お久しぶりです!イフリートです!
長らくお待たせしました!ようやく色々と落ち着いてきたので投稿再開ですよ!
今回の話は主人公君が目覚めてから色々あって都市に保護されるまでだよ!
本編どうぞ!
目が覚めると、見知らぬ場所で横たわっていた。上は鈍色の雲で覆われている空。見回せば鬱蒼と生い茂る森林や雑草。はっきり言おう、何処だここ。
いや、まあここに至るまでの記憶ならあるにはある。だが現実味を帯びていないからどう説明すれば良いものか。まあ、結論から言うと
俺は一度死んで生まれ変わったらしい
これに尽きるな。なあ?何言ってるかわからんだろ?俺だって急に撥ねられて気づけばここにいた。まさにポルナレフ、状況を掴めずに人に信じてもらえないこの感じ。とりあえず動いてみるか、動かないと状況の把握なんてままならないしな。
起き上がって辺りを歩いてみた。数分歩いてみた結果
さっきの場所に戻れなくなりました。
いやぁ、密林なめてたわ。右見ても左見てもおんなじ光景なんだから。まあ、戻れなくなったかわりにものすごい状況に陥ってるわけで。
目の前には良くわからん狼みたいな生き物が血走った目を俺に向け、口元から涎が垂れている。まあ、つまりはだ、捕食者の目で俺を見ているわけだ。
うん、逃げよう。勝てるわけがない。踵を返して思いっきり地面を蹴った。当然追いかけてくるわけで。てか速すぎないか!?そもそも狼が二足歩行なわけないよなぁ!?どうなってるんだよここは!
情けない悲鳴を上げながら狼との鬼ごっこが始ま━━━━━━━らなかった。
俺が意表を突いて離した距離は本当に一跳びで詰められて回り込まれた。うはぁ、予想はしてたけどやっぱりかぁ。どうするよこの状況、いきなり特別な力が湧いてきたりー、とか無いだろうな。まさに絶体絶命、現実は非常である。逃げる方法は…………平坦な道じゃあすぐに追いつかれる。だったら!
俺は鬱蒼と生い茂る森の方に走る。こっちなら木が邪魔になって簡単には追いつかれないだろ!こっちも走りにくくなるから五分五分だけどな。とにかく、あれの視界が遮れる場所に逃げ込まないと!進みにくそうにしている狼を背後に走る。俺から見て狼が見えなくなってからその辺の太い木の陰に隠れる。
とりあえずはこれでいいかな?いっつつ、さっき草で腕切っちまったな。そこまで重傷じゃねぇからいいか。木に凭れ掛かって休んでいると木を挟んだ向かい側にナニかが立つ音が聞こえた。そんな馬鹿な、ちゃんと居ないことは確認した。来たとしてもここまで接近されてから気づくなんて………いや、相手は狼、視力なんて人間の比じゃねぇし、一番怖いのは嗅覚だ。それにこの腕の血がそうだとしたら…………っ!
背筋がゾクッとしたから反射的に前に転がる。次の瞬間には木が根本から削り取られていた。
それを見てさらに恐怖が煽られた。あんなの食らったら人間なんて一瞬でミンチだ。そんなのは嫌だ!
前世(でいいのか?)で培った身体能力をフル活用して逃げる。結構身軽だったから木の枝を伝ってって言うのはできるから。それで逃げおおせる。
そしたら広い道に出た。さっきの場所とは大違いでかなり舗装されていて明らかに人工的な物だった。
ビックリして右左と見回すと人が二人、俺と同じくらい驚いている人がいた。しばらく見てたら後ろからガサガサと音がしてきた。そうだった、今は鬼ごっこ中だった。一際大きなガサッ!って音が聞こえた後に枝の折れるバキバキッて音が聞こえてきたから慌てて人がいる方に走り出した。その数瞬後にさっきまで俺がいた場所に狼の腕が突き刺さった。うひょー、やべぇ。恐怖でテンションがおかしくなってらぁ。そんなことはどうでもいい。それよりも人がこっちに向けてくる銃の方が気になるんだが。あんな形状の銃は見たことねぇぞ。何が撃てるんだ?そこに向けて走っていると後ろの狼が爆裂した音が聞こえた。訳ワカメ。
振り返ると狼がただの肉片と化していた。ひえぇ、何がどうなった?何を撃ち出したんだ?あんな銃とか聞いたことねぇぞ。技術が発展したってレベルじゃねぇぞ?
