何もわからない青年は幻想の郷で何を見る   作:RYO94

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遅れてしまって申し訳ありません!
言い訳としては色々と忙しかったから、ですかね?
これからもこんなことがあるかもですがよろしくお願いします。
さて、今回はタイトル通り輝夜の寝起きとオリ主君の入隊です。どんな展開になるんでしょうね?



第七話 寝起きそして入隊?

輝夜を寝かせて数十分、脚の間で器用に寝返りを打ってゴロゴロしている輝夜に苦笑していると八意が思ったよりも早く戻ってきた。首だけ動かして扉の方を見る。

 

「あなた、何をしているの?」

「しー、輝夜が寝てるからあんまデカイ声出さないでくれ。」

「………失礼のないようにって言われなかったかしら?」

「そもそも、月夜見に対するものと上司である八意に対する態度が態度だから今更だろ」

「だったら直す努力をしなさいよ」

 

呆れを交えてものすごいジト目で睨んでくる八意。綺麗な顔が台無しだぞ?とは思っても口にしない。正直、今の八意に何言ってもどうにもできんだろうし、なにされるかわからんからな。今の状態じゃ、避けられないしな。

 

「で、何で姫様はあなたの足の中で寝てるのかしら?」

「俺は相手してやってくれとしか言われてないからな。こいつの要望に応えただけだ」

「それがかしら?」

 

それとは膝の上で寝息をたてる輝夜のことを言っているのだろうか?一応上司にあたるであろう奴にそれはないだろうと思うが多分、現状について言っているだろうから指摘はしない。

だが、そもそも相手の内容を詳しく言わなかった八意にも落ち度はあると思うんだが?

少し剣呑な雰囲気になっていると輝夜が欠伸を一つこぼして目を覚ました。

 

「ふぁ………?」

「お、起きたか。気分はどうだ?」

「んぅ、まだ、眠いわ」

 

目をしぱしぱとさせてもう一度横になろうとした輝夜を持ち上げて止める。勧めたのは俺だがさすがにそろそろ足が疲れてきた。それに八意の目も痛いしな。

持ち上げた輝夜を立たせて頬をぺちぺちと叩く。これで八意の雰囲気が鋭くなるが気にしない。こういう寝坊助はこうでもしないと起きないんだ。

 

「おーい、起きろ輝夜。これ以上は夜に寝れなくなるぞ」

「いつものこと、だから平気よ」

「夜更かしばっかしてたら綺麗になれないぞ」

「起きたわ」

「ん、素直でよろしい」

 

輝夜の頭を一撫でしてから立ち上がる。くすぐったそうにしていたのですぐに離したが。すこし不満そうな顔をしていたが気にしないことにした。で、仕事終わってこっち来たってことは交代ってことでいいんだよな?八意

 

「ええ、そうよ。ああ、それと帰るときに軍部に寄りなさい」

「あん?結果が出たのか、わかった。」

 

俺は部屋を出ようと扉の方に向かって歩こうとしたら服を袖を引かれた。振り返ると輝夜が俯いて袖をクイクイと引いていた。俺は屈んで輝夜と目線を合わせる

 

「どうした?」

「………もう、帰るの?」

「まあ、八意も来たしな」

「うぅー……」

 

まだ何かを言いたげな顔だ。ったく、別になつかれるようなことした覚えはないんだがなぁ。ただちょっと膝貸して寝ている間はずっと頭を撫でていただけだ。

あり得ない話だが妹いたらこんな感じかなぁとか思ってないからな?

 

「はぁ、仕方ないか」

「?」

 

面倒くさそうに頭を掻いて輝夜の頭に手を乗せて能力を行使する。淡く発光する俺の手に少々驚いている輝夜だが構わずに使い続ける。

今行っているのは記憶の共有だ。俺の操る能力で俺の記憶を輝夜に写している。共有する記憶は俺の家の場所だ。

 

「え?これって」

「しー」

 

口に人差し指を当てて静かにするように促す。そして耳元で

 

「いつでも来ていいからな」

 

とだけ言って退出する。まったく我ながら慣れないことをしたもんだな。まあ、共有した記憶に他言しない使用人と一緒に来るようにとはしておいたものの本当に連れてくるかはわからない。まあ多分、大丈夫だろう。

さて、確か軍の方に行けって言われてたっけか?試験の結果が出たってことかな?

