今回はタイトルの通りになります。
それでは本編どうぞ!
特Ⅲ型駆逐艦のひび…Верныйだ。
今は工廠の一角でJR九州の783系特急型電車の鉄道模型を作ってる。外装は明石さん特注、2mmのステンレス薄板と2mmの薄い鋼板、そして明石さん特製のステンレス製0.5mm径のピアノ線で、内装は司令官に頼んで特注の1mmFRP薄板を加工して使っている。もちろん、実車の車体材質を使ってるから製品化しようとすると材料費だけでも高くなるからね。フルスクラッチの特権さ。その作業の中で今は塗装中。783系は細かい部分が多いからマスキングするのも大変だ。特にかもめ編成が。
「おお、やってるな。」
「司令官、頼むから急に声を掛けないでくれ。」
「おっとすまないな。ほれ、お茶。」
「Спасибо、助かるよ。」
「それで?今度は何作ってるんよ?」
「JR九州の783系さ。ステンレス板と鋼板をくっつける作業が大変だったよ。」
「分かるなぁそれ。俺も883系作った時に車体部分と運転台ユニットを繋げるのに苦労したな。 それにしても783系か…前に有明編成を作った事があるな。響が作っているのは13連運転時のかもめ、みどり、ハウステンボスのやつだろ?マイクロエースから出てるだろうに。」
「確かにマイクロエースから出てるけど、あのカッコいい姿は製品物だと分からない事もあるからフルスクラッチしてるのさ。」
「なるほどな。それで今作っている最中って訳か。」
「うん。とは言っても後はカラーリングして合わせていけば終わりだよ。そうだ、走らせる時に司令官の持ってる九州の車両を貸してくれるとありがたいな。」
「よし分かった。用意しとくぜ。俺も暇だし、カラーリング手伝うぞ。」
「Спасибо、ハウステンボス編成を頼むよ。」
「OK、任せとけ。」
「あの二人、凄い集中力だよね…」
「うん…鉄道模型を1から作る辺り凄いよ。普通ならメーカー物買えばいいはずなのにね。」
3時間後…
「よーし、ハウステンボス編成終わったぞ。」
「こっちも終わったよ。司令官、助かったよ。Спасибо。後は乾燥してから秋雲に頼んでおいたステッカーを貼り付けて台車とか組み合わせて完成かな。」
「へぇ、秋雲にステッカー頼んでるのか。」
「うん。秋雲の作るステッカーは小さくてもハッキリしてるからね。実車を再現するにはうってつけなんだ。」
「なるほどねぇ…あいつ、原稿抱えてるはずなのにようやるなぁ。俺も今度頼んでみようかな?」
「司令官は今までどうしてたんだい?」
「windowsのペイントで描いてそれを縮小して印刷したやつを使ってる。ステッカーがちっちゃくなるからピンセットで貼るのも大変でよ…」
「まぁ、ステッカーがちっちゃくなるのはしょうがないさ。でもピンセットで貼るのは疲れるよね。」
「それ。集中力が持たないってな。1つステッカー貼るのに普通に20分とか掛かるし。」
「そうだね。私もその位掛かるよ。」
「やっぱりメーカーから出てるやつを買った方が良いよなぁ…大体印刷済だから手間省けるし。」
「でもメーカー物だと印刷ズレとか欠陥があるかもしれないからね。」
「あー、オリエント急行88のやつとかそうだったな。あれ買っておかしいと思ったんだよね。」
「そうなのかい?私は知らなかったよ。」
「確か該当車両の交換だったかな…まぁ結果的にはオーライだったのかな。」
「そう言えば司令官、戻らなくて大丈夫なのかい?」
「しまった…さっき暇とか言ったけどこの後会議だったわ…そんじゃあな!」
「うん。行ってらっしゃい。」
さて、乾くまで暇だなぁ…
いかがでしたか?
多分実際にやろうと思うととてつもなく難しいんだろうなぁ…
フルスクラッチで作るモデラーの方、教えてください…