でも撮るか!ちっこいの、カメラの準備だ!」
「待って、証明書に書く場所があるからそれを書いてからね。」
「よし、書けたぞ。早速撮ろうか!」
「そうだね。タイマーを15秒で設定したよ。ほら、並んで並んで。」
「うん!」
「どうだ?ちゃんと撮れたか?」
「大丈夫だよ。バッチリ撮れてる。」
[大阪からご乗車のお客様、ご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は、寝台特急、なは、鹿児島中央行きです。途中、止まります駅と、到着時刻をご案内致します。三宮20時25分、姫路21時16分、岡山22時03分、三原23時19分、日付が変わりまして、下関に3時30分、門司3時50分、小倉4時08分、博多5時10分、久留米5時40分、熊本6時41分、川内8時55分、終点の鹿児島中央には9時36分に到着致します。次に、車内の設備のご案内を致します。1号車から4号車は、開放型B寝台車、5号車から7号車は個室B寝台車、8号車はロビーカー、9号車は食堂車、10号車から12号車は個室A寝台車です。なお、食堂車の営業は三宮発車後から三原発車後でございます。準備が出来次第、車内放送にてお伝え致します。ロビーカーの銭湯につきましては、日付が変わるまでのご使用が可能です。]
「よし、三宮発車したら食堂車行こうか!」
「そうだね!どんな料理があるか楽しみ!」
「私も楽しみだよ。何食べようかまぁ私はコース料理予約したけどね。」
やっぱり長くなる…
次回は九州に到着します。
(次回で終わるのかこれ?)
今回乗った列車
・青の交響曲
前回参照
・急行ありま
急行比叡(名古屋〜大阪梅田)もしくは急行鷲羽(大阪梅田〜高松)の間合い運用として設定されている急行列車。
途中の新三田駅で進行方向が変わる。
・寝台特急なは
JRでは廃止された関西発九州ブルトレの1つ。
寝台特急復活の第一陣として、東京発九州ブルトレ、あかつき、彗星と共に復活。
料金面では高速バスに劣るが、その分は設備でカバー。
スピード面で新幹線や飛行機に劣るが、その分は恵まれた線形と在来線にしか出来ない夜間移動でカバー。