という訳で軍の庁舎に来た。多分前に一回入ったから入れるだろう。実際、すんなり入れた。

とまあ入れたはいいものの何処に行けばいいのかはわからないわけで。まあ、前行った場所だろうな。

そうあたりを着けて前戦った修練場へと赴く。音を立てて扉が開いていく。その先には隊員のやつらと隊長らしき人が立っている。

 

「………お前が此度入隊する者か?」

「?ああ」

 

厳格な雰囲気を出す隊長らしき人。俺が返事を返すと姿が霞みいきなり左の腕を引きながら目の前に現れた。驚きながらもそれに対処しようと動く。体をやや右前に進ませながら迫る腕に手を添えて逸らす。そして掌底を鳩尾に叩き込む。が、それはもう一方の手で防がれた。

その体制のまま数秒、どちらからともなく離れる。

 

「いきなり何すんの?」

「…なに、人知を越えた動きには対応してくるのかと確かめたまで。試験はあくまでも対人戦の範疇であるからな」

「で?」

「私の攻撃を躱すだけならまだしも逸らし、挙げ句反撃してくるとはな。無論、合格だ。」

「そりゃどうも」

 

初速は見えなかったがそれ以外ならはっきり見えてたから動けたまでだ。見えなかったらそのまま殴られていただろうな。あの威力なら体が弱いやつなら吹き飛んでるかもな。ああ、記憶がな?さすがに頭は飛ばないよ。

 

「さて、君の入隊を祝おうじゃないか。私は綿月朝彦だ。」

「ん、聞いてると思うけどナナシだ。」

「まず、言っておくことがある」

「何?」

「この軍には序列、と言うものがある。高いほど実力があり、低いほど実力が乏しくないか入隊したてかだ。」

 

なるほど。序列って言うか階級か。それを手柄じゃなくて実力で設定してるってことね。

実力主義だねぇ、ここは。だったら俺は一番下ってことか?

 

「そう言うことだ」

「ていうか、思ったんだが説明だけなら後ろにやつらは要らないよな?」

「ああ、その事か。いや、実は試験の内容と先の事で私は君を上位序列に加えようと思っていてな」

「ん、大体把握した」

 

要は気に入らないやつらが出てくるから蹴散らせってことだろう?こんなぽっと出の余所者に自分達の目指す地位、もしくは自分の地位が脅かされそうになってるんだからな。気に入るわけがない。

じゃあ、この場の全員が襲ってくるってことか?それはめんどくさいな。

先の試験はこの軍にいるほとんどの者達が見ていたはずだから自分達以上に実力があるのは理解しているだろう。だが人間はそこでうまく行くほど簡単な生き物ではない。早い話は理解と許容は違うのだ。

 

「で、俺に襲いかかってくるやつらを蹴散らせと?」

「まあ、端的に言うとそう言うことになる。」

「はぁ、やっぱりか。いいだろう。どうせ断っても問答無用なんだろう?」

 

この都市の上のやつらはホントに、夜見も含めてだが選択肢を潰してから聞くのはやめてほしいものだな。

とかなんとか言ってる間に向さん方は臨戦態勢に入っている者で溢れている。

嫌悪感満載で見ていると綿月がその場を離れた。瞬間、大人しくしていたやつらが一斉に襲いかかってきた。

 

「ああ、もう、どうなっても知らないぞ!」

 

仕方なく襲いかかってくるやつらに対応することにした。




はーい最後駆け足ぎみ&微妙な区切りで終わりましたね。
微妙な区切りの意味としては結果がわかってる勝負ほど面白くないものはありませんよね?
とか言って自分が戦闘描写苦手だからですはい。
でも前の話で入隊試験について描写したのである程度の軍の実力はわかりきっているのでってのもありますね。
次回は大乱戦後から始まります。
どんな展開になるかは………。
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