何もわからない青年は幻想の郷で何を見る   作:RYO94

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はい、どうも。
今回は月夜見様との絡みで始まります。
タイトルから何をしているのかわかります、よね?
それと最初はオリ主君の考え?と前世の伏線を書いています。正直、自分でも何書いてるかはわからなくなってるんですけどね。
それでもよろしかったらどうぞ



第五話 膝枕そして仕事?

しばらく月夜見の頭を撫でていると泣き声が止んでいることに気づく。泣き止んだのがわかったので声をかけようとして━━━━━止めた。

下を向くととても清々しい顔で眠っている月夜見がいたから。こんなに大泣きしたのは初めてだったのだろう、しばらく寝かせてやるか。

寝ている月夜見を起こさないように慎重に抱き上げて寝室のベッドに寝かせる。さすがにあのまま寝かせておくのは忍びない。布団被せて部屋を出る。

最初に座っていた位置に座り飲み直す。自分が作った料理にやっぱ美味い、と自画自賛を入れつつ酒を呷る。

月夜見が持ってきた酒もいい感じに料理と合って美味い。ただ、ちょっと度数がキツいかな?

 

「はぁ、人間ってホント愚かだよねぇ。俺も、お前も、あいつらも」

 

酒が入っているせいかはわからないが正直に思っていることが口から出てきてしまう。信じれば裏切られ、我慢すれば祀られて、奉れば壊れていく。

不器用で愚かだよ、ホントに。相手が何を思っているかに気づこうとしないで、放っておけば自分が陥れられる。人間は信用ならない。いつだって自分本位で、他人のことなんか考えてなくて、自分が助かるなら平気で人を蹴り落とす。ホントに、愚かで醜い生き物だよ。

あの時だって━━━━━━━━。

そこまで考えて酒の入れたコップを握り締めていることに気づいた。少し罅が入っている。

 

「やっちまった、まだ使って一日だけど新しいの買わなきゃな」

 

ため息を吐いて中に残った酒を飲み干す。この一杯で少し酔いが回ってきたのかふわふわとしてきた。ヤバい、せめて料理は保存しないと。

残っている料理を急いで冷蔵庫に容れる。ラップがないが容れないよりかはましだろう。全ての料理を容れ終えて一息つこうと椅子に座った。それから記憶はない。

気がついたらソファで寝ていた。頭に妙な柔らかさがあるが、そんなテンプレは

と、思い少し動いてみるが案の定というか何と言うか声が聞こえた。

 

「んぅ、あまり動くな、くすぐったいぞ」

「…………何してんの月夜見」

「なに、机に突っ伏して寝ているから寝苦しいだろうと思ってな」

 

だったらベッドに運んでくれないか?とは思うが神に選ばれたと言ってもただの人間の女性なのだから俺をあの部屋まで運ぶのは酷だろうと思い口に出す前に飲み込んだ。そろそろ起きたいのだが起き上がろうとすると

 

「も、もう少し待て」

 

と言われて押さえつけられる。一体何が楽しいのかと思い微笑んでいる月夜見を見上げる。頭を撫でられてくすぐったいのだがそれも口には出さない。月夜見が楽しいならそれでいいかと思い、身を委ねる。人間は信用ならないが月夜見は別だな。観てても、騙そうと考えられる奴じゃあないと思えるからな。

八意も一応の信用はできる。あいつは他と比べて月夜見が信頼を置く奴だから。ただ、軍の連中と都市の上層部は信用ならない。初日のあれも手伝って今一、信じることができない。

 

「どうしたのだ?」

「いや、何でもない」

 

心配そうに顔を覗き込んでくる。良くは見ていなかったからわからなかったがここまで近づかれると嫌でもわかる。少し目元が赤く腫れている。昨日あそこまで泣いて何も処置しないで寝かせたからな。腫れても仕方ないか。

 

「もういいか?」

「ああ」

 

よっこいしょと起き上がるり伸びをする。少し関節がパキパキ言うのを感じるがそこまで不快感はない。むしろさっきまで少しうとうとしていた頭に丁度いい刺激だ。起き上がって月夜見の隣に座り直す。

 

「ちょっとは気分は晴れたか?」

「ああ、お陰様でな」

「そいつは重畳」

 

現在は夜明けに近い時間帯だ。そんな時間まで眠りこけていたのか。酒が余程回っていたと見える。

はて、特に疑問に思わずに身を委ねていたが何で月夜見はここに居座ってるんだ?起きたなら俺を放って帰ればよかったのに。

 

「お前、仕事は?」

「…………」

 

目を逸らすな、部下に押し付けてきたとか言わないよな?そんな意思を込めてジト目で見たらさらに目を逸らした。図星なようだ。

 

「おいおい」

「いや、私の確認が必要なものはすべて片付けてきたから大丈夫、のはずだ」

 

むしろそうじゃなかったら今頃叩き出してる。

しかしまあ、こいつにも人間臭い所があったのな。いや、昼間っから酒持ってきてるから既に見てたっちゃあ見てたんだがな。

しかし観れば観るほどこいつが都市のトップだって信じられなくなってくるな。て言うか今考えるとこいつは月夜見と似てるからって理由でこうなってるが、つまり男神の月夜見と似てるってことだから本物はかなりの女顔にならないか?

