ノーゲーム・ノーライフ×…~ゲーマー兄妹はクロスオーバーに挑戦するそうです~    作:たき火

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対戦者 一人目
蛇喰夢子


一組目 賭ケグルイ
×1 ~呼ばれた女~


『よーし。じゃあお二人さん、準備は良いよね?』

 

それじゃあ早速。と

 

『まずはこの人!"賭ケグルイ"の"蛇喰夢子"さん!』

 

「いや急だなオイ!!」

 

空が突っ込んだ。

と、まさに今テトが"呼んで"来たのか、不意に空間に赤っぽいノイズが広がり、それがおさまると、そこには赤と黒を基調とした制服を着た長い黒髪の少女が立っていた。

 

「おや?ここは…?」

 

私は確か眠っていたはずでは、と心底不思議そうに少女はあたりを見回していたが、空達に気付いた様で近寄って来た。

 

「あの、すみません。ここって何処だかわかりますか?私、何もわからなくて…」

 

「あー…、えっと、ここはあなたがいたところとは別の世界っぽいですね、多分。俺達も全然わかって無いんっすけど…」

 

と、ここまで喋ってようやく気づく。コミュ障であり、対人恐怖症もはいっている自分が初対面でここまで流暢に話せている、ということに。

 

(ん~でも、ディスボード(こっち)に来てからすぐの時でもステフやクラミーと普通に話せてたしな…)

 

と空が考え事に耽っていると、テトからの解説が入った。

 

『こんにちは、蛇喰夢子さん。僕はテト。勝手に来てもらっちゃって悪いけど、まぁここは君の夢の中とでもおもってよ!あ、そっちは白い方が白で、隣にいるのがその兄の空ね。』

 

「えっと…よろしく?」

 

「ええっと、いまいち状況がよくわかりませんが、…まあ夢の中の事ですしね!はじめまして、私は蛇喰夢子と申します。」

 

「はじめまして。さっきあいつが紹介してたが、俺は空。18歳彼女いない歴イコール年齢でっす★でこっちが…」

 

「…白。……はじめ、まし…て……。」

 

「はい、はじめまして!すごく綺麗な白髪(はくはつ)ですね!可愛いです。」

 

「…………!………………。」

 

白が微かに目を見開く。

今まで、初対面の人間に、自分の容姿(みため)を、それもこの白い髪を。

気味悪がられこそすれ、

褒められたことなど、あっただろうか、と。

───だが。そんな妹に優しい発言をした夢子の。

果たして空から見た印象は。

 

(─────なんだ?この感じ………"アイツ"は、下手したらとんでもねぇ奴かもしれない。そんな気がする…。それこそ、化け物(バケモン)みてぇな…)

 

まさしく。

蛇の如く。

 

(なんだ…?俺は一体、アイツの何にそう思った…)

 

そんな空をそっちのけで、今まで白と話していた夢子が(まあ相手が白なので、ほとんど夢子が話していたが)、肝心なことに気がついた、と言うように

 

「あの~、そういえば、結局私は、ここで何をしたら良いんでしょうか?」

 

───あ。

 

『そーいえば、何も言ってなかったね~ゴメンゴメン☆えっとね。君にはなんと!そこの二人とゲームしてもらいたいと思います!』

 

「それは構いませんが…テトさんは私の事をご存知の様でしたし……ゲームとは、ポーカーや花札…つまり──ギャンブルも込みで、ということですか?」

 

その問いに答えるのは、テトの───遊戯の神らしい、不敵な笑み。

 

『もちろん。むしろその二人にとっては、君の得意なギャンブル勝負の方がやりたいんじゃないかな?』

 

(──それはそれは。)

───ギャンブル

その言葉に、夢子の瞳がすぅと細まり、紅い色を宿す。

だが、今のところ、ソレに気付いたのはテトしかいなかった。

 

 

■ ■ ■

 

 

『はーい!じゃあそろそろゲームを決めてねー?』

 

何時までも話が進まないのもつまらないでしょ?

とのテトからの催促。

 

「あーはい。わーったよ。──じゃあ、えっと…蛇喰さん」

 

「夢子で構いませんよ?」

 

「じゃあ、夢子…」

 

と、空がそっぽを向いた。

 

「………………?………──にぃ?」

 

とてとてと、白が兄の顔を覗き込みに行き──────その行動を理解し、

半眼。

 

「…にぃ、初対、面……の、…美人。──いき、なり…呼び捨て…………照れて、る……。」

 

今日一番の、呆れと諦観をありありと宿した半眼。

 

「ごめんなさいなんか浮かれてましたすんません。」

 

『…………………』

 

──はぁ。

…妹の溜息をもらった。

………コホン。

仕切り直して

 

「うーん、──夢子は─さ。なんかやりたいゲームとかはある?あ、道具とかはそっちの奴が用意してくれるらしいから。」

 

まあ俺らとゲームするんだから二~三人で出来る奴に限定されるんだけどさ、

と笑う空に

 

「二人?空さんと白さん、それに私ですよね…?一人は観戦ですか?」

 

「いや──二人で合ってるんだよ。俺達は──空白は、二人で一人のゲーマーだから。」

 

もといた世界の数多のゲームで頂点を取り、

エルキアの国王と女王として数多くの他種族とのゲームで今だ黒星は一つ。

そんな人類、人類種最強ゲーマー。

二人で一つ。

空白

 

「なるほど…面白いですね…!良いですよ、それでは、二対一でやりましょう。」

 

──う~ん…どんなゲームにしましょうか…。うーん…

しばらく悩んで、

 

「それでは────"二枚インディアンポーカー"をしましょう!」

 

にっこりと、言った。

 

続く

 

 




蛇喰夢子VS空白
"二枚インディアンポーカー"
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