学生の頃に見て「面白いなぁ」と思ってたのに、大人になってから見ると「あれ、こんなんだっけ・・・?」ってなる映画のひとつだね。まあ、それなりに面白いので興味のある方は見てみて。
デイ・ウォーカー。それは、長い幽閉生活に退屈した少女がふとした思い付きで始めた『自分自身の破壊』という壮絶な一人遊びの果てに手にした新たなる力である。その遊びの中で少女は自らの心と体を破壊した。しかし吸血鬼であるその体はそんな簡単に死ぬことが無く、体が再生するごとに何度も何度も何度もその身を砕き、破壊しつくした。
しかし、いつしかそんな遊びもすっかり飽きてしまい、少女に残ったのは日光に強い吸血鬼という類まれなる才能と、見違えるほどに美しく成長した肉体。自分自身を壊していく過程の中で、彼女は偶然にも吸血鬼の弱点と自らの肉体の限界を破壊していたのだ。
その少女こそ、フランドール・スカーレット。現在の幻想郷において最強と呼ばれている四人のハンターの一人である。彼女は自らの背丈を遥かに超えた巨大な大剣を背負い、長く美しい金髪をリボンで一つにまとめてから、愛馬であるドスランポスに跨った。
「よしよし、いい子だね」
暴れるドスランポスを無理矢理に力で押さえ込んで鞭で叩く。するとドスランポスは途端におとなしくなった。それもそうだろう。吸血鬼の腕力で振るわれる鞭の威力は岩をも砕く。下手な片手剣よりも遥かに強力な武器なのだから。
そして、フランはドスランポスに乗って紅魔館を出発した。その横を幼き頃の彼女にそっくりな小悪魔が併走するように飛んでいる。図書館を管理する小悪魔の呼びかけに応じ、ハンターと契約を交わしている『オトモ小悪魔』のククリである。
「さあて、一体どんな危険が待ち構えているのかしら」
フランはこれから待っているであろう危険なモンスターとの戦闘を想像し、胸を高鳴らせていた。しかしククリにとっては気が気ではない。悪魔とはいえ、ハンターの手伝い程度しか出来ないオトモ小悪魔の彼女はG級の化け物を相手にするほどの実力など備えてはいないのである。「危ないならやめましょうよ」と消極的な発言。それに対しフランは「バカ言うんじゃないの」と得意げに胸を張る。
「幻想郷で最も安全な場所は私の傍らに決まっているじゃない」
「あんたは幻想郷で一番安全な場所にいられる幸せ者よ」とフランは笑っていた。どこから来る根拠なのか。しかし、その瞳には一切の迷い無し。実際、今までだってそうだったのだ。どんな危険があったとしても、フランの隣にいればいつだって助けてもらえた。きっと今回だって上手くいく。ククリは根拠の無いフランの自身を信じることにし、「そうですね」と笑顔で答える。
それから数分ドスランポスを走らせ、二人は紅霧の森へと到着した。紅色に包まれた怪しげな森は、普段は誰も寄り付かないのか獣道すらない完全なる未開拓地帯である。どうやって奥に進もうかと思案していると、森の奥になにやら開けた場所があることに気付く。フランは草木を掻き分けてその場所へと入り込んだ。
「道だ」
その場所だけ草木が押しつぶされて即席の道が出来ていた。その道はさらに霧が濃い奥のほうへと続いている。道にはまだ乾ききっていない血の跡がべっとりとついており、手負いのモンスターがここに来たということを教えてくれる。
「モンスターが足を引きずった後、でしょうか?」
あちこち確認しながらフランは「だろうね」と呟く。周囲には戦闘の跡は無い。恐らくこれと戦ったハンターは、奴を見失ってここに逃げ込ませてしまったのだろう。フランは森の草木に付着しているモンスターの血を指で擦り、そっと指をなめてみる。
「ねえククリ。この辺に生息している大型飛龍って、どんなのだっけ?」
「えーっと、イャンクックにゲリョス、後はフルフルとか?」
不意にフランは「ジンオウガとかいないの?」とククリに問いかける。ククリは驚いて「そんな化け物いたら始めからついてきません」と答えた。フランはもう一度モンスターの血を指につけ、血の匂いを嗅ぎながらうっとりしている。ククリはモンスターの血に興奮しているフランを見つめながら、まさかと嫌な考えを巡らせた。そして再びフランが血のついた指を舐め、口を開いた時、その嫌な予感が的中したことを知らされる。
「でもこれ、ジンオウガの血だよ」
どうでもいいけどご当地ヒーローの「JC戦士タマシマン」が面白い。
タマシマンの二次創作とかやったら玉島青年会議所の人たちに怒られるかな・・・?