勤めていた会社との縁があり、その他に個人的な交流をずっと継続させて頂いていた方が存在する。
秋山は、線と線での、『出会うきっかけ』を構築し、複数の網を作ってゆくといった仕事に就いていた。そんな中、長年勤めていた会社が、かなりとんでもない会社であると、進言してくださる人物と、秋山は巡り合った。
会社の内部告発情報をご提供下さった信頼できる兄貴肌の持ち主・・それが、〖久幸蘭蔵〗さんだ。
秋山は、おかげで、会社の混乱に乗じて会社に辞表を提出。
(以下久幸蘭蔵氏を「蘭蔵さん」と省略致します)
今は、蘭蔵さん関連の❝とある事業❞に参加させてもらう為、
喫茶「屯所」でお話をお伺いするため、地下への階段を下っていく・・・。
コツコツと、黒靴の踵がコンクリートに響く。
落ち着いた茶色の木製のドアを押し、入店する。
店内は、若者に人気のカフェ・・という雰囲気ではなく、明るすぎない暗めの照明、ジャズやクラッシック音楽が流れている喫茶だ。周りを見渡し、久幸蘭蔵さんの姿を目で追う。
すると、いつものように、カウンターの一番左端に発見したのでお隣のスツールへ足を向け歩みだし、椅子に腰を下ろす。
「いらっしゃいませ」
着席と同時に、珈琲が出てきた。
このお店は少々変わっており、普通の喫茶であれば、注文していなければ本来、お冷が出てくるくらいだろう。しかし、この喫茶では少々勝手が違っている。
入店をしたときの雰囲気に合わせて、亭主が珈琲を淹れて、出してくれるのだ。
その珈琲がまた美味いのだ。
豆の深い味わいと、波紋が広がる水面のような余韻が残る優しい味。ゆえに、この喫茶にはその珈琲を求めるファンが数多く存在している。
そして、忘れられない珈琲の味をもう一度・・と強く願望され、2回目の来店客。
亭主は、「わかりました」と答え、珈琲を淹れるのだが、不思議なことが起こる。
亭主曰く、
「珈琲をいくらでも淹れられます。ですが、不思議なことに、その時の雰囲気を思い出して珈琲をいくら淹れても、なぜか❝味が違う❞とか、❝こうじゃなかったはずだ❞と、味が定まらないんです。」と、カウンターに立ち尽くす亭主
そう苦笑しながら、亭主は、「ワタクシも、まだまだです」と話す。
白髪交じりのひげを生やし、メガネは黒の細い丸縁、髪は綺麗に纏まったアメリカンなリーゼント、服装は白いワイシャツにパンツは黒い紳士服。 この亭主の喫茶名は、<屯所>という。亭主曰く、関所だと名も、店も硬すぎるイメージになる為、あえて屯所としたそうな。
そんなユニークな亭主の喫茶店には、珈琲とウィスキーを愛し、武道と俳句を嗜み、多趣味な人物に出会った。 彼は起業し、幾多の月日・経緯を、陸ばかりではなく、海やネット、ゲーム、郊外、裏道、そして砂漠に、戦場・・etc
事業職種:【カイゾク】☚
彼らしい、ちょっと変わった事業だ。彼は名を〖蘭蔵久幸〗という。
丸い遮光サングラスをかけ、後ろで青色の髪を束ねていて、赤いアロハシャツに白いパンツ、つっかけサンダルをはいた、27歳。
久幸:「やあ、ご飯は食べたかい?」
秋山:「いいえ~、まだこれからですー」
久幸:「よっしゃ♪マスター。アレ2つ、お願いねー」
※アレとは、食パンに魚の乗った、蘭蔵さん考案の特製サンド♪
中々、うまみと渋みがマッチした大人のサンドなのです。
秋山:「蘭蔵さん、今度はどちらにお仕事に行かれるんですか?僕も、その事業に、ぜひとも参加してみよっかなぁ・・と思いまして」
久幸:「今度の事業展開は、砂漠だね。砂だらけになって、暑さも寒さも両方あっきーが大丈夫なら、問題ないよ。行く?」
秋山:「私が参加しても、大丈夫ですか?」
久幸:「お、来てくれるなら、歓迎するよ♪ 【カイゾク】へ! ようこそ。(^ω^)」
秋山:(^ω^)
こうして、【屯所】で蘭蔵さんのお仕事に参加することになりました。準備しないと・・その前に。
秋山:「蘭蔵さん、その砂漠は なんていう砂漠なんですか?」
久幸「んん、【ネジ砂漠】っていうトコロでね、まぁ行けばわかるよ♪」
砂漠では、どういう風な仕事が待っているんでしょうか? 秋山、がんばりますっ!
to be continue…