シュテル・スタークス
性別:女
年齢:15
容姿:栗色のショートカット、蒼い瞳の少女。基本的に原作の容姿だが違う点として15歳の設定な為原作より身長は高く158cm。スタイルは同年代の女子ではかなり良い。胸はディアーチェより大きくレヴィ未満。
服装:戦闘時は原作のバリアジャケットと同じ。普段着はいろいろあるがよく着るのはなのはinnocentのゆるふわ普段着。
搭乗機:ジェノブレイカー(愛称:ルシフェリオン)
無表情が印象の少女。アレックスと最初に会った人。家族で構成されている「紫天の旅団」に所属。旅団ではディアーチェと共に家事などをしながら皆のサポートなどしたりする。基本何でも卒なくこなす天才肌でゾイドの操縦の腕前も旅団では1番上手い。しかし弱点として冷静なようでいて熱くなりやすく、少し戦闘狂気味。そして若干天然が入っている。
「は?」
「だから我らと来ないかと聞いておる」
いや、いきなり来ぬか?と言われてもねぇ…
「とりあえずいろいろ聞きたいことがあるんだがいいか?」
「構わん」
「んじゃ何でその提案を俺に?」
「まぁ、貴様が一緒におる事で我らにもメリットがあるからな」
「メリット?」
うむ。とディアーチェは腕を組んで頷いた
「まず一つ目に力仕事を任せられるというのがある。我らは全員女故にどうしても力仕事などに限界があるのだ。」
なるほどな。確かにコイツら以外に一緒に住んでいる様子もないし、そうなると男は居ないのも分かる。力仕事に限界があるのも確かだ。
「そして第二に我らは全員未成年故な。見たところ貴様は成人のようだし、我ら未成年が入れない場所もしくは購入できないものを任せられる。」
それも納得である。酒場などによっては確かに未成年でも入れる場所もあるから今までは何とか依頼や情報を探して行けただろうが逆も然り。未成年の立ち入りを禁じている酒場もあり、そういう所には決まって貴重な情報や危険だが報酬の額が良い依頼もある。
ゾイドの武器なども未成年だと舐められて仕入れる事が出来ないこともあるのだ。大人がいるのといないでは確かに行動できる幅はかなり変わってくる。
「そして最後にこれが1番重要でな」
「ほう」
1番重要な事ね…
「貴様が我らの信頼に値する男だからだ」
「 」
…マジか。
予想外な事で少し唖然となる
「今までも大人の男が必要だとは感じていてな。何度か勧誘を考えたこともあったがどいつも下心が見え見えでな。信頼に値しなかったが貴様は違う。下心なんかとは別に我らと向き合っておると感じたのだ。」
「いやいや俺はそんな大層なもんじゃねぇぞ!基本自分が楽しければそれで良い人間だぞ」
事実それが問題で揉めたことは今までたくさんある。
「それは人間としては当然だ。それとは別に我らを見てくれていたというのが大事なのだ。ユーリがこの短時間で貴様に気を許しているのが何よりの証拠だ」
「そうですよ!アレックスなら私は一緒にいて欲しいです!」
そうディアーチェとユーリが言ってくる。
「…まぁ、とりあえず勧誘した理由はわかった。けどまだ聞きたい理由があるからとりあえずいいか?」
「あぁ、構わん」
そしてもう一つ気になっていたことを聞いた
「じゃあお前らの旅してる理由ってなんだ?」
これが俺は気になっていた。
シュテルも目的のために旅をしていると言っていた。それが分からない以上は行動を共にはできない。
「む?シュテル。貴様言ってなかったのか?」
「あぁそういえば言ってませんでしたね」
ディアーチェとシュテルがそうぼやく。
どうやら目的を話した前提で勧誘していたようだ。
「ならば教えるのが道理よな」
「勿体ぶらずに教えてくれよ」
「フッそう急かすな。我らの目的はな…」
ディアーチェは不敵な笑みを浮かべ
「我らが国を作りその名を世界に轟かす事だ!!」
予想の斜め上な事を言いやがったのである。
ーーーーー
「 」
「ふっふっふ。どうやら驚いて声も出ない様だな」
「因みに王様が王様でユーリが盟友でボクとシュテるんが幹部なんだ!」
「貴様も我らと一緒に来るのであるならば幹部の座に付けてやっても「下らね」…………今貴様何と言った?」
「下らねぇって言ったんだよ」
全員が呆然としている中ディアーチェは俺を睨み
「下らないとは我らが国を作るという事がか?」
「それ以外に何があるんだよ。」
「貴様…ッ!」
あぁ…イライラする
「国を作るなんて現実味のない夢なんざ捨てとけ。そんなモン戦争の終わったこの御時世じゃ時代遅れだ。痛い目に会う前に諦め」
パァンッ!!
とけ。と言葉は続かなかった。
ビンタだ。だがそれは俺の目の前に座っているディアーチェからではない。
俺の隣りに座っているシュテルからだった。
シュテルは無表情だがそれでもその目には静かに怒りの炎が灯っているのが分かる。
「…失礼しました。しかし王を。私達の夢を侮辱されるのは許せません。」
その声は静かだが怒りで少し震えている。
俺のもう片方の隣りに座るレヴィはアワアワと慌て、ディアーチェでさえ唖然としている。ユーリなんか既に泣きそうになっている。
それほどシュテルが怒るのは珍しい事なのだろう
「…そうかい。俺なりの忠告だったんだがな」
嘘だ。そう心の中で自分に毒づく。そしてそんな自分に余計にイライラする。
「この話は無しだ。俺はそんな目的に付き合ってやる気にはなれねぇ。あばよ」
そう言って静かに立ち上がり部屋を出ていく。
「…どうぞ。さよなら」
部屋を出ていく間際にそう聞こえた。
ーーーーー
部屋には重い空気が残った。先ほどまで聞こえていたゾイドの足音は既に聞こえなくなっていた。
「…すみません王。熱くなりすぎてしまいました」
「…いや気にするな。お前が言わなかったらきっと我が言っていただろう。結果は変わらぬ」
「…わかりました」
「疲れたであろう。今日はもう寝よう。」
全員返事は無かったがそれを肯定と捉えディアーチェは席立ち自室へ向かっていった。
各々もそれに続き自分逹の部屋へ向かい今日を終えようとしていた。
爆撃と揺れが来るまでは
かなり短い上に急展開(苦笑)
一応次話は今回短い為早く上がる予定です。