東方双子録   作:セメダイン広住

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二話(前編) 蔵の中

「Zzz...」

 

 

「zz..」

 

「z...」

 

 

――――――――AM6:00―――――――――――

 

「ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!」

 

朝6時 河童に作らせた目覚まし時計のアラームのけたまましい音が部屋中に響き渡る

 

「うるせぇ!」

そう言って私は壊れる勢いで目覚ましを叩いた

 

「はぁ...全く必ず起きれる様な目覚ましを作ってくれとは言ったが これは...」

目覚まし時計の側に置いてあるコップには音の振動のせいか少しだが ひび が入っている

 

「...にとりに言って改善してもらうか...」

にとり とは妖怪の山に住む河童だ

とある異変の後から仲良くなり今では彼女の発明の手助けをしている

 

「全く最悪の目覚めだぜ」

 

 

 

「...昨日のパチュリーの呪いか?」

 

昨日 あの後霊夢と別れた私は早速「紅魔館」に行った

いつもなら一冊しか借りれ(盗め)ないのだが昨日は運良く二冊も借りれた

そして、去り際にパチュリーが

「呪ってやるぅー」

とか言ってたが気にせず私は紅魔館を後にしたのだった

 

そして今

 

「うーんはてさてどうしたものか...」

流石に昨日の今日でまた本を借りに行くと本当に

パチュリーに嫌われてしまいそうだ

何だかんだ言ってパチュリーは私に魔道書の解らないところを教えてくれたりするいい奴だ

 

「よし!」

 

「やっぱり博麗神社に行くか」

考えてみれば私はほぼ毎日 博麗神社に行っている

これといって深い訳もない。

ただ何となく行きたくなる

 

「まぁ、昨日霊夢にまた明日来い的なこと言われたしな」

そして私は着替えて簡単な朝食を済ませると箒に股がり早速博麗神社に向かった

 

 

 

 

―――――――――博麗神社――――――――

 

 

「おーっす霊夢!遊びに来たぜ!」

そう言いながら私は神社の境内に着地する

 

「よいしょっと」

 

「あれ?」

いつもならここでお茶を飲んでいるか境内の掃き掃除をしている霊夢が「あら魔理沙おはよう」とか言ってくるのだが今日は反応がない

 

「おーい霊夢ーいないのかー?」

神社の境内に私の声が響く

 

 

「...」

 

 

「まだ寝てるのか?」

私がそう呟きながらいつも霊夢が座ってる茶の間に目を写す

するとそこには一枚の紙が置いてあった

 

「ん?何だこれ置き手紙か?」

その紙には「魔理沙へ」と始まり霊夢は今日一日人里の結婚式にお呼ばれしていて夕方まで帰れないとの致が書いてあった

 

「何だよ、んな事昨日のうちに言ってくれればいいのに」

恐らくただ単にいい忘れたとかそんなところだろう

もしくは私が帰った後に人里の人間に言われたかのどちらかだ

霊夢は妖怪退治を本業としているので人里の人間達からは何気にありがたられている

そのためか結婚式などのイベントに招待されるのは結構あった

 

「んー...しっかしどうすっかなぁ~」

家に戻り魔法の研究をしても良いが最近新しい魔法の開発に失敗したので少し間を置きたかった

 

「うーん...」

 

 

「んー...」

私はこの後どうしようか神社の周りを歩きながら考えた

 

「アリスの所か?いやアリスは今日人里で人形劇をやるんだっけ」

アリスは人里の子供達のためによく里で人形劇を披露している

 

 

「香霖堂...でもなぁ~この前行ったばっかりだし」

 

 

「ん?...これは確か」

神社の裏に周るとそこには小さめの蔵があった

 

「確かこれって宴会用の酒とか入れてるんだっけ?」

宴会の用意をするときに、霊夢はいつもこの蔵から酒などを持ち出していた

 

「そういえば私この蔵に入ったことないな..」

 

「...気になるな」

単なる好奇心だ

運良く酒でもあれば飲もうとその時は思っていた

 

「よし! 善は急げ だぜ!早速お邪魔するぜぇ~」

そう自分に言い聞かせながら私は妙に重たい扉に手を掛けた

 

 

 

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