うや、考えるのは止めよう。キリがない。

 

「さてと、何するかね。こんな時間に外出歩いてもなぁ」

「なら、ここでゆっくりするのもいいだろう?」

 

月夜見が頭を肩にコテンと乗せてくる。少し頭を撫でる。身じろぎひとつして目立った抵抗しない。そのまましばらく撫で続ける。

 

「そうだ、前から気になってたんだが」

「うん?」

「毎度月夜見って呼んでたら本物と被るだろ?だからちょっと変えようと思ってたんだが」

「むぅ、そう言われてもな………」

「まあ、安直に夜見でもいいしな」

 

夜見、の部分で少しピクッとした。どうしたんだ?何か不都合があったのだろうかと思い覗き込んでみる。

少し頬が赤らんでいる気がする。ホントにどうしたんだろうか?

 

「大丈夫か?」

「あ、ああ、も、問題ない」

 

どう見ても問題しかないが本人が否定しているからどうなのだろうと思い特に気にすることは止めた。

しばらくして少し頬の赤が引いてきた頃

 

「ま、まあ、ナナシが呼びやすい名前で呼んでくれていいぞ」

「ふーん、じゃあ夜見で」

「………」

 

また頬が赤くなった。なんなんだこいつは。

 

知らないとは言えいきなり本名呼ばれると………

「何か言ったか?」

「な、何でもないぞ、?」

 

何故に疑問形?ただ、まあ公共の場、と言うよりも家の外ではキチンと月夜見と呼ぼうと思う。万が一誰かに聞かれでもしたら何されるか分かったもんじゃないし、夜見の立場も危うくなるからな。その辺も含めて夜見に言ったら不満そうな顔をしたが一応は納得したようだ。

さて、何時までも夜見を居座らせておくのも色々と不味いだろうからそろそろ帰らせる。

 

「まだ帰りたくない」

「はぁ、あのな、俺は別にいいんだが、もしも朝、お前が俺の家を出たところを誰かが見たとするぞ」

「ああ」

「そうなって危うくなるのはお前の立場だ。立場上は特定の個人に固執することはできないんだから」

「それはそうだが」

 

未だに渋っている。はぁ、こいつは

 

「それに、そうなれば今でこそこうして家に来れるがバレたらそれすらできなくなるんだぞ?」

「っ、それは、困る……」

「だったら、今は我慢だ。また明日、いや、もう今日か。どっちでもいいか。いつでも来ていいからな」

 

少し笑んで頭を撫でる。そうしたら少し機嫌が良くなった夜見は強く頷いて家を出た。少し軽い虚無感に苛まれたがすぐに払拭する。夜見との時間はかなり居心地が良かった。長年連れ添った親友ほどではないが、心から信用できると思えるのは二人目だ。

 

「さてと、今日はどんな仕事が来るのかね?」

 

と言っても軍にはまだ正式に入隊してないから仕事もくそもないけどな。来るとしたら八意からの仕事くらいか?とか思ってたら八意から渡された携帯に着信が入った。メールだ。携帯を取り出し開いてみる。

八意の声が飛び出てくる。

 

『今日の九時頃に月夜見様の家の前に来てくれないかしら?』

 

と疑問形で聞いてきてはいるが拒否権は無さそうだ。まあどうあがいても俺は八意の補佐だからな。さて、一体どんな面倒事が舞い込んでくるのかね?

考えても答えが出ないことは明確なので止める。さて九時までまだ時間はあるし、一昨日の夢に出てきた能力について調べてみるか。




投稿して気づいたことがひとつ。これって仕事の話、ほとんどしてませんよね?
ん、いやでも、月夜見様の仕事の話と最後にオリ主君の仕事が入ったしいいですよね?タイトル詐欺じゃないですよね?いいと言うことにしよう。
さて、次回は永琳からの仕事の話です。一体どんな仕事をやらされるんでしょうね?
今さらですが、批評、感想等はいつでもウェルカムなので。
それではまた次回
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