Fate/I am sword   作:雑種48号

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イベントを走っていたら投稿が遅れてしまいました、すみませんでした。

これからは最低でも週一のペースで投稿していければと思っております。


おぉ乖離剣(エア)よ、地雷を踏むとは情けない

 

恋愛相談といっても、実際どうやて話を切り出せば良いんだ。

いろいろと自分が他の者よりも優れているっぽいことを言いはしたが、恋愛に関して言えば我は確実に素人もいいところだろう。

そして何より、小さき王(ギルガメッシュ)らに相談するのが恥ずかしいというのもある。

 

.....だが、自身の考えだけを何の疑いもなく信じられるほど我は自信過剰ではない。

しかしギルガメッシュに相談なぞすれば、奴は大笑いすることだろう。『原初の地獄が色恋とはな!』みたいな感じで。

やはりここは姉妹神であるイシュタルに話すべきか?いや、論外だったか。

奴こそ小さき王(ギルガメッシュ)と共に我を笑うのだろう。

 

なんだ、急に奴らに対する黒い気持ちが湧いてきたぞ。殺してやろうか。

まあ今はそんなことを考えている時ではないな。カルデアのマスターとそのサーヴァントに相談するのが一番か。

あのマスターはいつも女に囲まれているからな。

 

よし、そうと決まれば早いに越したことはない。早速聞きに行くとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルデアのマスターの拠点の前で、取り敢えずは深呼吸だ。

まずは我がなにであるか、そこから説明しなくてはならないのだからな。話し合い(恋バナ)は長くなろう。

 

扉をたたく。最初に誰が出てくるかで、我の今後の対応も変えなくてはいけないからな。

 

「ギルガメッシュ王の縁者だ、少しカルデアのマスターに話したいことがあって来た」

 

静かに扉が開いた。彼らの拠点の中に入ろうとして、我は巨体の者にぶつかった。謝罪しようと思い、顔を上げた先にいたのは我も知っているものだった。

 

「.....ッバーサーカー!!貴様がなぜここにいる!?」

 

次いで、背後からカルデアのマスターがやって来た。なるほど、バーサーカーは彼のサーヴァントだったという訳か。

しかしまあ、かなり驚いたことは認めよう。バーサーカーはあの小さき王(ギルガメッシュ)をもってして、勝ちを取れるかもしれない男だったのだから。

 

「驚かせたらごめん。ヘラクレス、先に戻っててくれ」

 

バーサーカーがマスターの命令に従い戻っていく。その光景を後目に我も返事を返す。

 

「気にするな、我の不注意だ」

 

「だったら良かった。ウルクの兵士の人でもヘラクレスを怖がる人は結構いたからな」

 

確かに、あの巨体にあの人相では怯えもしよう。

それにしてもヘラクレスとはな…これも因果か何かか。まあ、我のではなく(ギルガメッシュ)の縁だがな。

 

「そういえばさ、ギルガメッシュの知り合いって言ってたけど。また何かあったのか?」

 

思案は一瞬。正直な話、そうだと言ってしまえば随分と話は楽に進むだろう。

しかしそれでは本末転倒だ。おそらく我は、本題を出せずに話を終えてしまうからな。

 

「いや、違う。我個人の話だ。少し君と、君のサーヴァントに相談したいことがあってな」

 

さて、羞恥に打ち勝つ時だぞ。その手にエレシュキガル()を掴みたいと言うのならば!!

 

「ギルガメッシュ王やイシュタルには話せないことなのだが…頼まれてはくれないか?」

 

カルデアのマスターの顔はどうだ、余りにも想像と違うらしいのか開いた口が塞がらないようだった。

まあ、もし我が同じ立場にいれば、間違いなく同じ反応をしただろうが。

 

「.....とりあえず入れよ」

 

「助かる」

 

このマスターのもとに光の御子がいないことを願うばかりだ。いや、マジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中に入ると、先ほど見たバーサーカーの他に、小さき王(ギルガメッシュ)に謁見していたシールダー、だったか?とかいうエクストラクラスの少女。それ以外にも数人のサーヴァントがいた。

青タイツの男(クーフーリン)がいないのは良いことだ。我の心の安寧が保たれる。

 

「話を聞いてくれて助かった。さすがはいつも女に囲まれているだけはある」

 

「なんかお前ギルガメッシュに言われたのか?言葉の端々がキツいんだが」

 

にしても、よくこんなに多くのサーヴァントを扱えるものだ。

我の知っている英霊はあまりいないようだが。

 

「気のせいだ。もし気になると言うのならば、それは君の器が小さいことの証明だよ」

 

少し言い過ぎたようにも思えるが、此方の方が存外やりやすかったりする。

なにより、彼のサーヴァントの反応を見るには、このぐらいでなくては意味がないだろう。我の恋愛相談の今後にも影響が出てくる。

反応が大きければ大きいほど、色恋沙汰に詳しいとか何処かのうっかりん(イシュタル)が言っていた気がする。

 

「それよりも、早く本題に入らせてくれ。我にも時間というものがあるんだ」

 

取り敢えず、できるだけのことはやってみたが.....おっと、さっそく一人釣れたようだな。我の頭に剣を突きつけるとは。

命知らずではあるが、余程この男を大切に思っているのだろう。良い恋愛相談もできそうではないか。

 

「カルデアのマスター、君のサーヴァントは客人に武器を向けるのが礼儀正しいとでも思っているのか?」

 

しかし実際のところどうなのだろうか。我は考えざるを得ないぞ。

いくら想い人が貶されているとはいえ、普通人に刀剣の類を向けるとは考え難い。嫌な予感がするが、今更キャラを変えるのも違っている気がする。

つまり、ここは気がついていないふりをするのが最適解。

 

「貴方の方こそ、おかしいのではないですか?尋ねる側、まして相談をしようとしている者の言葉とは思えませんね」

 

いやぁ、まさしくその通りだと思うよ我も。

それにしても初対面の客に剣を向けるのはどうかと思うがな。不敬極まるぞ、とまあ思ったり思わなかったり。

 

「我は今、彼と話しているのだ。割って入るのは如何なものかと思うぞ、」

 

カルデアのマスターがオロオロしているぞ。相談に乗るつもりが、いきなり修羅場のようになってしまっては仕方のないことではあるのだろうが。

そして周りのサーヴァントからの視線が痛い。このマスター、無自覚にふらぐとやらを乱立させているのだ、きっと。

 

 

「みんな、いったん落ち着いてくれ。あとジャンヌ、その剣を降ろして」

 

 

ほう、あのめんへら女はどこぞの聖女だったか。

.....実はオルタ化しているのではないか?目がおかしな輝きを放っている気がする。まあ我には関係のない事柄だがな。

とりあえず、カルデアのマスターに同情でもしておくとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスの聖女、ジャンヌ・ダルクが仄暗い表情でカルデアのマスターを眺めていたが、我はなにも見ていない。

そう、なにも見てはいなかった。

 

 




次回は、設定回のようなものになると思います。
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