とりあえず狼が消えて安堵して腰を落としているとその銃が俺に突きつけられた。へ?もしかして
「外に怪しい人間を発見!至急、八意様に連絡を!」
「おいおい、俺は別に怪しいもんじゃ」
「うるさい、口を慎め!」
聞く耳無し、か。仕方ない、その八意様ってのが来るまで大人しく待ってるとするかな。手を顔の位置まで上げて降伏のポーズをとる。意味はないかもしれないがやらないよりかはましだろう。これの意味を知っているかは別だが、まあ知らないだろうな。見た目でわかってくれたらいいが………。そっからほんの数分で件の八意様ってのが来た。おお、やっと話のわかりそうなやつが来てくれて助かった。
「それで、報告の怪しい奴はこの人のこと?」
「はい」
「だから、別に怪しい者じゃないって」
いい加減にしてほしい。さっきから怪しくねぇって言ってるじゃないか。わかってくれよ。そもそも同類だったら襲われてねぇよ。ていうか、あの狼みたいなやつって他にもいるのか?俺見てこんなに警戒するってことは人形のやつもいるってことか。
うーん、ここについて聞かなきゃいけないことがどんどん増えてる気がする。
「………とりあえず、信用できるまでは拘束して監視するわ」
「はっ!」
えー。まあ、いきなり殺せなんて言われないだけまし、なのか?監視って言うのが何かはわからないけど。
手を後ろ手に拘束されて歩かされる。人が立っていた後ろに門があったからそうだとは思ってたけど集落か街があるんだな。と思っていたがこれは街だなんてレベルじゃない。都市ってレベルに発展してる。むしろあれだ未来都市、ここだけすごい未来なんだわ。外は森林公園も真っ青なほど森林なのに。
「しばらくはこの部屋にいてもらうわ」
「へーい」
連れてこられた部屋に足を踏み入れようとして後ずさった。一瞬感じたあのゾクッとした感じ。あれは、あの狼に殺られそうになったときに感じたもの。だが………
チラと八意の方を見る。不思議そうな顔で俺を見ている。こいつはおそらく何も知らないだろう。なら、と後ろに気を配ると微かだが舌打ちが聞こえた。やはりこいつらの仕業か。まあ、疑わしきは罰せよって言う言葉があるくらいだしな。怖いんだろう。さぁて、どうするか。ま、いいか。ここで死んだらそれまでだったってことだ。ん、待てよ足をつける寸前に感じたから………多分、重さかなんかで反応するもんじゃないか?部屋に入った瞬間のセンサーとかだったら扉を潜った足が消し飛んでる。ちょっと確かめるか。
「どうしたのかしら?」
「いや、ちょっとね」
靴を脱いで足で部屋の中に放る。片足だけ脱ぐとか感覚的に気持ち悪いから両方とも放る。焦ったような雰囲気を感じる。やっぱり重さで反応するやつか。ちょっとでも検知したら反応する感じなんだな。
宙を行く靴が部屋の床に着いた瞬間、消し飛んだ。
八意は驚いている。それはもう予想外だとでも言わんばかりに。そして後ろの二人をキツく睨む。ビクッと跳ねる二人。
「貴方達!」
「「は、はい!」」
「………色々言いたいことはあるけど、今は警備に戻っていなさい」
「は、はい……」
肩を落としながら出ていく二人。ザマァと言っておこう。八意は申し訳なさそうな顔で振り向いてきた。いやいや、今回のはお前は悪くねぇだろと言いたいところだがまあ部下っぽいし、謝罪は一応受け取っておこう。
「ごめんさいね、こんなつもりはなかったのよ」
「いやいや、あいつらの独断だろう?問題ないよ」
「一応、あの部屋で待ってもらって、月夜見様を呼んで来ようと思ってたんだけど」
「月夜見様?」
月夜見ってあの月夜見か?日本神話に出てくる月の神っていう。マジか、、ここにはそんな奴もいるのか。ちょっと会うの楽しみになってきたかも。
でも正直あの部屋はもう使いたくないな。死ぬってわかってて入るほど馬鹿な奴はいねぇからな。
「こうなったら直接会ってもらうしかないわね」
「え?疑わしいやつをここのトップに会わせるか?普通」
「そういうことが言えるなら一応は信用できるわ」
そういうもんかね?まあそう言ってくれるなら嬉しいな。どうやって信用勝ち取ろうかと思ってたところなんだよな。手間が省けて助かる。にしても神様か、どんな奴なんだろうか?やはり気難しい性格なんだろうか?
会ってみないとわからないけど。
八意の後ろについて歩く。この都市で一番でかい建物に連れてこられたんだが、一体どうやったらこんなデカいの作れるんだ?
「月夜見様、報告にあった人を連れてきました」
「入れ」
「失礼します」
八意が入っていくので俺も続いて入る。そこには執務机みたいな場所に向かって座っている女性がいるんだが、なんだろうこれが神様って言われると、何か、違和感がある。
イメージと違うというか、いまいち神聖さに欠けるというか、とにかく神様っぽくない
「………………あんたが月夜見?」
「いかにも、私が月夜見だ」
「この者の居住の許可をと思い」
「ふむ、いいだろう」
なんか許可もらえた。ただ、まだ警戒している様子。これじゃあたぶん監視の意味も込めて誰かのところに住まわされそう。それだと色々と面倒なんだが、まあ仕方ないか。
「ただし、少し条件がある」
やっぱり、さて、何を要求されるのかな?
前書きとか後書きとか今でも何書いていいかわかんないって言う。前書きの最後の部分はネタバレすんなと言う声が聞こえたら消そうと思います。
と言うわけで今回はここまで!ではまた次回!